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2019/03/09 Sat *故き / John Lee Hooker

20190309vintagejohnleehooker1948195


故き。
そんなものを。
尋ねて。
訪ねて。
温ね。

何が。
得られるのかと。
そんな思いに。
囚われもするが。
実のところ。

もう既に。
振り返ることも。
顧みることも。
少なくなった。
殆どなくなった。

そんなものに。
その中にこそ。
いま、この時。
己が必要としている。
そんなものがある。

時を経て。
苔生して。
色合いも。
手触りも。
朽ちる寸前に思われる。

故き。
そんなものを。
もう一度。
胸に抱いて。
また始めてみるかと。

『Vintage John Lee Hooker 1948-1952』'79年リリース。
アルバム・タイトル通りに'48年~'52年の故き、年代物の味わい深い。
そんなジョン・リー・フッカーの録音から選曲された日本独自の編集アルバム。
元々は『Coast To Coast Blues Band Any Where/Any Time/Any Place』として。
'71年に米国でリリースされたアルバムと同内容で。タイトルを変更したと。
まぁ、ド迫力のジャケットはそのままに。タイトルは分かりやすくしたと言うことかな。
全14曲が収録されていますが。その内の12曲、殆どがジョン・リーの弾き語りで。
その独特な節回し、その反復により、情念が迫ってくる様な迫力が何とも言えません。
生年に諸説があるジョン・リーですが。おおよそ三十歳前後にデトロイトに出てきて。
レコード・ディーラー、バーニー・ベスマンの下で録音を始めて。
それをバーニーが大手のモダンに売ることによって全米に流通、一躍、大スターに。
ただ、モダンに渡らなかった録音も相当数に上っていて。その権利はバーニーにあって。
それが録音から約二十年以上の歳月を経て、様々な形で陽の目を見ることになったと。
モダンとの契約に縛られていたジョン・リーは別名での録音も数多く残しているので。
その時代のジョン・リーが如何に精力的で、そのブルースに、如何に需要があったのかと。
何せ五十年のキャリアを誇ったジョン・リーですので。どの時代、どの録音と言われても。
どれがベスト、どれが一番好きかは即答できないのですが。でも、まぁ。そうですね。
この最初期の、ダウン・ホームな味わいが濃厚なジョン・リー。それは格別かなと。
ジョン・リーと言う人は、その時の気分や感情が歌や演奏に出やすい人だったみたいで。
同じ様な曲調が多く、ワン・パターンと思いきや。微妙にその色合いとか、手触りに。
差異とか、落差もあって。弾き語り故にその辺りも顕わな年代物は楽しめたりするのです。
渋いと言えば渋いので。そう毎日の様に味わう類のものでは無いとは思うのですが。
この故き、ジョン・リーのブルースを温ねることで。見えてくるものも確かにあるのです。

故き。
そんなものを。
尋ねて。
訪ねて。
温ね。

何を。
求めているのかと。
そんな思いに。
襲われもするが。
実のところ。

もう既に。
振り向くことも。
思い返すことも。
少なくなった。
殆どなくなった。

そんなものに。
その中にこそ。
いま、この時。
己が必要としている。
答えを見ている。

時が流れて。
風雪に洗われ。
風合いも。
肌触りも。
消え去る寸前に思われる。

故き。
そんなものを。
いま一度。
噛み締めて。
また始めてみるのだと。

いまが。
何処なのか。
何なのか。
そんなものを。
見失ったら。

この先が。
何処へ向かうのか。
どうなるのか。
そんなものが。
わからなくなったら。

慌てずに。
騒がずに。
来た道を振りかえり。
顧みて。
探してみる。

焦らずに。
苛まずに。
来た方向を振り向き。
思い返して。
求めてみる。

忘れていた。
忘れてしまった。
そんなものの。
その中に。
あるかもしれない。

消した。
消してしまった。
そんなものの。
その中に。
見つかるかもしれない。

故き。
そんなものを。
尋ねて。
訪ねて。
温ね。

また、その感触から始まるものもある・・・



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