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2019/01/08 Tue *流れているもの / Curtis Mayfield

20190108roots


流れるもの。
否が応でも。
そいつを。
意識せざるを得ない。
そんな季節だと。

遠ざけても。
遠ざけても。
離れられない。
そんなものが。
確かにあるのだと。

そいつを。
それを。
忘れることなど。
できはしないのだと。
思い知らされる。

確かにこの身には。
拒めない。
受け止めざるを得ない。
そんなものが。
流れているのだろうなと。

そいつは。
いつも。
いまも。
うっすらとではあっても。
感じていたのだ。

ならば。
その上で。
その。流れているもの。
そいつと。
どうつき合っていくか。そう言うこと。

『Roots』'71年リリース。
カーティス・メーフィールドの3枚目となるソロ・アルバム。
数あるカーティスのアルバムの中では比較的地味な印象があるかもですが。
アルバム・タイトルが象徴するかの様に。カーティスが自身のルーツ、根源を。
そう、自身の中に流れているものを強く意識していたかなと思わされて。
なかなかに。重みのある、聴き応え、手応えのあるアルバムでもあるのです。
リリース当時、マーヴィン・ゲイの『What's Going on』を引き合いに出して。
その影響下にあって。そして比べてあまりにも大人しく物足りないとの評価もあったとか。
確かに。特に、このアルバムでのカーティスの表情、表現は穏やかではあるのですが。
その穏やかさ。激しい怒りや、深い悲しみを。あまりに直裁には表そうとしない。
それこそがカーティスの個性であり、大いなる魅力だと思うのですけどね。
たぶん、カーティスはマーヴィンの様にしかめ面をしてみせるのが苦手だったのだろうと。
勿論、正直に顔をしかめてみせるマーヴィンは、マーヴィンで魅力的ではあって。
そう言う伝え方もありなのです。でもカーティスはそうはしなかったと。
怒りも、悲しみも。一旦は呑み込んで咀嚼して。穏やかにそして明るく伝えようとしたと。
笑顔で、陽気に優しく肩を抱く様に励ます。そんな伝え方こそがカーティスだったのです。
確かに直裁的な表現はわかり易く、伝わり易いかも知れない。でも時には刺激に過ぎて。
その場限りで忘れられるとか、場合によっては拒絶されるかもしれないと。だからこそ。
だからこそ。大きな愛で包み込む様な表現、伝え方を選んだのではないかなと。
そこはインプレッションズ時代から深く公民権運動とも関わってきたカーティスならで。
まさに、培ってきたもの、流れているものを見つめて、受け止めて、受け入れて。
そこから導き出した、選択した答えだった様な気がしてならないのですよね。
「Keep On Keeping On」「Beautiful Brother Of Mine」と呼びかける歌声は穏やかで、そして力強いのです。

流れるもの。
否が応でも。
そいつと。
向き合わざるを得ない。
そんな季節だと。

避けても。
避けても。
逃れられない。
そんなものが。
間違いなくあるのだと。

そいつを。
それを。
消し去ることなど。
ありはしないのだと。
思い知らされる。

確かにこの心には。
拒めない。
受け入れざるを得ない。
そんなものが。
流れているのだろうなと。

そいつは。
いまも。
いつでも。
微かではあっても。
感じていたのだ。

ならば。
その下で。
その。流れているもの。
そいつを。
どう御していくか。そう言うこと。

どんなに。
遠く。
離れたとしても。
変わらないものがある。
確かにあるのだと。

どんなに。
頑なに。
避けたとしても。
変えられないものがある。
確かにあるのだと。

避けても。
逃れても。
結局は。
ついて回るものが。
確かにあるのだと。

いつも。
いまも。
いつでも。
そいつだけは。
確かにあるのならば。

意識して。
向き合って。
付き合って。
御して。
そうするしかないのであれば。

後は。
流れているものを。
どう呑み込んで。
どう消化して、昇華して。
生きてみせるか。それだけ・・・



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