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2019/02/25 Mon *そんな素振りで / Captain Beefheart And His Magic Band

20190225safeasmilkmono


安心です。
人畜無害です。
何の意図も。
何の問題も。
ありませんと。

そんな素振りで。
近づいて。
棲みついて。
観察しながら。
機を窺うと。

表向きは。
従順に。
従って。
周囲に。
溶け込んでと。

でも。
その実は。
誰にも尻尾を振らず。
何処にも馴れず。
離れたままでと。

そして。
いざとなれば。
いつでも。
反旗を翻す。
準備をしていようと。

さぁ。
思惑が一致したところで。
乾杯でもして。
次なる一手でも。
思案しましょうか。

『Safe As Milk』'67年リリース。
奇才、キャプテン・ビーフハートとそのマジック・バンド。
記念すべき、紆余曲折の果ての初めてのアルバム。
A&Mから数枚のシングル盤をリリースするものの。アルバムのリリースは却下。
難解に過ぎる、過激に過ぎると言うのが理由だったとか。
まぁ、A&Mは。数ある大手の中でもかなりの穏健派、中道路線ですからねぇ。
それで、漸くブッダ・レコードから陽の目を見たこのアルバム。
以降のキャプテンを思うと。かなりの癖はあるものの。難解でも過激でもなくて。
リリースを却下する程でもとは思えるのですが。時代とA&Mの社風が・・・ですか。
さて。マジック・バンドと言っても。実質はキャプテンのワンマン・バンドで。
メンバーの人選も総てキャプテンが行って、その意図を反映させていたとかで。
このアルバムには正式メンバーではないものの、あのライ・クーダーが参加していて。
あの個性的なスライドの魅力がこのアルバムでも発揮されています。
キャプテンはかなりライにご執心だった様ですが。ライはと言うと。そうでもなくて。
参したものの。キャプテン達のアプローチや振る舞いに違和感を覚えていたらしく。
一説ではあるライヴでのキャプテンの意図不明の行動に愛想をつかして脱退したのだとか。
ライは学究肌ですからね。尤もキャプテンもかなりのブルース・マニアで愛情に溢れていて。
その点は共通してもいるかに思えるのですが。お互いの個性、癖が相容れなかったのかな。
愛情が深ければ深い程。譲れないものも多く、大きくなっていくと言うことなのか。
またそれ程の二人が鬩ぎ合っているからこそ、単純なコピーに陥らずに。
ユニークで個性に溢れた、癖が強いが故に癖にもなる。こんなアルバムが創れたのだと。
アルバム・タイトルに騙されて?愛飲すると中毒になり抜き差しならなくなる。そんな怖さのあるアルバムです。

安全です。
毒にも薬にもならず。
何の思惑も。
何の瑕疵も。
ありませんと。

そんな素振りで。
近寄って。
喰い込んで。
潜伏しながら。
機を逃さずと。

表向きは。
素直に。
沿って。
周囲と。
馴染んでと。

でも。
その実は。
誰ともつるまず、群れず。
何処にも依らず。
外れたままでと。

そして。
いざとなれば。
その時は。
謀反を起こす。
用意はしていようと。

さぁ。
胸の内が、心の底が同じことに。
杯を重ねて。
更なる一手でも。
想定しましょうか。

まぁ。
向こうも。
こっちが。
まったくの。
人畜無害とは。

そう。
向こうだって。
こっちが。
何かを。
考えているとは。

それくらいは。
それ程には。
考えているし。
思いを巡らせている。
そんなところ。

でも。
そこはそれで。
それ程に。
深くは及びもしない。
裏も読めない。

そこが狙い目。
そこが付け目。
そして。
そこが物足りない。
そこが面白くない。

だから。
乾杯でもして。
次なる一手を。
杯を重ねて。
更なる一手を。

安心です。
安全です。
そんな素振りで。
棲みつきながら。
喰い込みながら。

そんなところですかね・・・



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