« 2019/02/25 Mon *そんな素振りで / Captain Beefheart And His Magic Band | トップページ | 2019/02/27 Wed *変えられるのか / Buddy Miles »

2019/02/26 Tue *終わらない旅 / Quicksilver Messenger Service

20190226happytrails


終わらない歌。
そいつを。
口ずさみながら。
終わりのない道。
そいつを歩く。

およそ。
生きるなどと。
それは。
そんなものだと。
思うのだけれど。

そいつは。
誰かが宣う様に。
重い荷物を背負ってなどと。
そんな苦行ではあるまいと。
もっと楽しいもの。

否、そうだな。
楽しいと思わないと。
否、違うな。
本当に。
楽しまないと、と。

そう。
あれも。これも。
終わりなどない。
終わらせてはいけない。
終わったら、終わるのだと。

終わらない歌。
そいつを。
道連れにして。
終わらない喜び。
そいつに投じるのだと。

『Happy Trails』'69年リリース。
クイックシルヴァー・メッセンジャー・サービスの2ndアルバム。
ジェファーソン。エアプレインやグレートフル・デッドと並び称されて。
サンフランシスコのサイケデリック・ロック・シーンで名を馳せていたものの。
薬物関係のトラブルとかでメンバーが安定しないとか、ライヴが評価されていて。
そのライヴでの魅力をレコーディングで発揮できるか疑念をいだいていたりして。
それで、レコード・デビューが遅れて。更には1stも満足のいく出来ではなくてと。
そこで。フィルモア・ウエストとフィルモア・イーストでのライヴ録音に踏み切って。
更にはスタジオでも手を加えて。このサイケデリックでドラッギーな傑作が生まれたと。
当時の邦題は『愛の組曲』なる如何にも日本人がイメージしそうなものでしたが。
これはA面が、あのボ・ディドリーの「Who Do You Love」をベースにした組曲だから。
しかし。B面の頭の「Mona」も含めて。あのボの、あのナンバーなわけですからね。
言ってしまえば『性愛の組曲』のが相応しいだろうと。またそのサウンドが。
ジョン・シポリナとゲイリー・ダンカン。この2人のギターのせめぎ合い、絡み合いが。
それこそ。交歓と歓喜と喜悦に満ちていて、それが延々と繰り返される。その絶倫具合。
殆どが長尺でしかもインストなのですが。その物言わぬから、言葉にならないからこその。
得も言われない快感をもたらす、アドリブを大いに交えたサウンドが何とも堪らないと。
まぁ、まともじゃないと言うか。まともじゃないからこその魅力に溢れているのです。
色々な意味で、色々と飛ぶことのできるサウンド、アルバムでもあって。
そう考えると。アルバム・タイトルとジャケットも。実は一筋縄ではいかなくて。
スラングとしての意味合いも考えると。これがまた何とも、陽気に意味深かなと。
この旺盛で、貪欲な快楽を追求する感覚。それが捉えられたアルバム。危険、故に実に魅力的なのです。

終わらない歌。
そいつを。
道連れにしながら。
終わりのない道。
そいつを続ける。

およそ。
生きるとなれば。
それは。
そこまでしてこそと。
思うのだけれど。

そいつは。
誰かが宣う様に。
我慢、辛抱の連続などと。
そんな禁欲的ではあるまいと。
もっと楽しいもの。

否、そうだな。
楽しいと思えないと。
否、違うな。
心から。
楽しんでこそ、と。

そう。
あれにも。これにも。
終わりなどない。
終わらせてはいけない。
終わらせているのは、自分だと。

終わらない歌。
そいつを。
高らかに歌い上げ。
終わらない喜び。
そいつを求め続けるのだと。

何が。
嬉しくて。
ここにいる。
ここまできた。
そいつは。

何が。
好きで。
ここにいる。
どこまでいく。
そいつは。

何で。
生きている。
ここにいる。
これからも。
そいつは。

音楽。
それもある。
酒。
それもある。
そして、そう。

愛。
それだけだ。
他に。
何があるだろう。
何が代われるだろう。

愛の。
愛することの。
愛されることの。
喜びと歓びと悦び。
それだけだ。

そいつを。
道連れに。
終わらない歌を、歌いながら。
終わらない、終わりのない旅を。
いつまでも、どこまでも。



web拍手 by FC2

|

« 2019/02/25 Mon *そんな素振りで / Captain Beefheart And His Magic Band | トップページ | 2019/02/27 Wed *変えられるのか / Buddy Miles »

002 American Rock」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2019/02/26 Tue *終わらない旅 / Quicksilver Messenger Service:

« 2019/02/25 Mon *そんな素振りで / Captain Beefheart And His Magic Band | トップページ | 2019/02/27 Wed *変えられるのか / Buddy Miles »