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2019/03/06 Wed *その息遣いまで / B.B. King

20190306bluesisking


その体温が。
感じられないと。
そうでもないと。
どうにも。
落ち着かいのだと。

別に。
殊更に。
仲良くしたいとか。
そんな訳ではなく。
ただ命あるものだと。

それを。
相手にしているのだと。
そいつを。
確認しないことには。
どうにも。

調子がでない。
その気になれない。
どうやら。
そう言う体質。
そうであるらしい。

無機物を。
相手に。
芝居を続けられる。
それ程には。
人間が練れてはいないらしい。

だから。
その息遣いまで。
感じさせてくれないか。
そこから。
始めてみたいのだ。

『Blues Is King』'67年リリース。
ABCがブルース専門に設立したレーベルであるブルースウェイ。
その第一弾としてリリースされたB.B.キングのライヴ・アルバム。
録音されたのはシカゴの小さなクラブに於いてだったらしく。バンドも小編成でと。
言わば、余所行きではない。普段の、日常の、生身のB.B.のライヴを捉えていると。
そんな狙いもあったせいなのか。録音が、何と言うか粗くて雑な感じもあって。
そう、まるで隠密録音の海賊盤を聴いているかの如くの臨場感、生々しさがあります。
もう小さなハコの反響もそのまま録音してしまいました、みたいな迫力で。
まぁ、恐らくはわざと反響、エコーを強調して処理をしているのかもしれませんが。
それにしても、B.B.のギターも、歌も何とも生々しいのですよね。
その息遣いまで感じられる、伝わってくる、そんな剥き出しの質感が堪らないのです。
同朋が集まるクラブで、同胞を前にして。余所行きではないブルースを奏で、歌う。
一切の手加減はなく、全身全霊で弾き、歌い、叫ぶB.B.がここにいるのです。
観客の歓声も生しく、身近で。まるで自分もその一人になったかの錯覚を覚える程で。
ともすれば。なにやらスクエアで、上品な、非同朋向けのブルースのイメージもあった。
そんなB.B.が何処から来て、何処で生きていたのか。その事実をも思い知らされます。
粗く、雑で、如何わしくもあって。でもそんなブルースの息遣いが好きなのですよね。
実は一説では。一部にはオーバー・ダビングも施されているとも言われていて。
それどころかスタジオ録音に歓声を被せた疑似ライヴも混ざっているとも。
しかし、その一方で。弦が切れたと思われる瞬間と、それに呼応するかのB.B.の雄叫び。
そのまま力業でエンディングに移行し、終わらせたと思われる模様が捉えられてもいて。
それを残しているところに。このアルバムの狙い。B.B.が思うところ、信ずるところの。
そのブルースの息遣いまでも伝えようと言う意思が感じられて、嬉しくなってくるのです。

その体温に。
触れられないと。
そうでもないと。
どうにも。
腑に落ちないのだと。

別に。
取分けて。
馴れ合いたいとか。
そんな筈もなく。
ただ命あるものだと。

それと。
相対しているのだと。
そいつを。
認識できないことには。
どうにも。

調子に乗れない。
やる気にならない。
どうやら。
そう言う性分。
そうであるらしい。

無機質な。
世界で。
演技を貫ける。
それ程には。
人間が出来てはいないらしい。

だから。
その息遣いまで。
触れさせてくれないか。
そこから。
始まると思うのだ。

無味。
無臭。
その味気無さ。
そいつを。
感じはしないのか。

無音。
無温。
その不気味さ。
そいつも。
感じはしないのか。

均整。
均質。
そこに潜む。
居心地の悪さに。
気づかないのか。

四角四面。
杓子定規。
そこに隠された。
排他的な意図に。
気づかない振りをするのか。

味もない。
匂いもしない。
そんな建前だけの。
話は聞き飽きた。
もう必要ない。

音もない。
温もりもない。
そんな綺麗ごとだけの。
やりとりが何になる。
もう御免だ。

その体温を。
感じたいのだ。
その体温に。
触れたいのだ。
だから。その息遣いまで・・・くれないか。



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