カテゴリー「003 Blues,Rhythm & Blues」の記事

2018/07/15 Sun *魔術を / Tampa Red

20180715guitarwizard


魔術を。
使えれば。
そうすれば。
なんとか。
なるのにと。

技術も。
及ばない。
思考も。
及ばない。
そんなことでも。

魔術を。
使えれば。
そうすれば。
なんとか。
なるのだと。

ふと。
そんな思いが。
頭に浮かんで。
離れなくなる。
そんな夜がある。

あれも。
これも。
魔術を。
使って。
成し遂げてしまえれば。

一筋の。
道が開ける。
明りが射し込む。
魔術を。
使えれば。

『Guitar Wizard』'75年リリース。
ギター・ウィザード、ギターの魔術師、タンパ・レッド。
その全盛期であるブルーバード時代の録音を中心に編集されたアルバム。
'34年~'50年迄の音源から代表的なナンバーが16曲収録されています。
同年に米国で2枚組の同名アルバムがリリースされていて。
それを日本独自でシングル・アルバムに編集し直したものだと思われます。
日本では2枚組32曲、そいつは消化しきれないと思われたのかな。
さて。'50年代半ばには第一線を退いてしまい。ロック界とも直接的な繋がりがなく。
故に。シティ・ブルースを代表するギターの名手として一部で知られるだけになった。
そんなタンパですが。ブルーバード以前のSP時代から活躍していて。
大恐慌時代までにその録音は100曲を越えていた大スターだったのですよね。
ブルーバードで再スタート後も、後々まで歌い継がれるブルース・クラシックの数々を。
その超絶的に巧みなギターと、飄々とした歌声。そして卓越したアレンジ・センスで。
200曲以上も録音し。戦後のブルース・マン達にも多大な影響を残している偉人なのです。
「Anna Lou Blues」「Don't You Lie To Me」「It Hurts Me Too」「Love Her With A Feeling」
ロバート・ナイトホーク、エルモア・ジェイムス、ジュニア・ウェルズ、フレディ・キング。
数多のブルース・マン達が歌い継いだ。その原型をこのアルバムで聴くことができます。
既にナイトホークやエルモアのヴァージョンを彷彿させるものがあると言うか。
言ってしまえば。彼らはエレキ化してパワーを増幅しただけ(それはそれで凄いですけど)。
そう思える程の完成度の高さで。タンパが如何に優れて先進的だったかがわかります。
そのボトル・ネックを駆使したギターの技量の高さ。それだけでなく総てにおいて。
タンパにはまさにブルースの魔術を身につけていたのだと。そう思いたくなるのです。

魔術を。
信じれば。
そうすれば。
なんとか。
なるかなと。

技量も。
足りない。
思慮も。
足りない。
そんなものでも。

魔術を。
信じれば。
そうすれば。
なんとか。
なるのではと。

ふと。
そんな願いが。
頭に浮かんで。
恃んでみたくなる。
そんな夜がある。

あれも。
これも。
魔術を。
信じて。
成し遂げられるのならば。

一縷の。
望みが託せる。
光が萌してくる。
魔術を。
信じれば。

及ばない。
そんな者である。
そのことを。
承知している。
だからこそ。

至らない。
そんな者である。
そのことも。
承知している。
だからこそ。

何かが。
足らない。
そんなことは。
理解している。
だからこそ。

何かも。
拙い。
そんなことも。
理解している。
だからこそ。

魔術を。
使って。
なんとか。
なんとしても。
なんとかしたいと。

魔術を。
信じて。
なんとか。
なんとでも。
なんとかするのだと。

魔術を。
信じられれば。
信じきることができれば。
そして。
なんとかしてしまいたいのだ・・・



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2018/07/14 Sat *その後の / Elmore James

20180714bluesafterhours


その後の。
終わった後の。
その顔が。
見たいのさ。
そういうことさ。

よそ行きの。
営業用の。
仮面を外した。
その顔に。
会いたいのさ。

もう。
本音を隠して。
外面で。
話なんか。
したくないのさ。

あの手。
この手。
尽くして。
探って。
そいつはもう十分。

化粧を。
施した。
言葉でなくて。
素直な。
本音を聞いてみたい。

余計なものは。
総て。
脱ぎ捨てた。
剥き出しの。
言葉を耳にしたいのさ。

『Blues After Hours』'60年リリース。
スライド・マスター、エルモア・ジェイムス。
一説ではその初めてのアルバムとも言われるモダンへの録音を集めたアルバム。
年代的には’52年~’56年までの音源から14曲が収録されています。
所謂ブルーム調の元祖とも言える「Dust My Blues」のヒットによって大スターに。
ところが。あまりにも受けすぎて。ブルーム調のナンバーを連発したところ。
人気は急落して。契約を切られることに。恐らくはそれを契機に組まれたアルバムで。
まぁ、言ってしまえば。最後に纏めて売ってしまえと言うところだったのかなと。
さて。何はともあれエルモアです。ブルーム調です。オープン・チューニングで、三連で。
ジャララジャララジャララジャララジャラ~♪と。豪快にスライドを決め捲ります。
その実、それ以外のパターンのナンバーもあって。嘘か真かはわかりませんが。
エルモアの生涯の録音の中では、ブルーム調は全体の三分の一程度とのことですが。
それを多いととるのか、少ないととるのかも。微妙なところではあるのですが。
ことモダン時代に限っては前述の様にブルーム調のナンバーが圧倒的に多くて。
またその豪放磊落な迫力も、このモダン時代が一番かなと。兎に角、癖になるのです。
数多のフォロワーを生んだそのスタイルですが。やはり本家本元はモノが違います。
単純と言えば単純なのですが。鬼の一念、岩をも通すではありませんが。
その畳みかける様には、まさに狂気をも感じさせるものがあり。憑依されてしまうかな。
狂気と言えば。そのギターに比してあまり語られることは無いのですが。その歌声。
その唸りを上げる様も。また実に何とも尋常でないと言うか。制御不能と言うか。
もはや感情の赴くまま、激情のままに思いの丈を叫んでいる様で。
このギターにして、この歌ありと言うか。その相乗効果が唯一無比のブルースを生んでいる。
そして。このアルバム・タイトルに。このジャケットです。カウンターの見返り美人。
酒場の営業も終わり、その視線の先には誰がいるのか、何が待っているのか。気になります。実にブルースです。

その後の。
終わった後の。
その顔に。
会いたいのさ。
そういうことさ。

よそ向きの。
商売用の。
仮面を脱いだ。
その顔を。
見たいのさ。

もう。
本音を秘して。
建前の。
話なんか。
聞きたくないのさ。

あの策。
この策。
仕掛けて。
弄して。
そいつはもう十分。

化粧で。
塗り固めた。
言葉でなくて。
素直な。
本音で語り合いたい。

余計なものは。
総て。
削ぎ落した。
素のままの。
言葉と向き合いたいのさ。

素のまま。
そのまま。
その顔に。
会いたい。
会いたくて堪らない。

素のまま。
そのまま。
その言葉を。
聞きたい。
聞きたくて堪らない。

素のまま。
そのまま。
その姿で。
会いたい。
会いたくて堪らない。

よそ行きの。
仮面は脱いで。
化粧も落として。
もう。
そろそろ、そんな時間。

よそ行きの。
畏まった。
建前は抜きにして。
もう。
そろそそ、そんな時期。

よそ行きの。
鎧は脱いで。
総てを曝け出して。
もう。
そろそろ、そんな頃合い。

その後の。
終わった後の。
その顔に。
触れたいのさ。
そういうことさ。



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2018/05/20 Sun *俺にもブルースが / Smokey Hogg

20180520smokeyhoggsingstheblues


そうだな。
こんな夜には。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。

グラスを。
傾け。
グラスを。
重ね。
呑んだくれ。

胸の内が。
心が。
必要以上に。
饒舌に。
語りだす。

求めるものが。
多すぎて。
そのままに。
迷い出て。
彷徨、溢れ出す。

溺れ。
愛して。
踊るつもりが。
千鳥足。
そのままに。

夜の底へと。
落ちていく。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。

『Sings The Blues』'61年リリース。
テキサス・ブルース・マン、スモーキー・ホグ。
一説ではライトニン・ホプキンスの従兄弟であるのだとか。
戦前から録音の機会に恵まれるなど人気が高かった様で。
戦後になるとテキサスと、ロスを往復しながら活動を続けて。
何でも十数度も行ったり来たりしながら。二十以上のレーベルに録音をしたとも。
その中でも相性が良かった、居心地が良かったのがモダンで。
「Good Morning Little School Girl」は大ヒット。残した曲数も一番多いとか。
このアルバムはそのモダンの廉価版レーベルからリリースされたもので。
この思わせぶりな美女のジャケットが名物なシングス・ザ・ブルース・シリーズの一枚です。
今のご時世だと。このジャケットにもクレームがつきそうですし。
本人とは一切関係ないのはどうかんと思いすが。まぁ、それもこれもブルースで。
ライトニンは、これらのジャケットには男特有の別の用途もあると嘯いていたとか。
さて。基本はギター弾き語りのホグですが。小編成のバックがついたものもあり。
ピアノを弾いているのは、才媛ハダ・ブルックスなのだとか。確かによく転がっていますが。
何しろホグと言う人は。我が道を行く人なので。バックがつこうがつくまいが。
野放図に、傍若無人に。弾きたい様に弾いて、歌いたい様に歌っていると。
何でも。相当な呑んだくれだった様で。酩酊状態で録音に及ぶことも日常茶飯事だった様で。
そのぶっきらぼうと言うか、吐き出す、吐き捨てるかの歌声、その殺伐とした感じ。
それこそがホグの魅力かなと。テキサスの荒野の荒涼とした風景が目に浮かぶ如し、かな。
「Good Morning Little School Girl」との出会いはジョニー・ウィンターだったので。
ホグのヴァージョンを聴いた時には、そのあまりの違い、砂埃舞う感じに愕然としましたが。
年月を重ねる毎に。そいつがね。刺さる様に、沁みる様になってくるのですよね・・・

たぶんな。
こんな夜には。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。

グラスを。
乾し。
グラスを。
重ね。
酔いしれて。

胸の奥が。
思いが。
必要以上に。
雄弁に。
語りだす。

欲するものが。
多すぎて。
そのままに。
迷い出て。
流離、流れゆく。

耽り
溺れて。
踊るつもりが。
千鳥足。
そのままに。

夜の闇へと。
堕ちていく。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。

どうにも。
こうにも。
思うままには。
なりゃしない。
そんな時間の積み重ね。

にっちも。
さっちも。
思いのままには。
なりゃしない。
そんな月日の積み重ね。

もがこうが。
足掻こうが。
脱け出せない。
そいつが。
染みついて。

焦れようが。
抗おうが。
変りもしない。
そいつが。
こびりついて。

後は、
ただ。
退屈しのぎ。
暇つぶし。
それだけのこと。

後は。
ただ。
緩慢で刹那な。
自傷行為。
それだけのこと。

溺れ。
愛して。
耽り
溺れて。
夜の底、夜の闇。

落ちて。
堕ちて。
俺にも。
ブルースが。
歌えるかもしれないな。



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2018/05/19 Sat *思いよ、届け / Freddie King

20180519womanacrosstheriver


届け。
届け。
思いよ、届け。
飛んでいけ。
越えていけ。

どんなに。
離れていても。
遠くても。
ものともしない。
そんな強さをもって。

見えるから。
感じるから。
目を閉じて。
思い浮かべる。
それだけで。

その姿。
その仕草。
風を切り。
空気の中。
翻る様に。

歩いている。
舞っている。
手に取る様に。
瞼の裏を。
過っていく。

手を伸ばし。
声を掛ける。
振り返った微笑が。
消えていく・・・
思いよ、届け。

『Woman Across The River』'73年リリース。
フレディ・キングのシェルターにおける3枚目となるアルバム。
このアルバムをもってフレディはシェルターを去りRSOと契約することとなります。
さて。一般的に大味で、ロックに接近し過ぎとも言われるシェルターのフレディですが。
まぁ、そもそも。大味とも言える豪快さがその持ち味、魅力でもあって。
レオン・ラッセルやドン・ニックスとの邂逅によって。その魅力が更に開かれたかなと。
語弊があるかもしれませんが。閉じられたブルースのサークルの外へ出ることによって。
フレディの枷が解かれ、肩の力が抜けて。伸び伸びと弾き捲っている感じがあります。
一説では時期的にちょうどライト・ゲージ弦が開発、登場した頃で。
フレディも、それを使用することで、そのチョーキングにも一層伸びが生まれたと。
それも含めて、従来よりも饒舌にギターを鳴らせるフレディの暴れ振りはなかなかで。
そのパワフルな様は確かにロックに近いかな。でも、それもいいと。
このアルバムでも、レオンを始めとするシェルター勢がバックを務めていて。
それもあってか。スワンプ・ロックの香りも漂っていたりするのですが。
フレディとシェルターの邂逅が、ブルースとスワンプの融合を生み出して。
言ってみれば。スワンプ・ブルースみたいな。その少し大雑把な味わいも悪くは無いなと。
選曲面でも。レオン提供の2曲を除いては。スタンダードなブルース、R&Bのカヴァーで。
その割合もいい塩梅だったのか。実に何とも居心地の良さそうなフレディがいるのです。
フレディ、豪快で、音も太くて。でも、キレが、そうだな、歯切れがいいのだな。
だから。こう遠くまで届く様な、言わば攻めのギターが何とも気持ちが乗ってくるのです。
この悪趣味なジャケットでかなり損をしていますが。十分に針を落とす価値があるのです。
しかし。いつも思うのですが。クラプトンはこれがやりたかったのだろうなと・・・

届け。
届け。
思いよ、届け。
渡っていけ。
越えていけ。

こんなに。
離れていても。
遠くても。
ものともしない。
そんなしなやかさをもって。

聞こえるから。
感じるから。
耳を澄ませて。
思い浮かべる。
それだけで。

その声。
その音色。
空気を震わせ。
風の中。
羽ばたく様に。

歌っている。
奏でている。
手に取る様に。
胸の中に。
浮かび上がる。

手を伸ばし。
触れようと。
響いていた歌声が。
消えていく・・・
思いよ、届け。

この。
空の下。
あの。向こう。
その。先に。
いる人に。

遠く。
離れて。
隔たれて。
その。先に。
いる人に。

今夜。
風を切り。
空気の中翻る。
その姿。
その仕草。

今夜。
空気を震わせ。
風の中羽ばたく。
その声。
その音色。

歩いている。
舞っている。
見えればと。
感じられればと。
目を閉じて。

歌っている。
奏でている。
聞こえれば。
感じられればと。
耳を澄ませて。

届け。
届け。
思いよ、届け。
飛んでいけ。渡っていけ。
越えていけ。強く、しなやかに。



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2018/05/18 Fri *発掘作業中 / Albert King

20180518thelostsession


あんなもの。
こんなもの。
あるのではと。
ある筈だと。
探しもの。

普通に。
考えれば。
常識で。
考えても。
ない筈はないと。

否。
それどころか。
そいつは。
ないと言うのなら。
それは結構なことで。

およそ。
欠陥どころか。
それこそ。
致命的。
そう思うのだが。

何故か。
成り立っている。
動いてしまっている。
ならば。
その間にでも。

探して。
掘って。
見つけようと。
見つけないと。
発掘作業中。

『The Lost Session』'86年リリース。
アルバート・キングの所謂、発掘音源によるアルバム。
録音されたのは'71年で。共演ならびに制作はジョン・メイオールと。
そう。その頃、ジョンは英国から米国へと移住して活動拠点を移していて。
更には、例えばB.B.キング等もロック・ミュージシャンと共演し始めた頃でもあって。
恐らくはスタックスが、その流れにアルバートも乗せようとして。
相手を探していたら、その網にジョンが引っ掛かったと。そんなところなのかな。
アルバートとジョン以外は。当時のジョンのバンドのメンバーが参加していたりします。
なんで15年もの間、お蔵入りになってしまったのかは分かりませんが。
この時期に発掘、公表されたのは、ロバート・クレイとかスティーヴィー・レイ・ヴォーン。
その登場によって巻き起こったブルース・ブームに今度こそ乗ろうとしたのだろうなと。
この辺り、再興されたスタックスの商魂の逞しさを感じもします。
さて、肝心の内容ですが。仕切りは総てジョンに任されていたとかのことで。
アルバートは総てお膳立てが整ったところに悠然と登場してギターとヴォーカルを録音と。
おおよそ、そんな段取りで順調に進められたのだとか。雰囲気は良かったのだろうなと。
アルバート、実に伸び伸びと奏でて、歌い上げています。ご機嫌な顔が目に浮かびます。
勿論、ジョンのサウンドはブルース・ロックの範疇から飛びだしている訳ではないのですが。
そこにアルバートが、乗ると、溶け込むと。途端にブルースになると。
時代の流れか、ジャズやファンクの香りも漂うブルースを悠然とやってみせるアルバート。
時系列で言うと『Years Gone By』と『Lovejoy』の間に位置する録音で。
『Lovejoy』以降に加速するアルバートのファンク路線。その起点にはジョンがいたのかと。
そんなミッシングリンク的な存在としても。発掘の価値、意義は小さくはなかったと思われるアルバムです。

あんなもの。
こんなもの。
なきゃいけないと。
ある筈だと。
探しもの。

自然に。
考えれば。
道理で。
考えても。
ある筈なのだと。

否。
それどころか。
そいつが。
ありませんと言うのなら。
それは大層なことで。

およそ。
弱点どころか。
それこそ。
致死的。
そう考えるのだが。

何故か。
定義されてしまって。
稼働してしまっている。
ならば。
今からでも。

探して。
掘って。
直さないと。
繋げないと。
発掘作業中。

あんなもの。
こんなもの。
そいつは。
あっていい。
なきゃいけない。

あんなものも。
こんなものも。
そいつは。
ある筈だ。
なくてはならない筈だ。

そうでなきゃ。
なんだかんだで。
まがりなりにも。
こうなっていない。
ここに至っていない。

そうでなきゃ。
なんでもかんでも。
兎にも角にも。
こうしていられない。
ここにいられない。

普通じゃない。
非常識。
致命的な。
欠陥。
だからこそ。

自然じゃない。
道理に適ってない。
致死的な。
弱点。
だからこそ。

見つけようと。
見つけないと。
直さないと。
繋げないと。
発掘作業中。

見つかるといいけどねぇ・・・



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2018/05/17 Thu *転がる者で / Muddy Waters

20180517thebestofmuddywaters


転がらぬ者。
そんな者には。
生きる。
意味など。
ありはしないと。

そう。
言い聞かせて。
重い足枷を。
引き摺りながら。
何処かへと。

あてなど。
無い様で。
有る様で。
結局は。
行方、定めずに。

ただ。
只管に。
転がる。
それのみを。
課してみる。

恐れても。
危うくても。
それでも。
苔が蒸すよりはと。
思い定めた日に立ち返り。

最初から。
この手の中になど。
何もなかったでは無いかと。
ならば。今もやれるはずと。
それだけだと。

『The Best Of Muddy Waters』'57年リリース。
この横顔、これこそがブルースだと。そう自信をもって宣言できる。
そんなブルース・アルバムの中でも至宝と言える、マディ・ウォーターズのアルバム。
'48年~'54年の録音から厳選された12曲。シカゴ・バンド・ブルースの確立期。
その立役者であり、歩みを共にした脂の乗り切った、ベストなマディのアルバムです。
チェスとしては3枚目のアルバム、そしてマディにとっては初めてのアルバム。
このアルバムがリリースされていなかったとしたら。その後のブルース、そしてロックは。
恐らくは、否、間違いなく今とは違う道を歩む、転がっていただろうなと。
このアルバムにより、マディ、そしてシカゴ・バンド・ブルースの名声は確立されて。
更に、それはマディの故郷である米国南部、そして活動拠点であったシカゴ。
それらの土地、そこの住民以外にも広くブルースの存在を知らしめることとなったのだと。
ロンドン郊外の街に住んでいたある学生もメール・オーダーでこのアルバムを取り寄せて。
他の数枚と共に抱えてホームに立っていたら、幼馴染みに声を掛けられて再会したとかね。
また、このアルバムは’58年に英国盤がリリースされて。それがきっかけでマディは渡英。
そのライヴ、本場のブルースに多くの若者が触れたことが。どれ程、大事件だったかとかね。
さてと。興味深いのは、やはりシカゴ・バンド・ブルースが確立されていく様。
それが手に取る様に感じられることで。南部時代と同じアーシーな弾き語りから始まって。
ウィリー・ディクソン、ジミー・ロジャース、オーティス・スパン、そして、そう。
リトル・ウォルターも加わったバンドによるエレクトリックでモダンなブルースへと。
その進化、転がる速度の速さには、目が眩む思いがしますし。その速さ、同時代性。
それこそが、ミックやキースをも惹きつけたのだろうなと。そうブルースは最先端の音楽。
クールでヒップな音楽であったと。だからこそストーンズも。それに反応して挑んで。
このアルバムのA面頭に置かれた’54年の「I Just Want To Make Love To You」を。
それを選んでカヴァーして、更にはアップ・テンポにアレンジしてみせたのだと。
マディは転がる者であり。そのバトンは確かにストーンズを始めとする新たな転がる者達へと渡されたのです・・・

転がらぬ者。
そんな者には。
生きる。
資格など。
ありはしないと。

そう。
言い聞かせて。
荊の鞭を。
身に受けながら。
何処かへと。

あてなど。
有る様で。
無い様で。
結局は。
行方、知れずに。

ただ。
一途に。
転がる。
それのみを。
強いてみる。

怖くても。
脆くても。
それでも。
根が腐るよりはと。
思い定めた日に立ち返り。

最初から。
この握りしめた掌には。
何もなかったでは無いかと。
ならば。今もやるしかないと。
それだけだと。

あの日も。
かの日も。
その日も。
満たされなど。
しなかった。

あそこも。
どこも。
そこも。
潤してなど。
くれなかった。

だから。
この身と。
この心と。
ただ。
それだけを。

恃んで。
信じて。
思い込んで。
やるしかないと。
やれるはずと。

生きがって。
強がって。
転がることを。
転がる者になることを。
心に定めたのだ。

欲しいものなど。
それだけだと。
やりたいことなど。
それだけだと。
心にさだめたのだ。

転がらぬ者。
そんな者には。
生きる。
意味も資格も。
ありはしないと。

転がる者であり続けよう・・・



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2018/05/16 Wed *追われているのか / Hound Dog Taylor And The Houserockers

20180516hounddogtaylorandthehousero


何に。
追われているのか。
影も。
姿も。
見えてはいないのに。

でも。
背後に。
確かに。
その気配を。
感じるのだ。

荒々しい。
息遣い。
危うい。
匂い。
そんなものが。

つかず離れず。
一定の距離をとりながら。
しかし。
見失うことなく。
追ってくる。

なんなのだ。
この。
苛立ちは。
この。
慄きは。

地獄の猟犬。
そんなものに。
どうやら。
随分と前から。
親しまれているらしい。

『Hound Dog Taylor And The House Rockers』'71年リリース。
ハウンド・ドッグ・テイラーの、そしてアリゲイター・レーベルの初めてのアルバム。
デルマーク・レコードに勤務していたブルース・イグアロがテイラーを再発見して。
ところが。デルマークは動こうとせず。このままではテイラーのブルースが埋もれると。
そのブルースをシカゴのゲットーの奥深くに眠らせたままにはできないと。
一念発起したイグアロはなんと、テイラーの為だけにレーベルを興してしまったのですね。
自宅をオフィスにして。そこでレコードを梱包して、トラックに積んでラジオ局回りと。
そんな地道な作業によって。このアルバム、テイラーのブルースは世に放たれたのですね。
さてと。二日間で行われたこのアルバムの録音に臨んだ際に既にテイラーは50代半ばで。
そう。実はエルモア・ジェイムスより年長ののですよね。それだけに気合も入っていて。
普段はベース・レスのトリオで演奏していたものの。新たにベースを加えることを願ったと。
しかし。イグアロが却下。ライヴそのままのラフで、タフで、ディープなままにと。
テイラーに、ギターのブルワー・フィリップス、ドラムスのテッド・ハーヴェイのトリオ。
そうハウス・ロッカーズのシカゴのゲットーでのライヴ、そのままの熱気を持ち込ませたと。
これが大正解で。激しく、狂おしく突き進むテイラー。縦横無尽に絡むフィリップス。
そんな2人をこれでもかと煽るハーヴェィ。そいつが一丸、礫となって飛んでくると言う。
ここまで原始的で野生のままの。思いのまま、激情のままのギター、ブルースなんて。
そうは無いだろうと。まさに本能のままの猟犬の如しで。自由奔放なブルースが痛快です。
そして。それだけ聴く者を追い回す様でいながら。実に何とも陽気に突き抜けてもいると。
これこそが、ゲットーで数多の男女を震わせ、そして躍らせてきたその本領なのだろうと。
追われて、追い回されて。それ故の緊張感、昂揚感。それがテイラーのブルースなのだと。
う~ん、実は嗅覚鋭い猟犬と言うのはイグアロだったかもしれなくて。その貢献の大きさ。
パンク・ブルースのオリジネイターがテイラーなら、ファウンダーは間違いなくイグアロなのですよね。

誰に。
追われているのか。
影も。
姿も。
ありはしないと言うのに。

でも。
空気に。
確かに。
その徴表を。
感じるのだ。

潜めた。
息遣い。
隠せない。
匂い。
そんなものが。

どこからか。
一定の距離をとりながら。
しかし。
隙を見せることなく。
囲ってくる。

なんなのだ。
この。
焦燥は。
この。
戦きは。

地獄の猟犬。
そんなものに。
どうやら。
いつの間にか。
馴つかれているらしい。

いつも。
いまも。
追われ。
逃れ。
振り返る。

見えない。
聞こえない。
でも。
確かに。
感じる。
いつでも。
どこでも。
追われ。
逃れ。
見回す。

見えない。
聞こえない。
でも。
確かに。
蠢く。

この。
苛立ちが。
この。
慄きが。
追われている、その証。

この。
焦燥も。
この。
戦きも。
追われている、その証。

ふと。
気づく。
この息遣い。
この匂い。
どこか懐かしくありはしないかと。

何に、誰に、追われているのか・・・



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2018/04/22 Sun *生だから、生でこそ / Chuck Berry

20180422thelondonchuckberrysessions


生だから。
生でこそ。
感じる。
感じられる。
ものがある。

だから。
余計なものを。
被せる様な。
そんな無粋な真似は。
止めにしよう。

触れ合い。
擦り合い。
刺激し合う。
そうしないと。
始まらない。

押し広げて。
飛び込んで。
潜って。
グッと堪えて。
溜めて、溜めて。

頃合いを。
見計らったら。
一気に。
昂って。
高みへと。

呼んで。
応えて。
コール&レスポンス。
そいつが無けりゃ。
楽しくない。

『The London Chuck Berry Sessions』'72年リリース。
チェスのロンドン・セッション・シリーズの第三弾となるアルバム。
ハウリン・ウルフ、マディ・ウォーターズと来てこのチャック・ベリーと。
尤も。チャックの場合は当初、純粋なライヴ・アルバムを制作する予定で。
渡英して録音したものの。機材トラブルで半分しか使えないことが判明。
急遽、数日後にスタジオを抑え得てセッションに臨んだのだとかで。
A面がそのセッションでの5曲。B面がライヴからの3曲との構成になっています。
さて、そんなドタバタ(?)の状況もあってか。セッションに参加した英国勢と言えば。
イアン・マクレガンとケニー・ジョーンズのフェイセスの二人のみと。
ウルフやマディのそれと比較すると面子的に寂しいのはまぁ、致し方ないところかな。
マックとケニーは実力に違わぬプレイで。チャックも歪みを効かせたギターで対応と。
なかなかにタフでワイルドな魅力があるかなと。ただ破綻の無さが面白味には欠けるかな。
企画も、実際のセッションももう少し練る時間があれば。もっと手は合っていただろうなと。
さて。3曲のみのライヴ。バックにはアヴェレージ・ホワイト・バンドのメンバーも。
これがなかなかにご機嫌で。チャックも実に楽しそうで。機材トラブルが惜しまれるなと。
客席の反応も良くて。そりゃチャックも気合が入るってものだよなと。
「Johnny B. Goode」における大コール&レスポンスも鳥肌ものではありますが。
それ以上に、ショート・エディションがシングル・ヒットした「My Ding-A-Ling」が最高。
11分以上にも渡るこのナンバー。ノリノリのチャックが合唱指導して。
老若男女が大声でディング・ア・リング・・・おちんちんの合唱を繰り広げると言うね。
シングルはチャック初の、そして唯一の全米一位に輝いてもいるのですね。
いや、もう。この陽性の馬鹿馬鹿しさ。ロックンロールの何たるかがよくわかるかなと。
こんな化学反応が引き起こされるのだから、ライヴは、生は堪らん。生に限るなよと思わされるのです。

生だから。
生でこそ。
溢れる。
溢れてしまう。
ものがある。

だから。
どんなに薄くても。
遮る様な。
そんな野暮な真似は。
止めにしよう。

触れ合い。
擦り合い。
慰撫し合う。
そうしないと。
続かない。

突っ込んで。
抉って。
回して。
ジッと耐えて。
溜めに、溜めて。

頃合いを。
感じたのなら。
一気に。
昇って。
頂きへと。

呼んで。
呼び合って。
コール&レスポンス。
そいつが無けりゃ。
面白くない。

直に。
ダイレクトに。
伝わる。
だからこそ。
やり甲斐がある。

直に。
ダイレクトに。
帰ってくる。
そこにこそ。
やり甲斐がある。

何も。
介さずに。
触れ合ってこそ。
わかるものが。
そこにはある。

何にも。
遮られずに。
擦れあってこそ。
感じるものが。
そこにはある。

一方通行。
それでは。
何も生まれない。
そいつは。
何とも無粋じゃないか。

独り善がり。
そこには。
何も生まれてこない。
そいつは。
何とも野暮じゃないか。

呼んで。
応えて。
呼び合って。
コール&レスポンス。
そこに悦びがある。

生だから。
生でこそ。
感じる。
溢れる。
そんなロックンロールを歌いたい!



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2018/04/19 Thu *そんな決まり事 / Johnny Guitar Watson

20180419funkbeyondthecallofduty


義務とか。
規律とか。
倫理とか。
そう。
そんな決まり事。

そりゃ。
何でもかんでも。
総てを。
無視すればいいとか。
そうは思わないが。

でも。
何でもかんでも。
総てを。
その中に収めればいいとは。
そうとも思えない。

時と場合。
そいつによっては。
越えていかないと。
ならない。
そんなものもある。

何よりも。
己が心に。
忠実にと。
そう誓ったのなら。
そんなものもある筈だ。

その時。
決まり事に従うか。
そいつを決めるのは。
そいつを判断するのは。
己以外にあるものか。

『Funk Beyond The Call Of Duty』'77年リリース。
ジャケットからしてご機嫌極まりないジョニー・ギター・ワトソンのアルバム。
DJMからの極上ファンク・ブルースの、その三枚目となるアルバムです。
どうにもこうにもチンピラで、下世話で、スケベなそのブルース。
その親しみやすい如何わしさに触れたら、義務とか、規律とか、倫理とか。
そんな決まり事には収まらない、そんな決まり事を越えていくものに乗りたくなるのです。
この時代のワトソンは、ドラムスとホーン以外は総て自ら奏でていて。
そんな思いをしてまでの家内制手作業で、チープとも言える独得のグルーヴを生み出して。
そこに何とも弾力のあるドラムス、そしてゴージャスなホーンが絡みついて。
そのアンバランスなファンク・サウンドの上で、流石のブルージィーなギターがうねり。
更には、何とも気怠るさがある、どうしようもなく黒光りするヴォーカルが絡みついてきて。
う~ん、どうにもチンピラで、ヤクザなファンク・ブルース。その魅力には抗えないなと。
恐らくは、いや間違っても正統派ではないし、形式としてのブルースを越えている。
その枠内には収まり切れていないのですが。そいつは覚悟の上なのだろうなと。
そうまでしても、己が求める、己がやりたい。その一点に拘り続けている。その一徹さ。
要は、様々な決まりごとの中では、やれない。もしくは生き残れない。
そんなことを本能の内に嗅ぎ取ったからこそのワトソンのサヴァイヴァル、闘争だったと。
まぁ、そこまで大袈裟なものでも無く。緻密な戦略もなく。ただ心の命ずるままに。
チンピラならではの、下世話で、スケベなブルースをブチかましかっただけかもですけど。
その本能のままに、その心の命ずるままに。俺がルールブックだと、そんな勢いで。
越境していってしまうワトソン。その覚悟の上の我が道を行く姿に痺れるのです。
伝統的なブルース。その窮屈さから、邪道だと言われながらも逸脱してみせたワトソン。天晴の一言です。

契約とか。
規程とか。
道徳とか。
そう。
そんな決まり事。

そりゃ。
何でもかんでも。
総てを。
軽視してもいいなどと。
そうは思わないが。

でも。
何でもかんでも。
総てが。
その中に収まるものだと。
そうとも思えない。

時と場合。
そいつによっては。
越えてもやむを得ない。
ならない。
そんなものもある。

何よりも。
己が魂に。
忠実にと。
嘘は無いと言えるのなら。
そんなものもある筈だ。

その時。
決まり事に縛られるか。
そいつを決められるのは。
そいつを判断できるのは。
己以外にあるものか。

義務も。
規律も。
倫理も。
そんな決まり事。
そいつは。

大切で。
大事で。
尊重されるべき。
それは。
そうだが。

でも。
そいつが。
総てでは。
万能では。
ありはしない。

契約も。
規程も。
道徳も。
そんな決まり事。
そいつは。

常識で。
当然で。
順守されるべき。
それは。
そうだが。

でも。
そいつが。
絶対では。
正義では。
ありはしない。

そんな決まり事。
それが。
窮屈なら。
退屈なら。
そう感じるのなら。

伴う。
リスクを覚悟の上で。
越えていく覚悟を。
己で決めればいい。
そんな決まり事・・・その程度のもの。



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2018/04/18 Wed *そこは最後の / Fats Domino

20180418rockamdrollinwithfatsdomino


いつでも。
どこでも。
上手く事が運ぶ。
そんなに。
世の中、易くはない。

偶に。
否、かなり。
当てが外れる。
そんなことも。
そんな時もある。

その度に。
落ちない訳では。
無いけれど。
そのままで。
いても仕方がない。

ふっと。
一息ついたら。
そこまで。
後は。
さっさと切り替えて。

まぁ。
そんな世の中を。
儚んで。
泣き言。
恨み、つらみを。

言い募って。
叫んで。
憂さを晴らすもの。
悪くは無いが。
そこは最後の・・・何とかで。

『Rock And Rollin' With Fats Domino』'56年リリース。
ニュー・オーリンズが生んだロックンロールのファウンダー、ファッツ・ドミノ。
デビューして直ぐにヒット曲を連発してスターの座へと上り詰めたファッツ。
満を持したとも思われるこの歴史的な1stアルバム。収録されている全12曲の内。
10曲はR&Bチャートを賑わせたものだとか。その人気ぶりが伺えます。
インペリアルにはこのアルバムを皮切りとして。移籍するまでの8年間で何と・・・
19枚ものアルバムをリリースすることになる、その輝かしい軌跡の第一歩でもあります。
それにしても。怒涛のリリース・ラッシュ。チャック・ベリーやリトル・リチャード。
同じくロックンロールのファウンダー達と比較しても驚異的な枚数です。
今では、特に日本では知られていない、語られていないことですが。
如何にファッツが、その人気が破格のものであったかがまざまざと感じられるのです。
さて。幼少の頃からピアノに親しみ。10代半ばでプロ・ミュージシャンになり。
やがてレコーディングの機会を得ると。R&Bチャートを席巻する様になったファッツ。
大きな転機となったのが「Ain't It A Shame」の爆発的な大ヒットで。
初めてポップ・チャートでもベスト10入りして。白人聴衆にもその名を知らしめたと。
ジョン・レノンや、チープ・トリックのカヴァーでも知られる「Ain't It A Shame」です。
失恋した男が、全部君が悪いのだと。泣き言を連ねる様を何とも軽妙に。
そして絶妙に、力の抜けた歌声と、飄々と転がるピアノで聴かせるファッツが堪りません。
福々しいとも言えそうな、その太っ腹で立派な体格とのギャップを狙った様な。
この軽妙な味わい。それこそがファッツのロックンロールの魔法だったのかなと。
豪快で温かみのあるサウンドをバックに、ファルセットを交えた歌声が聴こえてくると。
少しばかり切なく、そして。やはり、どうにも身も心も軽くなるのが感じられるのです。

いつでも。
どこでも。
思いのままに事が運ぶ。
そんなに。
世の中、甘くはない。

偶に。
否、たいがい。
思惑が外れる。
そんなことが。
そんな時がある。

その度に。
沈まない訳では。
無いけれど。
そのままに。
へこんでいても意味がない。

ぽんと。
一撃入れたら。
そこまで。
後は。
さっさと明日を見て。

まぁ。
そんな世の中を。
嘆いて。
恨み言。
愚痴、繰り言を。

言い募って。
喚いて。
留飲を下げるのも。
悪くは無いが。
そこは最後の・・・何とかで。

いつでも。
どこでも。
陽気に。
明るく。
そうありたいが。

いつでも。
どこでも。
豪気に。
磊落で。
そうありたいが。

そんな。
装いの。
裏側で。
窺って。
推し量って。

そんな。
芝居の。
裏側で。
狼狽えて。
泡食って。

落ちて。
凹んで。
それでも。
何とか。
持ちこたえて。

泣き言。
恨み、つらみ。
愚痴、繰り言。
言い募りたくもなるが。
そこは最後の・・・矜持を守って。

軽妙に。
軽快に。
飄々と。
転がる様に。
明日へと。



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