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2019/02/10 Sun *タダでは起きるな! / Chuck Berry

20190210stlouistoliverpool


転んで。
這い蹲って。
その。
悔しい気持ち。
噛み締めて。

そいつが。
理不尽だと。
思えるのなら。
そいつも。
噛み締めて。

再び。
立ち上がる。
その時には。
拳を。
グッと握り締めて。

転んでいた。
這い蹲っていた。
その時の。
気持ち、思い。
そいつを糧にして。

新たに。
手に入れた。
その力を。
拳に溜め込んで。
解き放つ時を待って。

そう。
転んだくらいで。
挫けはしないと。
タダでは起きないと。
そいつが肝心なのだ。

『St. Louis To Liverpool』'64年リリース。
チャック・ベリーの通算8枚目となるアルバムで。
例の冤罪とも言われる逮捕による収監からの釈放後初の本格的なアルバム。
殆ど人種差別の標的、見せしめで服役させられたチャックです。
腸が煮えくり返るなどと言うレベルでは済まなかったものと思われますが。
刑務所の中でしっかりと税務の勉強をして、詩作に関しても造詣を深めたとか。
そう。転んでもタダでは起きない。この逞しさこそチャックかなと。
そして収監されている間に。チャックのロックンロール。そいつを取り巻く環境。
そいつも大きな変化を遂げていたと。それが所謂、ブリティッシュ・インベンジョンで。
ビートルズやストーンズ達の登場によって。一躍レジェンドとして再注目を浴びてと。
浦島太郎でもあったチャック。さぞ驚いたとも思われますが。そこはチャックです。
アルバム・タイトルからしてその波に乗る気満々で。何ともご機嫌なロックンロール。
そいつをよりモダンに、ギラギラとラフとも言えるサウンドで決めています。
ここには明らかにブリティッシュ勢からのフィードバックがあって。それを吸収している。
この柔軟さもまたチャックなのですよね。変な話、殆ど初期ストーンズですからね。
再評価を受けて、そしてその不在に飢えていたファンに受け入れられたのは当然で。
全米TOP100に数曲を送り込む大ヒット・アルバムとなったのでした。
獄中で溜まりに溜まったエネルギーをそのままスタジオに持ち込んで一気に爆発させてと。
そのチャックの怒りと勢いが、見事に時流に乗った、いや、乗せたと言うことかな。
かなりビートルズやビーチ・ボーイズを聴き込んだと思われる節もあって。
俺のアイデア、発明で商売しやがってと。獄中で怒りながら。そうか。こんな手もあるかと。
しっかり学んで、盗み返して?と。そのあっけらかんとしたしたたかさが好きかな。
チャックと言うと。どうしても逮捕前のヒット曲ばかりが取り上げられますが。
ロックンロールが好きならば。少なくても。このアルバムは聴いておかないと、かな。

転んで。
這い蹲って。
その。
哀しい気持ち。
噛み締めて。

そいつが。
非合理だと。
思えるのなら。
そいつも。
噛み締めて。

再び。
歩き出す。
その時には。
拳を。
グッと握り締めて。

転んでいた。
這い蹲っていた。
その間の。
感情、心理。
そいつを糧にして。

新たに。
手に入れた。
その念を。
拳に溜め込んで。
炸裂させる時を待って。

そう。
転んだくらいで。
諦めはしないと。
タダでは起きないと。
そいつが必要なのだ。

ある日。
ある時。
突然に。
躓いて。
転んでしまうとか。

ある日。
ある時。
不意に。
引っ掛けられて。
転んでしまうとか。

およそ。
想定外に。
躓いてしまう。
そんなことも。
ままあって。

しかも。
想定外に。
繰り返される。
そんなことも。
あったりもして。

その度に。
打ちひしがれて。
哀しくて。
もうそのままでと。
思いもするが。

繰り返し。
打ちのめされて。
悔しくて。
もうここまでかと。
思いもするが。

その哀しさを。
その悔しさを。
糧として。
発条として。
反発しよう。倍返ししよう。

タダでは起きるな!



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