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2019/01/28 Mon *誰が為に、何の為に / Nick Lowe

20190128laboroflust


誰が為に。
何の為に。
駆け回り。
這いずり回り。
そこまでするのか。

反感。
悪意。
そんなものにも。
めげずに。
続けているのか。

質の悪い。
優しさを装った。
形而上の。
形而下の。
残酷さ。

時に。
そんなものに。
打ちのめされそうに。
なりつつも。
それでも、尚。

笑ってみせるのは。
顔を上げてみせるのは。
そうさ。
そんなものは。
たった一つの目標の為。

この。
満たされない。
癒されない。
己の欲望。
そいつを満たしたいが為。

『Labour Of Lust』'79年リリース。
ニック・ロウの代表作たる、2枚目のソロ・アルバム。
アルバム・タイトルの捻くれた感じ、先ずはこれがニックだなと。
普通はLoveでなくLustですかと。愛の為じゃないぞと。欲望(肉欲)の為だぞと。
その為に馬車馬の様に働いているのだと。本気なのか洒落なのか。まったくもって。
さてと。デイヴ・エドモンズ、テリー・ウィリアムス、ビリー・ブレムナーが参加していて。
そう、あのロックパイルのメンバーによるアルバム。つまりロックパイルのアルバム。
そう捉えて間違いのないアルバムだと思います。『Seconds Of Pleasure』と兄弟なのですね。
ニックが奇才なのは間違いがないのですが。ちょっと器用貧乏かなとも思うのですが。
そんなニックのキャリアの中で一番息が合っていたのはデイヴで。そして。
手が合っていたのは、テリーやビリーを含んだロックパイルだと。そう強く感じられると。
以降も魅力的なアルバムはあるのですが。一番、生き生きしているのはこのアルバムかな。
ニックならではの、ポップなのだけど、少し捻くれたメロディやリズムが弾けていて。
そして、これまた一筋縄ではいかない様々なアイデア、小ネタも詰め込まれていると。
一枚のアルバムの中で、更には一曲の中に。どれほどのものをさり気なく盛り込むのか。
そして、そんなニックのナンバーをロックパイルのメンバーが仕上げると筋が通る・・・
いい塩梅で腰が入って、土性骨が座った感じになって。こうピリッと引き締まるのですね。
そこが、このアルバムの肝かなと。下手に甘くも、気難しくもなっていないと言うね。
やっぱり、ニックにはデイヴが。デイヴにはニックが必要なのですよ。なんだよなぁ。
さて。ニックの捻くれたポップ・センスが最大限に発揮されたのが。そう、あのナンバー。
「Cruel To Be Kind」で。何ともシニカルと言うか、残酷を通り過ぎて滑稽と言うか。
そんな破れた恋の歌を極上のポップ・チューンに仕上げてしまう。そのセンスには。
もう脱帽して、降参するしかありません。したたかに、微笑の裏に欲望を秘めて、軽やかに。
人生の極意かもですね・・・

誰が為に。
何の為に。
がむしゃらに。
血眼になって。
そこまでするのか。

反発。
疎外。
そんなものにも。
めげずに。
足掻いているのか。

手に負えない。
優しさと見紛う。
無意識の。
作為的な。
酷薄さ。

時に。
そんなものに。
押し潰されそうに。
なりつつも。
それでも、尚。

笑おうと思えるのは。
前を向いてみせるのは。
そうさ。
そんなものは。
たった一つの目的の為。

この。
乾いたままの。
飢えきった。
己の欲望。
そいつを満たしたいが為。

重い時も。
果てている時も。
そんな時も。
止められるかと。
問われたならば。

沈んだ時も。
怠っている時も。
そんな時も。
諦めるのかと。
問われたならば。

否。
未だその時ではないと。
そう答えてしまう。
それは。
他の誰かの為でもない。

否。
そんな時など訪れないと。
そう強がってしまう。
それは。
他の何かの為でもない。

微笑には。
例えそれが。
表面だけでも。
微笑で。
返してみせる。

優しさには。
例えそれが。
偽りだとしても。
優しさで。
応じてみせる。

誰が為に。
何の為に。
己の欲望。
その為に。
軽やかに、したたかに、朗らかに(笑)。



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