2009/11/06 Fri *空がとっても青いから / The Plastic Ono Band

20091106livepeaceintronto


空がとっても青いから。

気持ちが良くて。
なんだか嬉しくて。
それだけで幸せで。
それだけで・・・済めばいいけれど。

そうもいかなくて。
あまりに青くて。
あまりに眩しくて。
あまりに高くて。

そんなわけないだろう。
美しいことばかりじゃないだろう。
輝くことばかりじゃないだろう。
昇っていくことばかりじゃないだろう。

空がとっても青いから。

『Live Peace In Toront 1969』'69年リリース。
ジョン・レノン率いるプラスティック・オノ・バンドの初舞台の模様を収めたライブ・アルバム。
トロントで行われたロックン・ロール・リヴァイヴァル・ショーへの出演が決まったのが何と前日で。
セット・リストとかの打ち合わせは飛行機の中でやったとか。なんとも凄まじい話ですが。
その結果、ショーの趣旨にも合わせたか。リハの時間も無かったであろう事情もあってか。
ジョンの原点、ジョンの大好きなロックン・ロールのスタンダードが数多く演奏されています。
ビートルズのオリジナルから「Yer Blues」が選ばれてるのはギタでがエリック・クラプトンが参加していて。
そうなれば当然あの《ロックン・ロール・サーカス》でも一緒に演ってるからなってのがあったのではと。
なんにしろ。相当に無茶で無謀で。危なっかしい状況下でのライブだったと思うのですが。
そんな時にこそ発揮されるのが、一際輝くのがロックン・ローラーとしてのジョンの感性なので。
歌詞もあやふやで、演奏も粗くて。でも。そんなことお構い無しとばかりにシャウトするジョンに痺れます。
この腹の据わり方、勝負強さ、ギリギリの崖っぷちで踏み止まってカッコつけてる様な危うさが魅力なのです。
「Yer Blues」は勿論、「Dizzy Miss Lizzie」の「Cold Turkey」のジョンの叫びにリアリティを感じるのです。
余談ですが。このアルバムは長い間A面にしか針を落としていません。受けつけないものってのもあるのです。

空がとっても青いから。

気持ちが良くて。
なんだか嬉しくて。
それだけで幸せで。
それだけで・・・済むわけはないと。

それはそうだと。
あまりに青過ぎる。
あまりに眩し過ぎる。
あまりに高く過ぎる。

それだけが総てじゃないと。
美しいだけのものなどないだろう。
輝くだけのものなどないだろう。
昇っていくだけのものなどないだろう。

空がとっても青いから。

その青さを疑ってみたくなる。
その青さを裏切ってみたくなる。
その青さを汚してみたくなる。

その青い空の。
何処かに。片隅に。
雲を探してみたくなる。
雲が湧き上がるのを望んでいる。

そこにこそ。
それでこそ。
自分にとってのリアリティがあるから。

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2009/09/04 Fri *一緒・・・かな? / The Beatles

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一緒に。
やってきて。
組んできて。
歩いてきて。

学んでくれたり。
それを生かしてくれたり。
なによりも。
笑顔で。
楽しんでくれてるのが。
それが。
一番だよね。

だから。
偶には。
こうして。
一緒に。
飲んだりもして。

ところで・・・
ん?なに?

『With The Beatles』'63年リリース。
ハーフ・シャドーのジャケットが強い印象を残すザ・ビートルズの2ndアルバム。
この渋さ、このカッコ良さ。R&Bを敬愛するブリティッシュ・ビート・バンド、ビートルズ。
その熱さ、その勢い。尋常でない熱量と速度。目が眩むほど眩しい若きビートルズです。
あまりの忙しさに僅か4日間(!)で録音されたと言うのですから。なんともはや。
そのせいか。3曲のモータウン・ナンバーを含むカヴァーが全14曲中6曲ありますが。
恐らくは。ハンブルグやキャヴァーンで。ライブでこれでもかと演奏してきたナンバーだったか。
そこに込められた生々しさに、迫力に。ライブ・バンドとしてのビートルズの底力を感じます。
勿論、「It Won't Be Long」とか「All My Loving」とか。ジョンやポールのナンバーの素晴しさは言うまでも無く。
そのモータウンへの入れ込みがあからさまなジョンの「Not A Second Time」なんてのも微笑ましくて。
う~ん。改めて。このアルバムは地味ではあるけれど。ビートルズの魅力がよくわかるアルバムだなと。
そして。ジョンとポールの個性の差も。よくわかるなと。これも改めて感じたのですが。
誤解を恐れずに言えば。ジョンのわかりやすさ、直観力・・・出たとこ勝負の説得力、大好きだなぁ。

一緒に。
やってきて。
組んできて。
歩いてきて。

学んでるんですけど。
自分なりに生かしもしてるんでけど。
なによりも。
笑顔で。
楽しくやってられるんですけど。
それが。
一番だなって。

だから。
偶には。
こうして。
誘ってもらえるのも。
嬉しくて。

ところで・・・
ん?なに?

どうやったら。
どうやったら?
何にも無しで。
無し?
地図もガイドブックもマニュアルも。
も?
無しで物事がちゃんと進められるんですか?
お?
無しでちゃんと落とせるところに落とせるんですか?
そ、それはだなぁ・・・
それは?
勘と度胸とハッタリで・・・
え?
いや、人の動きを、目の動きを、心の動きをその場で読んで。
読むんですか?
気配を感じて。行間を読んで。思いを察して。
はぁ・・・
人間の考えること、やることなんて大体同じだから。
同じですか・・・
でもその場、その場でアレンジは必要だから。
ですよね・・・
その場で粗筋考えて、結末考えて。アドリブで導くんだよ。
そうか。そうですよね。それでいいんですよね。
いい、いいんだけど。あのね・・・
なんだ。自分がなんとなく思ってたことと一緒です。
一緒・・・かな?
よし。こんどから自分もそれでやってみます!
・・・

地図もガイドブックもマニュアルも。
あった方がいい場合もあるし。
無くてもやれるってことは。
地図もガイドブックもマニュアルも。
概要は頭の中にはね。
踏んでる場数も違うしね。
一緒・・・かな?
まぁ、その意気やよし・・・としとこうかな・・・う~ん(苦笑)。

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2009/08/15 Sat *タイム・カプセル / The Beatles

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出てくる。
出てくる。
あっちからも。
こっちからも。
あんなもの。
こんなもの。
わぁ、懐かしいなぁ。
あれ、なんだっけこれ。
思わず手を止めて。
眺めたり。
頁をめくったり。

部屋の片付け。
棚の奥の段ボール。
封印を解いたら。
出てくる。
出てくる。
懐かしい記憶の欠片。
あれやこれや。
欠片と欠片を拾い集めて。
埋められていくものがある。
蘇る匂い、空気。
あっ・・・

『A Collection Of Beatles Oldies』'66年リリース。
それまでのオリジナル・アルバムには未収録だったシングル曲を中心としたビートルズ初の編集アルバム。
全16曲中、13曲が英国でヒットしたシングルで。残る曲も「Michelle」と「Yesterday」と良く知られた曲で。
唯一「Bad Boy」だけが米国でのみリリースされていたラリー・ウィリアムスのカヴァーで英国初お目見えでした。
この如何にもスウィンギング・ロンドンな、カーナービーな雰囲気を醸し出しているジャケットが先ずいいなと。
中身はもう。言わずもがなで。弾けんばかりの若きビートルズの魅力がこれでもかと凝縮されています。
タイトルには常に進化し続けていたビートルズらしい過去の自分達に対する皮肉も込められていそうですが。
確かに懐かしさを感じさせつつも。いつ針を落としても新鮮で輝き続けるビートルズがここにいるのです。
タイム・カプセルを開けたら懐かしくて。でもその懐かしさの中に新たな発見や驚きがあってと。
それにしてもデビューして僅か4年間でこれだけのヒット曲を放っていたビートルズ。やっぱり奇跡だなと。
この地平に留まらなかったからこそのビートルズでもある訳ですが。いや、もう十分に凄いよなと。
誤解を恐れずに言えば。ただのブリティッシュ・ビート・バンドとしてもビートルズは最高だったよなと思うのです。
余談ですが。このアルバムはやはり英国オリジナルのモノラル盤で聴いてほしいなと。
無理に音を分離させた様なステレオ盤の何十倍もの生々しさでビートルズが迫ってきますよ、本当に。

出てくる。
出てくる。
あっちからも。
こっちからも。
あんなもの。
こんなもの。
集めてたんだっけ。
捨てられなかったんだな。
思わず微笑んで。
触ったり。
読みふけったり。

部屋の片付け。
棚の奥の段ボール。
封印を解かれて。
目覚めて。
語りかけてくる。
懐かしい記憶の欠片。
あれやこれや。
欠片と欠片を繋ぎ合せて。
見えてくるものがある。
揺れる思い、流れる風。
あっ・・・

そんな思いで。
集めていた。
あんな思いを。
書き留めていた。
懐かしい空気、匂い。
どんな思いで。
捨てずにいた。
こんな思いを。
いま感じるなんて。
あっ・・・

思いがけずに。
思わぬタイム・カプセルを。
開けてしまった週末。
懐かしい思い。
新たな思い。
千千に乱れて、巡って。

早く片付けなきゃいけないんだけどね。
なかなかね。
やっかいなものを開けちゃったかな(苦笑)。

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2009/05/10 Sun *シュッ! / The Beatles

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シュッ!

聞こえた。
確かに聞こえた。
頭の中で。
胸の内で。
あの音が。
あの声が。
確かに聞こえた。

いつだったか。
あの夜も。
あの夜にも。
聞こえたあの音が。あの声が。
再び。
火をつける。

シュッ!

『Abbey Road』'69年リリース。
実質的なビートルズのラスト・アルバム。
今更ここで何かを語ってもしかたなくて。
その素晴しさは針を落とせばわかる。それだけ。なんだけど。
ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ。4人の異なる才がそれぞれ輝いて。
それでいてギリギリでバンドとしての和を保ち。バンドとしてのビートルズの凄味があって。
それにしてもデビューして数年で。ここまで来てしまう、達してしまう。もうこれ以上先は望めなかったのかも。
ジョージの畢生の名作「Something」そして「Here Comes The Sun」はいつも美しくて。
でも。いまは。今夜は。やっぱり。「I Want You(She's So Heavy)」そして「Come Together」だな。
激しく。荒々しく。なにより剥きだし。このジョンの生々しさが、それだけがいま、今夜はリアルに迫ってくる。
基本的に延々と3つのフレーズが繰返される「I Want You(She's So Heavy)」、意味不明な「Come Toether」...
「Come Together」のジョンのシュッ!は"Shoot Me" らしく。"Come Together Right Now Over Me" だし。
なんだか。やれよ、やってみろよと。いけよ、いってみろよと。そうだよな、それしかないよなと。
で、その行き着く先は・・・そうだよなと。甘美だけど危険で。それでも剥きだしになったら・・・シュッ!

シュッ!

ある。
確かにある。
頭の中に。
胸の内に。
あの音が。
あの声が。
そいつを覚まさせる。

いつだったか。
あの夜も。
あの夜にも。
起きだした。這い出した。
再び。
湧き上がる。

シュッ!

幻だと知っている。
まやかしだと知っている。
気の迷いだと知っている。
危険だと知っている。
でも。
甘美なのも知っている。

剥きだしに・・・

シュッ!

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2009/03/29 Sun *失われない週末 / John Lennon

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いつも。
いつでも。
一緒にいる・・・
わけでもない。
仕事だったり。
所用だったり。
お互いの時間。
お互いの行動。
ずれていたり。
重ならなかったり。
不意に。
一人になって。
一人で過ごして。
でも。

『Walls And Bridges』'74年リリース。
所謂“失われた週末”を過ごしていた時期に制作されたジョン・レノンのアルバム。
ヨーコと別れて。酒浸りの毎日を過ごして。色々とトラブルもあってと。荒んだ日々だった。
なんて思われてましたが。自分もそう思っていましたが。事実、飲んだくれてはいたのですが。
ヨーコの代わりにジョンと生活を共にしていたメイ・パンの本を読むとそれだけでも無かった様でで。
息子ジュリアンとの交流があったり、色々と旧交を温めたりと。それなりに楽しくやってもいたと。
まぁ、ヨーコの束縛から逃れて。若い女の娘(メイ・パン)と新しい生活を始めた訳ですから。楽しいよねと。
尤も。日が経つにつれ。ヨーコの不在の大きさに耐えられなくなり。ヨーコでなきゃ駄目なんだと。
そんな思いを。痛々しく、ある意味で情けなく弱い。その本音を曝け出して歌ったアルバムではないかと。
ここまで剥き出しの感情を歌にするのもジョン、そしてそれを素晴しい作品として成立させるのもジョンです。
ジェシ・エド・デイヴィス、ニッキー・ホプキンス等、気の置けないメンバーと生み出したサウンドもいい感じです。
それにしても。結果的には必要だったんだと思われる“失われた週末”ですが・・・やっぱり辛かったんだろうなと。

いつも。
いつでも。
解りあえる・・・
わけでもない。
言葉だったり。
態度だったり。
お互いの思惑。
お互いの思考。
感じられなかったり。
察することができなかったり。
不意に。
一人になって。
一人で過ごして。
でも。

気づくと。
食べて。
飲んで。
笑って。
二人に戻って。
二人で過ごして。
いつもの週末に。

失われない週末。
いつまでも。

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2009/01/15 Thu *うち揃って / The Beatles

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年も明けて二週間。
仕事始めからも十日間。
やっと。皆うち揃って。
とにもかくにも集まって。
見知った顔触ればかりではあるけれど。
顔つきが変わっていたり。
立ち位置が異なっていたり。
さてと。ここから。
なにか新しいことが始るかな。
なにか面白いものが生まれるかな。
否、始らないと、生まれないと困るんだけどさ。

『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』'67年リリース。
一昔前まではビートルズの最高傑作としての名を欲しい儘にしていた感もあるアルバム。
そしてまた所謂コンセプト・アルバムの先駆けとしても名高かったアルバム。
まぁ、実のところビートルズの数あるアルバムでどれか1枚を選ぶなんてのは不可能だろうし。
そして。決してコンセプト・アルバムを狙った訳でもなく、結果としても違うのではと思いますが。
ストーンズ派だったので。ビートルズのアルバムを聴くようになったのは'80年代も後半になってからで。
どうせならと。1stアルバムから年代順に聴いていったのですが。最初の印象はロックじゃないなと。
で、今にして思えば。いよいよロック・バンドの枠に収まりきらなくなってしまったアルバムだったのかなと。
だからこそ。架空のバンドを演じるなんて発想がポールにも出てきたのだろうし。
個性的で魅力的なナンバーが並んでいて。様々な実験をしながらギリギリ、バンド足りえてはいますが。
明らかにポールと比較して意欲に欠ける他の3人もそのかりそめの世界だからこそ演れたのかなとも思えて。
それを肌で感じたから。古今東西の著名人がうち揃ったジャケットに過去の自分達も登場させたのかなとも。
新しく、より面白い世界へと脱皮していく。その端的な表出はやはりジョンの「A Day In The Life」かな・・・

年も明けて二週間。
仕事始めからも十日間。
やっと。皆うち揃って。
とにもかくにも集まって。
見知った顔触ればかりではあるけれど。
顔つきが変わっていたり。
立ち位置が異なっていたり。
さてと。ここから。
なにか新しいことを始めよう。
なにか面白いものを生みだそう。
例え、それがかりそめだとしても。
それが慣れ親しんだものからの旅立ちを意味していたとしても。

うち揃ったからには。
うち揃ってしまったからには。
それしかないだろう。

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2008/12/17 Wed *忙中楽あり / The Beatles

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師走。
例年ほどではないにしろ。
公私ともバタバタと忙しい。
とてもじゃないけど。
総てをこなせそうにはない。
だから。当然。
私を優先させることとする。
忙中に無理矢理にでも閑を作って。
忙中に楽しいひと時を過ごす。
そうでなくっちゃ。そうこなくっちゃ。
一年が終わらない。しめられない。

集まってくれる。
駆けつけてくれる。
近くから。遠くから。
よく会うよね~。
久し振りだね~。
はじめまして・・・じゃないか。
笑顔が会して。宴が始る。

『A Hard Day's Night』'64年リリース。
同名タイトルの映画に使用されたナンバーを核としたビートルズの3rdアルバム。
このジャケットは劇中で「I'm Happy Just To Dance With You」を歌うシーンを使った日本盤独自のものです。
A面に映画で使われたナンバー、B面にはこのアルバム用に作られたナンバー、全13曲が収められています。
そしてその総てがレノン/マッカートニーによるもので。これはこのアルバムが初めてにして唯一となりました。
とにもかくにも。アルバム冒頭のタイトル曲の12弦ギターによる“ジャーン”の響き。これ一発でやられます。
後はもう。一気にトータルで30分強の間、初期ビートルズの熱気溢れる世界に惹きこまれたまま。そのまま。
言ってみれば寄せ集めの急造アルバムに近いのにも関わらず一気に聴き通してしまう統一感。
そして。ライブ盤ではないのにとても身近に感じられる臨場感。この勢いと熱さはどこから生まれてきたのか。
恐らくはライブにレコーディングにTVやラジオへの出演、そして映画制作と。その正にアルバム・タイトル通りの。
過酷な日常から生まれたエネルギー。特にライブで鍛え抜かれ十二分に燃え滾ったバンドとしての魂かなと。
それを牽引していたのがアルバムの大半の曲を手掛けリード・ヴォーカルをとっているジョンなのは明らかで。
そのジョンを中心としてポール、ジョージ、リンゴが絡んで一体となっていく様にどうにも抗えないのです。
「Anytime At All」「You Can't Do That」「Can't Buy Me Love」・・・いいなぁ、好きだなぁ。

師走。
今年も残すところ僅か。
またもや色々あって。ありすぎて。
とてもじゃないけど。
総てを消化できそうはない。
だから。今年も。
あの顔にも。この顔にも会いたくなって。
忙中に無理矢理にでも閑を作って。
忙中に楽しいひと時を過ごす。
そうでなくっちゃ。そうこなくっちゃ。
一年が終わらない。しめられない。

集まってくれた。
駆けつけてくれた。
近くから。遠くから。
色々あったよね。
でも。だからこそ。
楽しまなきゃね。
そう。だからこそ。
これからもね。
笑顔が弾けて。宴は続く。

きっと。
ロックが好きで。
人が好きで。
そうでなかったら出会っていない。
どこでどうして出会ったかも定かではない(?)。
そんな御機嫌な仲間達。
その笑顔。いいなぁ、好きだなぁ。
きっと。
あいつらも。
空の上で笑ってるかな。

忙中楽あり。
こんなひと時も。こんな夜も。
あってもいいよね。

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2008/12/08 Mon *詮無いこと / John Lennon

20081208menloveave


詮無いこと。
とは知りながら。
今でも。
心の何処かで。
待っている。
求めている。
新しい便りを。
新しい歌を。

詮無いこと。
ではあるけれど。
今でも。
心の何処かが。
拒んでいる。
受入れない。
その不在を。
その空白を。

『Menlove Ave.』'86年リリース。
アンディ・ウォホールによる印象的なジャケットと共に届けられたジョン・レノンの編集アルバム。
A面が『Rock'N'Roll』に収録されなかった未発表曲、B面が『Walls And Bridges』収録曲の別ヴァージョン。
A面の各曲がもし『Rock'N'Roll』に収められていたらどんなアルバムになっていたんだろうかとか。
その場合の曲順はジョンだったらどんな拘りを見せてくれたんだろうかとか。色々と思いは巡ります。
「Rock And Roll People」とかジョンが自らプロデュースした曲の方がシンプルで歌声が胸に響きます。
B面はおそらくはデモだと思われ。装飾を施される前の素の状態で。そのリアルな肌触りに息を呑んだり。
「Steel And Glass」とか「Nobody Loves You(When You're Down And Out)」の息遣いなどは、もう・・・
『Rock'N'Roll』や『Walls And Bridges』を制作していた頃はご存知の様にジョンが一番ボロボロだった頃で。
ヨーコとは別居するし(追い出されたとも)、フィル・スペクターはマスター・テープを持ったまま消えるし。
ニルソンやキース・ムーン達と毎晩飲んだくれて潰れてと“失われた週末”を数ヶ月に渡り過ごしてと。
そんなボロボロでグダグダの状態でも、状態だからこそ輝いてみせるのがジョンの人間としての凄味です。
この凄味にどれだけ救われてきたか、どれだけ背中を蹴り飛ばされてきたか、どれだけ抱きしめられたか。
だから。詮無いことですが。未発表とか別ヴァージョンでない新しい歌を求めてしまう自分がいるのです。
勿論このアルバムを始めとして。続々と明らかにされる知らなかった歌にも十分に心は震えているのですけどね。

詮無いこと。
とは知りながら。
今でも。
心の何処かで。
待っている。
求めている。
新しい便りを。
新しい歌を。

詮無いこと。
ではあるけれど。
今でも。
心の何処かが。
拒んでいる。
受入れない。
その不在を。
その空白を。

あなたのことを。
共に語れる。
共に思える。
そんな人がまた一人。
旅立ってしまった。
その笑顔が生々しく蘇る。
涙が滲んで眠れない。
そんな夜には尚更。
詮無いこと。
とは知りながら。
あなたに呼びかけたくなる。

ジョン。
歌ってくれないか。
蹴飛ばしてくれないか。
抱きしめてくれないか。
ジョン・・・

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2008/11/26 Wed *穴馬 / George Harrison

20081126darkhorse


こいつはちょっと厄介だね。
でもなにか提案しないと駄目ですよね。
そうだね。でも下手は打てないよ。
代替案とかあればいいんですかね。
そうだね。発想が変わっても辿り着ければね。
あの。だったら。
うん?なにかあるの。
まぁ、本筋では無いんですけど。
ふ~ん。ちょっと見てみようか。
じゃぁ、簡単に説明を・・・
うん、うん。へぇ~、なるほど。
おっ、おう、おう。えっ、ちょっと、ちょっと待って。
やっぱり、駄目ですかね。
いや、ひょっとすると、うん、ひょっとするとね。

『Dark Horse』'74年リリース。
新たに設立した自らのレーベル名をタイトルに冠したジョージ・ハリスンのソロ・アルバム。
しかしジョージ自身はアップルとの契約が残っていた為に、このアルバムは当然アップルからのリリースでした。
(ジョージ自身のアルバムがダーク・ホース・レーベルからリリースされるのは'76年の『33 1/3』からです)
この当時のジョージはレーベルの設立以外にも、ラヴィ・シャンカールのプロデュースや自身のツアーの準備。
更には私生活ではパティを巡るエリック・クラプトンの三角関係が本格化(?)して別居に至ったりと。
あまりにも慌しくて。ちょっとやっつけ仕事気味だったり。ツアー・リハーサルの影響で声は枯れていたりと。
そんなマイナス面もあるのですが。それでもジョージ特有の、切なくも温かな味わいは健在です。
そしてそこに一味加えているのがウィリー・ウィークスとアンディ・ニューマークによるリズム・セクションです。
彼らの色気のある弾けるビートが、ややもすると枯れ過ぎそうになるジョージのサウンドに潤いを与えています。
特にロン・ウッドとの共作によるナンバー「Far East Man」の味わい深さは絶品です。心に沁みます。
ロンのヴァージョンも素晴しくて。そちらにもウィリーとアンディ、そしてジョージも参加していました。
それにしても。ビートルズ在籍時代からのその立ち位置を考えた時、自らのレーベル名に、そしてアルバムに。
敢えてダーク・ホースと名づけるそのセンス、そのシニカルなユーモアのセンスが如何にもジョージで、好きです。

こいつはちょっと面白いかもね。
でもあくまでこいつは脇役ですけど。
そうだね。でもひょっとしらひょっとするかもよ。
ひょっとしますか。
そうだね。一発風穴を開けてくれるかも。
もし。そうなったら。
うん。そこから一気に捲くれるよ。
まぁ、落馬する可能性も高いですけど。
でも。当たったら大きいじゃん。
じゃぁ、準備しときますか。
うん、うん。やろうよ。やってみようよ。
でさ、でさ、どうせならさ、ちょっと捻ってさ。
やっぱり、捻りますか。
そう。意表をついた隠し味で勝負してみようよ。

意外な穴馬を手に入れた夜。
走ってくれるか、くれないか。
ちょっと勝負を掛けながら楽しくて。

本命、対抗、掻き分けて・・・くれるかなぁ(笑)。

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2008/11/16 Sun *何処かで誰かも / John Lennon

20081116imagine


何処かで。
誰かも。

何にも起きそうもない。
日曜日の午後。
遅い昼食を終えて。
ほっと一息。
珈琲を飲みながら。
レコードを聴きながら。
ゆっくりと流れる時間。
落着いた空気に包まれて。
心が。想いが。
身体を離れて。
彷徨いはじめる。
怒り。嫉妬。嘲笑。不安。
黒く暗い渦に巻き込まれていく。

何にも起きそうもない。
日曜日の午後。
おだやかなひと時。
心を過ぎる影。
それは確かに。
いま此処にある。

『Imagine』'71年リリース。
あまりにもタイトル曲が一人歩きしてしまった感もあるジョン・レノンのアルバム。
勿論、その素晴しさに異を唱えるつもりは無いのですが。まぁ、それだけではないだろうと。
愛と平和だけがジョンの総てではないし。必ずしも声高に反戦を唱えてるわけでもないし。
ただ。思うことを。感じることを。心に過ぎるものを。素直に吐露し続けたのがジョンで。
その思いの中に。想ってみることの素晴しさと力強さを問いかける歌も含まれていただけのこと。
そして。怒りも、妬みも、蔑みも、怖れも。それら総てを。なんら隠しもせずに歌っている。
そして。その歌声がリアルに、切実に胸に響いてくる。そこにこそジョンの魅力があると思うのです。
そして。ラブ・ソングも。「Oh My Love」や「Oh Yoko !」なんて言わば身も蓋も無い愛を歌ってしまうところにも。
そして。それら歌に託された思いが誰もが多かれ少なかれ抱えているものであるからこそ。
ジョンの歌声はいつでも、今でも。どうにものっぴきならない切実さ、リアルさに満ち溢れているのでしょう。
その切実さが。いつでも、今も。自分を包み込み、また背中を蹴飛ばし続けているのです。
また『John Lennon/Plastic Ono Band(ジョンの魂)』と比較した時に。親しみ易さが増しているところに。
ロック・アルバムとしての商品性も高いところにも。このアルバムの素晴しさがあるとも思うのです。
剥き出しの思いに普遍性を持たせて世界中に届けることができた。それもまたジョンの魅力なのです。

何処かで。
誰かも。

何にも起きなかった。
日曜日の夜中過ぎ。
遅い夕食を終えて。
ほっと一息。
ワインを飲みながら。
レコードを聴きながら。
ゆっくりと流れる時間。
落着いた空気に包まれて。
心が。想いが。
身体を包んで。
溢れはじめる。
喜び。共感。微笑。幸福。
明るく温かい雲に抱きとめられる。

何にも起きなかった。
日曜日の午後。
おだやかなひと時。
心に灯る明かり。
それは確かに。
いま此処にある。

何処かで。
誰かも。
同じ様な。
日曜日。

そんなことを。
想ってみる。

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2008/07/13 Sun *郷愁 / The Beatles

20080713magicalmysterytour


日曜日の昼下がり。
穏かに時間が流れてる。
微かに聴こえるのは。
洗濯機の回る音と誰かの鼻歌。
遅めのランチの支度をしながら。
冷えたギネスをグラスに注いで。
お気に入りのレコードに針を落とす。
流れ出すメロディー。
明るく楽しく。切なく懐かしく。
一緒に口ずさみながら。
フライパンにオリーブオイル。
ニンニクとハムを炒めて。
今日はナポリタンにしようか。
何だか懐かしいね。

『Magical Mystery Tour』'67年リリース。
同名のTV映画の挿入曲をA面に、シングル盤でリリースしていた曲をB面に収めたビートルズのアルバム。
英国でリリースされた同名の2枚組EPを拡大したもので米国キャピトルの制作によるものです。
『Sgt.Pepper's~』と並んでビートルズのカラフルでサイケな側面を一番象徴しているアルバムかも。
個人的に『Revolver』まで。そして『The Beatles(ホワイト・アルバム)』からはモノクロのイメージがあって。
勿論それも好きですが。このちょっと身体に悪そうな(?)人工的な総天然色のビートルズもすきなのです。
「I Am The Walrus」「All You Need Is Love」「Penny Lane」・・・そしてそして。
「Strawberry Fields Forever」・・・砂糖菓子のように甘く美味しく。でも儚く切なくて。
絶対にいつかどこかで目にした世界。でもその世界を彩っていた色や匂いはもう夢でしかないし。
その世界の姿さえも実は歪んでいるのかもしれなくて。それでも抑えきれない郷愁を禁じえない。
そんな誰もが持っているであろう。胸の内の大切な何かを甘美に夢幻に目の前に描きだしてくれているのです。

日曜日の夕暮れ時。
穏かに時間が過ぎていく。
何処かから聴こえるのは。
ラジオの音と誰かの話し声。
迎え火の準備をしながら。
暮れなずむ空を見上げながら。
あの人達の笑顔を思い出す。
流れ出すメロディー。
明るく楽しく。切なく懐かしく。
頭の中で口ずさみながら。
焙烙の上におがらをおいて。
マッチで火をつけて。
外から内へと跨いで。
何故だか懐かしいね。

お帰りなさい。
あなたも。あなたも。あなたも。あなたも。
今日だけは。今宵だけは。
その世界へ。
あの懐かしい世界へ。
郷愁。

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2008/02/07 Thu *明日のことなど / The Beatles

20080207revolver


明日のことなど。
誰にわかると言うのだろう。
わかります?
わからないな。
多分。恐らく。絶対に。
あなたにも。わたしにも。誰にも。
(いればだけど)神や仏にも。
わかりはしないだろう。
それでいい。
だからいい。

『Revolver』'66年リリース。
唯一の日本公演後、最後の全米公演に合わせてリリースされたビートルズの7thアルバム。
(尤もアメリカ盤は例によってイギリス盤から3曲を除いた11曲入りでリリースされましたが)
恐らくは。このアルバム制作時にはライブ活動の中止が頭にあったと思われて。
いよいよもって。自由に。奔放に。様々な試みをスタジオに持ち込み、形にしていったビートルズ。
このアルバムがもたらした影響の大きさは。その衝撃度は。今からは想像もつかない程だったのではないかと。
しかも。デヴューしてたった数年で。ここまで来てしまったのですから。目が眩む思いがします。
そして。その急激な進化は当然ながら外部だけでなく。自らの内部にも大きく作用したことは想像に難くなく。
ビートルズそのものが。バンドとして一体でいることすら。許されなくなっていったのも致し方ないかなと。
そう思うと。「Tomorrow Never Knows」がこのバンドの匂いがした最後のアルバムを締め括っているのが。
なんだか。象徴的な様な気すらしてきてしまうのです。だからこそまた。このアルバムが愛しかったりします。

明日のことなど。
誰にもわかりはしないのだから。
そうでしょう?
そもそも。
多分。恐らく。絶対に。
あなたにも。わたしにも。誰にも。
(いればだけど)神や仏にも。
明日と言う日が訪れる保証も無い。
それでいい。
だからいい。

だから。
そんなに杖ばかり探さずにと。
そんなに石橋を叩かずにと。
そんなに先のことばかり考えて。
やきもきしたり。ふさいでみても。
しかたないじゃないと。
そう思うのだけど。
明日は明日の風が吹くと。
明日は明日の風しか吹かないと。
だからいいと。
それでいいと。

そうなんだけどね。
あんまりわからないと。
あんまり風見鶏が忙しそうだと。
誰か明日のことを。
教えてくれないかな、なんて思ったりもするかな(苦笑)。

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2008/01/18 Fri *たとえばこんなラブソング / The Beatles

20080118lovesongs


もしもし。
何してる。
仕事終わったから。
そう。うん。
御飯食べようか。
じゃぁ。今から行くから。
待ってるね。
待っててね。

『Love Songs』'77年リリース。
前年の『Rock 'N' Roll Music』に続いてリリースされたビートルズの2枚組編集盤。
ロックン・ロールの次はラブ・ソングって。あまりと言えばあまりな企画だったかなとも思われますが。
事実セールス的にも『Rock 'N' Roll Music』には遠く及ばなかった様です。二匹目の泥鰌はいなかったと。
確かにラブ・ソングだけでビートルズが語れるわけも無く(それはロックン・ロールだけでも同じですが)。
また選曲も確かに少々甘すぎるかなとも思うのですが。そこがいいんだと。そう思う日もあったりして。
誤解を恐れずに言えば。所詮ロックなんてたかがラブ・ソングだろうと。だからいいんだよなと。
だからそう。このアルバムはそんなたかがなロックを集めた、されど御機嫌なアルバムでもあるのだと。
この日々に。このひと時に。今のこの瞬間に。必要なものなんて。馬鹿みたいだけど。身も蓋も無いけれど。
ただただ愛でしかないだろうと。それに包まれたいんだと。それでけを感じていたいんだと。
そんな日には。このアルバムに針を落としたくなったり。このアルバムのラブ・ソングを口ずさみたくなったり・・・

どうした。
どうもしないよ。
疲れてる。
そう。少しね。
でも。幸せそうだね。
うん。たぶんね。
なんで。
なんでだろうね。

もう少し飲んでいいかな。
どうぞ。
これも美味しそうだね。頼んじゃおう。
よかった。
何が。
いつもの顔になった。
そうかな。そうだね。
よかった。
あっ、この曲。
好きなんでしょ。
うん。そうだね。

たかがラブ・ソングに包まれて。
いつもと同じ幸せな時が過ぎていく。
いつまでも続けばいいなと思ってる。
これが今の自分の。
ラブ・ソングなのかもしれないな。

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2007/12/08 Sat *あの鐘、あの声 / John Lennon

20071208lennoncollection


あの鐘の音は。
始まりを告げる鐘だったのに。
新たな道程の。
新たな時代の。
新たな希望の。
その一歩を踏み出したよと。
さぁ一緒に行こうよと。
知らせてくれた鐘の音だったのに。

あの鐘の音が。
今年も。
失われたものの。
手にできるはずだったものの。
その大きさを。
思い出させる。
思い知らされる。
あの鐘の音が。

『The John Lennon Collection』'82年リリース。
あの日に。あの鐘の音の意味が変わってしまった日に撮影されたジャケットが印象的な。
その死後に初めてリリースされたジョン・レノンの編集盤。このジャケットはなかなか正視できないのですが。
『Shaved Fish』に何曲か加えて。更に『Double Fantasy』から「(Just Like )Starting Over」を含め6曲加えて。
リリース当時はEMIとゲフィンが手を組んでジョンのソロでのキャリアが俯瞰できる初めてのアルバムでした。
尤も、個人的には。そうジャケットのせいもあって。直ぐには手にすることの無かったアルバムです。
実は今もあまり変わっていませんが。こういったアルバムがリリースされることが。そしてそれを手にすることが。
ジョンの不在を。ジョンの死を認めてしまうことになる気がして。嫌だったのです。だって、だって。
今でも。そう今でも。いつでも。心のどこかでは。ジョンのニュー・アルバムを聴きたいなって思っているのだから。
「(Just Like )Starting Over」のイントロの鐘の音は、間違いなく始まりを告げる鐘の音だったのだから。
あれから27年。少しは平静を装って聴けるかなと。針を落として。やはり心掻き乱されながら。しみじみと。
ジョンの声が。あの声が好きなんだなと。あの声に色んなことを、大切なことを教えられてきたんだな・・・とね。

あの声は。
背中を押してくれる声だったのに。
道に迷って彷徨っている時も。
膝が震えて立ち竦んでしまった時も。
心が折れて蹲ってしまった時も。
その一歩を踏み出せよと。
さぁ一緒にこいよと。俺を越えていけよと。
教えてくれた、救ってくれた声だったのに。

あの声が。
今年も。
失われたものの。
前を歩いていてくれるはずだったものの。
その大きさを。
思い出させる。
思い知らされる。
あの声が。

そして。
今も。
今日も。
明日も。
今年も。
来年も。
これからも。
あの鐘の音に。
あの声に。
失ったものを思いながら。
それでも。
背中を押されて。
一歩を。その一歩を。
踏み出していこう。
さぁ・・・いこう。

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2007/11/25 Sun *馬鹿みたいに / Paul McCartney

20071125allthebest


色々と。
考えることがあったり。
諸々の。
悩ましきことが起きたり。
様々な。
思いがけないことに出合ったり。
遅遅と。
思い通りには進まなかったり。

もう。
こうなったら。
笑うしかない。
なるようになるさと。
腹をくくって。
笑うしかない。

『All The Best』'87年リリース。
タイトル通りにビートルズ脱退後のキャリアを総括したポール・マッカートニーの2枚組ベスト・アルバム。
身も蓋もありませんが。とにかく馬鹿みたいに明るく、楽天的で、前しか見えてない(様に思える)。
そんなポールらしいポップに輝くナンバーが、これでもか、これでもか、これでどうだとばかりに。
良くも悪くも。翳りとか、棘とか、何かにひっかかるとか。そういったものとは無縁な世界が繰り広げられます。
早い話が。ジョン・レノンとは本当に正反対と言うか。だからこそ惹かれあって。反発して。また惹かれてとか。
流石は難民救済コンサートだかなんかで「Let It Be」を歌ってしまうだけのことはあるなと。
元々はジョン・レノン派なので。昔はそんなポールの世界にどうしても馴染めなかったのですが。それが。
いや、これはこれでいんじゃないかと。とにかく笑ってしまえる、笑っていられる。それもありだよなと。
ジョンに背中を蹴飛ばされたい時ばかりじゃなくて。ポールに手招きしてほしい時もあるよなと。思うようになって。
「Jet」「Band On The Run」「Silly Love Songs」「Live And Let Die」「Maybe I'm Amazed」・・・いいじゃないと。
(流石に「My Love」は甘ったるいし。「Pipes Of Peace」とか「Say Say Say」とかはねぇ・・・まぁ、いいか)
笑うしかない時には。馬鹿みたいに明るく、楽天的に、前だけ見たい時には。特にいいなと思うのです。

色々と。
考えたって答えは出ない。
諸々の。
悩ましきからも解放されない。
様々な。
思いがけないことも回避できない。
遅遅と。
進まなくて怒ったところで埒が明かない。

なら。
こんな時には。
笑うしかない。
なるようになれと。
やけっぱちでも。
笑うしかない。

馬鹿みたいに。
笑ってみれば。
ほら。
何だか明るくなってきて。
馬鹿らしいけれど。
楽しくなってきたりして。
何とかなるような気がしてきて。
そんな馬鹿なと。
前を向いてみたら。
案外。
うまくいってたり。
うまくおちが着いてたり。

そんな夜もあるんだな。

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2007/10/26 Fri *そういうものなんだ / John Lennon

20071026rockandroll_2


そうか。
そうなんだ。
ところで。
それが。
どうかしたかい。
おかしいって?
反してるって?
危ないって?
そうさ。
そんなことは。
言われるまでも無く。
百も承知さ。
それでも。
そうしたいんだ。
そうしてしまうんだ。
言葉になんかできないんだ。
そういうものなんだ。

『Rock 'N Roll』'75年リリース。
全曲がロックン・ロールとR&Bのカヴァーによるジョン・レノンのアルバム。
チャック・ベリー、ジーン・ヴィンセント、リトル・リチャード、ラリー・ウィリアムズ、ベン・E・キング・・・
ジョンが敬愛して止まないロック・・ロールがR&Bがこれでもかとばかりに。
フィル・スペクターが録音済みのテープを持ち逃げしたり等とトラブル続きの環境で制作されて。
だからこそ。ここぞのジョン。土壇場のジョン。いった時のジョン。そのカッコ良さがもう、凄いの一言。
ただのカヴァーで。シンプルでストレートで。それだけで。ここまで胸倉を鷲掴みにされてしまうのだから。
ここにこそ。どんなに頑張ってもポールが絶対に追いつけなかった、解らなかったジョンがいる。
ここにこそ。何もかも放り投げて夢中になった。人生を変えられてしまったロックン・ロールの何たるかがある。
おかしかろうが。理解できなかろうが。言葉には出来なくても。理論的じゃなくても。そういうものなんだ。

そうか。
そうなんだ。
ところで。
それで。
構わないだろう。
変だって?
外れてるって?
情けないって?
そうさ。
そんなことは。
この自分自身が。
誰よりも自覚してるさ。
それでも。
そうしたいんだ。
そうしてしまうんだ。
理論も理屈も関係ないんだ。
そういうものなんだ。

経済よりも。社会よりも。
環境よりも。世間よりも。
明日の仕事よりも。
今日目にした、耳にした。
あの娘のことが。
あいつのことが。
大切なんだ。気に掛かるんだ。
他の人のことは知らない。
ただ。
俺にとっては。
そういうものなんだ。

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2007/10/24 Wed *スイッチ / Nilsson

20071024pussycat


カチッと。
音が鳴って。
スイッチが入ってしまった。
不意に。
突然に。
何の前触れも無く。
こうなったら。
どうしようもない。
周りの何もかもが遠のいていく。
色を。匂いを。
意味を。想いを。
失っていく。

『Pussy Cats』'74年リリース。
ジャケットからも解るようにジョン・レノンがプロデュースしたニルソンのアルバム。
選曲からサウンド。そしてヴォーカルまで。ジョンの影響、匂いが濃厚で。ある意味で共作とも言えるかと。
参加メンバーもリンゴ・スターやキース・ムーン、クラウス・ブアマン、そしてジェシ・エド・ディヴィスと。
同時期に制作されたジョンの『Walls And Bridges』や『Rock 'N' Roll』の義兄弟の様なアルバムなのではと。
まぁ、ジョンが自分の好みの曲をファンだったと言うニルソンに歌わせたかった・・・それだけだったりもして。
あの“失われた週末”の仲間だったニルソン相手だから出来たのだろうけど。やはり傍若無人でもあって。
ニルソンの歌声は時に穏かで優しげではあるのですが。滲み出る何とも言えない狂気は隠しようも無く。
スイッチが入ってしまったジョンは。いつもの様に唯我独尊で暴走気味で。他の事は我関せずで。好き放題。
だからこそのジョンであり。他人のアルバムでそれをやってしまうジョンも。応えてしまうニルソンも。
そんな2人の入りっぱなしの世界も大好きなのです。特に自分の中のスイッチが入ってしまった時にはね。

カチッと。
音が鳴って。
スイッチが入ってしまったら。
誰にも。
何にも。
何も感じなくなってしまう。
こうなったら。
どうしようもない。
自分だけの。
色が。匂いが。
意味が。想いが。
現実となる。

そして。
問題は。
再び。
カチッと。
音が鳴って。
スイッチが切れるまでの。
その間が。
自分独りの世界こそが。
一番居心地がいいことなんだな。

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2007/10/02 Tue *出会いは / The Beatles

20071002beatles20


悪しきにつけ。
良きにつけ。
心が千路に乱れた時は。
怒りに震えて。
優しさに痺れて。
思いが定まらない時は。
そんな時は。
ただただ。
何も考えずにいられる様に。
ただただ。
胸に過ぎるものだけを抱きしめられる様に。

『20 Greatest Hits』'82年リリース。
ビートルズの奇跡をアルバム1枚で、僅か20曲で振り返ってしまおうとした(?)無謀な編集盤。
リリースの時期になんら意味があったとも思われず、ジャケットもあまりにシンプルすぎて。
年代順に代表的なシングルA面曲を適当に抜き出して、並べただけの様な面白みの無い選曲で。
勿論、当然、あたり前だけど。これだけがビートルズではないけれど。これだけで語れはしないけれど。
ただただ。その。遺された軌跡の、世界の、その音楽の素晴しさに。やはり圧倒されてしまって。
ただただ。何も考えずに。ただただ。胸に過ぎるものだけを抱きしめながら。そう。ただただ。
それにしても。ジョンとポールの出会いのなんと幸福だったことかと。そのことにまた。ただただ。
お互いがお互いを求め。必要とし。そしてまさに。そこしかないタイミングで出会っていたのだとね。

悪しきにつけ。
良きにつけ。
出会った誰かに心乱れて。
口惜しさに唇噛んで。
こみあげて両腕を抱きしめて。
思いが届かない、届けられない。
そんな時は。
ただただ。
何も考えずにいられる様に。
ただただ。
胸に過ぎるものだけを抱きしめられる様に。

出会いは。
タイミング。
お互いが。
お互いを。
求めていても。
必要としていても。
そこじゃない。
ほんの些細なずれなのに。
それだけで・・・

だから。
心乱れて。
今は。
ただただ。
何も考えずに。
ただただ。
胸に過ぎるものだけを抱きしめながら。

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2007/06/13 Wed *明日だけは / The Beatles

20070613sixtyfive


明日・・・
天気にしておくれ。
じゃなくて。
雨降りにしておくれ。
そうなんだ。
明日だけは。
雨が降ってほしいんだ。
どうしても。どうにでも。
雨に落ちてきてほしいんだ。
頼むから。無理にでも。
雨に街が煙ってほしいんだ。
昼間の。そう。
その一時だけでも構わないから。
明日だけは。

『Beatles '65』'64年リリース。
室内で傘を差したメンバーのとぼけた感じが印象に残る、ビートルズの米国で7枚目に発売されたアルバム。
本来は英国での4thアルバム、『Beatles For Sale』にあたるはずのアルバムなのですが。
当時の米国ではアルバム収録曲数を制限していた為にこのアルバムでも全11曲となっている上に。
当時の最新シングル「I Feel Fine」と「She's A Woman」を突っ込んでいたりするので。
結局のところ『Beatles For Sale』からは6曲も削られていて。どうにも狙いが曖昧になってしまった感があって。
(まぁ、クリスマス商戦を当込んでのリリースと言う意味では狙いはハッキリしているのかもしれません)
「I Feel Fine」と「She's A Woman」には余計なエコーがかけられているのも何だかなぁだったりもするしと。
文句ばかり言ってますが。一度針を落としてしまえば。ビートルズですから。やっぱりいいなぁ、と。
A面は曲順も『Beatles For Sale』に倣ってるしと。まぁ、『Beatles For Sale』を聴けばいいんですけどね(苦笑)。
このジャケットが比較的(特に今夜は)気に入っていると。まぁ、そんな(どんな?)アルバムです。

明日・・・
天気にしておくれ。
じゃなくて。
雨降りにしておくれ。
そうなんだ。
明日だけは。
傘を忘れずに出かけよう。
どうしても。どうにでも。
傘を差して歩いてみよう。
頼まれなくても。無理やりでも。
傘が必要なほど降っているよと。
昼間の。そう。
その一時だけでも構わないから。
ほら、雨が降っているよと。
傘を上げてアピールしよう。
明日だけは。

雨が降れば。
その一時が。
かけがえのない一時になるから。
明日だけは・・・

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2007/03/23 Fri *義を見て / The Beatles

20070323help


う~ん。
そんなに大変なんだ。
しかもそんなやり方では。
それは理不尽だし。
それは無意味だし。
なんとかしたいよね。
変えたいよね。進みたいよね。
なんとか。なんとかね。

『Help !』'65年リリース。
2本目の主演映画のオリジナル・サウンドトラック盤としてリリースされたビートルズの5枚目のアルバム。
デビューして僅か3年弱で5枚目ですから。しかもツアーもこなして。その他諸々も。走り続けてきたビートルズ。
映画に使われたA面の7曲と。このアルバム用に録音されたB面の7曲。全部で14曲が収録されていますが。
がむしゃらに走り続けて、叫び続けて。流石に消耗して、疲弊して。考えるところも色々あったと思われて。
特にジョンに大きな変化が。その後のジョンの辿る道を指し示す様な兆しが種々表れてきています。
タイトル曲もその弾けてポップな曲調とは裏腹に実は救いを求めるジョンの心情を描いたものだったりして。
もっとストレートに心情が、苦しみが伝わる曲調にしたかったと後にジョン自身が語っています。
そして「You've Got To Hide Your Love Away」にはかってないほどに内省的で繊細なジョンがいて。
こんな曲をあの声で歌われれば。それはもう。その世界に。それが悲痛な叫びだとしても魅せられてしまいます。
それでいて「Dizzy Miss Lizzy」で野趣に溢れたシャウトを響かせる“R&R”なジョンにも惹きつけられるのです。

う~ん。
かなり大変ではあるけれど。
やり方次第ではあるけれど。
道理が通るように。
意味があるように。
なんとかしてみましょう。
変えていきましょう。進んでいきましょう。
なんとか。なんとかね。

困っている。
惑っている。
なんとかしたいけど。
変えたいけれど。進みたいけれど。
そのやり方が解らない。
でも。それでも。
なんとかしたい。

その思いが。
その叫びが。
届いたならば。
確かだと思えたならば。
やれることは。
やらなきゃしかたないよね。

それが火中の栗だとしても・・・ね(苦笑)。

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2007/03/22 Thu *With A Little Help... / Ringo Starr

20070322ringo


まぁ、それなりに。
まぁ、かなり狭い世界だけど。
まぁ、かなり限られた範囲だけど。
まぁ、それでも。
腕におぼえありで生きている。

でも、それなりに。
でも、かなり狭い世界でも。
でも、かなり限られた範囲でも。
でも、それでも。
腕のおぼえがゆらぐこともある。
あれれ。うむむ。

『Ringo』'73年リリース。
ジョンが、ポールが、ジョージが別々にではあるけれど参加して話題になったリンゴ・スターのアルバム。
それまでの2枚のアルバムが趣味的なものだったので。3枚目にし初の本格的なソロ・アルバムともとれます。
ジャケットもブックレットも豪華で気合が入っています。勿論、中身も気合を入れて作られているのですが。
そこはビートルズの頃から周囲に愛され、助けられてきたリンゴですから。仲間達にお出まし願ったと。
それに応えて。ジョンも、ポールも、ジョージも。いい曲を提供していて。いい演奏を聴かせてくれていますが。
やっぱりあの時代を、あのアルバムを、あのリンゴを。ちょっと揶揄しながらも盛りたててみせるジョンがいいかな。
そしてリンゴ自身もジョージの助けを借りて如何にもな「Photograph」なんて哀感漂う名曲を生み出しています。
今となっては尚更、針を落とす度に郷愁と哀愁に包まれるのですが。それもリンゴならではの世界なのでしょう。

でも、それなりに。
でも、かなり狭い世界でも。
でも、かなり限られた範囲でも。
でも、それでも。
腕のおぼえがあやふやになることもある。
あれれ。うむむ。

そんな時。決まって聞こえてくる声がある。
お~い。元気ですか。どうしてますか。
お~い。また一緒にどうですか。また共にどうですか。
そんな時。決まって応えられる声がある。
お~い。元気だよ。そっちはどうですか。
お~い。そうだね。またどこかで一緒にね。また共にね。

まぁ、それなりに。
まぁ、かなり狭い世界だけど。
まぁ、かなり限られた範囲だけど。
まぁ、それでも。
まだまだ腕におぼえありでやってくよ。

With A Little Help From My Friends...

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2007/03/21 Wed *たまさか / John Lennon

20070321sometimeinny


都心ではあるけれど。
存外に静かで穏かな。
そんな街で暮らしている。
そんな街での生活がやはり。
存外に気に入っていて。
何もなくても。何かあっても。
そんな街での。
時の流れが。人の流れが。
気に入っている。腑に落ちている。
それでも。たまさか。

『Some Time In New York City』'72年リリース。
ジョン・レノン&ヨーコ・オノ名義でリリースされたスタジオ&ライブの2枚組アルバム。
スタジオ録音では社会的で政治的なナンバーが並んでいるのですが、実は常に自己の視点で歌ってきたジョン。
そのジョンが他の人物や社会的視点から多くを歌っていて。そこがジョンのアルバムの中でも異色かなと。
それ故か題材の割には(題材に反してか)存外にポップな側面もあったりします。
ヨーコの作品、そして歌も。これまた存外に美しくすらあったりもして。これがなかなか良かったりして。
決して直線的に訴えるだけが能ではないと。ここら辺りのセンスが流石はジョン&ヨーコかなと思ったりもします。
勿論、それだけではなく。ヘヴィーでアナーキーなライブと一体でリリースしてるのも強かでらしいのですが。
いずれにしろ生々しくて。聴く度に。ジョン&ヨーコの。その時、その都市での息づかいを色濃く感じるのです。
正直、2枚通して聴くのは。本当にたまさかだったりするのですが。

都心ではあるけれど。
存外に静かで穏かな。
そんな街で暮らしている。
そんな街での生活がやはり。
存外に気に入っていて。
何もなくても。何かあっても。
そんな街での。
時の流れが。人の流れが。
気に入っている。腑に落ちている。
それでも。たまさか。

そう。たまさか。
都市ならではの。
息づかいが。喧騒が。
どうしようもなく。恋しくなって。
忙しなく。慌しい。
時の流れに。人の流れに。
身を任せてしまう。心を任せてしまう。

そう。たまさか。
この都市から離れられない。
この都市に魅せられている。
そんな自分の存在を。
確認したくなる。

たまさかではあるけれど。

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2007/03/20 Tue *鼓動 / The Beatles

20070320beatlesbeat


聞こえてくる。
伝わってくる。
もしかしたら。
見えるかもしれない。
触れられるかもしれない。
ムズムズ。
ウズウズ。
ドキドキ。
変わっていく何かが。
やってくる何かが。
目を覚ます。動き始める。
その息づかいがいま、ほら、そこに。

『The Beatles Beat』'64年リリース。
若々しい鼓動が聞こえてきそうな。そんな“ブリティッシュ・ビート”なジャケットが御機嫌なビートルズの編集盤。
全12曲収録のドイツ編集盤で、'70年代に入ってから日本盤でもリリースされていました。
とにかく。若さ溢れるビートルズ。デビューして一気に世界中を席巻しようとしていたビートルズ。
その姿が絶妙な選曲で見事に捉えられています。オリジナルが8曲にカヴァーが4曲のバランスも絶妙で。
「She Loves You」「I Want To Hold Your Hand」もあれば。「Money」「Please Mister Postman」もあって。
特にやっぱりこの頃は。ジョンのヴォーカルのある種、八方破れ的な迫力が炸裂してて魅力的なのです。
そして、しっかりと4人でバンドしてるビートルズ、そのはちきれそうな一体となった鼓動が感じられるのも何とも。
で、正式にはCD化されないであろう、こういった各国独自の編集盤でビートルズを聴くのが結構好きです。

聞こえてくる。
伝わってくる。
はっきりと。
見えている。
触れられる。
ムズムズ。
ウズウズ。
ドキドキ。
変わっていく何かが。
やってくる何かが。
目を覚ます。動き始める。
その息づかいがいま、ほら、ここに。

外で。内で。
震え始めた。
その鼓動に。
胸躍らせ。
足震わせ。
さあ、一歩前へと。

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2006/12/08 Fri *あなたがいたから / The Beatles

20061208pleasepleaseme


あなたがいたから。
ぼくがいる。
あなたがいたから。
あなたの歌声に。
導かれて。背中を押されて。
包まれて。助けられて。
ここまできたんだ。
ここにいるんだ。

『Please Please Me』'63年リリース。
総てがここから始った。これが無かったら何も生まれなかった。そんなビートルズの1stアルバム。
8曲のオリジナル・ナンバーと6曲のカヴァーと。この14曲が新しい世界の扉を開けたのです。
ロックが初めの一歩を踏み出した、ロックが誕生した。そんな力技とも言える荒々しさが感じられます。
そしてそんな初期のビートルズを引っ張っていたのはまぎれも無くジョン・レノンだったのだと思うのです。
勿論、ジョン、ポール、ジョージ、リンゴ。その4人が出会い、揃ってこその奇跡。それがビートルズです。
それでも。ここにいるジョン。その存在感。その力強い歌声。それが導き、背中を押しているのだと。
26年目の12月8日に。ジョンにとっても初めの一歩であるこのアルバムを聴きながら改めて確信するのです。
「Twist And Shout」のジョンの歌声。そこにある意味、自分の思うロックの総てがあったりします。

あなたがいたから。
ぼくがいる。
今夜も。
悲しい知らせを聞いた。
そんな切ない夜も。
あなたがいたから。
あなたの歌声に。
導かれて。背中を押されて。
包まれて。助けられて。
ぼくはこうして。
強くいられる。優しくいられる。

ただ。
あなたがいたからと。
過去形で語るしかない。
それだけが。
とてもたまらなく。
悲しくさせるのだけれど。

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2006/11/13 Mon *足りない / The Beatles

20061113forsale_1


部屋の片付けを。
レコードを整理して。
雑誌は捨てて。
掃除して。
冬物の準備も。
洋服ダンスを整理して。
革ジャンは磨いて。虫干しして。
洗濯もして。
キッチンに足りないものはと。
買出しにもいかないとな。
一週間の晩御飯も考えてと。

たまには仕事もしなきゃいけないし。
足りない。足りない。時間が足りない。

『Beatles For Sale』'64年リリース。
ハイド・パークで撮影されたジャケットがこの季節にぴったりなビートルズの4thアルバム。
ハードな日々の合間を縫っての強行日程でクリスマス・シーズンに間に合せて制作されました。
その為か14曲中に6曲もカヴァーが採り上げられいる辺りに置かれた状況の厳しさを感じますが。
そこは叩き上げの強さを発揮して。ハンブルグ時代からのレパートリーであるR&Rをキッチリ決めています。
オリジナルではカントリーやフォークの香りが漂う様な、地味だけれど力強く味わい深いナンバーが多くて。
黒土や落葉の匂いに包まれながら。R&Rや大好きなナンバーを愉しそうに演っている感じがいいなと。
カヴァーであっても。オリジナルであっても。ただビートルズのナンバーとして楽しませてくれるのです。
「Rock And Roll Music」「Mr.Moonlight」「Kansas City/Hey,Hey,Hey,Hey」・・・
「No Reply」「I'm A Looser」「I'll Follow The Sun」「Eight Days A Week」・・・いいな、楽しいな、好きだな。

11月も半分終りだし。
あっという間に12月がやってくる。
あのライブも観たいし。
こっちのライブも観損ねるわけにはな。
クリスマスもあるし。
相方の誕生日もあれば。
自分の誕生日もやってくるし。
今から準備しておかないと。
チケットも押さえなきゃ。
何が欲しいって言ってたっけ。
何を食べようって話したんだっけ。
店の予約もしとかなきゃ。

なんだか仕事でもイベントがありそうだし。
足りない。足りない。時間が足りない。

一週間が8日あればいいのになぁ。
但し。
土日だけで8日間あればもっといいのになぁ・・・

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2006/11/03 Fri *荒野へ / Paul McCartney & Wings

20061103bandontherun


何かを。
目指しているのか。
何かから。
逃げ出そうとしているのか。
とにもかくにも。
助走をつけて。
一気に走り出すためには。
景気よく。勢いをつける。
そんなものが。
無理矢理に。背中を蹴飛ばす。
そんなものが。
必要な時もある。

『Band On The Run』'73年リリース。
ビートルズ解散後、プレスの評価もアルバムのセールスも。それまでの栄華に比して今ひとつ。
そんな忸怩たる状況を一気に打開したポール・マッカートニー、ウイングスとしての3rdアルバム。
メンバーの相次ぐ離脱。限られた制作期間。危機に直面して本気を出さざるえなくなったポール。
その類稀なライターとして、プレイヤーとしての資質が輝いています。そりゃ、ポールですからね。
個人的には(隣にジョン・レノンがいないと特に)どうにも真っ当で明るすぎる感じがすることがあって。
ポールの曲やアルバムにはある種、何だかむず痒い様な違和感を覚えることもあるのですが。
タイトル曲から「Jet」へと繋がるアルバム冒頭の2曲の緩急を利用して一気に加速する様は実に見事で。
思わず一緒に歌いながら走り出したくなります。そう、ポールの無闇な前向き加減(?)に乗せられるのです。
リリース当時の邦題が『バンドは荒野をめざす』だったとか・・・五木寛之じゃないんだから(苦笑)。

目指している先に。
平穏が待っているのか。
たどり着いた先で。
逃れることはできるのか。
とにもかくにも。
助走をつけて。
一気に走り出そう。
景気よく。勢いをつける。
そんなものを手に入れて。
無理矢理に。背中を蹴飛ばす。
そんなものの力を借りて。
走り出さなきゃならない時もある。

眼前に広がるのは。
果てしない荒野かもしれないけれど。
(おいおい、どうするんだよ。後戻りはできないぜ・・・)

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2006/11/02 Thu *届いたんだ / George Harrison

20061102cloudnine


風の冷たい。
コートが無けりゃ寒いような。
そんな一日だったけど。
ちょっと嬉しい便りが。
届いたんだ。

うまくいったって。
頑張ってるって。
笑顔を忘れてないって。
そうか。そうなんだね。
あなたの思いが。
力を与えたんだね。
運を運んできたんだね。
それは僕にとっても。
木漏れ陽の様な。
ちょっと心が温かくなる便りなんだ。

『Cloud Nine』'87年リリース。
沈黙を破って唐突に。そしてさり気なく届けられた古い友人からの便り。
そんなちょっと嬉しくて。ちょっと温かくなる。そんなジョージ・ハリスンのアルバム。
5年間のブランクを経て。飄々と。でも実に晴れやかに帰還したジョージ。
その如何にも楽しげな歌声とギターに。ついつい笑みが毀れてしまいます。
FAB4の頃から。目立たず(目立てず)、でしゃばらず(でしゃばれず)。
でもふと気づくと。そこにいて。さり気なく。心の襞を震わすような曲を届けてくれたジョージ。
冷たい寒い冬の日にも。心を温かくしてくれる木漏れ陽の様な。そんなジョージらしさに満ちているのです。
もう旅立って数年が経ちますが。この季節にはふと。夜空に向けて耳を澄ませてみたくなります。
雲の上から。月の影から。ジョージからの新しい便りが届くんじゃないかなんて思うのです。

風の冷たい。
コートが無けりゃ寒いような。
そんな一日もくれた頃。
届けられた。
ちょっと嬉しい便り。

これからも。
新しい便りが届くといいな。
まだまだ先は長いかもしれないけど。
それでも。そうさ。
あなたの思いが。
力を与えたんだから。
運を運んできたんだから。
ちょっと心が温かくなる便りが。
これからも。
木漏れ陽の様に届くといいな。

風の冷たい。
コートが無けりゃ寒いような。
そんな一日だったけど。
ちょっと嬉しい便りが。
届いたんだ。

そして。
これからも。
ちょっと嬉しい便りが。
届くことを。
僕も心から願っているんだ。

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2006/11/01 Wed *想ってみる / John Lennon

20061101mindgames


想ってみる。
創りあげたい世界を。
そこに至る道程を。
あそこでこうして。
ここでああして。
そのための工程を。
あれをこうして。
これをああして。
未だ影も形も無い。
未だ下絵すら描けて無い。
でも。だから。
想ってみること。
求める世界を。
あるべき世界を。
強く想ってみることから始めよう。

『Mind Games』'73年リリース。
ソロ4作目にして初めて自らの単独プロデュースとなったジョン・レノンのアルバム。
それまでのアルバムがあまりにもメッセージ性が前面に出ていたのに比較して。
レゲエを意識したかのナンバーから。ジョンならではのロックなナンバーまで。
自在に軽やかに歌い、奏でるジョンがいて。ミュージシャン、ジョン・レノンが感じられます。
勿論、誰もが想うだけで国民になれる。領土も法律も旅券ももたない架空の理想国家。
そんなヌートピアの為の「Nutopia n International Anthem」が収録されていたり
(実際は無音の6秒間で聴く人が好きな曲を想い浮かべればそれがヌートピアの国歌になる、
 と言うジョンならではのデモンストレーションだったりします)、
タイトル曲そのものがより具体的にヌートピアに関して歌っているかの様でと。
ジョンからのメッセージが込められてはいるのですが。それもより身近に感じられるかなと。
先ずは想ってみることから始めよう、そんなことをジョンと一緒に口ずさめる。それがいいなと思うのです。

想ってみる。
なりたい自分の姿を。
そこに至る段階を。
あそこでこうして。
ここでああして。
そのための脚本を。
あれをこうして。
これをああして。
未だ影も形も無い。
未だ粗筋すら描けて無い。
でも。だから。
想ってみること。
求める姿を。
あるべき自分を。
強く想ってみることから始めよう。

でなきゃ何も転がらない。
でなきゃ何も動かない。
でなきゃ面白くないじゃない。

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2006/09/22 Fri *なるように / The Beatles

20060922letitbe


いろいろあって。
いろいろ思って。
いろいろ考えて。
いろいろしてたら。
いろいろおきて。
いろいろ変わったり。
いろいろ流れたり。
ほんとうに。もう。いろいろ。

『Let It Be』'70年リリース。
いろいろあって。
いろいろの思いと。
いろいろの考えが交叉して。
いろいろと意味をもってしまった。
そんなビートルズのリリース上でのラスト・アルバム。
いろいろで。どうも混沌と雑然と。
でもそれもまたビートルズ。
「Get Back」「The Long And Winding Road」「Let It Be」…
まだまだ四人でいたかったポール。
「Across The Universe」…
とにかくその時は。一人(二人)になりたかったジョン。
それぞれがやっぱりビートルズ。

いろいろあって。
いろいろ思って。
いろいろ考えて。
いろいろしてたら。
いろいろおきて。
いろいろ変わったり。
いろいろ流れたり。
ほんとうに。もう。いろいろ。

それもまたいいか。
それぞれもありか。
まぁ、とにもかくにも。
ながい道程をあっちへ、こっちへ。
あっちでゴッツン。こっちでガッツン。
なるようになるだろうと。

戻ってこいよと。
なにかが呼んでる。
そうだね。
それだけはわかってる。
いろいろあっても。
いろいろおきても。
変えられないもの。
それだけではわかってるから。
だから。
なるように。
それで大丈夫なんだ。

Nothing's gonna change my world…

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