2017/06/27 Tue *夜の生き物 / Patti Smith Group

20170627easterusorg


どうしてかって。
それは。
そう。
そうさ。
この時を待っていたからさ。

この時に。
この時間に。
ならないと。
スイッチが入らない。
そうなのだ。

どうにも。
眩い。
明るい。
温かい。
陽光とやらは。

苦手と言うか。
似合わないと言うか。
くすぐったいと言うか。
その下じゃ。
生きている感じがしない。

だから。
帳が下りて。
漆黒に染められて。
闇が支配する。
この時を待っていたのさ。

そう。
闇の中。
そこでだけ。
生きている実感が湧いてくる。
夜の生き物なのさ。

『Easter』'78年リリース。
パティ・スミス・グループの3rdアルバム。
ロバート・メイプルソープによるジャケットが印象的で。
凛とした柔らかさ。そんなものを感じさせて。
それがこのアルバムの内容、そして前作までとの違いを表しているかなと。
そう。このアルバムでパティは明らかに変化、変容していて。
それは角がとれたとか、丸くなったとか。そんな次元とは違うところで。
表現に対する姿勢、表現に向かう姿勢、そして表現方法が自然な流れで変わり始めて。
それを素直に受け容れ、真摯に向き合い。それを届けようとするパティの在り様。
それが、しなやかな猫科の肉食獣を、その気高さと優雅さと獰猛さを思わせるのです。
研ぎ澄まされた爪と牙は隠したまま。静かに穏やかに、その時を待ち。
その時が来るや、爪と牙を剥き出しにして、一撃で止めを刺してしまう様な。
そんな美しい危うさ、攻撃性を感じ。それに魅入られてしまうのです。
アルバム・タイトル、タイトル曲「Easter」に。そして「Because The Night」にも。
そんな危険で美しい獣へと変わりゆく己に対するパティの思い、覚悟を感じるのです。
ポップになったとの一言では済まされない。ロックンロールとしてのパワーが増していて。
それはパティのヴォーカル、そしてバンドのサウンドの成長故の成せる業なのか。
表層的には穏やかながら。その実、底知れない様な凄味を身につけていて。
「Because The Night」はそんなパティとバンドだからこそ成り立っているかなと。
スプリングシティーンが歌っていたら。凡庸なヒット曲で終わっていたと思わせてしまう。
そんなパティの深い歌声には、やはり痺れ、そして魅入られるしかないのです。
そして、その歌声に。夜の、闇の。そこにしか存在しない温かさを感じもするのです。

どうしてだって。
それは。
そう。
そうさ。
この時しかないからさ。

この時が。
この時間が。
やってこないと。
目が醒めない。
そうなのだ。

どうにも。
陽気で。
華やぐ。
平和に過ぎる。
お天道様とやらは。

不得手と言うか。
そぐわないと言うか。
もどかしいと言うか。
その下じゃ。
生きている心地がしない。

だから。
逢魔が過ぎて。
墨が流れ、溢れ。
暗が闊歩する。
この時でないと駄目なのさ。

そう。
暗の中。
そこでだけ。
生きた心地でいられる。
夜の生き物なのさ。

眩い。
明るい。
温かい。
陽光とやらが。
支配する。

その時は。
その間は。
隠れて。
密やかに。
潜ったままで。

陽気で。
華やぐ。
平和に過ぎる。
お天道様とやらが。
闊歩する。

その時は。
その間は。
逸らして。
装って。
偽ったままで。

帳が下りて。
漆黒に染められて。
闇が支配する。
スイッチが入る。
その時を待って。

蠢き。
這い出し。
舌なめずりをしながら。
動き出す。
動き回る。

逢魔が過ぎて。
墨が流れ、溢れ。
暗が闊歩する。
その時を待ち侘びて。

震え。
脱け出し。
胴震いをしながら。
駆けだす。
駆け回る。

そう。
闇の中でだけ。
変化し、変容し。
己を取り戻せる。
夜の生き物なのさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/26 Mon *こいつでなきゃ / Lou Reed

20170626rockandrollheart


あれでもない。
それでもない。
そうなのだ。
こいつでなきゃ。
駄目なのだ。

あれもいい。
それもいい。
でも。
やっぱり、こいつが。
最高なのだ。

理屈でもなく。
理由などもなく。
言葉にしようと思えば。
できるのだろうが。
意味はない。

小難しく。
考えてみようと思えば。
考えられないこともない。
しかし、そいつは。
お門違いで。

この。
身体に。
染みついてしまっている。
その。
感覚を信じるだけ。

この。
精神の。
柔らかいところに宿ってしまっている。
その。
思いを信じるだけ。

『Rock And Roll Heart』'76年リリース。
ルー・リードのアリスタ移籍第一弾となったアルバム。
ルーと言うとRCAのイメージが強くて。
また後にはRCAに復帰してもいるのですが。
当時のルーはRCAに対して相当に腹に据えかねていた様で。
そのRCAから解放されて、これからは自由にやれるのだとの喜びに溢れたアルバム。
溢れすぎてしまって、詩的でない、哲学的でない、詰めが甘いとの批評もある様ですが。
どうなのでしょう。確かに高い文学性、冷静な視線。それがルーの魅力ではありますが。
それと同じくらいに、ロックンローラーとしてのルーも魅力的なのは間違いがないので。
ここは、ルーと一緒に素直に喜んで。そのロックンロールに酔いしれればいいと。
そう思うのですが。どうもルーのファンと言うのは難解なことが高尚だと勘違いしている。
そんなタイプが多い様で。そんなファンには簡単に過ぎる、単純だってことなのかな。
さて。ルーのロックンロールと言っても。ストレートな所謂ロックンロールばかりでなく。
シンプルなコードを用いながら、曲調はバラエティに富んでいたりするのですが。
その総てに共通しているのが。通奏低音として流れているのが解放感と喜びで。
聴いていると。本当にRCAからの解放が嬉しくて堪らなかったのだろうなと。
総てのナンバーのギターをルーが一人で弾いているのが、このアルバムの特徴でもあって。
ルーの他のアルバムには必ずギタリストが参加しているのだとか。弾きたかったのだなと。
ルーのアルバムにしては各曲が比較的なコンパクトなところにも。
兎に角。作りたい、歌いたい、弾きたい。その希求、欲求が溢れている様が表れていて。
突き動かされるまま、衝動のまま。そこにルーの身体と精神の根底にあるもの。
その本質が感じられる気がするのです。己が根幹には揺るぎのないロックンロールへの思いがあるのだとね。

あれではない。
それではない。
そうなのだ。
こいつでなきゃ。
面白くないのだ。

あれはいい。
それはいい。
でも。
やっぱり、こいつが。
ご機嫌なのだ。

理屈でも。
理由でも。何でも。
語ろうと思えば。
語れるのだろうが。
意味もない。

高尚に。
見せようと思えば。
見せられないこともない。
しかし、そいつは。
見当違いで。

この。
身体に。
染みついてしまっている。
その。
匂いを信じるだけ。

この。
精神の。
深いところに宿ってしまっている。
その。
愛しさを信じるだけ。

外見とか。
形式とか。
そんなものは。
どうでも。
よいこと。

理屈とか。
理論とか。
そんなものも。
どうでも。
よいこと。

言葉になろうが。
なるまいが。
語れようが。
かたれまいが。
どうでもよくて。

小難しさ。
そんなものとは無縁で。
高尚さ。
そんなものは必要なくて。
そんなもので。

この身体に。
染みついているか。
この精神に。
宿っているか。
それだけ。

その。
感覚を。匂いを。
思いを。愛しさを。
信じるだけ。
だから。

あれでもない。
それでもない。
そうなのだ。
こいつでなきゃ。
駄目なのだ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/25 Sun *達観など / Iggy Pop

20170625lustforlife


どうにも。
こうにも。
どうなったところで。
達観など。
できそうもない。

ここが。
いまが。
正念場。
乗り越えられるか、どうか。
そんな時だと。

わかっていても。
その事実を。
突き付けられて。
嫌と言うほど。
身に沁みてはいても。

あらゆる。
欲望から。
切り離されることなど。
解き放たれることなど。
捨て去れることなど。

できない。
できそうもない。
できる筈もない。
生臭く。
生々しく。

欲望に。
忠実に。
その命ずるままに。
這い回る以外に。
生き方を知らないのだ。

『Lust For Life』'77年リリース。
イギー・ポップの2枚目となるソロ・アルバム。
前作である『Idiot』も同年のリリースで。兄弟アルバムと言うか。
同時に録音されたものを2枚のアルバムに分けたのではないかと思うのだけれど。
デヴィッド・ボウイの指揮の下。カルロス・アロマーにセイルズ兄弟も参加して。
イギーとボウイの蜜月であるベルリン時代を代表するアルバムであると。
まぁ、実際にボウイの影響力は大きいと言うか。ボウイ絡みでなければ。
ここでイギーがシーンに再浮上することはなかったのだろうけれど。
それは飽くまでも。きっかけと言うか。触媒に過ぎないのでは無いかと思われて。
恐らくは共作とされているナンバーのソングライティングも、無機質なサウンド作りも。
主導権を握っているのはボウイで。そのフィールドはボウイに寄っているのですが。
イギーのヴォーカルは、歌声は。それをものともしないと言うか。我、関せずと言うか。
その生々しさ。その強烈な匂い、その圧倒的な存在感。イギーはイギーでしかなく。
決してそこまでラウドでもヘヴィでもないのに。凄まじい破壊力を放っていて。
何だか。言い方は悪いのですが。ボウイの計算が小賢しく感じられてしまうかなと。
勿論。イギーとしても。ボウイと組むことがチャンスであること。それは意識していて。
でも。歌い始めると。もう。計算とか意識とかではなくて。その身に沁みついている。
歌うという事。それだけに向かってしまう。その欲求に、欲望に対して正直である様。
その様の圧倒的な生々しさが放つ匂いが、それ以外の総てを凌駕してしまっていると。
このアルバムからのナンバーを後にボウイも自らやっていますが。正直、毒にも薬にもで。
そして。そのことは恐らくはボウイ自身も自覚していただろうなと。
ボウイはイギーに憧れを抱いていた部分があったと思われて。それがイギーの匂い。
どうしても消せない、拭えない、その生々しい匂い。それに自分も魅せられているのです。
ここまで。いつまでも。どこまでも。表現欲求に正直で素直である。そんなイギーが堪らなく魅力的なのです。

どうしても。
こうしても。
どうしたところで。
達観など。
できるものでもない。

いま。
既に。
期限を。
切られてしまって、どうにも。
そんな時だと。

わかっていても。
その事実は。
受け容れていても。
否が応でも。
思い知らされていても。

総ての。
欲望を。
切り離すことなど。
封じ込めることなど。
捨て去ることなど。

できない。
できそうもない。
できる筈もない。
生臭くても。
生々しくても。

欲望に。
素直に。
その求めるままに。
のたうち回る以外に。
生き方を知らないのだ。

切り離され。
解き放たれ。
捨て去られ。
諦念と。
忘却の内に。

何も。
追わず。
求めず。
惑わされず。
見送るだけ。

切り離し。
封じ込め。
捨て去り。
脱却と。
忘我の内に。

何も。
見ず。
聞かず。
感じず。
動かされず。

限られた。
時の中で。
乗り越えねばならない。
壁を前に。
達観できれば。

苦もなく。
何もなく。
静かに。
穏やかに。
過ごせるものの。

どうにも。
こうにも。
どうなったところで。
達観など。
したくもない。

匂う限り。
香る限り。
感じる限り。
追い続ける。
求め続ける。

生臭くて。
構わない。
どこまでも。
生々しく。
その限りを尽くして。

欲求に。
欲望に。
忠実に。
素直に。
這い回り、のたうち回る。

ここに及んでも。
どこに及んでも。
そんな生き方しか知らない。
達観など知る筈もない。
達観などしたくもない。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/21 Wed 相応しく / Thin Lizzy

20170621badreputationukorg


渾名。
異名。
二つ名。
そんなものが。
ついて回る。

どうやら。
そいつは。
どうにも。
消えないらしい。
拭えないらしい。

紛れて。
馴染んで。
隠れている。
そのつもりでも。
隠し切れないらしい。

まるで。
暗闇の中で。
一人だけ。
月明りに照らされて。
踊っているかの如く。

浮いている。
異なっている。
故に。
目につく。
気に掛かる。

それならそれで。
その距離感を。
その立ち位置を。
利用するだけ。
生かしてみせるだけ。

『Bad Reputation』'77年リリース。
シン・リジィの通算で8枚目なるアルバム。
ブライアン・ロバートソンが一時的に脱退して。
それ故にジャケットもロバートソンも除いた3人となっています。
ロバートソンは3曲のみ参加していて。シン・リジィの武器であるツイン・リード・ギター。
その3曲を除いては、スコット・ゴーハムがダビングして一人二役をこなしています。
これがなかなか奮闘していて。ロバートソンやゲイリー・ムーアの陰に隠れがちな。
ゴーハムのギタリストとしての実力の程を知らしめるアルバムとなっています。
尤も。バンドとしての不安定な状況を反映してか。全体に地味な印象は拭えないのですが。
その抑えた、溜めている感じが。ある種の内に秘めた凄味を生んでいるかとも思えます。
哀愁や郷愁を漂わせるメロディ、それをハードに流麗に奏でるシン・リジィ。
その世界を想像し、創造へと描き上げる、フィル・リノット。この頃のフィルは絶好調で。
リリシズムにも過ぎない、ただハードなだけにも過ぎない。そこが絶妙な塩梅で。
そんなナンバーを、淡々とも感じさせる雰囲気で表現している。そこに迫力が生まれている。
そう。だから地味ながらも、シン・リジィが最も充実していた時期の傑作なのですよね。
「Dancing In The Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)」なんてナンバーは。
まさにシン・リジィならではで。ここでのフィルの歌声、ベースは絶品で。
その証左の様なナンバーかなと。実に何ともシン・リジィはシン・リジィなのだよなと。
アルバム・リリース後のツアーにはロバートソンも復帰して。
その模様も収められた『Live & Dangerous』をリリースするもそれを最後に完全に脱退。
ゲイリーを迎えた『Black Rose (A Rock Legend)』もまた素晴らしいアルバムでしたが。
直ぐにゲイリーも脱退して。そこからはただのヘヴィ・メタル・バンドに成り下がって・・・
アイルランドの英雄と異名に相応しかったのは『Black Rose (A Rock Legend)』まで。
そしてその二つ名が最も輝いていたのはロバートソン在籍時代だったのかなと思ったりもするのです。

渾名。
異名。
二つ名。
そんなものを。
背負っている。

どうやら。
そいつは。
どこまでも。
ついて回るらしい。
下ろせないらしい。

潜んで。
装って。
隠している。
そのつもりでも。
見え隠れするらしい。

そう。
暗闇の中で。
一人だけ。
月明りに囚われて。
踊っているかの如く。

浮き上がってしまう。
放ってしまう。
故に。
見過ごせない。
注意を引かざるを得ない。

それならそれで。
その距離から。
その立ち位置から。
仕掛けるだけ。
活かしてみせるだけ。

渾名。
異名。
二つ名。
要は。
悪名。

そんなものが。
どこまでも。
ついて回る。
消せず。
拭えず。

そんなものが。
どこまでも。
ついて回る。
背負って。
下ろせず。

紛れようにも。
馴染もうにも。
潜もうにも。
装おうにも。
どうにもならない。

隠せない。
隠し切れない。
否。
隠すつもりなど。
ありはしない。

渾名。
異名。
二つ名。
要は。
悪名。

相応しく。
そいつを友にして。
月明りも友にして。
一人で。
踊りながら微笑んで。

相応しく。
その距離感を。
その立ち位置を。
利用するだけ。
生かしてみせるだけ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/20 Tue *取り敢えずダンス / Marc Bolan

20170620danceinthemidnightjp


眠れない。
眠りたくない。
そんな夜。
そんな真夜中。
取り敢えずダンス。

やるせない。
やり場がない。
そんな気持ちを。
胸に抱えて。
取り敢えずダンス。

どうしても。
どうにも。
こうにも。
ならないと知りながら。
取り敢えずダンス。

雨の予感。
風の予感。
嵐の予感。
包まれたまま。
取り敢えずダンス。

思わぬ展開。
思い通りにならない。
思いが届かない。
ため息一つ。
取り敢えずダンス。

諦めきれずに。
それでも。
無理矢理に。
断ち切らなくてはと。
取り敢えずダンス。

『Dance In The Midnight』'83年リリース。
マーク・ボランの未発表音源を集めた編集アルバム。
この日本盤のジャケットは英国盤とは異なる独自のものです。
当時、ボランの音源の権利はファン・クラブを運営していた夫妻の下にあって。
(そう言えば。今は、どうなっているのでしょうね?・・・)
次々と未発表音源やら、未発表ライヴやらがアルバムとしてリリースされて。
没後、数年にして時ならぬT.レックス、ボラン・ブームが起きたりしていて。
日本でも。オリジナル・アルバムの再発に続いて。それらのアルバムがリリースされて。
更には、次々とCMに起用されたりもして。ちょっとしたブームになっていました。
このアルバムには完全未発表だった音源が10曲収録されているのですが。
録音された時期は不明で。T.レックス名義ではなくてボラン名義なのがヒントなのかな。
想像するに。T.レックス用にマークが個人で録音していたデモ音源が元ネタで。
それに新たに、エレキとかストリングスを被せたり、重ねたりしたのだろうなと。
そう。一時期のジミヘンにも多くあった、まぁ、言わば完全に墓場荒らし的な商法・・・
なのです、が。これが不思議とボランだとそれほど腹が立たないと言うか、許せてしまう。
自分自身を、キャッチーでキッチュな玩具に仕立てて。世界を魅了して、駆け抜けた。
そんなボランだから。素材として遊ばれるのも楽しんでいるのではないか・・・
そう思えるから、聴く側としても。一緒に楽しめてしまうからなのかな。
ある意味では、凄くボランらしいアルバムとして捉えることもできるかもしれません。
あの「Stand By Me」のカバー以外は、総てボランのオリジナル・ナンバーなのですが。
「Solid Gold Easy Action」の別バージョンも含めて如何にもボランらしくて。
そのいい意味でのチープなところ。やっぱり、好きだなぁと、そう思わされて。
また「Stand By Me」が。これまたチープで、見事なまでにヘロヘロで。
もうね。大好きだなぁと。笑いながら、取り敢えず踊ってみたくなるのです。いいなぁ、マーク・ボラン。

眠れない。
眠れそうもない。
そんな夜。
そんな丑三つ時。
取り敢えずダンス。

やっていられない。
やりようもない。
そんな気持ちが。
胸に一杯で。
取り敢えずダンス。

どうしたって。
にっちも。
さっちも。
いかないと知りながら。
取り敢えずダンス。

雨の予感。
風の予感。
嵐の予感。
確信に変わる中。
取り敢えずダンス。

思わぬ素振り。
思い通りにいかない。
思いがすれ違い。
天を仰いで。
取り敢えずダンス。

諦めはしない。
それでも。
今夜のところは。
切り替えなくてはと。
取り敢えずダンス。

実のところ。
存外に。
重い。
心を抱えながら。
取り敢えずダンス。

実のところ。
想定外に。
深い。
傷口を眺めながら。
取り敢えずダンス。

実のところ。
想像以上に。
覚束ない。
足下に戸惑いながら。
取り敢えずダンス。

それでも。
それだけの。
思いが。
あったのだと。
取り敢えずダンス。

それでも。
そこまでの。
覚悟が。
あったのだと。
取り敢えずダンス。

それでも。
それまでの。
衝撃を。
受けるのだと。
取り敢えずダンス。

夜の闇の中。
微かな星の明かり。
道程は見えなくても。
君の存在を思えれば、感じられればと。
取り敢えずダンス。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/19 Mon *渦中こそが / The Sensational Alex Harvey Band

20170619sahbstoriesukorg


物語には。
始まりがあれば。
終わりもある。
まぁ。
そんなところで。

終わりがあるから。
いいのか。
そうでないのか。
そこは意見が分かれるところ。
そうかもしれないが。

いま。
一つの物語が。
終わろうとしている。
それは確かなことで。
それを否定しようとも思わない。

寧ろ。
新しい物語を。
語り始めようとする。
書き始めようとする。
その背中を押したい気分ではあるけれど。

いま。
この時は。
暫し。
あの頃に戻って。
あの頃の物語を振り返ってみよう。

物語には。
始まりがあれば。
終わりもある。
そして。
その間、渦中こそが面白い。

『SAHB Stories』'76年リリース。
センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド(SAHB)の7枚目のアルバム。
オリジナル・アルバムとしては6枚目となるのかな。
確か、この年には2枚のオリジナル・アルバムをリリースしていて。その2枚目。
このアルバムのリリース後にアレックスが体調を崩して一時離脱。鬼の居ぬ間にと?
残りのメンバーで『Without Alex』なる洒落のきついアルバムをリリースしているので。
結果として第一期SAHBとしての集大成的な位置に置かれることにもなったかなと。
そう考えると意味深なアルバム・タイトルですが。どこまで意図していたかは不明かな。
ティア・ガスなる、ブリティッシュ・ハード・ロック・バンドに。
稀代のトリック・スター、アレックス・ハーヴェィが合流して生まれたSAHBですが。
兎に角。アレックスはキャリアも長い上に。その嗜好性も実に幅広くて。
スキッフルやブルース。更には俳優としてのキャリアもあって。その何でもありの劇場性。
それがSAHBの個性で。それを裏打ちしていたのが元ティア・ガスの面々の高い技量で。
特にギタリストの、ザル・クレミンソンの硬質な音質によるリフがカッコいいのですが。
そんなザルに対抗意識を燃やしたのか。このアルバムではキーボードを重用していて。
しかもシンセサイザーではない、エレピなサウンドが今までとは異なる印象を与えるかな。
曲調もミドル・テンポなナンバーが多くて。朗々と歌い上げるアレックスにはお似合いかと。
その一方で。ザルによるナンバーはいつにも増して硬質なロックであったりするとろ。
その異なる個性の対比が、SAHBの物語をドラマティックに盛り上げてきたのですが。
その対比もあまりにも明確になり過ぎると。物語の方向性も、結末も変わってしまう。
そう考えると。次作でのアレックスの欠席が惜しかった、痛かったなと。
ここまでの物語を振り返る時間があった上で、次のアルバムを制作出来ていれば。
このアルバムの世界、物語を新たに展開させた形での、第二期SAHBもあったかなと。
まぁ、そうそう。予想通りの展開には収まらないから、物語と言うのは面白いとも言えるのですけどね。

始まった。
物語には。
終わりがやってくる。
まぁ。
そんなものだから。

終わってくれるから。
いいのか。
そうでないのか。
そこは趣味が分かれるところ。
そうかもしれないが。

いまも。
一つの物語が。
終わりを迎えようとしている。
それは確かなことで。
それに抵抗しようとも思わない。

寧ろ。
新しい物語を。
語り始めることを決めた。
書き始めることに決めた。
その背中に拍手を送りたい気分ではあるけれど。

そう。
この時は。
暫し。
あの頃を振り返って。
あの頃の物語を語り合ってみよう。

始まった。
物語には。
終わりがやってくる。
そして。
そこに至る、渦中こそが面白い。

物語の。
始まりの。
その。
きっかけは。
何であったのか。

その。
きっかけも。
実のところ。
それぞれに。
それぞれで。

粗筋も。
章立ても。
起承転結の。
書き方も。
収め方も。

異なっていながら。
時に重なり。
時に寄り添い。
時に距離を置き。
紡ぎ合っていく。

展開にも。
得手不得手。
文体にも。
得手不得手。
補いあいながら。

始まった。
物語を。
転がして。
渦の中へと。
飛び込み、引き寄せ。

方向性を。
模索しながら。
結末を。
想像しながら。
もがき、苦しみ、それを楽しみ。

そうだね。
第一章は終わったかも知れないが。
続きはありそうで。渦中にはいるようで。
やっぱり渦中こそが。
それこそが面白い。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/18 Sun *今がその時 / Status Quo

20170618nevertoolateukorg


遅かれ。
早かれ。
その時は。
確実に。
やってくる。

そいつだけは。
そいつばかりは。
見事なばかりに。
公正で。公平で。
嫌にもなるが。

ならば。
もう遅いとか。
もう手遅れとか。
そんなご託を。
並べている間も惜しい。

今から。
やれること。
今だから。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

その時まで。
歩むだけ。
駆けるだけ。
とことん。
楽しむだけ。それだけ。

遅すぎるなどと。
逸機だと。
認めるのは。
容易いこと。
ならば。認めなければいい。

『Never Too Late』'81年リリース。
ステイタス・クォーの14枚目のオリジナル・アルバム。
ハード・ブギーに心を決めてからは毎年の様にコンスタントにアルバムをリリース。
それも総てを全英アルバム・チャートのTOP10内に送り込んでいて。
このアルバムも見事に全英2位の座に輝いています。その絶大なる人気は想像以上で。
あのライヴ・エイドでも英国側のトップ・バッターとしてステージに上がり。
ロック版マダム・タッソーの館?では入り口で観客を出迎えていました。
大袈裟ではなく。ビートルズやクイーンと比肩しうる英国の国民的バンドなのですよね。
時の流れ、時代の潮流など気にも留めない、ものともしないステイタス・クォーですが。
このアルバムの前は若干ですが、ポップに傾いたと言うか、日和っていた感じもあったかな。
(あくまでも、ステイタス・クォーにしては、ですけどね・・・)
このアルバムでは針を落とした瞬間にゴツゴツとしたハードなギターが聴こえてきて。
そこにキャッチーなメロディが乗ってと。そうそう。これがステイタス・クォーだぜと。
思わず。ガッツ・ポーズをしたくなる納得の、品質保証の金太郎飴サウンドが楽しめます。
確か、このアルバムを最後にオリジナル・ドラマーが脱退しているはずで。
それも含めて。今からでも遅くないとばかりに、原点を思い出すとの意味もあったのか。
なんと「Carol」をやっていたりもします。これをやったらネタがバレバレだろうと。
そんな危惧も何のその。実に堂々と、そして楽しく、ハードなブギーを決めています。
迷いを断ち切った、迷いの無くなったステイタス・クォーには恐いものなど無いだろうなと。
時代遅れだとか、時代錯誤だとか。その時代なんてものは誰が決めるものなのかと。
引き際だとか、潮時だとか。その時なんてものを誰かに決めさせてたまるものかと。
何かね。そんな覚悟と言うか。決意表明にも聴こえてくるアルバムなのですよね。
それにしても。このジャケットのセンスはなぁ。その無頓着さもまたステイタス・クォーらしくはありますが。

遅かれ。
早かれ。
その時は。
間違いなく。
訪れる。

そいつだけは。
そいつばかりは。
公正で。公平で。
でも。いつなのか。
不安にもなるが。

ならば。
もう遅いからとか。
もう手遅れかもとか。
そんな言い訳を。
考えている間も惜しい。

今でも。
やれること。
今こそ。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

その時まで。
転がるだけ。
賭けるだけ。
とことん。
面白がるだけ。それだけ。

遅すぎたなどと。
逸機だと。
認めるたなら。
そこでお仕舞い。
ならば。認めなければいい。

時の流れなど。
気にしている。
その間が勿体ない。
そんな時など。
必要ない。

時代の潮流など。
気に留めている。
その間も勿体ない。
どんな時代でも。
関係ない。

遅かれ。
早かれ。
やってくる。
訪れる。
その時までは。

遅いも。
早いも。
いつが。
その時かは。
己が決めるだけ。

遅れているのか。
並んでいるのか。
時代を。
どう扱うかも。
己が決めるだけ。

今だから。
やれること。
今こそ。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

歩む。
駆ける。
転がる。
賭ける。
それだけのこと。

遅かれ。
早かれ。
ならば。
楽しむだけ。それだけ。
面白がるだけ。それだけ。

今がその時。認めるだけ。決めるだけ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/17 Sat *過剰防衛 / Motörhead

20170617overkill


嗅覚が。
触覚が。
感じている。
告げている。
危ないと。危ういと。

今は。
未だ。
小さな波紋。
でも。
見過ごしたら。

やがて。
そう遠くない先に。
大きな脅威。
そんなものに。
化ける可能性が高いと。

だから。
今のうちに。
消してしまおう。
摘み取ってしまおう。
先手必勝。

攻撃は。
最大の防御。
いつでも。
どこでも。
そうとは限らないが。

この感じは。
この匂いは。
危なすぎる。
危うすぎる。
叩きのめしてしまうに限る。

『Overkill』'79年リリース。
モーターヘッドの2ndアルバム。
アルバム・タイトルの通りに過剰なまでに。
過激な攻撃、突撃、爆撃を繰り広げるモーターヘッド。
このトリオとは思えない傍若無人な暴れ振りと駆け抜けていく感覚。
これこそがモーターヘッドの真骨頂と言えるかなと。
針を落とした瞬間に先制攻撃を喰らわされ。もうそのまま撃たれ続けるみたいな。
手数の多い連打もあれば、フットワークも軽い思わぬ角度からの一撃もあれば。
一撃入魂、一撃必殺の様な重量級の止めを刺しにくる一撃もありと。
その畳み掛ける様な攻撃の前では、ガードもディフェンスも役に立たなくて。
それこそガードを固めていても。その上から、それごとブッ飛ばされる感じです。
これで単調なら、面白くも何とも無いのですが。凡百のデスメタルとは異なり。
リフや、フックに味が、変化があって。ヘヴィにしてキャッチーでもあると。
そこに実は長いキャリアを誇るレミーならではの強みを感じたりもします。
決して無謀な突撃を仕掛けている訳では無く。確かな戦略、戦術があるのですよね。
それが成せるのも、圧倒的な技量と、そして体力があるからで。
結局は電車道を突っ走られて、一気に土俵下に飛ばされることに変わりはないのですが。
そのことが、心地良い、快感ですらある。そこには味と言うか、何と言うか。
そのサウンドに血が通い、筋が通っている。だからこそ生々しいまでのリアルさがあり。
それが。ただうるさいだけの。独りよがりの勘違いしたものにはなっていないのですね。
それでも。爆音、轟音であることには間違いは無く。その無双のド迫力。
そいつがモーターヘッドの最大の魅力であることは間違いが無くて。それが痛快、爽快なのです。

嗅覚が。
触覚が。
震えている。
粟だっている。
危ないと。危ういと。

今は。
未だ。
小さな綻び。
でも。
見過ごしたら。

やがて。
そう遠くない先に。
大きな亀裂。
そんなものに。
成長する可能性が高いと。

だから。
今のうちに。
塞いでしまおう。
消し去ってしまおう。
先手必勝。

制する者は。
先んじる。
いつでも。
どこでも。
そうとは限らないが。

この感じは。
この空気は。
危なすぎる。
危うすぎる。
叩き潰してしまうに限る。

結界に。
入られる前に。
否。
近づかれる前に。
その前に。

先手必勝。
先制攻撃。
有無をも言わせず。
叩きのめす。
叩き潰す。

小さな波紋だから。
小さな綻びだから。
見過ごさず。
摘み取ってしまう。
消し去ってしまう。

化ける前に。
成長する前に。
驚異が。
亀裂が。
生まれる前に。

嗅覚の。
触覚の。
発する。
警報に。
その響きに従って。

撃ちまくり。
ブッ放し。
ブッ飛ばし。
圧倒的に、一方的に。
攻めまくり、壊滅させてしまおう。

過剰防衛。
そいつが。
必要な時がある。
それでしか守れないものがある。
ならば。躊躇いなくやるだけさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/16 Fri *越境者たらん / Eric Burdon & War

20170616ericburdondeclareswar_2


越境者たらん。

肌の色とか。
目の色とか。
生まれたところとか。
そんなものなど。
ものともしない。

性別とか。
年齢とか。
肩書とか。
そんなものも。
ものともしない。

そんな。
柔軟で。
屈強な。
心を宿して。
越えていきたい。

構えることなく。
怯むことなく。
力むこともなく。
軽やかに。
越えていきたい。

寄らず。
巻かれず。
おもねることもなく。
迷わずに。
越えていきたい。

越境者たらん。

『Eric Burdon Declares War』'70年リリース。
エリック・バードン&ウォーの記念すべき1stアルバム。
そう。西海岸を代表するファンク・バンドとして知られているウォー。
そのウォーを世に出したのは、かのアニマルズのエリックだったのですね。
英国はニュー・キャッスル出身のエリック。アニマルズとして世に出て。
成功を手にするものの。メンバー間の不協和音もありあっけなく解散してしまい。
大西洋を渡って米国に渡り、新たなメンバーを集めてアニマルズを再編して。
フラワー・ムーブメントやサイケデリック・サウンドに影響を受けた活動を展開。
やがて。その活動にも限界を感じて。原点であるブラック・ミュージックに最接近。
知人に紹介されたアフリカ系米国人のバンドのライヴを観て感銘を受けて。
ハーモニカ奏者のリー・オスカーと共に加入を申し出て。バンド名を改名させて。
ここにウォーが誕生して。世に出ることになったのですね。
どうもエリックと言う人は影響されやすい上に、思いったら即行動に移す人の様で。
モントレー・ポップ・フェスティバルを観に行って感化されて。
「Monterey」なるナンバーをリリースして。アニマルズの方向性も変化させてと。
そんな前歴がある。言わば、恐れをしらない越境者なのですよね。
ファンクの波を浴びたら、もう兎にも角にも自分でもやらずにはおれなかったのかなと。
そんなエリックにとっては、肌の色の違いとか、国籍の違いなんて問題にはならないと。
何の躊躇いも、違和感もなく飛び込んで、溶け込んで。牽引する勢いで熱く歌っています。
まだ完全には融合出来ていない部分もあって。探り合っている様も感じられるのですが。
それがまたスリリングだったりもして。それこそが魅力だったりもします。
アルバム2枚だけで離脱するエリックですが。その越境精神が残した成果は決して小さくはなかったかなと。

越境者たらん。

感じ方とか。
考え方とか。
育ったところとか。
そんなものなど。
ものともしない。

思想とか。
信条とか。
経歴とか。
そんなものも。
ものともしない。

そんな。
柔らかくも。
揺るがない。
魂を友として。
越えてしまいたい。

頑なにならず。
脅えることなく。
強いることもなく。
さり気なく。
越えてしまいたい。

群れず。
数を頼まず。
驕ることもなく。
考えずに。
越えてしまいたい。

越境者たらん。

溝も。
柵も。
壁も。
誰かが作るのではない。
己が作ってしまうのだ。

楔も。
間も。
境も。
誰かが作ったのではない。
己が作ってしまったのだ。

肌の色。
目の色。
生まれたところ。
それが。
何だと言うのだ。

性別。
年齢。
肩書。
それに。
どれ程の意味があると言うのだ。

思想。
信条。
経歴。
それに。
どれ程の意味があると言うのだ。

感じ方。
考え方。
育ったところ。
それが。
何だと言うのだ。

寄って。
巻かれて。
おもねて。
拒絶する。
排除する。

群れて。
数を頼んで。
驕るにまかせて。
差別する。
排撃する。

裸の王様。
裸の女王様。
裸の神様。
そんなものになど。
なりたくはない。

越境者たらん。

人の振り見て我が振り直せ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/15 Thu *往生際悪く / Smokey Robinson & The Miracles

20170615makeithappen


何かが。
起きるかも。
しれない。
だから。
まだまだ。

諦めずに。
そう。
始まったばかりかも。
だから。
往生際悪くいこう。

勿論。
そんなに。
簡単ではない。
楽なんかではありゃしない。
茨の道かも。

でも。
だからこそ。
顔で笑って。
心で泣いて。
涙は見せないで。

大丈夫さ。
どうってことはないと。
何の根拠も無いけれど。
陽気に振る舞って。
笑いながら。笑われながら。

何かが。
起きるかもしれない。
その日まで。
素顔は秘して。
笑いのめしてやろうかと。

『Make It Happen』'67年リリース。
モータウンの契約第一号アーティストであったスモーキー・ロビンソン。
ミラクルズを率いてヒットを飛ばすと共に、ソングライターとしても貢献。
副社長としてモータウンの経営陣に加わるなど大活躍をみせます。
そんなスモーキーとミラクルズのライヴや企画盤も含めると通算11枚目のアルバム。
どうしてもグループとしてはテンプテーションズやフォー・トップス。
更にはシュープリームスやマーサ&ヴァンデラスと比較すると地味と言うか。
何だか、一歩下がっていた様な感じも受けるのですが。恐らくその辺りは。
経営者としてのスモーキーの、経営戦略みたいな判断が働いていたのかも、とか。
後、どうしようもなくモータウンなサウンド、プロダクションで聴かせながらも。
その実、その二つ名の由来となったスモーキーな歌声が独特の個性、魅力となっていて。
王道だと思われている他のグループとは少し差異がある、その辺りも楽しんでいたかなと。
まぁ、それはうがち過ぎかもしれませんが。このアルバムにしても実に魅力的ながら。
所謂、ポップに弾けまくるものではないので。リリース直後はあまり話題にならなかったと。
それが、あの名曲「The Tears Of A Clown」が'70年に英国で大ヒットとなって。
何と全英チャートの1位に輝いて。逆輸入の形で米国でも全米チャートを制覇して。
モータウンは急遽アルバム・タイトルを『Tears Of A Clown』に変えて再リリースして。
アルバムそのものもヒットしたと。まぁ、如何にモータウンらしい話もあるのですが。
スモーキーは忸怩たる思いだったのか、それとも当然のことと悠然と構えていたのか。
どうも。後者の様な気がするのですよね。己が才能や信念には揺るぎない自信があって。
時間はかかったけれど。起こるべくして起こることが起きただけだと。微笑んでいた。
どうにも。そんな気がしてならないのですよね。本当に自信に満ち溢れているので。

何かが。
起こせるかも。
しれない。
だから。
簡単には。

ぶれずに。
そう。
始まったばかりなのだ。
だから。
往生際悪くいこう。

勿論。
そんなに。
単純ではない。
長い、長い闘いになるのだろう。
断崖絶壁かも。

でも。
そんな時こそ。
顔で笑って。
心で泣いて。
涙の跡は見せないで。

大丈夫さ。
何とかなるだろうと。
理論も何もないけれど。
馬鹿笑いでもして。
遊びながら。遊ばれながら。

何かが。
起こせるかもしれない。
その日まで。
本心は秘して。
遊び尽くしてやろうかと。

何かの。
終わりは。
何かの。
始まり。
そう思えばいい。

終わったのなら。
終わらせようとするのなら。
始めればいい。
始めてしまえばいい。
そう決めればいい。

茨の道。
長い、長い闘い。
笑って。
笑いのめして。
楽しんでやろう。

涙は。
その轍は。
心の。
奥底に。
しまい込んで。

滑稽に。
おどけて。
笑って。
笑われて。
悠然と。

ぶれない。
ぶらないでいられる。
その自信が。
あるのなら。
あると思えるのなら。

諦めず。
しぶとく。
終わりも。
始まりに変えて。
往生際悪くいこう。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

«2017/06/14 Wed *恋をしましょう、恋をして / Wilson Pickett