2018/02/23 Fri *助走に入ろう / Archie Bell & The Drells

20180223tightenup


キリキリと。
シャキシャキと。
上げていかないと。
なので。
ここらで一つ。

ギリギリと。
キュルキュルと。
螺子を締めて。
発条を巻いて。
助走に入ろう。

週末である。
いつもの。
でも。
一度限りの。
週末である。

うまく。
弾けられる様に。
跳ねられる様に。
飛んでいける様に。
転がれる様に。

締めて。
巻いて。
溜め込んだら。
筋を伸ばして。
腱を伸ばして。

ゆっくりと。
しっかりと。
徐々に。
速度を上げて。
助走に入ろう。

『Tighten Up』'68年リリース。
アーチー・ベル&ザ・ドレルズの1stアルバム。
アーチーを中心にヒューストンで結成されたヴォーカル・グループ、ドレルズ。
ヒューストンのローカル・レーベルと契約して。インスト・バンドと共に録音。
その中の一曲が、かの「Tighten Up」でした。シングルのB面としてリリースされるも。
DJ達がこぞって「Tighten Up」をラジオで流した為にヒューストンで小ヒットになって。
それに目をつけたアトランティックが契約を買い取って。改めて全米でリリース。
何とビルボードの首位に立つ大ヒットとなって。ミリオン・セラーに。
その勢いに乗ってリリースされたのが代表作ともなったこのアルバムでした。
まぁ、何はともあれ。「Tighten Up (Part1)」「Tighten Up (Part2)」の二連発にやられます。
こいつをシングル盤のA面とB面にした辺りは、流石はアトランティックと言ったところ。
ドレルズの名前を知らなくても、曲名を知らなくても。恐らく殆どの人が耳にしている。
そして耳にすれば。気分が上がって。思わず身体が動いて、自然と揺れてしまう。
何ともそのリズムがご機嫌で、心地よいダンス・ナンバー。こいつで決まりかなと。
あまりにご機嫌なので、3分ほどで終わるのが惜しいなぁと思っていると・・・
間髪入れずに第二弾が始まると。このA面頭の心憎いまでの出し惜しみの無さが最高です。
何かをやろうとする時、始めようとする時。これほどに締めて、巻いて、上げてくれる。
そんなナンバーも他には無いかなと思います。実に何とも堪らないのですよねぇ。
このアルバムはヴォーカル・グループとしてのドレルズの幅広い魅力を伝えていて。
「Knock On The Wood」をグイ乗りで、熱く力強さに溢れて聴かせれば。
「In The Midnight Hour」も若さ溢れる、溌溂とした歌声で聴かせてくれますし。
アーチーの実体験を下にした「A Soldier's Prayer, 1967」と言うバラードも聴きものです。
でも、まぁ。やっぱり。「Tighten Up (Part1)」「Tighten Up (Part2)」がね、最強ではあるかな・・・

キリキリと。
シャキシャキと。
上げていくぞと。
なので。
ここらでそろそろ。

ギリギリと。
キュルキュルと。
螺子を固くして。
発条を強くして。
助走に入ろう。

週末である。
ただの。
でも。
繰り返しではない。
週末である。

うまく。
弾けないとねと。
跳ねないとねと。
飛ばないとねと。
転がらないとねと。

固く。
強く。
溜め込んだら。
筋を伸ばして。
腱を伸ばして。

慌てずに。
確かに。
着々と。
速度を上げて。
助走に入ろう。

溜め込んだ。
エネルギーを。
少しずつ。
開放して。
動きだそう。

聴こえてくる。
響いてくる。
リズムの。
ビートの。
そのままに。

感じられる。
震える。
リズムの。
ビートの。
そのままに。

いつもの。
週末だから。
この。
週末は。
一度きりだから。

うまく。
弾けて。
跳ねて。
飛んで。
転がって。

螺子を固く締めて。
発条を強く巻いて。
溜め込んだら。
聴こえてくるものを待って。
感じるものを捉えて。

そのままに。
流れに乗って。
着実に。
速度を上げて。
助走に入ろう・・・



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2018/02/22 Thu *いかなくちゃ / Sam & Dave

20180222holdonimcomin


いかなくちゃ。
兎に角。
いかなくちゃ。
どうにも。
踏み出せずにいるけれど。

震える。
膝に力を入れて。
一歩を踏み出して。
そうすれば。
次の一歩がついてくる。

何かが。
起きている。
何かが。
変わろうとしている。
だから、いま。

いかなくちゃ。
いって。
その時。
その場に。
立ち会わなくちゃ。

離れていても。
触れずにいても。
いつだって。
胸にはあったのだ。
それは、いま、この時の為。

いかなくちゃ。
傘が無くても。
いかなくちゃ。
胸が張り裂けても。
いかなくちゃ。

『Hold On, I'm Comin'』'66年リリース。
サム&デイヴのスタックスでの1stアルバム。
ダブル・ダイナマイトとも称されたサム&デイヴ。
ソウル史上、最強の男性デュオであったのは間違いないかなと。
ライヴでの迫力にはあのオーティス・レディングさえ恐れをなしたとか。
そんなサム&デイヴも。デビュー以降暫くは芽が出なくて。
新たに契約を得たアトランティックが何とかと預けた先がスタックスで。
そこで面倒を見る事になったのがアイザック・ヘイズとデヴィッド・ポーターで。
ヘイズとポーターもソングライターとしての己達の威信をかけて受け入れてと。
そんな出会いが生んだのがHold On, I'm Comin'」の大ヒットで。
その勢いで制作されたのがこのアルバムで、サム&デイヴ、そしてヘイズ&ポーター。
それぞれにとっての出世作とも呼べるアルバムとも言えるのかなと思います。
まぁ、何と言っても。「Hold On, I'm Comin'」の素晴らしさ、その昂揚感に尽きますが。
これ、所謂、イクことを歌っていると勘違いされて、放送禁止になりかけたとか。
まぁ、それだけサム&デイヴの歌声がセクシーであることを図らずも証明したかなと。
実際は。キャロル・キングのあの歌と同様で。友情や連帯の歌かなと。
どんなに離れていても、辛い時には俺が行くから待ってておくれみたいな感じかな。
そんなメッセージが伝わるから、よけいに昂揚感を煽って大ヒットにつながったのかなと。
一説では。ヘイズ(ポーター?)が姿の見えないポーター(ヘイズ?)を探して読んだら。
隣の部屋から、待てよ、いまいくよ(Hold On, I'm Comin')と返事があって閃いたとも・・・
まぁ、いずれにせよ大傑作なわけで。アルバム全般に渡って言えることですが。
そんなヘイズ&ポーターのナンバーを。熱く、匂い立つ様なサウンドで奏でるMGズがいて。
彼等に支えられたサム&デイヴがソウルフルに丁々発止でやりあうと。
これ以上はない出会い、その奇跡が生み出した素晴らしいサザン・ソウルの結実なのです。

いかなくちゃ。
何が何でも。
いかなくちゃ。
どうにも。
振り切れずにいるけれど。

震える。
拳を握り締めて。
一つを振り切れば。
そうすれば。
総ては振り切れる。

何かが。
始まっている。
何かが。
変えられようとしている。
だから、いま。

いかなくちゃ。
いって。
その時。
その場に。
臨まなくちゃ。

消していても。
見ないでいても。
いつだって。
胸には灯っていたのだ。
それは、いま、この時の為。

いかなくちゃ。
矢が飛んで来ようと。
いかなくちゃ。
盾が無くても。
いかなくちゃ。

あの時の。
あの日の。
誓いは。
何の為。
誰の為。

あの時の。
あの日の。
思いは。
何の為。
誰の為。

あの日の。
あの時の。
怒りは。
何の為。
誰の為。

嘘ではないと。
そうなのだと。
そいつを。
示しに。
いかなくちゃ。

軽くはないと。
そうなのだと。
そいつを。
証に。
いかなくちゃ。

逃げはしないと。
そうなのだと。
そいつを。
誇りに。
いかなくちゃ。

震える。
膝に力を入れて。
震える。
拳を握り締めて。
いま、いかなくちゃ。



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2018/02/21 Wed *深呼吸 / Booker T. & M.G.s

20180221greenonionsmonoukorg


焦れず。
慌てず。
そう。
震えがきそうな。
こんな日々だから。

呼吸も。
歩調も。
乱さぬ様にと。
一息。
深呼吸。

特別に。
何かを。
するのでもなく。
ましてや。
企むのでもない。

いつもと。
同じなのだと。
変わらないのだと。
言い聞かせて。
いつも通りに。

呼吸をする様に。
自然体で。
何事も。
ありのままに。
そのままに。

ふと。
つけ入られそうに。
なったのなら。
深呼吸。
そいつで我に返って。

『Green Onions』'62年リリース。
アルバム・タイトルそのままのネギのジャケット。
何やら香ばしい匂いが漂ってきそうなブッカー・T&ジ・MGズの1stアルバム。
ファンキーなサウンド、何やら香ばしく匂う、ならばネギかと。
かの「Green Onions」のタイトルは一説ではそんな軽い乗りで決まったとか。
未だバンド名もない、スタックスのハウス・バンドがスタジオの余り時間に演奏して。
たまたま聴いていたプロデューサーが気に入って、急遽シングル盤をリリースすることに。
メンフィスのグループだからと。これまた軽い乗りでバンド名も決まって。
そんな調子で。しかも当初はB面だったものが。ラジオで流れまくって。
それで再度A面としてリリースしたら、初期スタックスを代表する大ヒットになったと。
その勢いに乗って急遽制作されたのがこのアルバムだったりしたのですね。
そうしてめでたくデビューしたもの。待遇は変わらずに来る日も来る日もスタジオで。
オーティス・レディングを始めとするシンガー達のバッキングを務めて。
余りの時間にMGズとしてのレコーディングを行っていたのだそうです。
言うなれば。スタジオに入って演奏すること。それが誰と一緒であれ、自分達だけであれ。
それはごく自然の事、当たり前の事。呼吸をするのと同じ事。そんな日常だったからこそ。
そのクールなカッコ良さの象徴が「Green Onions」なのですが。
アルバム全編に渡って、スタックスの屋台骨を支え続けた実力の程が感じられるのです。
それも。何の気負いも無さそうに。自然体、日常の延長でやっている様にも思えて。
実際に、スティーヴ・クロッパーによれば特に日常に大きな変化が無かったので。
後に、欧州ツアーに出るまでは。自分達が人気者になっていることに気づいていなかったと。
たぶん。そんなスティーヴさん達の姿勢、人柄が。オーティス達にも愛されたのかなと。
深呼吸して。スタジオのドアを開けたら。後はいつもと同じ、ご機嫌に歌えると。
そんな空気に包まれていたのだろうなと。そんなMGズの素晴らしさ、凄味さを感じてしまいます。

焦らず。
急かず。
そう。
崩れ落ちそうな。
こんな日々だから。

呼吸も。
歩調も。
保てる様にと。
一息。
深呼吸。

特別に。
何かが。
起きているのでもなく。
ましてや。
起こせるものでもない。

いつもと。
変わりはしないのだと。
続いているのだと。
口に出してみて。
いつも通りに。

呼吸をする様に。
自然体で。
総ては。
構えないままに。
そのままに。

ふと。
魅入られそうに。
なったのなら。
深呼吸。
そいつで己を取り戻して。

どうにも。
上へ。
下へ。
そんな風に。
乱れがち。

どうにも。
右が。
左が。
目に、耳に。
気になりがち。

どうにも。
前へ。
先へ。
身も、心も。
先走りがち。

ましてや。
震えがきそうな。
崩れ落ちそうな。
こんな日々だから。
どうしても。

だからこそ。
乱さぬ様にと。
保てる様にと。
保てる様にと。
一息。
深呼吸。

いつもと。
同じなのだと。
変わらないのだと。
ありのままに。
そのままに。

いつもと。
変わりはしないのだと。
続いているのだと。
構えないままに。
そのままに。

つけ入られる。
魅入られる。
魔が入り込む。
その前に。自然体だと。
深呼吸。



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2018/02/20 Tue *意識下の色彩 / Cream

20180220disraeligearsukmonoorg


生々しく。
鮮明に。
息苦しい程に。
混濁し。
迫りくる。

その。
映像が。
その。
空間が。
現ではないと。

微かに。
覚醒している。
頭の片隅で。
何者かが。
語りかける。

されど。
あまりの。
濃厚な。
その存在に。
圧倒されて。

混乱する。
混ざり合う。
渦から。
逃れられず。
巻き込まれ。

明滅する。
光彩の中心へ。
色彩の中心へ。
浮いたままに。
墜ちていく。

『Disraeli Gears』'67年リリース。
『カラフル・クリーム』の邦題でも知られるクリームの2ndアルバム。
原題はローディの言い間違いを面白がったクリームのメンバーが考えたものの様ですが。
昔の英国首相の名前を捩ったと言われても。その面白さは日本人には伝わらないので。
恐らくはジャケットのイメージから思いついただけの邦題、なかなかのものだったなと。
そのジャケット。如何にもサイケデリックの時代の産物で。眺めていると目が眩むかなと。
担当したデザイナー、芸術家は大人しいものだよと語っていたそうですが・・・なんとも。
どの段階かは不明ですが。アルバムを耳にしてからデザインに着手したとのことで。
そのサウンドを視覚でも再現して、伝えたかったとの意図があったとか。成功しているかな。
クリームと言うのは。興味深いバンドで。ライヴと、スタジオ録音とでその魅力が別物で。
エリック・クラプトン、ジャック・ブルース、ジンジヤー・ベイカーの。
その超絶的で、超人とも言えるテクニックと、お互いのエゴが凄まじいレベルで鬩ぎ合う。
その火花が散り、跳びまくる様を。緊張感を伴って体感できるのがライヴでの魅力ですが。
スタジオ録音では。寧ろ抑え気味ともとれるサウンドで奏でられるキャッチーなメロディ。
そのまさにカラフルとも言える様に。自然と耳が捉えられ、引き寄せられるそれが魅力で。
ライヴとスタジオ録音。その双方ともに魅力的ながら。その乖離には結構驚かされるかなと。
恐らく、スタジオ録音では。プロデューサーのかのフェリックス・パパラルディの。
その志向と嗜好が多分に反映されているかなと。それは後のマウンテンでも伺えるもので。
クラプトン、ベイカー、ブルースの人並み外れたテクニックが無ければ無味無臭のポップス。
そんな程度に陥ってしまうところで。その匙加減と言うか、天秤の振れ具合が絶妙だなと。
「Strange Brew」も「Sunshine Of Your Love」も。キャッチーで、ポップで。
それでいて実に何とも目くるめく色彩とでも言うべき圧倒的なサウンドで奏でられていて。
それがサイケデリックで、ドラッギーな。ロック以外の何ものでもないものにしている。其のことに圧倒されます。

ありありと。
鮮烈に。
重苦しい程に。
惑乱し。
迫りくる。

その。
心像が。
その。
広袤が。
現ではないと。

僅かに。
解放されている。
頭の辺土で。
何者かが。
語りかける。

されど。
あまりの。
濃密な。
その現在に。
圧倒されて。

渾沌する。
綯い混じる。
渦から。
逃げきれず。
巻き込まれ。

煌く。
光彩の奥底へ。
色彩の奥底へ。
流れるままに。
墜ちていく。

微かに。
覚醒している。
頭の片隅が。
現ではないと。
告げている。

僅かに。
解放されている。
頭の辺土が。
夢の中だと。
発している。

なのに。
何故。
これ程までに。
生々しく。
息苦しいのか。

なのに。
何故。
ここまでに。
ありありと。
重苦しいのか。

鮮明で。
濃厚な。
空間に。
存在に。
圧倒されて。

鮮烈で。
濃密な。
心像に。
現在に。
圧倒されて。

明滅する。
光彩の中心へ。
色彩の中心へ。
逃れられず。
巻き込まれ。

煌く。
光彩の奥底へ。
色彩の奥底へ。
逃げきれず。
巻き込まれ。

浮いたままに。
墜ちていく。
流れるままに。
墜ちていく。
堕ちていく。

これが。
夢ならば。
意識下の色彩。
棲むものは。蠢くものは。
何なのか・・・



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2018/02/19 Mon *思いはひとつ / Jeff Beck

20180219truthukorg


思いは。
ひとつ。
心も。
ひとつ。
それが真実。

ここ暫く。
どうにも。
こうにも。
うわの空で。
心、ここにあらず。

どうしてか。
何故か。
考えない様にと。
そうしたところで。
隠しようもない。

その。
顔が。
その。
姿が。
見えなくて。

ふと。
幻でも。
それでも。
構わないとさえ。
思ってしまう。

思い浮かべて。
ため息も。
ひとつ。
この禁断症状。
答えも・・・ひとつ。

『Truth』'68年リリース。
ヤードバーズを脱退したジェフ・ベック。
ミッキー・モストのプロデュースでソロ・デビューを果たすも。
その余りにもポップな路線に話が違うと憤慨して、自らメンバー探しに奔走。
そこで発見したのがロッド・スチュワートやロン・ウッドで。
彼等をメンバーに迎えた所謂第一期ジェフ・ベック・グループの1stアルバム。
名義はあくまでもジェフのソロと言うことで。記念すべきソロ1stソロ・アルバムとも。
デビューはしていたもののほぼ無名だったロッドやロンはこれで世に知られることに。
しかし。今更ですが。ヴォーカルがロッド、ベースがロン、ドラムスがミック・ウォーラー。
何と言うか、とてつもなく強力な面子で。特にベックとロッドの絡みいの熱さ、激しさ。
ちょうどミッキーがドノヴァンのアルバムにかかりきりだったことをこれ幸いにと。
ジェフが、それまでの鬱憤を晴らさんと。自らの志向を全開にしたと言うことかなと。
それを実現可能にしたのがロッドと言う稀有なヴォーカリストとの出会いだったのですね。
まぁ、ロッドがどこまでジェフの志向に共鳴していたかは意外に微妙なとは思いますが。
ブルースをベースに、新たな高みへ、新たな世界へと達している瞬間が捉えられていて。
思いはひとつ、心もひとつ。新たな時代の扉を開こうとする、その様が堪らないのです。
これも。今更ですが。レッド・ツェッペリンの1stアルバムよりも1年先んじていて。
その元ネタはここにあったかと。まぁ、異論もあるとは思われますが。どう聴いても。
このアルバムがジミー・ペイジに何らかのヒントを与えたことは間違いないかと。
ジェフとジミーの商才の差が。ツェッペリンをハード・ロックの始祖にしたのかと。
まぁ、もうどでもいいことで。ジェフのギターとロッドの歌。その真摯さが突き刺さります。
そして。このジャケット。俯き加減の美しい女性の横顔の写真が使われていますが。
一説では当時のジェフのガール・フレンドがモデルなのだとか・・・
その横顔、その表情、その姿。アルバム・タイトルにジェフの思いを読み取ろうとするのは穿ち過ぎかもですが。

思いは。
ひとつ。
心も。
ひとつ。
それは真実。

ここ暫く。
どうしても。
こうしても。
やり切れなくて。
心、沈みがちで。

どうしてか。
何故か。
見ない様にと。
そうしたところで。
誤魔化しようもない。

その。
匂いが。
その。
空気が。
感じられなくて。

ふと。
嘘でも。
それでも。
いいからとさえ。
思ってしまう。

思い浮かべて。
嘆息も。
ひとつ。
この離脱症状。
薬も・・・ひとつ。

考えない様にと。
そうしたところで。
見ない様にと。
そうしたところで。
一時ももちはしない。

ここ暫く。
うわの空で。
心、ここにあらず。
やり切れなくて。
心、沈みがちで。

ふと。
気づけば。
ため息ひとつ。
またもや。
嘆息ひとつ。

その。
顔を。
その。
姿を。
探し求めて。

その。
匂いを。
その。
空気を。
追い求めて。

幻でも。
構わないと。
嘘でも。
いいからと。
願ってしまう。

思いは。
ひとつ。
心も。
ひとつ。
それが真実。

思いは・・・ひとつ。



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2018/02/18 Sun *妄想するのも / The Jimi Hendrix Experience

20180218electricladylandus


妄想するのも。
そいつは。
ちょっとや。
そっとじゃ。
出来やしない。

実在しない。
誰かの。
想像が。
及ばない。
そんなもの。

なのに。
頭の中で。
鳴り響いて。
奏でられて。
消え去りはしない。

そいつを。
描いてみたいと。
形にしてみたいと。
あぁでもない。
こうでもないと。

空想の。
絵筆を手に取って。
粘土を手で捏ねて。
あぁ、そうじゃない。
もう、こうでもないと。

それでも。
いつか。
何とか。
この目に、この手にと。
妄想するのも大変なのだ。

『Electric Ladyland』'68年リリース。
ジミ・ヘンドリックスの生前最後にリリースされたオリジナル・アルバム。
まるで、その限られた運命を知っていたかの様に様々な要素を詰め込んでみせた。
この2枚組のアルバム。それはジミにとって3枚目のオリジナル・アルバムでもあって。
改めて。その活動の、地上に舞い降りていた時間の何と短かったことかと。
さて。兎に角。常に頭の中で音楽が鳴り響いていて。それを形にしたくて、したくてと。
一説では、ライヴとセックス以外の時間は総てレコーディングに注ぎこみたがったとも。
死後、40数年を経て。今尚、続々と未発表音源が発掘される現状からさもありなんと。
このアルバムも忙しいスケジュールの間を縫って。ニューヨークとロンドンで録音されて。
エクスペリエンスとの録音もあれば。バンド・オブ・ジプシーズに繋がるバディ・マイルス。
更にはトラフィックのスティーブ・ウインウッド、デイヴ・メイソン、ジム・キャパルディ。
そしてかのブライアン・ジョーンズが参加しているナンバーもあって。
待ちきれなかったのか、ジミが一人で多重録音を試みているナンバーもありと多種多様で。
そのいずれもが頭の中で鳴り響き続ける音楽を何とか形にしようとジミが格闘した結果で。
それはまさにジミが見た、夢見た、そして妄想した理想郷、桃源郷の姿だったのかなと。
それがアルバム・タイトルにもなっている電気仕掛けの女人だらけの国・・・なのかな。
この米国盤のジャケットをジミは嫌悪していたそうですが。確かに安易に過ぎますが。
奏でられる、響き渡るサウンド。それが想起させる妖しく、甘美で、淫靡で、力強いもの。
そんなものには、案外と遠くは無いのかなとも感じたりして。
恐らくは。ジミにとっても女性と言うのは神秘的なもので。創造の源泉にもなっていたと。
どこまでも届かない、わからない奥深さも含めて。ジミの世界には必要不可欠だったかなと。
しかし、よくこれだけの直感、創造、妄想、その混乱。それを投げ出さずに形にしたなと。
初めて自らプロデュースを手掛けたジミ、そしてエンジニアのエディ・クレイマー。
その、とてつもない精力と根気も相まって。このアルバムは唯一無比の存在となっているのです・・・

そう。
もう。
何でも。
こうでも。
この目にしたいのだと。

そう。
もう。
何が。
何でも。
この手にしたいのだと。

だって。
頭の中で。
鳴り響いているのだ。
奏でられているのだ。
もうずっと。

だって。
胸の内で。
渦巻いているのだ。
煮え滾っているのだ。
もうずっと。

それを。
この目に。この手に。
想像も力にならないなら。
創造の源泉になるのは。
もう、これしかない。

妄想するのも・・・苛烈なのだ・・・



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2018/02/17 Sat *出しもの、売りもの / The Who

20180217selloutukorgmono


出しものは。
何で行くのか。
売りものは。
何で行くのか。
それが面白い。

何でも。
いいのじゃ。
能がない。
それならば。
誰でもできる。

ちょいとばかり。
窮屈にならない程度に。
縛りを設けて。
その中で。
何ができるのか。

そいつを。
思い浮かべて。
そいつを。
考えて。
頭の中に描いたら。

そいつを。
どう匂わせるか。
どう見せるか。
何かが。
あるぞと思わせられるか。

そこが。
そいつが。
頭の使いどころ。
腕の見せどころ。
それこそが面白い。

『Sell Out』'67年リリース。
架空のラジオ局の放送の姿を借りたトータル・アルバム。
そんな意匠を施して読み問われたザ・フーの英国での3rdアルバム。
実在の商品の架空のCMソングを架空のラジオ局のジングルで繋ぐと。
そんな凝った手法の、その狙いは。取締りにより壊滅状態にあった海賊ラジオ局へのエール。
そして、ポップ・アートの商品として、またアート作品として両立するロックの確立。
更には。その商品からの広告収入も狙っていたのだとか。目論見は外れたみたいですが。
当時、ライヴで楽器を破壊するのがお約束になっていて。その支払いに追われていたとかで。
窮余の策として、このコンセプトを思いついた・・・なんて側面もあったのかも。
さて。コンセプト・アルバム、トータル・アルバムとしての完成度は高く。
キャッチーで、メロディアスで、ビートが弾けて、ハードに鳴り響き渡ると言う。
フーならではの個性、魅力が凝縮されて、光り輝き、煌いているなと。
そのキャリアを通じて捨て曲、埋め草的な曲が殆ど存在しないフーですが。
このアルバムも全13曲外れなしですからね。綺羅星の如く、その陳列棚は充実していると。
次のアルバムが、あの『Tommy』ですからね。その意味ではモッズ・バンドとしての。
そしてブリティッシュ・ビート・バンドとしての。フーの最後の雄姿がここにあるかな。
それにしても。何を表現したいのか、何を聴かせたいのか、何を売りものにしたいのか。
それをどう匂わせるのか、どう見せるのか、どんな衣装で期待を抱かせるのか。
ピート・タウンゼンドと言う人は、ギタリスト、ソングライターとしてだけではなく。
コピー・ライター、コマーシャル・ディレクターとしての才能にも溢れていたのですよね。
そして。そんなピートの才能を共に表現、実現できる他の3人が揃っていたこと。
やっぱりフーと言うバンドも一つの奇跡なのだとしみじみと感じさせられるのです。

出しものは。
何がいいのか。
売りものは。
何がいいのか。
それが楽しい。

何でも。
ありじゃ。
味がない。
それならば。
誰かでもできる。

ちょいとばかり。
杓子定規にならない程度に。
拘りを設けて。
その内で。
何ができるのか。

そいつに。
思いを馳せて。
そいつを。
案じて。
頭の中で組み立てたら。

そいつを。
どう仄めかすか。
どう唆すか。
何かが。
起きるぞと思わせられるか。

そこが。
そいつが。
頭の働かせどころ。
腕の利かせどころ。
それこそが楽しい。

何を。
出すのか。
何を。
売るのか。
それが問題だ。

どう。
出すのか。
どう。
売るのか。
それも問題だ。

どう。
匂わせるか。
仄めかすか。
何かが。
あるぞと思ってもらえるか。

どう。
見せるか。
唆すか。
何かが。
起きるぞと思わせられるか。

窮屈にならない程度の。
縛りの中での。
杓子定規にならない程度の。
拘りの内での。
創意工夫と戦略立案。

何でも。
よしでなく。
ありでもなく。
誰にでもなく。
誰かでもなく。

自分ならではの。
自分達ならではの。
出しもの。
売りもの。
そいつを生み出すこと。

そいつを。
面白がること。楽しむこと。
その過程もまた。
出しものに。
売りものになっていくかもね。



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2018/02/16 Fri *迷い道だと / The Rolling Stones

20180216throughthepastdarklyukorgmo


迷い道だと。
思っていても。
そうだとしても。
無意味でなどなくて。
ちゃんと帰結している。

迷っている。
その最中には。
気づけなくて。
焦って。
狼狽えて。

でも。
ある日。
ある時。
パッと開けて。
そうだったのだと。

この場所に。
辿り着く為に。
この人達に。
出会う為に。
この時を迎える為に。

あの日。
あの時。
あそこで。
迷ったのだ。
それも必要だったのだと。

そう。
突然に。
思いがけず。
救ってくれたものが。
遠い昔の迷い道だとね。

『Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)』'69年リリース。
変形ジャケットが印象的なローリング・ストーンズの英国での2枚目となる編集アルバム。
ブライアンの死後、2ヶ月後にリリースされて。内ジャケにはブライアンへの追悼文も。
ほぼ同時期にリリースされた同名の米国盤とは選曲が異なっていて。
どちらが好きかは、まぁ、各人の嗜好にもよるのだとは思いますが。
正直に、ハッキリ言えば。こいつはこの英国盤で聴いてこそ意味が、価値があるかなと。
現行のCDは米国盤に準拠しているのかな。それは本当に不幸だと思える程なのです。
大体が米国のレコード会社は大雑把で。取り敢えずヒット曲を詰め込んでおけばいいと。
それはそれで。聴き流すにはいいかもだけど。あまりに味気ないかなと感じるのです。
比較して、このアルバムの選曲、曲順は実に何とも繊細にきちんと考えていたのだなと。
だからこそ、アルバム・タイトル通りに迷い道をさ迷い、抜けてきたストーンズの。
その道程、その過程。その姿がこのアルバムに見事に凝縮されているなと感じられるのです。
A面の頭に「Jumpin' Jack Flash」B面の頭に「Street Fighting Man」と。
迷い道から抜け出したストーンズを象徴する問答無用のナンバーを配置して。
間に「2000 Light Years From Home」「Let's Spend The Night Together」「She's A Rainbow」...
更には「Ruby Tuesday」と迷い道のその最中でも輝きを放ったナンバーを挿入して。
そんな迷い道の中で主導権を失いつつも様々な色彩を与えていたブライアンの。
その意思が反映された最初期のカバー・ナンバーである「You Better Move On」を忍ばせ。
ストーンズの原点、成功の後の混迷期、そしてそこから新たに転がり始める姿を描いていて。
必然的に、それはストーンズを去らなければならなかったブライアンの物語でもあり。
同時にブライアンを切ると言う過酷な選択を自らに課しても前進することを選んだ。
そのストーンズの決意表明ともなっていると言う、実に見事なコンセプトが存在していて。
それがB面ラストをミック・テイラーが初参加した「Honky Tonk Women」しめることで。
迷い道だと思われた時期も。決して無意味では無かったと。鮮やかに描き出しているのです。

迷い道だと。
感じていても。
そうだとしても。
無意義でなどなくて。
ちゃんと結実している。

迷っている。
その最中には。
気づけなくて。
逸って。
混乱して。

でも。
ある日。
ある時。
スッと見えて。
そうだったのかと。

この場所に。
行き着く為に。
この人達に。
巡り会う為に。
この時を手にする為に。

あの日。
あの時。
あそこで。
迷ったのだ。
それが不可欠だったのだと。

そう。
不意に。
思いがけず。
放ってくれたものが。
遠い昔の迷い道だとね。

そう。
いつかも。
いつも。
もしかしたら。
いまも。

迷って。
悩んで。
脱け出そうと。
焦って。
狼狽えて。

惑って。
苦しんで。
逃げ出そうと。
逸って。
混乱して。

でも。
ある日。
ある時。
あの場所で。
あいつ等に。

そう。
ある日。
あの時。
この場所で。
こいつ等に。

辿り着いて。
行き着いて。
出会って。
巡り会って。
気づかされる。

そう。
突然に。
思いがけず。
開いてくれたものが。
そんな迷い道にあったと。

そう。
不意に。
思いがけず。
放ってくれたものも。
そんな迷い道にあったと。

迷い道だと。
そう思っても。
そう感じても。
そうだとしても。
歩んで、転がって、それでいい。



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2018/02/15 Thu *憧れは / 忌野清志郎

20180215memphis


憧れは。
そのままに。
胸の内に。
秘めて。
それがいい。

そうだな。
そうすれば。
崩れないし。
傷つかないし。
それもいい。

でも。
好きなのだよな。
焦がれているのだよな。
それは。
間違いではないはずだ。

だったら。
少しばかり。
勇気を出して。
ラインを越えて。
やってみると言うのもありだろう。

思うだけで。
胸が熱くなって。
堪らない。
そんな出会いは。
滅多にあるものではない。

焦がれて。
焦がれて堪らない。
そんな。
憧れは。
そのままにしておくには勿体ない。

『Memphis』'92年リリース。
忌野清志郎の2枚目となるソロ・アルバム。
公式にはCDとカセットのみでのリリースだったのですが。
このアナログ盤はプロモーション用に制作されたもの様です。
ブルース・ブラザーズ・バンドの来日時にMCを務め、デモも制作したらしく。
清志郎にはブッカーT&ザ・MGズとのツアーのオファーがあったのだとか。
それをメンフィスでのレコーディングにしようと提案したのが清志郎で。
尤も。清志郎は半分冗談のつもりだったのか、実現することになって大変驚いたとか。
そして興奮と不安を抱えながら憧れの地、メンフィスへと旅立つことになったと。
オーティス・レディングが、MGズに憧れていた清志郎です。その胸中はねぇ・・・
憧れの大先輩たちを前に失礼があってはならないと。日本で制作したデモを持参したとか。
ところが。スティーヴ・クロッパーから、オーティスが好きなら同じ様にやろうと言われて。
オーティスも使用したスタジオで、オーティスとMGズと同様に(ほぼ)一発録音となって。
歌いながら、スティーヴさん達に指示を出す清志郎・・・その姿を思うだけで涙がね・・・
嬉しかっただろうなぁ。憧れの先輩たちに支えられて。憧れたオーティスの様にだから。
そう、このアルバムが素晴らしいのは。何と言っても全体が幸福感に包まれていること。
「世間知らず」とか「高齢化社会」と言ったナンバーでさえも輝いていて。
そう。まるでそれはメンフィスの綿花畑に降り注ぐ陽光の様ですらあるのです。
だから。遺された清志郎のアルバムの名でも、各段に穏やかで優しい表情が感じられるなと。
このアルバムに参加したMGズとメンフィス・ホーンズと共に来日もしていましたが。
あの日、武道館のステージ上で憧れのメンバーに囲まれた清志郎は、終始笑顔で。
まるで夢を実現した子供の様で。あれほど微笑ましく楽しそうな清志郎は初めてだったな。

それから二十年以上が過ぎたある冬の日に行われたブッカーT&ザ・MGズの来日公演。
再発した癌と闘病中の清志郎が飛び入り。嬉しそうに、楽しそうに2曲ほど歌って。
楽屋に引き上げる清志郎に駆け寄って、握手して、頑張ってくださいとの言葉に頷いてくれたのだけど・・・
恐らくは。あれが公に観客の前で歌った最後の夜。そして最後に握手した最後のただのファンは・・・
だから。ボスはただ楽屋に引き上げただけなのだと。またいつか来日してくれると。今でもそう思っているのだ。

憧れは。
そのままに。
胸の内に。
伏せて。
それがいい。

そうだな。
そうすれば。
壊れないし。
恥もかかないし。
それもいい。

でも。
好きで、好きで。大好きで。
焦がれて、焦がれて、焦がし尽くして。
それは。
確かなことなのだから。

だったら。
ほんの少し。
勇気を振り絞って。
扉を開けて。
やってしまうと言うのもありだろう。

思うだけで。
胸が締め付けられて。
堪らない。
そんな出会いが。
あるのは幸せなことなのだ。

焦がれて。
焦がれて堪らない。
そんな。
憧れは。
そのままにしておいたら罪になる。

憧れは。
そのままに。
憧れのままに。
手が届くことの無い。
夢で終わらせてしまおう。

憧れは。
そのままに。
憧れのままに。
懐かしい思い出にしてしまおう。

それが。
できるのなら。
それで。
諦められるのなら。
それでもいい。

それが。
出来ないから。
いまも、いつも。
胸が熱くなって。
胸が締め付けられて。

そこまで。
焦がれて。
好きで。
間違いないと。
確かだと思えるのなら。

勇気を出して。
ラインを越えて。
勇気を振り絞って。
扉を開けて。
やってしまおう。

その。
出会いは。
滅多にない。
そのままでは。
勿体ない。

憧れは。
そのままに。
秘めずに。
伏せずに。
近づこうと、やってみるのがいい。



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2018/02/14 Wed *なりたかったのか / 甲斐バンド

20180214kaibandstory


何に。
なりたかったのか。
いつ。
なりたかったのか。
最早、定かではなく。

されど。
その尻尾が。
取れないままに。
そのままに。
ここまできたのか。

なれなかった。
その事だけは。
どんなに。
忘れようとしても。
忘れられない様でもあり。

ふとした瞬間に。
なりたかった。
その姿が。
その影が。
目の前を過る。

ハッとして。
後を追って。
角を曲がった時には。
見失っている。
消えている。

何に。
なりたかったのか。
いつ。
なりたかったのか。
その幻影が消えて無くならない。

『Kai Band Story』'79年リリース。
甲斐バンドの初めてのベスト・アルバム。
「Hero (ヒーローになる時、それは今)」が初めての大ヒット曲となって。
その直後に「Hero (ヒーローになる時、それは今)」をA面1曲目に収録したと。
その辺りは。作戦であったのか。それとも偶然の産物だったのか。
いずれにせよ。このアルバムも大ヒット。オリコンの首位に輝いています。
確かに。普段はロックなんて聴きもしない。そんな同級生達もやたら買っていた様な。
まぁ、甲斐バンドがロックかどうかと言うのは・・・この際置いておくとして。
確かに「Hero (ヒーローになる時、それは今)」はキャッチーだったし。
CMで流れていたので。直ぐに覚えて口ずさんではいたし。
それでも。このアルバムを買うまでには至らなかったのですが。誰かにダビングして貰って。
それで聴いていたら。結構、いい曲があるのだなと。次第に繰り返し聴く様になって。
殆どのナンバーを口ずさめる様になってしまって。甲斐バンドも侮れないかなと。
尤も。どうにも甲斐よしひろが、好きになれないと言うか、信じられないと言うかね。
自分の感じるロックとは、違う世界の住人なのだろうなとは感じていたので。
それ以上にハマることは無くて。このアルバムまでで、このアルバムだけで終わったと。
それから。ロックをより深く(?)聴く様になって。甲斐バンドのネタバレがあまりにも・・・
それで、呆れてしまったと言うか。そんなものだよなと忘れてしまったのですが。
どうにも。短期間に聴き込んだこのアルバムが、どこかに居ついてしまった様で。
ふとした時に。それこそ「氷のくちびる」とか「テレフォン・ノイローゼ」が蘇って。
それで。随分後になって。レコ屋で叩き売られていたアナログ盤を今更ながら買って。
時々、思い出した様に針を落としていると。確かにね。ほんの一時ではあるけれどハマった。
否、一時だからこそ。その落としている影は色濃いままなのかな。好きなタイプではない。
その事は確かなのですが。まぁ、一番、無闇な焦燥感に駆られる時期に聴いてしまっていた。
そう言うことなのかな。何を一生懸命言い訳しているのか(苦笑)。だから甲斐よしひろは好かんのです(笑)。

何に。
なりたかったのか。
いつ。
なりたかったのか。
最早、定かではなく。

されど。
その尻尾が。
取れないままに。
そのままに。
ここまできたのか。

なれなかった。
その事だけは。
どんなに。
忘れようとしても。
忘れられない様でもあり。

ふとした瞬間に。
なりたかった。
その姿が。
その影が。
目の前を過る。

ハッとして。
後を追って。
角を曲がった時には。
見失っている。
消えている。

何に。
なりたかったのか。
いつ。
なりたかったのか。
その幻影が消えて無くならない。

そもそも。
なりたいものなど。
あったのかも。
定かではなくて。
怪しいものだと。

そもそも。
なりたいものがあったとして。
真剣に目指したのかも。
定かではなくて。
怪しいものだと。

あったとしても。
それが。
何かもわからないまま。
ただ。
自分以外の者に。

あったとしても。
それが。
いつなのかもわからないまま。
ただ。
いま以外の時を。

わからないまま。
無闇な。
焦燥感に。
駆られていた。
それだけのことかもしれないと。

そして。
そのまま。
なにものにもならなかった。
なにものにもなれなかった。
その事だけが。

忘れようとしても。
忘れられないままに。
消そうとしても。
消せないままに。
色濃く、影を落とし続けている・・・



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«2018/02/13 Tue *おさらばできれば / ウエスト・ロード・ブルース・バンド