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2019/01/27 Sun *おさらばと / Elvis Costello And The Atractions

20190127goodbyecruelworld


さようなら。
この。
残酷でくだらない。
そんな世界に。
おさらばと。

かなり。
真面目に。
告げてもいいかと。
そんなことを。
思いながら。

未だ。
何とかなる。
何とかできる。
余地がありはしないかと。
逡巡もしてみる。

だが。
そうだ。
分かり切ったことではあるが。
この世界には。
もはや希望の欠片すら。

手を変え。
品を変え。
窮地から脱しようと。
足掻いてもきたが。
そろそろ万策尽きて。

やはり。
ここらで。
別れを告げる。
それもいいかと。
駆られてみたりもする。

『Goodbye Cruel World』'84年リリース。
エルヴィス・コステロの9枚目となるオリジナル・アルバム。
アルバム・タイトルは英国では遺書に書き記す常套句らしくて。
なんでも、このアルバムが盟友アトラクションズとの最後のアルバムになるかも。
そんな危惧をコステロが抱いていたからつけられたのだとか。なるほどねと。
クライヴ・ランガー等、前作を成功に導いたプロデューサーを再度起用するものの。
どうやら、コステロやアトラクションズと意思の疎通に欠けていたらしく。
何をやりたいのか?何処へ向かおうとしているのか?そのベクトルが明確ではない。
そんな、何とも。もやもやとした気分がついて回るアルバムになってしまっているかな。
リリース直後のインタビューでは、前作よりいいアルバムだと答えていたのに。
10年後には最低のアルバムと自ら評し、20年後には曲はいいのに仕上げが最低と。
コステロと言う人は爽快な切れ味がある反面、悩みだすと長い感じもあって。
特に'80年代の前半は。どうにも身の置き所を探して暗中模索だったかなと。
まぁ、その苦悩の過程を曝け出してしまう。成熟しきれないところも魅力ではあって。
後年のやけに物知り顔になってしまった?コステロよりは愛しかったりもしますが。
何と言っても。あの'80年代前半特有のチープなデジタルに寄ったサウンド。
そいつがコステロとアトラクションズの良さを殺してしまっているのですよね。
弾まない、転がらない。本当に、あの時代は最低だったよなと思い知らされます。
後に弾き語りでツアーに出て、このアルバムの曲の良さに気付いたとのことですが。
そう。どんなに素晴らしい試みや、企ても。装飾を誤ると台無しになると言うことですかね。
この頃は私生活でも問題を抱えて苦悩していたコステロ。その苦闘の軌跡として捉えれば。
その痛みや、苦しみ。それを吐露した曲に、共感もするし聴く価値もあるのですが。
いかんせん、そのサウンド、その仕上げ、その装飾。そこからは逃げ出したくなるアルバムかもですね。

さようなら。
この。
非寛容でお粗末な。
そんな世界に。
おさらばと。

かなり。
本気で。
告げようかなと。
そんな思いに。
誘われながら。

未だ。
何かがある。
何かが待っている。
可能性がありはしないかと。
躊躇もしてみる。

だが。
そうだ。
今更過ぎる感はあるが。
この世界には。
もはや希望の生きる場所など。

知恵を絞り。
施策を巡らせ。
絶望から逃れようと。
もがいてもきたが。
そろそろ八方塞で。

やはり。
ここまでと。
別れを告げる。
それがいいかと。
悟りかけもする。

そもそもが。
この世界など。
望んで。
選んだものではない。
ただの偶然。

それでもと。
この世界でもと。
臨んで。
転がりもしたが。
ただの浪費。

それこそが。
この世界こそが。
与えられ。
泳ぎ切るしかない。
それが運命。

偶然に。
放り込まれた。
その気まぐれな。
その遺志に。
どこまでと。

浪費だと。
知りながら。
足掻き続ける。
その無為を。
どこまでもと。

運命と。
思い定めて。
擦り減っていく。
その諦念を。
いつまでと。

さようなら。
この。
退屈で息苦しい。
そんな世界に。
おさらばと。

仕様、装飾。それだけでは済まされぬ・・・



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