カテゴリー「002 American Rock」の記事

2017/06/11 Sun *飄々と虎視眈々 / Grin

20170611allout


にやりと。
軽妙な。
笑みを浮かべながら。
そろそろと。
ぶらぶらと。

力まず。
声高にならず。
身を躱しながら。
さらりと。
受け流しながら。

四角四面は。
遠慮して。
杓子定規に。
陥らない様に。
そこには気を配りつつ。

その実。
そのことには。
その一点には。
全力投球で。
挑んでみる。

飽くまでも。
素知らぬ振り。
そいつを。
気取る。
余裕だけは忘れずに。

飄々と。
虎視眈々。
そんな姿勢で。
そんな足どりで。
挑んでみる。

『All Out』'72年リリース。
ニルス・ロフグレン率いるグリンの3rdアルバム。
飄々とした感もある、フットワークの軽さ。
そんなギター、そして活動のスタイルが魅力的なニルス。
若くしてニール・ヤングのアルバムにも参加していて。
クレイジー・ホースのギタリストにとの勧誘もあったそうですが。
それはそれ。これはこれ。自らの活動の主軸はこのグリンに置いていたと。
またグリンがあったからこそ、ニールとの活動でも妥協することは無かったと。
しなやかでありながら、したたかでもある。そんなニルスの佇まいがいいなと。
ニールに限らず、様々なミュージシャンから引っ張りだこだったと思われますが。
それには感謝しつつも。自らを見失うことは無い様にと。
グリンなどと言う、人を食ったバンド名、そしてこのアルバムのジャケット。
そのユーモアの影に潜む、骨太な覚悟のほど。それこそがニールの本質かなと。
故に。アコースティックなナンバーが多いこのアルバムも、実にロックンロールで。
その小気味よさ、気風のよさ。それがストレートに反映されるギター。
そのサウンド、そのメロディが実に何とも風通しがいいのですね。
この風通しのよさは、グリンの、そしてニルスのソロ・アルバムにも共通していて。
ニールも、そしてスプリングスティーンもそんなニルスを必要としたのだろうなぁ。
このアルバムにはキャシー・マクドナルドがゲストとして参加していて。
そのシャウトとニルスのギターの絡みが、独特の魅力を生み出してもいて。
そのセンスにニルスの才能、そして飄々としているだけではない策士振りを感じもします。
なかなか評価されない存在ですが。決して忘れることのできない、グリン、そしてニルスなのです。

にたりと。
意味深な。
笑みを浮かべながら。
ぶらぶらと。
そろそろと。

硬くならず。
固くもならず。
身を翻しながら。
さらりと。
受け渡しながら。

既定路線は。
遠慮して。
固定観念に。
陥らない様に。
そこには目も配りつつ。

その実。
あることには。
ある一点には。
全力投球で。
臨んでみる。

飽くまでも。
余興の範囲。
そう。
嘯く。
芝居だけは忘れずに。

飄々と。
虎視眈々。
そんな佇まいで。
そんな足並みで。
臨んでみる。

笑みに。
目元に。
口元に。
本音は。
出さずに。

笑みで。
目元で。
口元で。
本質は。
秘めて。

そろそろと。
ぶらぶらと。
身を躱しながら。
さらりと。
受け流しながら。

ぶらぶらと。
そろそろと。
身を翻しながら。
さらりと。
受け渡しながら。

飽くまでも。
余興の範囲と。
素知らぬ素振りで。
装いながら。
嘯きながら。

その実。
このことには。
この一点には。
全力投球で。
挑んでみる。臨んでみる。

飄々と。
虎視眈々。
そんな。
身構え。心構え。
そいつが好きなのだ。



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2017/06/10 Sat *魂の辺土で / Janis Joplin

20170610joplininconcert


恋をせずにはいられない。

わかっている。
駄目なのだと。
無理なのだと。
否、何よりも。
危ういのだと。

そう。
手を伸ばしても。
届く筈も無い。
伸ばした指の先を歩いている。
その差は縮まらない。

そう。
叫んでも。
聞こえる筈も無い。
枯らした声の先で笑っている。
その間は埋まらない。

初めて。
その姿を目にした時。
その声を耳にした時。
瞬時に。
その絶望を理解したのだ。

それでも。
伸ばしてしまう。
叫んでしまう。
追いかけてしまう。
惹かれてしまったのだから。

恋に落ちずにはいられない。

『Joplin In Concert』'72年リリース。
その死後に編集されたジャニス・ジョプリンの2枚組ライヴ・アルバム。
あの『Cheap Thrills』は実は疑似ライヴだとの説が有力らしいので。
ジャニスのライヴ音源としてはこのアルバムが初めて公式にリリースされたもの。
1枚がビッグ・ブラザー・ホールディング・カンパニーとのライヴで。
もう1枚がフル・テイルト・ブギー・バンドとのライヴとなっていて。
その対比、そのどちらの魅力も堪能できる編集となっています。
よく知られる様に。ビッグ・ブラザー・ホールディング・カンパニーは学生ノリで。
その演奏はお世辞にも上手いとは言えなくて。そのぎこちなさが味ではあると。
一方、フル・テイルト・ブギー・バンドは腕利きのミュージシャンの集まりで。
その演奏技術の高さ、奏でられるサウンドのレベルはかなりのものがあると。
どちらを従えて歌うジャニスが好きかと言うのは、昔から色々と言われてきていますが。
ビッグ・ブラザー・ホールディング・カンパニーとのが、楽しそうだと言う声もあれば。
あまりにもジャニスが頭幾つも抜き出ていて。バック・バンドとして機能していないとも。
フル・テイルト・ブギー・バンドをバックにしたジャニスは十二分に実力を発揮していると。
ただ、どうにもその関係がドライで一体感を感じられないと言う声もあったりします。
結論。どちらもいい。どちらでもいい。どちらを従えてもジャニスはジャニスなのです。
このアルバム(に限りませんが)に針を落とすと。いつも感じるのはジャニスの特異性。
そのあまりにも圧倒的で、独特で。そして天性のものとしか思えない唯一無二の歌声。
その心のあり様、そして魂の求めるまま、そのままを歌にしてしまっている様。
特に女性シンガーの例えとしてよく使われるジャニスですが。とんでもない間違いで。
ジャニスはジャニス一人。ジャニスはジャニスでしかないのです。それを痛感するのです。
だから。確かにフル・テイルト・ブギー・バンドのが、力量を引き出していたとしても。
申し訳ないけれど。そんなことは些細なことで。ジャニスが歌っている。それが総てだと。
ジャニスの歌声が聴こえる、それだけで心の中が、魂の辺土が、揺さぶられ、震える。
それは実のところ、恐ろしいことでもあるのだけれど。魅せられずにはいられないのです。ジャニスに恋をせずにはおられないのです。

恋をせずにはいられない。

わかっている。
いけないのだと。
あり得ないのだと。
否、何よりも。
脆いのだと。

そう。
伸ばした手の先は。
何も掴むことは無いと。
伸ばした指は宙を泳ぐだけ。
虚しく泳ぐだけ。

そう。
声を枯らした叫びは。
その背中にも届きはしないと。
枯れた声は宙に響くだけ。
虚しく響くだけ。

初めて。
その笑顔を目にした時。
その歌声を耳にした時。
瞬時に。
その絶望を理解したのだ。

それでも。
伸ばしてしまう。
叫んでしまう。
追いかけてしまう。
魅入られてしまったのだから。

恋に落ちずにはいられない。

手にしたいとも。
得ようとも。
思わない。
手にする、得る。
それだけが総てではない。

勝敗でも。
白黒でも。
ありはしない。
そんなものじゃない。
それを超えるものもある。

届かないなら。
縮まらないなら。
埋まらないなら。
止めておけばいい。
諦めてしまえばいい。

掴めないなら。
泳ぐだけなら。
響くだけなら。
止めておけばいい。
諦めてしまえばいい。

それでも。
その。
絶望を理解しながら。
惹かれてしまったのだ。
魅入られてしまったのだ。

優等生なら。
偽善者なら。
傍観者なら。
何も感じることも無い。
何かを受け容れることも無い。

そんな奴には。
なりたくない。
そんな奴には。
なれもしない。
だから。

声には出さず。
心の中で。
魂の辺土で。
恋をせずにはいられない。
恋に落ちずにはいられない。



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2017/06/09 Fri *人は見た目が / The J. Geils Band

20170609thejgeilsbandukorg


雁首揃えて。
つまらなさそうな顔で。
眠たそうな顔で。
頭は回らず。
頭は固く。

そんな。
顔からは。
頭からは。
面白いことなど。
生まれて気はしない。

既成概念も。
固定概念も。
ブッ飛ばそう。
ぶっ壊そう。
そこから始めよう。

先ずは。
顔を洗って。
頭を切り替えて。
そんな一撃を。
ぶち込んで。

目を覚まして。
頭を働かせて。
身も心も。
再生させて。
生まれ変わらせて。

その。
顔つきを。
顔ぶれを。
生き生きと。
輝かせよう。

『The J. Geils Band』'70年リリース。
J.ガイルズ・バンドの記念すべき1stアルバム。
この。顔つき。顔ぶれ。もう、これで勝負ありと言いたくなるかな。
そうです。人は見た目が100%、総てなのだと。そんなところで。
これで。内容が悪いわけないだろうと。そう断言できてしまうカッコ良さ。
男の、野郎の顔は、こうでなきゃいけないと。その見本が集まっているかな。
オリジナルが5曲。ブルースやR&Bのカバーが6曲の全11曲。
収録時間35分弱に凝縮された黒光りするロックンロール。そいつが堪らないのです。
何よりも、カッコいいこと。伊達で粋であることを貫いたJ.ガイルズ・バンド。
その姿勢は、このアルバムで既に確立されていて、変わることは無かったのだなと。
EMI移籍後はセス・ジャストマンが変な色気を出し過ぎたきらいはありますが。
アトランティック時代のJ.ガイルズ・バンドはもう、本当にご機嫌なのです。
「Homework」「First I Look At The Purse」と続く当たりなんて失神もので。
その軽快で、シンプルにしてソウルフルなビートは、誰にも真似できないかな。
改めてJ.ガイルズのギター。その小難しいことを一切排除したセンスに殺られます。
そして「Ice Breaker」「Sno-Cone」と2曲のインストで吹き荒れるブルース・ハープ。
そのカッコ良さ、凄まじさ。マジック・ディックには誰も敵わないよなと。
そんなメンバーがいてこそ。ピーター・ウルフの気障な歌声も冴えわたるのですよね。
衣装が汚れるからとウッドストック出演のオファーを断ってしまったJ.ガイルズ・バンド。
その拘り、その意気地。それがこのジャケットに。そしてサウンドに表れているのです。
好きなものは、とことん好きで。決めたことは、ぶれずに貫き通す。その覚悟のほど。
それが伊達で、粋で。カッコいいと。そんなロックンロールが面白くない訳が、ご機嫌でない訳はありません。

雁首揃えて。
つまらなさそうな顔で。
眠たそうな顔で。
頭を回す気もなければ。
頭の固さにも気づかない。

そんな。
顔とは。
頭とは。
おさらばしない事には。
生きている意味もない。

前例とかも。
慣習とやらも。
ブッ飛ばそう。
ぶっ壊そう。
そこから始めよう。

先ずは。
顔を作ろう。
頭も整えよう。
そんな一撃を。
ぶち込んで。

目を見開いて。
頭を回転させて。
身体と精神の隅々まで。
再生させて。
生まれ変わらせて。

その。
顔つきを。
顔ぶれを。
ギラギラと。
輝かせよう。

カッコから。
入ろう。
カッコを。
つけてみよう。
そこから始めよう。

古い。
疲れた。
草臥れた。
顔も頭も。
身も心も。

脱いでしまおう。
捨ててしまおう。
ブッ飛ばそう。
ぶち壊そう。
再生させよう。

見得でも。
ハッタリでも。
伊達でも。
構いはしない。
思いっきり決めて。

いい顔をしよう。
いい顔になろう。
そうすれば。
何かが変わる。
何かが生まれる。

いい顔つき。
いい顔ぶれ。
そこには。
何かが寄ってくる。
何かが惹きつけられる。

人は見た目が。
大切だ。
人は見た目が。
物語る。
そいつは侮れない。

ギラギラと。
黒光りして。
殺気を放って。
面白いことを。
生み出そう。



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2017/06/08 Thu *交差点に立つ / Santana

20170608caravanserai


ものが。
人が。
情報が。
行き交う。
その中心。

あっちから。
来るもの、来る人。
こっちから。
行くもの、行く人。
交わされる情報。

出会い。
触れ合い。
すれ違い。
それぞれの場所から。
それぞれの場所へ。

止まらず。
澱まず。
されど。
交わり。
混ざり。

新たな。
何ものかを。
生み出す。
その。
契機とするべく。

行路の。
交差路の。
宿主として。
結合点として。
交差点に立つ。

『Caravanserai』'72年リリース。
サンタナがその世界を広げた、4枚目となるアルバム。
メンバーの交代や、新たなメンバーの加入。
そして何よりも、カルロス・サンタナの意識の変化。
それらが、相互に作用し合い、影響を及ぼし、新たなものを生み出した。
そんな生命力、活力に溢れている、そして穏やかに語りかけてくるアルバム。
元々はサンタナ・ブルース・バンドと称して、ブルースの影響が色濃く。
そこにマリアッチの父を持つカルロスが率いたからこそのラテンへの接近があり。
所謂ラテン・ロックの雄として大人気を博していたサンタナ。
しかし、そこに止まることなく。更に新たなものを貪欲に取り入れて。
サウンド的には、ジャズやフユージョンへの接近を試みていて。
その背景には、精神世界へ興味を抱き積極的に宗教にも傾倒していくカルロスの姿勢。
それがあったのだと思われます。バディ・マイルスと共演、マイルス・ディヴィスとも接近。
アルバムに針を落とすと虫の声が聴こえてきて。サックスやウッド・ベースが奏でられる。
あの、怒涛の、情熱のラテン・ロックは何処へいったのだと戸惑うのですが。
実のところ、カルロスの情熱は些かも衰えても、変わってもいなくて。
ただ、その表現に新たな要素が加わり、また表現するものも新たになっていったと。
この、何でもありに近い。雑多なものを次々に取り込んでいく積極的な交雑性。
それこそがサンタナの最大の魅力なのだろうなと思われるのです。
あらゆる音楽が行き交う、その交差点に立って。積極的に交流して咀嚼して整理して。
年齢も出自もそれぞれの雑多とも言えるメンバーを結び付けて率いて新たな世界へと。
たぶんに。ヒッピー文化や、フラワー・ムーブメンとへの失望からの反動。
それにより精神世界へと歩み寄ってしまった側面もありながら。神さえも取り込んでしまう。そこがらしいかな。

ものが。
人が。
情報が。
集まってくる。
その真ん中。

あっちから。
来たもの、来た人。
こっちから。
行ったもの、行った人。
交わされた情報。

出会って。
触れ合って。
すれ違いながら。
それぞれの世界から。
それぞれの世界へ。

止まらせず。
澱ませず。
されど。
交わらせ。
混ぜて。

新たな。
何ものかを。
生み出す。
その。
契機を創るべく。

行路の。
交差路の。
宿主となり。
結合点となり。
交差点に立つ。

流れを止めず。
澱みを作らず。
新たな。
流れの。集まりの。
契機を。

怯まず。
怯えず。
拒まず。
追わず。
あらゆるものを。

出会わせ。
触れ合わせ。
取り込んで。
咀嚼して。
整理して。

交差する。
雑多な。
ものも。
人も。
情報も。

受け止め。
受け容れ。
されど。
混沌とした。
坩堝にはならぬ様。

ものが。
人が。
情報が。
行き交う。集まる。
その中心。その真ん中。

行路の。
交差路の。
宿主としてありながら。
結合点としてありながら。
交差点に立つ。立ち続ける。



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2017/06/07 Wed *風に吹かれている / Eagles

20170607ontheborderusorg


あそこと。
ここ。
向こうと。
こちら。
その境目。

その上に。
立って。
行くか。
戻るか。
そんなことを。

考えて。
暫し。
右へ。
左へ。
ふらふらと。

境目。
そいつを。
越えるべきか。
止まるべきか。
そいつが問題で。

でも。
その実。
答えなど。
決まっていて。
選択の余地はない。

あそこへ。
向こうへ。
越境しなくては。
生きられない。
そんな境界線の上で。

『On The Border』'74年リリース。
イーグルスの転換点ともなった3枚目のアルバム。
米国を代表するロック・バンド、イーグルス。それに異は無いけれど。
初期のイーグルスの視線は明らかに英国を向いていて。
その活動も英国に重きを置いていて。録音も英国で行われていたと。
それが。このアルバムにおいて、その制作過程で変化が表れて。
プロデューサーがグリン・ジョーンズからビル・シムジクに交代となり。
録音もロンドンからロサンゼルスへと変更され。新たにドン・フェルダーが加入して。
新たな地平への境界線の上に立ち。そして越境していく様が捉えられているアルバム。
商業的にはなかなか上昇気流を捉えずいたイーグルスが漸く飛翔し始めるのもここからで。
初期のカントリーの香りが濃厚なナンバーと、ハードにロックするナンバー。
その対比と、同居。それによって生まれるメリハリの強さが新たな魅力となっている。
ただ。得たものがあれば、失われたものもあって。成功の階は、また崩壊の始まりでもあり。
既に。このアルバムには、それまでのイーグルスにあった絶妙なバランス。
民主的な共同体の幻想とでも呼ぶべきものが、崩れ始めているのが感じられたりもする。
夢が失われつつあった時代に。敢えて夢を、幻想を抱かせようとしたものの。
自らがそれに殉ずることが出来なくなり、現実を受け入れることで、現実に受け入れられる。
それを妥協と呼ぶのか、覚悟と称えるのか。それは難しいところではるのだが。
境界線から向こう側へと、止まらずに踏み出す。それを成しえた者だけが手にできるもの。
表現できるものがあるのであろうと。そんな緊張感が心地よく響くのは事実なのだろう。
ややも、すれば。甘さに過ぎそうな「The Best Of My Love」が素晴らしいのは。
その緊張感が故の、束の間の安らぎの様なものを見事に表現しているからにほかならなく。
転換点にあった。まさに越境する瞬間のイーグルスだけが持ちえた魅力の産物なのである。

あそこか。
ここか。
向こうか。
こちらか。
その境目。

その上に。
座って。
行けるのか。
やめておこうか。
そんなことを。

考えて。
暫し。
首を回して。
脚をばたつかせて。
ぶらぶらと。

境目。
そいつを。
越えられるのか。
越えられないのか。
そいつが問題で。

でも。
答えなど。
初めから。
決まっていて。
選択の権利などない。

あそこへ。
向こうへ。
越境しなければ。
朽ちるのみ。
そんな境界線の上で。

今のまま。
このまま。
それも。
それでも。
悪くはない。

でも。
今のまま。
このまま。
そこには。
先はない。

緩やかに。
穏やかに。
朽ちて。
やがては。
死に至る。

座して。
死を待つ。
死んだ様に。
生きる。
そいつを望まないのなら。

あそこへ。
向こう側へ。
境目を。
越えて。
踏み出すしかない。

選択の。
余地も。
権利も。
ありはしない。
越えていくしかない。

あそこへ。
向こうへ。
越境する為に。
やってきた。
そんな境界線の上で。

風に吹かれている・・・



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2017/04/27 Thu *奇縁、宿縁、くされ縁 / Phantom, Rocker & Slick

20170427covergirl


奇縁。
宿縁。
くされ縁。
そんなものか。
どんなものか。

思えば。
偶然が。
幾つも。
重なり合って。
出会って。

そいつが。
始まりで。
そいつが。
今の今まで。
続いている。

あの日。
あの時の。
出会いの。
驚きは。
鮮明なまま。

今も。
まざまざと。
刻まれたままで。
思うだけで。
胸が震えるし。

だから。
時を経ても。
物理的な距離が変わっても。
思いは変わらず。
思いは果て無く。

『Cover Girl』'86年リリース。
ファントム、ロッカー&スリックの2枚目となるアルバム。
ストレイ・キャッツが活動停止状態となって。ブライアン・セッツアーはソロ活動。
ドラムスのスリム・ジム・ファントムとベースのリー・ロッカーは暇を持て余して(?)。
何故かデヴィッド・ボウイやジョン・レノンとの活動で知られるアール・スリックと合流。
そうして誕生したのが、ファントム、ロッカー&スリックでした。
ファントムやロッカーと、スリックの間には何の繋がりも縁もあるとは思えないのですが。
スリックはどちらかと言うとセッション・ミュージシャン的なところもあるので。
単なるお仕事かなと思いもするのですが、それにしては妙に馴染んでいるので。
まぁ、縁は奇なものと言うところなのでしょうか。意外とウマがあったのかもしれません。
1枚目のアルバムのジャケットでの3ショットなんて。その、やさぐれた感じがご機嫌で。
サウンドも、そのままに見事に息の合った、やさぐれたロックンロールでしたが。
このアルバムでも。それは何ら変わることはなくて。やさぐれたままなのですね。
もう、このお馬鹿なジャケットからして。なんともはやで。ご機嫌なのです。
確かMTVとかで。このアルバムからのナンバーのクリップも流れていましたが。
それも見事なくらいの、馬鹿馬鹿しさで、やさぐれていて。結局、そこに尽きるのですね。
もう、初期衝動のまま。そのまま。思いのまま。それだけのロックンロール。
だから、変わりようも無いし、変わる必要も無いし。それがいいのです。それだけです。
この時代特有の、軽くて安っぽい音色も。このバンドには合っている気もするし。
どんなきっかけでも。どんな縁でも。感じるものがあれば。それで生まれるものはあると。
もう再結成されることなどは無いとは思いますが。もし万が一にでも再結成されたら。
きっと。このアルバムと何ら変わらないロックンロールをやるだろうなと。それでいいのだと思います。

奇縁。
宿縁。
くされ縁。
そんなもでも。
どんなもでも。

思いもしない。
偶然も。
幾つも。
重なり合えば。
必然で。

そいつが。
連なって。
そいつに。
導かれるままに。
繋がっている。

あの日。
あの時の。
再会の。
喜びは。
鮮明なまま。

今も。
そのままに。
突き刺さったままで。
思うだけで。
胸が高鳴るし。

だから。
時が流れても。
物理的な距離がどうでも。
思いが変わる筈も無く。
思いが尽きることも無く。

遥か昔の。
あの日。
あの時。
その出会いは。

幾つもの。
偶然の。
その重なり。
その積み重ね。
その結果。

少し昔の。
あの日。
あの時。
その再会も。

幾つもの。
偶然の。
その重なり。
その積み重ね。
その結果。

奇縁。
宿縁。
くされ縁。
そんなものでも。
どんなものでも。

奇縁。
祝宴。
くされ縁。
それもまた。
必然。

それが。
運命なら。
そのままに。
変わらずに。
何も変わらずに。

何も変わらない。
何も変える必要がない。
そんな縁も。
それがいい。
それでいい。

少しだけ、前に進んでみたくもあるけれど・・・



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2017/04/26 Wed *時には悪魔のように / Mink Deville

20170426cabaretta


時には。
悪魔のように。
冷酷で。
恐れられる。
男になろう。

優しい言葉も。
甘い言葉も。
微笑すらも。
隠して。
封印して。

淡々と。
不愛想に。
そして思わせぶりに。
宣告の。
前触れをして。

慌てふためき。
怯える。
獲物の様子を。
見えないところから。
楽しんでいるような。

問いかけには。
敢えて。
多くを答えず。
考えさせるように。
仕向けているような。

そんな。
自分を。
楽しんでいられる様な。
悪魔のような。
男になろう。

『Cabretta』'77年リリース。
ウィリー・デヴィル率いるミンク・デヴィルの1stアルバム。
当時の邦題が『悪魔のパンク・シティ』だったとか。おいおいと。
このデヴィルは悪魔のデビルとはスペルが異なるのですが。まぁ、時代かな。
ニュー・ヨーク出身のウィリー。'74年にミンク・デヴィルを結成して。
何でもあのGBGBのハコバンをやっていたこともあるらしく。
その縁でデビューを果たしたとのことなので。それでニュー・ヨーク・パンクの。
その一派として、その流れの中で語られることが多かったのを致し方なかったのかな。
勿論、それらしきストレートでパンキッシュなナンバーもあるのですが。
それだけではないところ。パンクだけには収まっていないところが魅力でもあって。
時に激しく、時に優しく、時に冷たく、時に温かくと。その表情を変えるウィリー。
どうにもチンピラ風情の漂う、甘く曇った歌声で聴く者を魅了するのです。
中にはソウル・グループをコーラスに迎えた甘い、甘いソウル・バラードまであったりして。
恐らくはソウルやブルースなどにも相当に精通していたのではと思われて。
何とも。こうツボを心得ていると言うか。叩き上げのミュージシャンの凄味を感じるのです。
そうだな。サウスサイド・ジョニーを。もう少しチンピラにした感じと言うか。
同じニュー・ヨークの通りを歩いていても、ウィリーはより裏通りを歩いているかなと。
裏通りならではの湿った空気。その空気から離れられないもどかしさと、諦念と、愛情。
そんなものが胸の内では綯い交ぜになっているのだけれど。
あくまでもカッコをつけて、肩で風切って、強がって歩いているってところなのかな。
そして。ふと見せる寂しげな表情みたいなものもあって。それにほだされてしまうと言う。
あのジョニー・サンダースや花田裕之もファンだったと言うだけのことはあるのです。
こういうロックンロール、こういう男に弱いのですよね。そう、悪魔に魅入られるかの如くなのです。

時には。
悪魔のように。
残酷で。
蔑まれる。
男になろう。

優しい言葉を。
甘い言葉を。
飛びっきりの笑顔も。
弄して。
駆使して。

延々と。
情熱的に。
そして思わせぶりに。
妄想を。
増幅させて。

気色立ち。
喜ぶ。
獲物の様子を。
憐れんで見ながら。
楽しんでいるような。

問いかけには。
敢えて。
望む答えを返して
期待値が上がるように。
仕向けているような。

そんな。
自分に。
溺れていられる様な。
悪魔のような。
男になろう。

時には。
悪魔のように。
誰かを。
背中から。
突き落とし。

時には。
悪魔のように。
誰かの。
手を誘いながら。
突き放し。

冷酷に。
無言の。
時間を。
操って。
不安に陥れ。

残酷に。
甘言で。
空間を。
埋め尽くして。
盲目に陥れ。

宣告に。
慌てふためき。
怯える。
獲物の様子を。
楽しもう。

妄想に。
気色立ち。
喜ぶ。
獲物の様子を。
憐れもう。

時には。
己は。
そんな悪魔にも。
なれるのだと思わなければ。
やり過ごせない時もあるってことさ。



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2017/04/25 Tue *貴賤など / Blondie

20170425blondie


貴賤など。
ありはしない。
そう。
何を売りものにしようが。
何を生業にしようが。

問題は。
何を売るのか。
何を糧にするのか。
そこではない。
そこにはありはしない。

どう。
売るのか。
どう。
糧を得るのか。
そこにあるのだ。

どんな思いで。
どんな志で。
どこまでの。
意思がそこにあるのか。
矜持がそこにあるのか。

どれだけ。
真摯に。
向き合っているのか。
進もうとしているのか。
闘っているのか。

そう。
貴賤があるとしたら。
分かれるとしたら。
それは。
己自身が選んでいるのだ。

『Blondie』'76年リリース。
今年ニュー・アルバムをリリースするらしいブロンディ。
その長いキャリアの第一歩となった記念すべき1stアルバム。
当時の邦題は『妖女ブロンディ』だったかな。なんでそうなるのですが。
まぁ、このジャケットはB級なホラー映画を想起させなくもないですかね。
3rdアルバムでブレイクするまでのブロンディは地味な印象が強くて。
実際に初来日公演も悲惨なほどに客の入りが悪かったらしく。
焦った大貫憲章が一人で盛り上げようとネクタイを引きちぎったと言う伝説(?)も。
未だナイジェル・ハリソンもフランク・インファンテもいない5人組のブロンディ。
その顔ぶれには違和感があると言うか、馴染みがないと言うのが正直なところですが。
これが。なかなか悪くないと言うか、ポップで、キッチュでいいのですよね。
ニュー・ヨーク・パンクの一派としてシーンに登場してきたブロンディですが。
確かにアンダー・グラウンドな匂いは感じさせつつ。それだけにはおさまらない。
そんなフットワークの軽さと言うか、懐の深さを感じさせるものがあります。
後にディスコ、レゲエ、ラップと貪欲に取り込んでいくことになるその姿勢は。
既にこの頃からあって。クールにポップな側面も打ち出しているのが抜け目ないなと。
クリス・ステインもかなりの才人だと思われますが。デボラ・ハリーの存在。
既に30歳になろうかと言う苦労人であるデビーの経験に裏打ちされたしたたかさ。
バンドを続けていく、バンドを成功させる。その為には必要な役割は引き受けると。
「X offender」や後の「Heart Of Grass」で歌われる様な娼婦のイメージをも利用して。
その妖しく隠微な魅力で聴く者を引き寄せ、ポップでキッチュな世界の虜にしてしまう。
デビーの強靭な意思と揺るがない矜持。そんなプロ根性の賜物がブロンディだと思えるのです。

貴賤など。
ありはしない。
そう。
売りものが何であろうが。
生業が何であろうが。

問題は。
売っているもの。
糧にしているもの。
そこではない。
そこにはありはしない。

なぜ。
売るのか。
なぜ。
糧を得られるのか。
そこにあるのだ。

どんな願いで。
何を望んで。
どこまで。
意思を持ち続けられるか。
矜持を保っていられるか。

どれだけ。
真摯に。
前を向いているのか。
先を見据えているのか。
逃げずにいられるか。

そう。
貴賤があるとしたら。
分かれるとしたら。
それは。
己自身が生み出しているのだ。

職業に。
貴賤など。
ありはしない。
詩人は魂を売り。
娼婦は体を売り。

ある者は。
時間を売り。
体力を売り。
技術を売り。
知識を売り。

何を。
売ろうが。
生業にしようが。
そこに。
上下などありはしない。

あるとすれな。
そこに。
込められた。
思いや願い。
意思や矜持。

それが。
真摯であるならば。
それが。
真剣であるならば、
それでいい。

貪欲なまでに。
前へと。
先へと。
逃げずに。
闘い続ける。

そんな。
強靭な意思。
揺るがない矜持。
裏打ちされた。
プロ根性。

その。
賜物であれば。
貴賤など。
問われない。
問題になどされない。

そう。
自らを。
黄にするのも。
賤にするものも。
己自身の問題なのさ。



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2017/04/24 Mon *暗闇抜けて、トンネル抜けて / Tom Petty And The Heartbreakers

20170424longafterdark


暗闇を抜けて。
トンネルを抜けて。
出口に見える。
一筋の明かりを。
目指して。

もう。
随分と長い間。
それこそ。
思い出せないほど。
遠い昔から。

暗闇の中を。
歩いている。
トンネルの中を。
歩き続けている。
そんな気分なのさ。

そりゃ。
偶には。
いいことも。
明るい気分になれることも。
あったけれど。

殆どは。
当てもない。
先も見えない。
そんな気分のままに。
歩いてきたのだ。

そして。
いま。
あそこに見える。
仄かな明かりは。
確かに出口なのだろうか。

『Long After Dark』'82年リリース。
トム・ペティ&ハートブレイカーズの5枚目となるアルバム。
このアルバムでベーシストが交代して新メンバーになったと記憶しているのですが。
このアルバムまでがトムとハートブレイカーズにとっての初期と言っていいのかなと。
この次のアルバムは当初トムのソロ・アルバムとして制作が始められた筈で。
更に2枚組のライヴ・アルバムをリリースして。トム個人の活動の幅も広がってと。
そう考えると。このアルバムで。ストレートなロックンロール・バンドとしては。
一区切りと言うか、総括と言う意味合いを持っているアルバムなのかなと思うのです。
それを意識していたのか、どうか。ただアルバム・タイトルからすると何らかの意識はね。
収録されているナンバーの殆どが3分台のエッジの効いたロックンロールで。
そのキャッチーでクールな佇まい。トム、そしてハートブレイカーズの魅力が全開です。
時代を反映した、安っぽいシンセサイザーが聴こえたりするのはご愛敬かな。
真紅のジャケットが印象的なのですが。炎と言うよりは、沈着しているイメージがあって。
それと呼応するかの様に、キャッチーでありながら内省的と言うかクールさを感じさせる。
そんなトムの歌声、そしてハートブレイカーズのサウンド。それがいつにも増して顕著かな。
そのクールさが魅力なのですけどね。好き嫌いの別れるところでもあるのかな。
話にならないほどに日本で人気が無いのも、その辺りも一因なのかもしれません。
確かに。決して派手ではないし、決して愛想が良いとは言えないのですけどね。
でも、そんな強面のロックンロールもあっていいし。だから信用できるし、好きなのですが。
不愛想で不器用で。それは恐らくはトムの生真面目でストイックな性格からくるもので。
それ故に。商業的な成功とは裏腹に。求められるものとのギャップ等に悩んでいたのかもと。
そう考えると。やはりこのアルバムは新たな出口を求めての一区切り、総括と思えてくるのですよね。

暗闇を抜けて。
トンネルを抜けて。
出口に見える。
仄かな明かりを。
目指して。

もう。
随分と長い間。
それこそ。
忘れてしまうほど。
遥か昔から。

暗闇の中を。
歩いている。
トンネルの中を。
彷徨い続けている。
そんな気分なのさ。

そりゃ。
偶には。
いいことも。
楽しい気分になれることも。
あったけれど。

殆どは。
当てもない。
先などわからない。
そんな気分のままに。
歩いてきたのだ。

そして。
いま。
あそこに見える。
一筋の明かりは。
本当に出口なのだろうか。

暗闇に。
トンネルに。
いつの間にか。
慣れてしまって。
馴染んでしまって。

暗闇に。
トンネルに。
不思議な。
愛着を覚えてしまって。
落ち着いてしまって。

でも。
ここではないと。
暗闇の中に。
トンネルの中に。
立ち止まってはいられない。

そう。
ここではなく。
暗闇から。
トンネルから。
出ていくのだと。

一筋の。
仄かな。
明かりを。
見つけたのなら。
感じたのなら。

それを。
逃さずに。
信じて。
明かりの方へ。
出口の方へ。

それが。
確かか。
本当か。
それは分からなくても。
それに賭けてみる。

新しい。
世界へ。
可能性へ。
暗闇を抜けて。
トンネルを抜けて。



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2017/04/23 Sun *払ってやるぜ、認めてやるぜ / Joan Jett And The Blackhearts

20170423gloriousresultsofamisspenty


払ってやるぜ。

ツケが溜まっていると。
そう言うのなら。
喜んで。
利息をつけて。
払ってやるぜ。

そうさ。
あちこち。
ガタガタで。
ボロボロで。
堪らないけれど。

そいつが。
ここへ来るまでの。
ここに辿り着く為の。
代償だと言うのなら。
上等だぜ。

そうよ。
ガキの頃から。
こいつが好きで。
こいつだけが好きで。
総てを賭けてきたのさ。

もとより。
対価など。
犠牲など。
承知の上さ。
どうしても、ここへと思ってきたのさ。

払ってやるぜ。

『Glorious Results Of A Misspent Youth』'84年リリース。
ジョーン・ジェット&ブラックハーツの3枚目となるアルバム。
ランナウェイズが解散して。ソロに転じたジョーンですが。
本国である米国では当初はなかなか評価されなかったみたいで。
レコード契約が取れずに。致し方なくプロデューサーの助言を受けて。
自らのレーベルを興したと。それがブラックハート・レコードで。
その後にメンバーを募集したのでバンド名がブラックハーツになったのだとか。
従ってブラックハーツでの最初の2枚のアルバムはジョーンのソロとも言えて。
このアルバムからブラックハーツなるバンドとしてのアルバムになったのかなと。
で、針を落としたとたんに「Cherry Bomb」のセルフ・カバーが鳴り響くと。
過去を、ここまでの道程や成果を素直に振り返られる様になったのだろうなと。
そのジョーンの吹っ切れた様が影響したのか。全体にスコーンと抜けた感じがあって。
とても。何と言うか。気持ちよく聴けるアルバムになっているのですよね。
ジョーンが大ファンらしいゲイリー・グリッターのカバーも楽しそうで。
オリジナル・ナンバーもキャッチーでどこか懐かしい匂いのするものが多くて。
そう言う意味では。素直になったジョーンの原点回帰ともとれるアルバムなのかな。
ジョーンに限らないけど。だいたい、ロックンローラーが考え過ぎるとろくな事はなくて。
確かに。ある程度やり続けていると。これでいいのかと考えるものなのでしょうが。
考えて、考えて。悩んで、悩んで。結局のところ答えは、今まで歩んできた道とか。
その道を選んで、歩き出した。その原点とかにあるものなのですよね。
なかなかに、それを認めるのも難しいのかもしれませんが。じたばたしても仕方がないと。
それこそ。アルバム・タイトルに冠した様に。若い日の遺産を浪費していますけどみたいな。
そんな素直な開きなおりが出来てしまえば。もう、それでいいのではないかとね。

認めてやるぜ。

過ちだったと。
そう言うのなら。
喜んで。
胸を張って。
認めてやるぜ。

そうさ。
あちこちで。
ジタバタと。
ドタバタと。
足掻いてきたけど。

そいつが。
ここへ来るまでの。
ここに辿り着く為の。
道草だったと言うのなら。
結構だぜ。

そうよ。
ガキの頃から。
こいつが好きで。
こいつだけが好きで。
総てを捨ててきたのさ。

もとより。
叱責など。
誹謗など。
承知の上さ。
どうしても、ここへと思ってきたのさ。

認めてやるぜ。

ガキの頃から。
この道を選んで。
この道程を歩き続けて。
ツケを溜めて。
過ちを犯して。

そうさ。
それで。
寄り道もして。
回り道もして。
道草を食って。

身も心も。
傷だらけで。
とっくの昔に。
ボロボロで。
ガタガタで。

未だに。
定まらなくて。
相も変わらず。
ドタバタで。
ジタバタで。

それが。
どうした。
それが。
何かあるか。
構いはしない。

総ては。
ここへ来る為。
ここに辿り着く為。
それだけのこと。
そう言うこと。

総ては。
こいつが好きで。
こいつだけが好きで。
賭けてきたのさ。
捨ててきたのさ。

それが。
どうして。
浪費でも何でもいい。
払ってやるぜ。
認めてやるぜ。



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