« 2019/02/17 Sun *品行方正など / Humble Pie | トップページ | 2019/02/19 Tue *気分を変えて / The Temptations »

2019/02/18 Mon *残り火 / Jimi Hendrix

20190218jimiplaysmonterey


消えた。
忘れた。
そう思っていた。
そう信じていた。
なのに。

ある日。
ある時。
ある瞬間。
ふと。
思い知らされる。

これは。
この感じは。
そうだ。
あの時に似ている。
あの時と・・・

甘く。
高鳴り。
もしかしたらと。
あの明滅が。
始まる。

いや。
多分。
勘違い。
間違っている。
そうだとしても。

あの火の。
残り火。
そいつが。
未だ身の内に。
眠ってはいるのだ。

『Jimi Plays Monterey』'86年リリース。
'67年のモンタレー・インターナショナル・ポップ・フェスティヴァル。
米国への凱旋を果たしたジミ・ヘンドリックスのあまりにも鮮烈なステージ。
その模様を見事に捉えて蘇らせた発掘ライヴ・アルバム。映画も公開されて。
先に触れたのはこのアルバムだったか、映画だったか。記憶は定かではなくて。
いや、どちらもあまりにも鮮烈で刺激的だったので記憶が混同してしまったのかな。
兎に角。A面頭の「Killing Floor」にやられたら。もうブツ飛ばされて。そのままと。
その以前からジミには殺られていましたが。止めを刺されたのはこのアルバムで。
何かに憑依されたかの様に。暫くはこのアルバムばかりを繰り返し聴いていて。
故に。数多の発掘ライヴ・アルバムがリリースされた後も。ジミのライヴと言えば。
真っ先にこのアルバムが思い浮かぶし。折に触れて針を落とす機会も多いのではないかな。
『In The West』と双璧なのか。甲乙つけ難い。何にしろ、大好きなアルバムなのです。
このジャケットは。ラストの「Wild Thing」でのあのパフォーマンスを意識しているのか。
ストラトにライター・オイルをかけ、火をつけて炎を燃え上がらせたあのシーン。
ジミの思いとか、情念とか、衝動とか。そんなものを象徴する様でもありましたが。
そこに至るまでも。常にジミの中で燃え盛っていたものが、観る者、聴く者にも火をつけた。
その様がまざまざと、鮮やかに捉えられているこのアルバムを見事に表現しているかなと。
実際のステージ、ライヴから50年以上、このアルバムのリリースからも30年以上。
些かも色褪せることなく鮮明なままで。その紅蓮の炎は未だに燃え上がり続けていて。
観た者、聴いた者に飛び火した。その火種はいまも残り火となって。燃え続けているのだと。
そんな甘い、感傷的に過ぎる思いまでも。いまも、いつも抱かされるアルバムなのです。
そう。その残り火が。いまも、いつも自分を駆り立てて。終わりにはさせてくれないのですよねぇ・・・

消した。
棄てた。
そう思っていた。
そう信じていた。
なのに。

ある日。
ある時。
ある瞬間。
ふと。
振り返らされる。

これは。
この震えは。
そうだ。
あの時と同じかもしれない。
あの時も・・・

妖しく。
共鳴し。
もしかしたらと。
あの波紋が。
寄せる。

いや。
多分。
誤解。
見誤っている。
そうだとしても。

あの火の。
残り火。
そいつが。
未だ心の内に。
燻ってはいるのだ。

そうだ。
あの日の。
あの夜の。
あの時の。
あの瞬間、その瞬間に。

感じて。
触れて。
震えた。
あの思いの。
あの鮮明な、その姿。

そいつは。
身の内に。
心の内に。
深く。鮮やかに。
刻まれたままなのだ。

そいつは。
消しても。
忘れても。
棄てても。
消えはしない、残っているのだ。

そして。
思い出した様に。
ふとした瞬間。
明滅が始まり。
波紋が寄せ来る。

それは、
嘲笑うかの様に。
不意打ちで。
思い出せと、忘れるなと。
迫るのだ。

甘く、妖しく。
しかし。
危険、極まりないもの。
見逃すのが望ましいもの。
されど、残り火。そいつが消えてくれないのだ・・・



web拍手 by FC2

|

« 2019/02/17 Sun *品行方正など / Humble Pie | トップページ | 2019/02/19 Tue *気分を変えて / The Temptations »

001 British Rock」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2019/02/18 Mon *残り火 / Jimi Hendrix:

« 2019/02/17 Sun *品行方正など / Humble Pie | トップページ | 2019/02/19 Tue *気分を変えて / The Temptations »