2017/04/23 Sun *払ってやるぜ、認めてやるぜ / Joan Jett And The Blackhearts

20170423gloriousresultsofamisspenty


払ってやるぜ。

ツケが溜まっていると。
そう言うのなら。
喜んで。
利息をつけて。
払ってやるぜ。

そうさ。
あちこち。
ガタガタで。
ボロボロで。
堪らないけれど。

そいつが。
ここへ来るまでの。
ここに辿り着く為の。
代償だと言うのなら。
上等だぜ。

そうよ。
ガキの頃から。
こいつが好きで。
こいつだけが好きで。
総てを賭けてきたのさ。

もとより。
対価など。
犠牲など。
承知の上さ。
どうしても、ここへと思ってきたのさ。

払ってやるぜ。

『Glorious Results Of A Misspent Youth』'84年リリース。
ジョーン・ジェット&ブラックハーツの3枚目となるアルバム。
ランナウェイズが解散して。ソロに転じたジョーンですが。
本国である米国では当初はなかなか評価されなかったみたいで。
レコード契約が取れずに。致し方なくプロデューサーの助言を受けて。
自らのレーベルを興したと。それがブラックハート・レコードで。
その後にメンバーを募集したのでバンド名がブラックハーツになったのだとか。
従ってブラックハーツでの最初の2枚のアルバムはジョーンのソロとも言えて。
このアルバムからブラックハーツなるバンドとしてのアルバムになったのかなと。
で、針を落としたとたんに「Cherry Bomb」のセルフ・カバーが鳴り響くと。
過去を、ここまでの道程や成果を素直に振り返られる様になったのだろうなと。
そのジョーンの吹っ切れた様が影響したのか。全体にスコーンと抜けた感じがあって。
とても。何と言うか。気持ちよく聴けるアルバムになっているのですよね。
ジョーンが大ファンらしいゲイリー・グリッターのカバーも楽しそうで。
オリジナル・ナンバーもキャッチーでどこか懐かしい匂いのするものが多くて。
そう言う意味では。素直になったジョーンの原点回帰ともとれるアルバムなのかな。
ジョーンに限らないけど。だいたい、ロックンローラーが考え過ぎるとろくな事はなくて。
確かに。ある程度やり続けていると。これでいいのかと考えるものなのでしょうが。
考えて、考えて。悩んで、悩んで。結局のところ答えは、今まで歩んできた道とか。
その道を選んで、歩き出した。その原点とかにあるものなのですよね。
なかなかに、それを認めるのも難しいのかもしれませんが。じたばたしても仕方がないと。
それこそ。アルバム・タイトルに冠した様に。若い日の遺産を浪費していますけどみたいな。
そんな素直な開きなおりが出来てしまえば。もう、それでいいのではないかとね。

認めてやるぜ。

過ちだったと。
そう言うのなら。
喜んで。
胸を張って。
認めてやるぜ。

そうさ。
あちこちで。
ジタバタと。
ドタバタと。
足掻いてきたけど。

そいつが。
ここへ来るまでの。
ここに辿り着く為の。
道草だったと言うのなら。
結構だぜ。

そうよ。
ガキの頃から。
こいつが好きで。
こいつだけが好きで。
総てを捨ててきたのさ。

もとより。
叱責など。
誹謗など。
承知の上さ。
どうしても、ここへと思ってきたのさ。

認めてやるぜ。

ガキの頃から。
この道を選んで。
この道程を歩き続けて。
ツケを溜めて。
過ちを犯して。

そうさ。
それで。
寄り道もして。
回り道もして。
道草を食って。

身も心も。
傷だらけで。
とっくの昔に。
ボロボロで。
ガタガタで。

未だに。
定まらなくて。
相も変わらず。
ドタバタで。
ジタバタで。

それが。
どうした。
それが。
何かあるか。
構いはしない。

総ては。
ここへ来る為。
ここに辿り着く為。
それだけのこと。
そう言うこと。

総ては。
こいつが好きで。
こいつだけが好きで。
賭けてきたのさ。
捨ててきたのさ。

それが。
どうして。
浪費でも何でもいい。
払ってやるぜ。
認めてやるぜ。



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2017/04/20 Thu *エネルギー、エネルギー / The James Cotton Band

20170420highenergy


エネルギー。
おぅ。
エネルギー。
そいつが。
必要なのだ。

強く。
逞しく。
しぶとく。
しつこく。
どこまでもと。

そうやって。
生きる為には。
生き抜く為には。
源となる。
力がなくてはならない。

ちょっとや。
そっとでは。
枯れない様な。
尽きない様な。
力がなくてはならない。

そうなると。
そいつは。
かなり高く。
かなり豊かで。
そんな力でなくてはならない。

エネルギー。
おぅ。
エネルギー。
そいつを。
補給しよう。

『High Energy』'75年リリース。
マット・マーフィィーを擁するジェームス・コットン・バンド。
その衝撃作『100% Cotton』に続く2ndアルバム。
『100% Cotton』で度肝を抜くファンク・ブルースをぶっ放して。
次はどこへ向かうのかと注目されていましたが。
その答えは南部に、ニュー・オーリンズにあったと言うことで。
現地に赴き、アラン・トゥーサンをプロデューサーに迎えて制作されました。
そのトゥーサンの手による「Hot 'N' Cold」で始まるのですが。
トゥーサンも参加しているこのナンバーが、もうニュー・オーリンズで。
一挙にそのニュー・オーリンズ・ファンクの世界へと引き込まれます。
幾らファンクに目覚めたからと言って。一挙にここまでいっちゃいますかと。
その思い切りの良さに驚かれます。なんか殆どミーターズなナンバーもあって。
コットン、そしてマーフィーのそれまでのキャリアを考えると意外なのですけどね。
それだけ。この時期は二人とも意欲に溢れていたことの証でもあるのかな。
ピアノに、あのジェームス・ブッカーを迎えるほどの熱の入れようですからね。
緩く、レイド・バックした感じがありつつも。柔軟で強靭なばねの存在を感じさせる。
そんなニュー・オーリンズ・ファンク・ブルースのエネルギーに満ちています。
コットンのハーモニカは、その音はオーソドックスなブルースで。
アンマッチにも思えるのですが。それがなかなかいいアクセントになっていて。
控えめながら、要所で切り込んでくるマーフィーのギターが全体を締めています。
『100% Cotton』と2枚組ライヴ・アルバム『Live & On The Move』に挟まれて。
地味な印象を抱かれがちですが。十分にエネルギーを感じられるアルバムなのです。

エネルギー。
あぁ。
エネルギー。
そいつが。
不可欠なのだ。

柔らかく。
しなやかに。
しぶとく。
しつこく。
いつまでもと。

そうやって。
生きていく為には。
生き延びる為には。
源となる。
力がなくてはならない。

ちょっとや。
そっとでは。
上がらない様な。
乾いてしまわない様な。
力がなくてはならない。

そうなると。
そいつは。
かなりの熱量で。
かなり豊潤な。
そんな力でなくてはならない。

エネルギー。
あぁ。
エネルギー。
そいつを。
充填しよう。

今日一日。
その。
勝負所。
逃がさぬ様に。
外さぬ様に。

一週間。
その。
天王山。
奪われぬ様に。
負けぬ様に。

ここから先。
その。
橋頭保。
流されぬ様に。
落ちぬ様に。

強く。
逞しく。
柔らかく。
しなやかに。
しぶとく、しつこく。

そんな。
枯れない様な。
尽きない様な。
上がらない様な。
乾いてしまわない様な。

そんな。
いつまでも。
どこまでも。
生き抜く為の。
生き延びる為の。

高く。
豊かな。
熱量も豊潤な。
力がなくてはならない。
力でなくてはならない。

エネルギー。
おぅ。
エネルギー。
そいつを。
補給しよう。

エネルギー。
あぁ。
エネルギー。
そいつを。
充填しよう。



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2017/04/19 Wed *生で / Lowell Fulson

20170419thebluesshowliveatpitinn


生で。
いけなきゃ。
何で。
いけるのか。
そう言うことさ。

生。
ぶっつけ本番。
出たとこ勝負。
誤魔化しも。逃げも隠れも。
出来やしない。

そいつは。
危ういけど。
怖いけれど。
だからと言って。
引くわけにはいかない。

危ういから。
怖いから。
退路がないから。
楽しいのだと。
面白いのだと。

そう。
腹を決めてしまえば。
それまで。
後は、もう。
生でやるだけ。

経験豊富で。
技巧派で、力業もいけるぜと。
そう嘯いて。
いなたく、如何わしく
やるだけ。はめるだけ。

『The Blues Show ! Live At Pit Inn』'81年リリース。
オクラホマ出身のテキサス・ブルース・マン、ローウェル・フルスン。
盟友であるリー・アレンと共に初めて日本の土を踏んだローウェル。
その初来日時に、今は無き六本木ピット・インで収録されたライヴ・アルバムです。
恐らくはこの来日が唯一の来日だった記憶しています。その意味でも貴重なアルバムで。
内容的にもB.B.キングや、ロバート・ジュニア・ロックウッドのそれと同様に。
日本で記録された、世界に誇るべきライヴ・アルバムと呼べるものになっています。
この時、ローウェルは60歳近かったのかな。日本ではそれこそ知る人ぞ知る存在で。
かの日暮泰文さんがどうしてもと呼び屋を説得して来日公演を実現させたのだとか。
アメリカでは活動していたのでしょうが。「Tramp」で一世を風靡してから既に20年近く。
どこまで現役感があるのか。不安視するむきも多かったと思われるのですが。
これが凄かったと。バンドの前奏に乗って出てきたローウェルがギターを手にして。
最初の音を出したら・・・本物だと。その一音で会場の空気が変わってしまったと。
チューニングがずれている感じもするのですが。ものともせずと言うか。
その音の存在感で周囲を圧倒してしまって。観る者、聴く者の心を鷲掴みにしてしまったと。
流石は百戦錬磨と言うか。その惚けた様なルックスに秘められた、いなたさ、如何わしさ。
テキサスから西海岸へと流れて。ゴツゴツしたブルースから、ファンクなブルースまで。
まさしく「Tramp」を地で行く感じで。どこか掴みどころの無いのが魅力なのですが。
その実、その地金、その骨格。そんなものが剥き出しとなるライヴでは、そう生では。
そのギターも、そしてその歌声も。実に真っ直ぐで、何とも黒光りのする傑物であること。
それを嫌と言う程、知らしめることになったのですね。これでいかなきゃ嘘だろうと。
やはり、ライヴだからこそ、生だからこそと言うべきものがあるのですよね。

生で。
いかせられなきゃ。
何で。
いかせられるのか。
そう言うことさ。

生。
ぶっつけ本番。
出たとこ勝負。
誤魔化しも。逃げ隠れも。
許されない。

そいつは。
脆くもあって。
恐ろしくもあるけれど。
だからと言って。
誤って済むものでもない。

脆いから。
恐ろしいから。
背水の陣だから。
楽しいのだと。
面白いのだと。

そう。
腹を括ってしまえば。
それまで。
後は、もう。
生でやるだけ。

あの手この手で。
四十八手で、何発でもいけるぜと。
そう嘯いて。
いなたく、如何わしく
やるだけ。はめるだけ。

好きこそ。
ものの上手なれ。
そう。
生こそ。
ものの上手なれ。

なんだかんだで。
生が。
その臨場感が。
その生々しさが。
好きなのだ。

だったら。
胡麻化さず。
逃げ隠れもせず。
退路を断って。
背水の陣で。

臨むだけ。
挑むだけ。
やるだけ。
はめるだけ。
いくだけ。いかせるだけ。

危うくて。
怖くて。
脆くて。
恐ろしくて。
だからこそ。

楽しいのだと。
面白いのだと。
腹を決めて。
腹を括って。
さぁ、一芝居、大芝居。

経験豊富。
四十八手もお手のもの。
技巧派で。
力業もいけるぜと。
嘯いて。

生で。
いなたく、如何わしく
やるだけ。はめるだけ。
いくだけ。いかせるだけ。
それだけさ。



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2017/04/18 Tue *蒼白い炎 / John Lee Hooker

20170418playsandsingstheblues


蒼白い炎。
それを。
胸に抱いて。
そのままに。
そのままで。

あの日。
あの時。
感じた思い。
それを。
忘れずに。

あの日。
あの時。
その。
蒼いまま。
そのままに。

何も。
変わらない。
何も。
変えられていない。
だから。

悲しみも。
怒りも。
あの日の。
あの時の。
そのまま。蒼いまま。

蒼くて。
何が悪い。
蒼さだけが。
叫ばせる、闘わせる。
そんなものもあるのだ。

『Plays & Sings The Blues』'61年リリース。
チェスへの録音から編集されたジョン・リー・フッカーのアルバム。
先ずはこのジャケットが素晴らしいなと。蒼白い炎を放つジョン・リーのブルース。
その何たるかを見事に捉え、表しているなと感じるのです。
尤も。ジャケットに写っているのはジョン・リー本人では無いでしょうが。
さて。'51年~'52年にかけて録音された12曲が収録されているこのアルバム。
1曲だけベースが入っているだけで。後はエレキギターでの弾き語りとなっています。
あまりにも売れっ子だった為に。様々な変名を使って様々なレコード会社に録音していて。
チェスへの録音はどの名義だったのかなとか考えてしまいますが。それは兎も角。
やっているのは、録音されたのはジョン・リーのブルース。それ以外の何ものでもなくて。
何故か。チェスのジョン・リーはあまり語られないのですが。悪いわけもなくて。
夏には聴けないとまで言われた。暑さ極まりないワン・アンド・オンリーのブルース。
それが、これでもかとばかりに。身と心を焦がそうと、燃やそうと迫ってくるのです。
唸り、呻き、叫び。己とも闘いながら。ブギーで、スロー・ブルースで煽ってくるのです。
そのどこかぶっ飛んだ感もある鬼気迫る様。そいつに魅入られずにはいられないのです。
ドクター・フィールグッドもカバーした「Mad Man Blues」なんて。もう実になんとも。
延々と、悶々とブギーを、スロー・ブルースをブチかまし続けるジョン・リー。
そのしつこさ、諦めるとか、忘れるとか、止めるとか。そんなこととは無縁のブルース。
ある意味で。とてつもなく蒼臭くもあるけれど。その蒼臭さこそが魅力なのです。
蒼臭くて、蒼くて何が悪いと。蒼いからこそ、やり続けられる、成し遂げられることもある。
そんなことを感じさせてくれる、教えてくれるジョン・リー。流石だよなと。
こうでなきゃ、70歳を超えて。20人以上のガール・フレンドとは付き合えないよねと思うのです。

蒼白い炎。
それを。
胸に秘めて。
そのままに。
そのままで。

あの日。
あの時。
刻まれた思い。
それを。
忘れずに。

あの日。
あの時。
その。
蒼さのまま。
そのままに。

何も。
変わらなかった。
何も。
変えられないかもしれない。
だから。

切なさも。
悔しさも。
あの日の。
あの時の。
そのまま。蒼いまま。

蒼くて。
何が悪い。
蒼さだけが。
支える、突き上げる。
そんなものもあるのだ。

あの日。
あの時。
思ったのだ。
感じたのだ。
だから。

唸りながら。
呻きながら。
叫んで。
拳を突き上げて。
闘ってきたのだ。

なのに。
あの日。
あの時と。
何も。
変わってはいない。

だから。
ここで。
諦めてはならない。
忘れてはならない。
止めてはならない。

あの日。
あの時の。
悲しみを、怒りを。
切なさを、悔しさを。
胸に抱いて、胸に秘めて。

蒼いまま。
そのまま。
蒼くて。
何が悪い。
悪いことなどあるものか。

蒼白い炎。
それだけを。
支えに。
それだけを。
拠り所に。

闘い続けるのだ。



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2017/04/17 Mon この嵐 / T-Bone Walker

20170417stormymondayblues


沈む思い。
昇る思い。
その。鬩ぎ合い。
その。葛藤。
その。乱高下。

そいつが。
身に。
心に。
嵐を呼ぶ。
嵐に襲われる。

今日、一日。
否、朝だけでも。
やり過ごせれば。
乗り切れれば。
そう思ったところで。

知っている。
分かっている。
そう。
今日だけではないと。
明日も同じだろうと。

身が。
心が。
軋み。
呻き。
悲鳴を上げる。

この嵐は。
今日も。
明日も。
明後日も。
ここにあるのだと。

『Stormy Monday Blues』'67年リリース。
安直なのか、秀逸なのか。趣味がいいのか、悪いのか。
そんな微妙、絶妙なジャケットも印象的なT・ボーン・ウォーカーのアルバム。
録音場所とか、ウォーカー以外の参加メンバーとか。
クレジットが無いので正確なところは分かりかねるところもあるのですが。
そのファンキーなギターと歌声。'60年代後半のウォーカーのブルースです。
このファンクと言うか、ソウルへの接近が評価の別れるところで。
モダン・ブルースの父としてのウォーカーに固執すると、選外になるのかな。
まぁ、正直。あまり語られることのない時期のアルバムではあります。
ところが。これが悪くないのですよね。いや、かなりいいのではないかなと。
アルバム冒頭の「Stormy Monday Blues」のカッコ良さときたら、何とも言えなくて。
ファンキーなベースと女性コーラスに導かれて始まる大胆なアレンジが堪らなくて。
そうか。ストマンと言うのは。こんな風にも表現できるのかと。
これなら憂鬱な嵐の月曜日も、ご機嫌にやり過ごせる、乗り切れるなと感じられるのです。
ストマンの、そしてウォーカーの懐の深さ、咀嚼力の強さ。それを思い知らされます。
その乗りのまま、勢いのまま。あっという間に最後まで聴けてしまうアルバムです。
同時代のアルバート・キング、そして後のジェイムス・コットン・バンド。
そんな名前が脳裏に浮かぶ。そんなファンク・ブルースが堪能できるのです。
「T-Bone's Way」「Louisiana Bayou Drive」と言ったインストでの。
ウォーカーのギターと、オルガンの絡みなんかはMGズを思わされるところもあって。
その目配り、そのセンス。そこにもウォーカーの底力を感じたりもするかな。
その鋭さ故に、常に先端に、最前線にいることが出来たのだろうなと思わざるを得ないのですよね。

堕ちる思い。
浮かびの思い。
その。凌ぎ合い。
その。混沌。
その。目まぐるしさ。

そいつが。
身に。
心に。
嵐を引き起こす。
嵐を呼び起こす。

今日、一日。
否、朝だけでも。
やり過ごしてしまえば。
乗り切ってしまえば。
そう願ったところで。

知らされている。
つまされている。
そう。
今日だけでは終わらないと。
明日も続くのだと。

身が。
心が。
痛み。
疼き。
嗚咽が漏れる。

この嵐は。
今日も。
明日も。
明後日も。
去りはしないのだと。

そうさ。
何も。
月曜日だから。
その朝だから。
そんなわけはない。

そうさ。
月曜日の。
その朝の。
せいなのだと。
そう思いたいだけなのだ。

でも。
そんなことはないと。
そんなはずはないと。
知っている。
分かっている。

それだけ。
知らされてきた。
つまされてきた。
それを。
繰り返してきた。

身が、心が。
軋み、呻き。
悲鳴を上げる。
痛み、疼き。
嗚咽が漏れる。

この嵐は。
今日も。
明日も。
明後日も。
ここにあり。去りはしないのだ。

身が、心が。
嵐を呼ぶ、嵐に襲われる。
嵐を引き起こす、嵐を呼び起こす。
それならば。

この嵐と。
今日も。
明日も。
明後日も。
共に生きていく、それだけのこと・・・



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2017/04/16 Sun *反動 / Magic Sam

20170416magicsam19371969


反動。
そいつは。
ちょいとばかり。
否、かなり。
厄介で。

喜びとか。
楽しみとか。
そんなものが。
大きければ。
大きいほど。

その。
後は。
そう。
祭りの後は。
どうにもいけない。

どうしたって。
なにをしたって。
下ってしまう。
沈んでしまう。
抗い様もなく。

それでも。
出来る限りの。
抵抗をと。
その総てをと。
一晩中でもと。

欲して。
求めて。
殊更、陽気に。
振る舞ってしまって。
また、反動。

『1937-1969』'70年リリース。
マジック・サムのコブラ録音による編集アルバム。
このアルバム・タイトルにこのジャケット。'69年に32歳で夭折したサム。
その追悼盤として、あのマイク・ヴァーノンのブルー・ホライゾンが編集したもので。
コブラのサムがまとめて聴けるようになった、世界で初めてのアルバムです。
ブルー・ホライゾンはコブラのオーティス・ラッシュのアルバムでも世界に先駆けていて。
その『This One's Good 'Un』が日本ではジャケットからコブラの赤盤と呼ばれていて。
それに対して、対を成す形でこのアルバムはコブラの黒盤と呼ばれていたのだとか。
この憂いを含んだかのサムのポートレイト。そこに制作者のサムに対する愛情を感じます。
「All Your Love」や「All Night Long」などコブラからリリースされた4枚のシングル盤。
そこに収録されていた8曲に、未発表となっていたナンバーを2曲加えて。
更には叔父であるシェイキー・ジェイクの録音に参加した2曲を加えた全12曲を収録し。
この時点でのコブラのサム。その全貌を、その魅力の総てを届けようとしています。
録音されたのは'57年~'58年。サムが20歳~21歳の頃のもので。
後のデルマークでの姿に比べると、当然の如く若くて、未完で。しかしその中にも既に。
サムならではの個性が芽生えている、生まれているのが感じ取れるのですが。
その繊細で、表現力豊かで。そして何よりもどこか温かさのある歌声とギターが素晴らしく。
なんでもサムは、ブルース一辺倒ではなくて。R&Bやジャズにも親しんでいて。
シカゴに出てきた当初はゴスペル・グループで歌ったりもしていたのだとか。
そんな柔軟さが。他人のレパートリーをやっても総て自らの個性に染められて要因かな。
中には他人のコピーばかりだと非難する声もあったそうですが。それは違うだろうと。
オリジナル云々が問題ではなく。その解釈、表現が如何にオリジナルかが問題だろうと。
思わず気色ばんで反論したくなる。それほどのものなのですよね、サムのブルースはね。
落ちて、沈んで、堕ちて。でも陽気さを失わない。そんなサムのブルースが愛しくてならないのです。

反動。
そいつは。
時によっては。
否、殆どの場合。
不可避で。

嬉しいとか。
楽しいとか。
そんな時間が。
長ければ。
長いほど。

その。
後は。
そう。
宴の後は。
どうにもならない。

どうしたって。
なにをしたって。
落ちてしまう。
堕ちてしまう。
そのままに。

それでも。
無抵抗では。
癪に障るので。
その総てをと。
一晩中でもと。

欲して。
求めて。
只管、陽気に。
装ってしまって。
また、反動。

反動。
そいつが。
来ることは。
そいつに。
襲われることは。

反動。
そいつには。
抗えないことは。
そいつからは。
逃れられないことは。

初めから。
わかっていて。
とうの昔に。
承知していて。
身に染みていて。

祭りの後は。
宴の後は。
厄介で。
不可避で。
心に刻まれていて。

それでも。
喜びとか。
楽しみとか。
嬉しいとか。
楽しいとか。

そいつは。
見逃せない。
そいつを。
見過ごせはしない。
あり得ない。

反動。
下っても。
沈んでも。
落ちても。
堕ちても。

反動。
出来る限りの。
抵抗を。
その総てをと。
一晩中でもと。

反動。
欲して。
求めて。
陽気に。
無駄な足掻きだとしても。

反動。それさえも。楽しんでいるのかもしれないね。



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2017/04/15 Sat *狂気だろうと、中毒だろうと / Joe Cocker

20170416maddogsandenglishmenukorg


狂気だろうと。
中毒だろうと。
言わば、言え。
それがどうした。
それでいいのだ。

面白いから。
楽しいから。
好きだから。
それだけ。
そう、それだけで。

距離も。
時間も。
何の障壁にも。
なりはしない。
そんなものもあるのだ。

何処からか。
何時の間にか。
駆け寄って。
集まって。
このひと時。

騒がしく。
賑やかに。
さぁ、始まるぜ。
さぁ、始めよう。
ぶっ飛んでいこう。

色々な。
様々な。
笑顔がある。
歌声がある。
それが混然と。そして一体に。

『Mad Dogs & Englishmen』'70年リリース。
ジョー・コッカーにとっての初のライヴ・アルバムとなった2枚組アルバム。
米国南部に接近を図ったジョーとレオン・ラッセルが出会って。
ジョーの2ndアルバムをレオンがプロデュース。そして全米ツアーも支援することに。
そこで。デラニー&ボニー&フレンズから引き抜いたメンバーを中心にバンドを結成。
それこそがマッド・ドッグス&イングリッシュメンだったのですね。
ジョー、レオン。そしてグリース・バンドのクリス・ステイトンの3頭体制で。
後のドミノスのメンバーやボビー・キーズ、ジム・プライス、リタ・クーリッジも参加。
総勢15名からなる大所帯が混然とした空気を残しながらも一体となって盛り上がると。
その自由な熱さ。それは時代でもあり、やはり実質的な音楽監督であるレオンの。
その手腕と、その人脈、そのセンスによるところが大きかったのだろうなと改めて感じます。
あくまでも。一座の花形、表看板はジョーであるとして。そのジョーを立てるための。
あの手、この手。カバーを含めた選曲からアレンジ、そしてライヴ全体の構成まで。
レオンがその持てる総てを注ぎ込んだのであろうなと思わされるのです。
それに応えて。堂々の主役を勤め上げるジョーのソウルフルな熱唱も流石の一言です。
この頃のジョーの歌声は、真っ直ぐな直向きさに溢れていて。それが堪らないのですが。
それを引き出して、立派な主役へと仕立て上げているのもレオンの成せるところかなと。
それが。ビジネスライクになり過ぎない。あくまでも自然発生的な一座に感じられるところ。
それがこのアルバムを特別なものにしていて。その空気、匂いに惹かれるのですよね。
リタが歌う「Superstar」が収録されているのも。その空気、匂いの象徴に感じられるし。
おそらくは。ジョーも、レオンを始めとするバンドのメンバーも。そして観客も。
同じ様に面白さを感じ、楽しみ、熱くなっていたのではないかと。そこには垣根もないと。
そんな共同体幻想を抱かせられるところもね。好きなのですね。それはそれでいいのだとね。

狂気だろうと。
中毒だろうと。
文句があるか。
それがどうした。
それでいいのだ。

面白ければ。
楽しければ。
好きならば。
それだけ。
そう、それだけで。

距離も。
時間も。
何の障害にも。
なりはしない。
そんなものもあるのだ。

何処からか。
何時の間にか。
馳せ参じて。
寄り添って。
このひと時。

騒がしく。
賑やかに。
さぁ、叫ぼうぜ。
さぁ、踊ろうぜ。
ぶっ飛んでいこう。

色々な。
様々な。
共鳴が生まれる。
共感も生まれる。
それが混然と。そして一体に。

面白い。
楽しい。
好きだ。
それだけで。
それだけだから。

それだけを。
それだけでも。
共にできる。
そんな顔を。
知っているから。

距離も。
時間も。
障壁にも。
障害にも。
なりはしない。

このひと時。
そいつの為に。
駆け寄って。
馳せ参じて。
集まって。寄り添って。

騒がしく。
賑やかに。
始めよう。
叫ぼう。
踊ろう。

色々な。
様々な。
笑顔がある。歌声がある。
共鳴が生まれる。共感も生まれる。
それが混然と。そして一体に。

狂気だろうと。
中毒だろうと。
言わば、言え。
文句があるか。
それがどうした。それでいいのだ。

狂気だろうと。
中毒だろうと。
そんな集まりが。
そんな一座が。
そんな一夜が。

大好きなのさ。



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2017/04/12 Wed *新たな冒険 / The Who

20170412liveinamsterdam


未だ。
感じる。
その気になれる。
動ける。
いける。

その間に。
動こう。
いこう。
新たな冒険に。
旅立とう。

何が。
起こるのか。
そいつは。
わからない。
わからないけれど。

だからこそ。
新たな。
出逢いを求めて。
驚きを求めて。
動き出そう。

そう。
精神も。
肉体も。
衰えを隠せなくても。
それでも未だ未だと。

感じたのだから。
その気になったのだから。
兎にも角にも。
動き出そう。いってみよう。
新たな旅に出てみよう。

『Live In Amsterdam』'89年リリース。
ザ・フーのライヴを収録した2枚組の海賊盤ライヴ・アルバム。
タイトル通りに’69年9月9日のアムステルダム公演で収録されたものです。
(日付に関しては諸説ある様ではありますが・・・)
昔から有名な音源だった様で。何度も繰り返しリリースされていたのだとか。
所謂サウンドボード音源なので。音質は悪くなく。迫力あるライヴが楽しめます。
ただサウンドボード音源の常ではありますが。歓声が殆ど収録されていないので。
臨場感には欠けるのと。微妙に完全収録でないのが惜しまれるかな。
(今では完全収録のCDもリリースされているみたいですけれど)
一応ステレオとのことですが、限りなくモノラルに近いかな。それは問題ではないけれど。
まぁ、『Live At Leeds』の拡張版とか完全版がリリースされるまでは。
『Tommy』の再現ライヴがほぼ完全な形で聴ける貴重なアルバムだったのです。
あの繊細で緻密な『Tommy』の世界をライヴで再現してしまえる。
しかも繊細で緻密な匂いを残しながら、荒々しい肉体性をも付加してしまっている。
そこにこそ。フーが凡百のロック・バンドでない、その卓越した力量が表れているなと。
50年近く前に、20代後半だった連中が。こんなに凄いライヴをやっていたと。
その事実に改めて驚愕させられるのですね。とてつもないバンドだったのだなと。
『Tommy』が史上初のロック・オペラであったかどうかは、その実、問題ではなくて。
あの時代に、あの『Tommy』を創った、そのこと自体が新たな冒険であったわけで。
更に、そいつをライヴで再現してツアーをやると言うのは驚くべき旅行であったわけで。
ピート、ロジャー、ジョン、キース。この4人の前進する意思と熱量の凄まじさ。
そして。今なお、前進を止めないピートとロジャーの姿には胸を熱くさせられるのです。
限界とか、終焉などと言うものは。自らの意思と熱量でどうにでもなるのだと。
諦めたらそこで終わりなのだと。そんな蒼い思いを抱かせてくれる。そこにフーの魅力があるのですね。

未だ。
感じるなら。
その気になれるなら。
動けると。
いけると。

その意志に。
従って。
突き動かされて。
新たな冒険に。
旅立とう。

何が。
待っているのか。
そいつは。
想像できない。
想像もつかないけれど。

だからこそ。
新たな。
出逢いを望んで。
驚きを望んで。
動き出そう。

そう。
精神も。
肉体も。
衰えはしていても。
それでも終わってはいないと。

感じるのだから。
その気になれるのだから。
躊躇いは振り切って。
動き出そう。いってみよう。
新たな旅に出てみよう。

未だ。
未だだと。
そう。
感じる。
思える。

未だ。
未だだと。
そう。
信じられる。
望める。

それならば。
限界も。
終焉も。
決める必要はない。
迎えにいく必要はない。

蒼くても。
その。
意志のままに。
熱量のままに。
そのままに。

新たな。
出逢いを。
驚きを。
求めて。
望んで。

何が。
起きるか。
待っているか。
わからない。
新たな冒険に。
旅立とう。

精神も。
肉体も。
衰えていたとしても。
意思があるなら。
熱量があるなら。

新たな冒険を。



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2017/04/11 Tue *戻るところ、帰るところ / The Rolling Stones

20170411greatesthitsvolone


戻るところ。
帰るところ。
それがある。
それがわかっている。
それが大事なのだろう。

いつまでたっても。
落ち着かずに。
苔生さずに。
転がり続けている。
それはそれでいいのだが。

転がって。
揺れて。
揺さぶられて。
その内に。
ふと気がついてみれば。

ここは。
どこなのだろうと。
どうして。
ここにいるのだろうと。
そんな状況に陥って。

平静を装いながら。
その実。
少し・・・かなり。
焦って。
不安に駆られることもある。

そんな時。
戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩を踏み出したところ。
そいつを見つけさえすれば・・・なんとかなる。

『Greatest Hits Vol.1』'77年リリース。
カナダ独自編集のローリング・ストーンズのベスト・アルバム。
デッカ(ロンドン)時代のナンバーから14曲が収められています。
『Greatest Hits Vol.2』なるアルバムも同時期にリリースされていて。
当時、日本では何故かRCAから2枚組で『偉大なる軌跡』なる邦題でリリースされました。
この如何にも廉価盤的なやっつけ仕事を連想させるジャケットも魅力がなければ。
選曲も特に特徴があるわけでもなく。曲順に拘りもなさそうな、そんなアルバム。
しかし。これが自分にとっては初めて買ったストーンズのベスト・アルバムだったのです。
リアル・タイムで『Love You Live』を買ったのがストーンズとの歴史の始まりで。
その次が『Get Yer Ya-Y''s Out!』で。『Let It Bleed』で『Goats Head Soup』ときて。
そして。次に、渋谷にあった輸入レコード屋さんで手に取ったのがこのアルバムだったと。
何故、このアルバムだったのか。もうハッキリとは覚えていないのですけどね。
恐らくは初期のナンバーを纏めて聴きたくて。そして値段も安かったのだと思います。
「Not Fade Away」に始まって「Paint It, Black」で終わるこのアルバム。
オリジナル・アルバムを揃えようにも。月に一枚も買えれば上の字だったガキには宝物で。
何度も何度も繰り返し針を落として。暫くはこのアルバムでしか聴けなかったナンバーも。
やがて。オリジナル・アルバムもそれなりに揃ってきて。正統な(?)ベスト・アルバムも。
そうして徐々に役目を終えたのですが。思い出深くて手放せなくて残っているのです。
「I'm Free」とか「Play With Fire」なんて地味なナンバーが妙に刷り込まれているのも。
このアルバムで出会って。繰り返し聴いていたからなのですよね。妙な感じですけどね。
今、針を落とすと。音質も褒められたものではないのですが。愛着はあるのかな。
ストーンズは、自分の戻るところ、帰るところ、自分の原点だと勝手に思っていますが。
その初めの一歩を踏み出した、刻んだのがこのアルバムなのですからね。

戻るところ。
帰るところ。
それがあると。
そのことを感じられる。
それが肝要なのだろう。

いつまでたっても。
腰が据わらずに。
留まらずに。
流離い続けている。
それはそれでいいのだが。

流離って。
流れて。
流されて。
いつの間にか。
ふと気がついてみれば。

ここは。
どこなのだろうと。
はたして。
どこまでいくのだろうと。
そんな状況に陥って。

平穏であると演じながら。
その実。
少し・・・かなり。
怯えて。
不安で堪らないこともある。

そんな時。
戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩を踏み出したところ。
そいつを思い出しさえすれば・・・どうにでもなる。

どこだろうと。
どこにいようと。
どこへいこうと。
見つけさえすれば。
思い出しさえすれば。

どこからきたのか。
何者であるのか。
所詮。
それだけのことだと。
それだけの者だと。

それさえ。
わかっていれば。
感じられれば。
なんとかなる。
どうにでもなる。

だから。
いつでも。
落ち着かずに。
苔生さずに。
転がり続けてこられた。

だから。
いつでも。
腰を据えずに。
留まらずに。
流離い続けてこられた。

揺れて。
揺さぶられて。
流れて。
流されて。
そんな時でも。どんな時でも。

戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩。
踏み出したところ、刻んだところ。
そいつが信じられれば。それでいいのだ。



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2017/04/10 Mon *残り香の / Georgie Fame

20170410georgiedoeshisthingwithstri


残り香の。
消えぬうちに。
甘い夢に。
浸ってしまおう。
現を抜かしてしまおう。

どうせ。
叶わぬ夢ならば。
せめて。
今日一日は。
夢を見ていよう。

妄想でも。
何でも構わない。
甘美な夢に。
溺れてしまおう。
沈んでしまおう。

未だ。
昨夜の。
香りが。
残っているうちに。
感じられるうちに。

誰かを。
抱く様に。
弦楽器でも。
抱いて。
奏でて。

その。
響きに。
身も心も。
焦がしてしまおう。
現など忘れてしまおう。

『Georgie Does His Things With Strings』'69年リリース。
ジョージー・フェイムの数あるアルバムの中でも異彩を放っているアルバム。
もう、このジャケットだけで。何とも素晴らしいなと思うのですが。
ここでのフェイムはキース・マンスフィールド・オーケストラをバックにして。
そのムーディーなサウンドにも負けない甘い歌声を聴かせています。
モッズのヒーローでもあり、ジャズにも精通していたフェイム。
そのイメージは、いつでもお洒落で、小粋で、伊達で。そんなカッコ良さがあるのですが。
このアルバム、そしてこのジャケットも。そんなフェイムだから成り立ったアルバムかなと。
ひとつ間違えたら。低俗になるか、それとも毒にも薬にもならない凡庸なものになるか。
そこを見事に。筋の通った洒落ものならではの。言わばラウンジ・ミュージックに仕立てて。
実に心地よい、それこそ夢み心地にさせてくれる様な歌声を聴かせてくれています。
あまりにもお洒落過ぎて、はまり過ぎていて。ちょっと嫌味かなと思うくらいですけどね。
ただ、その歌声や、選曲、アレンジにはフェイムならではのセンスがあって。
そのただものではない様、その才能は疑いもなく伝わってくるので。敵わないなぁとも。
ビートルズも、バカラックも。ジャズのスタンダードも。フェイムの手にかかると。
フェイムのナンバー以外のなにものでもない。そのスパイスにオーケストラを利用したと。
それが、この異彩を放っているアルバムの本当のところかなと思ったりもします。
甘美にして、隠微にして、淫靡。それでいてどうにも陽性の明るさを放っていてもいて。
その明るさこそがフェイムの根っ子にある本質で、それは意匠がどうであれ変わらないと。
そして、だからこそ。このアルバムにもモッズの残り香を感じられるのかもしれません。
ところで。このアルバム、制作されてから暫くの間お蔵入りになっていたのだとか。
内容の問題だったのか、それともやっぱりこのジャケットが・・・どうなのでしょうね。

残り香の。
消えぬうちは。
甘い夢に。
浸っていよう。
現を抜かしていよう。

そうさ。
叶わぬ夢ならば。
せめて。
今日一日は。
夢の中で過ごしてしまおう。

妄想なら。
妄想でも構わない。
淫靡な夢に。
溺れていよう。
沈んでいよう。

未だ。
昨夜の。
香りが。
残っている間は。
感じられる間は。

誰かを。
愛でる様に。
弦楽器でも。
愛でて。
奏でて。

その。
響きに。
身も心も。
焦がしたままに。
現など忘れていよう。

残り香の。
消えぬうちに。
甘い夢に。
浸ってしまうのだ。
現を抜かしてしまうのだ。

どうせ。
叶わぬ夢だから。
そうさ。
今日一日は。
夢を見て過ごしてしまおう。

妄想でも。
何でも構わない。
甘美で淫靡な夢に。
溺れてしまおう。
沈んでしまおう。

未だ。
昨夜の。
香りが。
残っているうち、その間は。
感じられるうち、その間は。

誰かを。
思いながら。
弦楽器でも。
思いのままに。
奏でて。

その。
響きに。
身も心も。
焦がしてしまうのだ。
現など忘れてしまうのだ。

残り香の。
消えぬうちは。
甘い夢に。
浸っていたいのだ。
現を抜かしていたいのだ。

せめて。今日一日は。



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«2017/04/09 Sun *会う時にはいつでも / Dusty Springfield