カテゴリー「001 British Rock」の記事

2018/01/18 Thu *人間なんてさ / Manfred Mann

20180118whatamannukorg


男なんてさ。
男なんてさ。
どうにも。
こうにも。
わからないと言うか。

存外に。
小心だし。
煮え切らないし。
そんなところ。
そんなもの。

いつまでも。
夢みがちで。
地に足が着かなくて。
腰が落ち着かなくて。
漂っていて。

頼りに。
なるようで。
いざとなると。
度胸が無くて。
逃げ腰で。

角を立てずに。
丸く収めようと。
動き回るのは。
いいけれど。
自分の意思はないのかと。

皆が。
皆じゃないけれど。
男なんてさ。
男なんてさ。
どんなものなのだろう。

『What A Mann』'68年リリース。
マンフレッド・マンの英国編集アルバム。
そのメンバー構成によって大きく二期に分類されるマンフレッド・マン。
このアルバムは、所謂第二期のナンバーから選曲されていて。
ポール・ジョーンズに代わってマイク・ダボが加入して。
あのクラウス・フォアマンがベーシストとして参加していた時期になるのかな。
ポール在籍時代にはR&Bをベースにしたヒット曲を連発していましたが。
どうにもダボは、個性と言うかヴォーカリストとしての華に欠けていて。
ヒット曲はあるものの。どうにも地味な感じが否めなくなるのですが。
それもあってか。徐々にジャズを感じさせるインスト・パートの比重が高くと。
まぁ、元々、リーダーのマンフレッド・マンとドラマーのマイク・ハグの二人は。
ジャズ畑の出身で。マンフレッド・マン結成以前はジャズ・バンドをやっていたので。
この方向転換は自明の理で、その演奏もお手の物と言ったところだったのかな。
このアルバム、オリジナルもあればカヴァーも収められているのですが。
オリジナル、特にインストが実に粋と言うか、クールでカッコ良いのですよね。
マンフレッドのキーボードと、トム・マッギネスのギターのツボを押さえたプレイ。
それをクラウスとハグのリズム隊が、さり気なく、そしてしっかりと支えていると。
このアンサンブルが何ともご機嫌なのですよね。ちょっとカッコつけ過ぎと思える程で。
またハグが手掛けたオリジナル・ナンバーが何とも、そのセンスが素晴らしいかなと。
ポール在籍時代の所謂第一期のR&Bな黒さ漂うマンフレッド・マンも魅力的ですが。
この第二期のジャージーな黒さ漂うマンフレッド・マンも負けず劣らずで。
マンフレッド・マンとは?と問われても。どちらも、そうマンフレッド・マンなのです。それでいいかなと。

女なんてさ。
女なんてさ。
どうにも。
こうにも。
わからないと言うか。

存外に。
大胆だし。
突っ走るし。
そんなところ。
そんなもの。

いつでも。
現実的で。
地に根を張って。
頑として譲らないし。
居座っていて。

もの静かな。
ようでいて。
いざとなると。
度胸があり過ぎで。
喧嘩腰で。

摩擦を恐れずに。
筋を通そうと。
直言するのは。
いいけれど。
周りへの配慮はないのかと。

皆が。
皆じゃないけれど。
女なんてさ。
女なんてさ。
どんなものなのだろう。

人間なんてさ。
人間なんてさ。
どうにも。
こうにも。
わからないと言うか。

存外に。
嫉妬深いし。
噂好きだし。
そんなところ。
そんなもの。

いつまでも。
欲張りで。
際限がなくて。
どこまでも、いつまでも。
執着していて。

優しい。
ようでいて。
いざとなると。
冷酷無比で。
他人事で。

波風を立てずに。
事を荒立てずに。
寄るのは、巻かれるのは。
いいけれど。
そこに意思はあるのかと。

それでも。
だからこそ。
憎めなくて。
愛しくて。
そんなものでもある。

男なんてさ。
女なんてさ。
人間なんてさ。
皆、似たりよったりで。
皆、それぞれで。

だから。
お互いに。
お互いを。
認めて、感じて。
共鳴して、共感して・・・いけたらいいのにね。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/17 Wed *僕らはみんな生きている / The Yardbirds

20180117fiveliveyardbirdsmono


僕らは。
みんな。
生きている。
だから。
歌うのだ。

まぁ。
そんなに。
気張らなくても。
歌いたいから。
歌うのだ。

別に。
深く。
難しく。
考えたわけじゃない。
そんなものじゃない。

別に。
何か。
特別な。
目的があるのでもない。
そんなものじゃない。

ただ。
気が合う。
仲間が集まって。
音を出してみたら。
楽しかっただけのこと。

馬鹿な頭でも。
わかること。
それならば。
歌ったら楽しいぞと。
それで。歌うのだ。

『Five Live Yardbirds』'64年リリース。
ロンドンは、マーキー・クラブで収録されたヤードバーズのライヴ・アルバム。
そして記念すべきデビュー・アルバムでもあります 。
ライヴ・アルバムでデビューと言うのは、そう多くは無いと思うのですが。
レギュラーだったマーキーでの。熱気溢れるステージがそのまま捉えられていて。
街の噂になっていたであろう、ヤードバーズの魅力を見事に伝えています。
バンドの演奏は熱く迫力充分だし、観客の熱狂振りも凄まじいし。
臨場感溢れる傑作ライヴ・アルバムとなっています。音圧も凄まじく。
当時としては驚異的に録音状態もいいと思われ。レコード会社も気合が入っていたなと。
さて。このアルバムの売りものと言えば。既に“スロー・ハンド”とMCで紹介されている。
エリック・クラプトンの、ギターだと言うのが未だに定説となっていて。
それでのみ語られていると言うか、それ以外の言及はあまり目にもしないのですが。
いや、確かに。既にクラプトンのギターは素晴らしいし、それは魅力的ではありますが。
ちょっと待てよと。それだけじゃないぞと。それだけでは語れない側面もあるのだぞと。
その。それだけじゃないのがキース・レルフのヴォーカルとブルース・ハープかなと。
キースと言うと。声量が無いだの、線が細いだのと。やたらと低評価が目立ちますが。
それは最後までヤードバーズと運命を共にしたが為なのかなと。
それ故に、無意味にロバート・プラントと比較されてしまったきらいはあるかなと。
確かに。力強さには欠ける面もあるし。決して上手いヴォーカリストでは無いのですが。
その蒼く性急なヴォーカルとハープの。その鋭さや危うさ。
それが生み出す、そのスリリングでパンキッシュな魅力は侮り難いものがあって。
このアルバム、このライヴにおいてもクラプトンと互角に渡り合っているのです。
全編R&Bやブルースのカヴァーをビシッと決めてみせる。
そんなクールなヤードバーズのフロントに立って。バンドを追いたてるかの如くだった。
そんなレルフの歌声、その個性もヤードバーズの売りものだったのだと思うのです。
そして。何よりも。クラプトン、キースを含めたメンバー五人が。その演奏が、歌声が。
生き生きとしている。まさに五人が生きている・・・観客も生きている。その躍動感と臨場感が堪らないのです。

僕らは。
みんな。
生きている。
だから。
集うのだ。

まぁ。
そんなに。
気張らなくても。
集いたいから。
集うのだ。

別に。
深く。
難しく。
考える必要もない。
そんなものでもない。

別に。
何か。
殊更に。
求めるものがあるのでもない。
そんなものでもない。

ただ。
気が合う。
仲間に声をかけて。
集まってみたら。
笑顔になれただけのこと。

馬鹿な頭でも。
わかること。
そうなのだ。
集まったら笑えるぞと。
それで。集まるのだ。

別に。
何か。
特別な。
何かを期待してはいない。
そいつは必要ない。

別に。
何か。
殊更に。
何かを要求してもいない。
そいつも必要ない。

別に。
深く。
難しく。
考えたりもしない。
考えるまでもない。

別に。
深く。
難しく。
計算したりもしない。
計算するまでもない。

ただ。
気が合う。
仲間に声をかけて。
集まってみただけのこと。
それだけのこと。

ただ。
気が合う。
仲間が集まって。
音を出してみただけのこと。
それだけのこと。

馬鹿な頭でも。
わかるほど。
そいつが。
楽しかった。
それだけのこと。

だから。
集まって。歌うのだ。
僕らは。
みんな。
生きている。

そんな、大袈裟なことでもないさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/16 Tue *少しばかり / The Kinks

20180116kindakinksrhino


大した。
ことではない。
たぶん。
そんなに騒ぐほど。
そこまでじゃない。

ただ。
どうも。
少しばかり。
何かが。
引っ掛かっている。

ほんの。
僅か。
目に見えないくらい。
その程度に。
何かがずれている。

そいつが。
どうやら。
歪ませる。
どうやら。
曲げてしまう。

だから。
時に。
歩みが止まって。
蹲って。
頭を抱えてしまう。

これで。
このままで。
良いのかと。
そもそも。
ここは何処なのだろうと。

『Kinda Kinks』'65年リリース。
キンクスの英国における2ndアルバム。
今回載せているのはライノからの再発盤で。
何故かジャケットは米国盤のデザインで内容は英国盤となっています。
ライノの仕事ですからね。敢えてのこの仕様でしょうが。ややこしいかな。
1stアルバムではカヴァーの比重も大きかったのですが。
「You Really Got Me」の大ヒットで発言権を増したのか。
このアルバムでは2曲を除いてはレイ・デイヴィスの手によるオリジナルとなっています。
ヒット曲が「Tired Of Waiting For You」しか収録されていないので。
全体的に地味な印象を抱かせるアルバムですが。その地味さもキンクスと言うか。
弾けるにしても、輝くにしても。完全に振り切りはしないところ。
もう少し、あと少しのところで。止まっていると言うか。いきそうで、いかないところ。
この、もどかしいところ。これこそがキンクス、レイならではだと思うのです。
アコースティックなナンバーも増えていて。一筋縄ではいかないぞと。
「Dancing In The Street」のカヴァーもあったりはするのですが。
それも、どうにも煽情的ではなくて。何となくヘナヘナと踊っている感じがすると。
「Tired Of Waiting For You」そして「Something Better Beginning」など。
今でも代表作と呼ばれるナンバーにおける、歪んだひねくれ具合などと共に。
そこにはレイの明確な意思があるかなと。一筋縄、ストレートではいかないぞと。
「You Really Got Me」の恩恵は享受するものの。その路線だけでは走らないぞと。
何とも頑固で、何とも意固地で。何ともひねくれもの。素直じゃないのですが。
それがアルバム・タイトルの少しばかり(Kinda)なる言葉にも表れているかなと。
ちょっとだけ手の内を見せるから、ちょっとだけ応援してよみたいな・・・

大した。
ものではない。
たぶん。
そんなに悩むほど。
そこまでじゃない。

ただ。
どうも。
少しばかり。
何かの。
加減が狂っている。

ほんの。
僅か。
指にも触れないくらい。
その程度に。
何かが外れている。

そいつが。
どうやら。
歪にする。
どうやら。
押し潰してしまう。

だから。
暫し。
歩みが止まって。
屈んで。
呻吟してしまう。

これを。
このままで。
良しとするのかと。
そもそも。
ここは何なのだろうと。

別に。
それほど。
騒ぐほどの。
悩むほどの。
そこまでの。

大した。
ことではない。
ものではない。
そんなもの。
その程度のもの。

ただ。
どうにも。
目に見えないくらい。
その程度の。
何かが引っ掛かってしまう。

ただ。
どうにも。
指にも触れないくらい。
その程度の。
加減が狂ってしまう。

少しばかり。
何かが。
ずれている。
外れている。
そいつが。

歪ませる。
曲げてしまう。
歪にする。
押し潰してしまう。
そいつが。

時に。暫し。
歩みを止めて。
頭を抱えさせる。
屈んで。
呻吟させる。

少しばかり。
歪んだ世界の中。
少しばかり。
手の内を探って。
見定めようとしている。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/15 Mon *残されたものが / Small Faces

20180115fromthebeginningmono


残された。
ものが。
例えば。
期間が。
どれほどなのか。

そいつは。
わからない。
わかる筈もない。
ならば。
何度でも。

やり直せると。
もう一度。
やれるのだと。
その様に。
思ってしまえばいい。

どこまでか。
どの程度か。
それは。
一旦、置いておいて。
やってしまえばいい。

それこそ。
始めから。
もとから。
もう一度。
やってしまえばいい。

どう生きるのか。
どう生きたのか。
どの道。
過ぎていくのだから。
やらない手はないのだから。
『From The Beginning』'67年リリース。
スモール・フェイセスの名目上の2ndアルバム。
その実はイミディエイトに移籍されてしまったデッカが。
残された音源から勝手に編集したアルバムだったりします。
しかし。初期スモール・フェイセスの魅力に溢れているのもまた事実で。
まぁ、これが2ndアルバムとされることに大した異議も無いかなと。
本物のモッズの顔役だったスモール・フェイセス、そのカッコ良さ。
スティーヴ・マリオット、ロニー・レイン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズ。
4人の顔役、フェイスの熱い歌声と演奏に痺れてしまうのです。極上なのですよね。
スティーヴはひたすらソウルフル、ロニーはぶんぶんと唸りまくり。
イアン、マックは軽快に転がり、ケニーは存外にハードに引き締めてみせると。
やはり、スモール・フェイセスと名乗るに相応しいのはこの4人なのだと改めて感じます。
やや大人しい感じもするジャケットの4人の姿。でも着こなしとセンスは流石で。
その佇まいとセンスの良さ。それがそのまま音楽にも生かされていて。
選曲、アレンジ、サウンド。プロダクションや録音が少々杜撰でもものともしない。
問答無用で弾ける如し。その粋でタフなカッコ良さ。こいつは唯一無比かなと。
サイケなどの多彩な要素を見事に消化してみせたイミディエイト時代も好きなのですが。
こと、ブリティッシュ・ビートな問答無用にカッコ良さで言えば。
デッカ時代のスモール・フェイセスこそが、やはりスモール・フェイセスなのだと。
そう思うと。始めから、もとから聴いてみてくれよと。そんなデッカ担当者の思いが。
このアルバム・タイトルに繋がったのかと・・・そんな勘繰りもしたくなりますが・・・
何にしろ。ここに捉えられた原点、その総てが愛おしく感じられるのです。

残された。
ものが。
例えば。
時間が。
どれだけなのか。

そいつは。
わからない。
わかる筈もない。
ならば。
いつでも。

やり直せると。
何度でも。
やれるのだと。
その様に。
決めてしまえばいい。

どこまでか。
どの程度か。
それは。
一時、忘れてしまって。
やってしまえばいい。

それこそ。
始めから。
もとから。
何度でも。
やってしまえばいい。

どう死ぬのか。
どう死んだのか。
どの道。
限られていくのだから。
やらない手はないのだから。

残されたもの。
その。
期間も。
時間も。
わかりはしない。

わかった時は。
どう生きたのか。
どう死んだのか。
それは。
誰かが思うこと。

わからないから。
どう生きるのか。
どう死ぬのか。
そいつは。
己が選ぶこと。

ならば。
何度でも。
いつでも。
やりなおせると。
思ってしまえばいい。

ならば。
もう一度。
何度でも。
やれるのだと。
決めてしまえばいい。

どこまでか。
どの程度か。
それは。
一旦、置いておいて。
一時、忘れてしまって。

それこそ。
始めから。
もとから。
やってしまえばいい。
やらない手はないのだから。

やらずにはおれないのだから。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018/01/11 Thu *道標、一里塚 / The Rolling Stones

20180111milestonesukorg


いま。
いったい。
何処まで。
来ているのか。
そいつを知りたくて。

転がりながらも。
ふと。
振り返り。
己の位置を確認する。
どのくらいと。

もう。
随分と前に。
転がり始めた様な。
否。
ついこの間か。

兎に角。
此処は何処で。
この道程の。
どのあたりまで。
来られたのかと。

道標。
一里塚。
そいつを。
幾つ。
通り過ぎてきたのかと。

そいつを。
確かめて。
刻んで。
そうして。
また一歩先へと。

『Milestones』'71年リリース。
英国デッカ編集によるローリング・ストーンズの編集アルバム。
ローリング・ストーンズ・レコードが設立された後も。
音源の権利を所有していたデッカ。何かと便乗した編集アルバムを乱発。
このアルバムも、そんなアルバムの中の一枚で。音源的な価値は殆ど無いかな。
当然、メンバーの意思は一切反映されていないので。何とも微妙ではありますが。
見捨てられた(?)デッカとしては。意趣返しと言うか、何と言うか。
手を変え、品を変えて。何とか売れるうちに売ってしまおうと言う。商魂の逞しさ。
新たなスタートを切ったストーンズの。そこに至る道程、その道標を手っ取り早くと。
そんなストーンズ初心者を狙ったかのアルバム・タイトル、そして選曲でもあります。
1stに収録されていた「I Just Want To Make Love To You」もあれば。
『Beggars Banquet』に収録されていた「Stray Cat Blues」もあって。
「(I Can't Get No) Satisfaction」「Get Off Of My Cloud」とヒット曲も収録していると。
ジャケットはごらんの様にミックが独り占めしていますが。
裏ジャケはキース、ブライアン、チャーリー、ビルの四人が載っていて。
まぁ、ミック・テイラー加入前のストーンズの歩みを大まかに凝縮したってことなのかなと。
「Not Fade Away」とか「She Said “Yeah”」と言った初期の渋いナンバーもあれば。
「She's A Rainbow」とか「Yesterday's Paper」と言った道草を食っていたナンバーもと。
デッカへの在籍期間は約8年。その間に結構色々とやっていたのだなとは感じられるかな。
進化し、また深化もし続けていたストーンズ。その間には変化も当然あったのだなと。
言ってしまえば。所詮は寄せ集めにしか過ぎないアルバムではありますが。
そんなアルバムでも。それなりの楽しみ方はあるのだなと教えられもするのです。

いま。
いったい。
何処まで。
来たのかと。
そいつを知りたくて。

転がりながらも。
ふと。
先を眺めて。
己の位置を確認する。
どのくらいと。

もう。
随分と長いこと。
転がり続けている様な。
否。
それ程でもか。

兎に角。
此処は何処で。
この道程は。
あとどの程度。
残っているのかと。

道標。
一里塚。
そいつを。
あと幾つ。
通り過ぎるのかと。

そいつを。
確かめて。
掴んで。
そうして。
また一歩前へと。

何処まで。
行っても。
何処まで。
来ても。
果てしが無いような。

いつまで。
転がっても。
いつまで。
転がり続けても。
終わりは無い様な。

それなら。
それで。
何処までも。
いつまでも。
それだけのことではあるけれど。

見失いそうで。
迷いそうで。
ふと。
己の位置を。
確認してみたくもなるもので。

いま。
いったい。
何処まで。
来ているのか。
どのくらいと。

いま。
いったい。
何処まで。
来たのかと。
どのくらいと。

道標。
一里塚。
そいつに。
限りがあるのかも。
計り知れないが。

それでも。
道標。
一里塚。
そんなものを。
知りたくなりもする。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/24 Sun *きれい、であること / The Beatles

20171224liveatthehollywoodbowlnew


考えよう。
では、あるけれど。
きれい、であること。
それだけが。
いいとは思わない。

きれい。
きれい、であること。
そいつは。
確かに。
魅力的ではあるけれど。

その為に。
きれい、である為に。
何もかも。
取り除けばいいと。
そう言うものでも無いだろうと。

どこか。
いびつで。
引っ掛かる。
そうであるとしたら。
そこには意味がある。

そこでこそ。
見えるもの。
感じられるもの。
そんなものもあるだろう。
それを無くしていいものかと。

きれい、であってもいい。
でも。
きれい、であること。
それだけでは。
済まないものもあると言うことだ。

『Live At The Hollywood Bowl』'16年リリース。
アルバム・タイトル通り、ハリウッド・ボウルでのビートルズのライヴ・アルバム。
元々は'77年にリリースされていた同名のアルバムのリマスター&拡張版。
全13曲だったものが、4曲が追加されて全17曲となっています。
録音されたのは'64年と'65年で。当時の機材の性能の限界もあってボツになっていて。
それがハンブルグ時代の録音がリリースされた為に、対抗措置が必要となって。
レコード会社の依頼を受けてジョージ・マーティンが改めて編集、制作したと。
3トラックのマスターをマルチ・トラックに移して。使えるトラックを復元したのだとか。
生前のマーティンがその苦労を語っていましたが。新たに4曲もが復元されたと言うのは。
それだけ、この約30年の間の技術革新が進んだと言うことなのでしょうね。
さて。改めて驚かされるのはビートルズの演奏の素晴らしさ、その技量の高さです。
何せ未だPAも無い時代ですからね。頼りになるのはアンプの出音と、生音のみ。
そして熱狂的な観客の嬌声・・・とてもじゃないですけど。まともに演奏できるとは・・・
ところが。ビートルズ、ピッチもリズムも狂わないし。4人の演奏も見事にあっていると。
リヴァプール、ハンブルグと。ライヴの現場で叩き上げられてきたその実力、その凄味。
そんなものが遺憾なく発揮されています。ロックンロール・バンドとしてのビートルズ。
その姿が見事に捉えられている、クッキリと浮かび上がるそんなアルバムなのです・・・
なのです、が。4曲が新たに聴けるようになったことは嬉しいのですが。
マーティンの息子、ジャイルズも関わったリマスター、リミックスがきれい過ぎるかなと。
考えよう、ではありますが。あまりにもね。歓声をもノイズと考えたのか。
ビートルズの演奏を聴かせようとの意図はわかるのですが、歓声はノイズじゃないよなと。
それぞれ、ではありますが。あまりにもね。きれいに過ぎるかな。
言ってみればお上品な音質、音像がビートルズの野趣を削いで魅力を減じているかなと。
映画の関連で味も素っ気も無くなってしまったジャケットも残念な感じは拭えなくて。
きれい、であること。それだけがいいと、総てでは無いと。そう思わされるのです。

それぞれ。
では、あるけれど。
きれい、であること。
それだけが。
総てとは思わない。

きれい。
きれい、であること。
そいつは。
確かに。
魅惑的ではあるけれど。

その為に。
きれい、である為に。
何もかも。
切り捨てればいいと。
そう言うものでも無いだろうと。

どこか。
奇妙で。
突っかかる。
そうであるとしたら。
そこには意味がある。

そこでこそ。
聞こえるもの。
触れられるもの。
そんなものもあるだろう。
それを無くしていいものかと。

きれい、であってもいい。
でも。
きれい、であること。
それだけでは。
収まらないものもあると言うことだ。

きれい。
きれい、であること。
そいつを。
偶には。
疑ってみるのがいい。

きれい。
きれい、であること。
そいつを。
無暗に。
信じないのがいい。

ものは。
ことは。
そんなに。
そこまで。
単純じゃない。

ものは。
ことは。
意外と。
存外に。
複雑でもある。

いびつで。
引っ掛かる。
奇妙で。
突っかかる。
そいつは捨てられない。

だから、見える。
だから、聞こえる。
だから、感じられる。
だから、触れられる。
そいつも捨てられない。

大きなお世話。
では、あるけれど。
きれい、であること。
それだけが。
正しいとは思わない・・・のがいい。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/23 Sat *何処かへと / John Entwistle

20171223whistlerymes


風に。
その詩に。
誘われて。
此処では無い。
何処かへと。

引き続く。
時間から。
切り離されて。
別の。
時の流れの中に。

見るものも。
聞こえるものも。
異なる。
少し奇妙な。
そんな世界へと。

誘われるままに。
そのままに。
足を進めて。
その扉を開けて。
入ってみたくなる。

風景が。
歪み。
褪色し。
人々も。
何処かへと。

風の。
その詩が。
物語る。
今ではない。
何処かへと。

『Whistle Rymes』'72年リリース。
ジョン・エントウイッスルの2枚目のソロ・アルバム。
当時の邦題は『風の詩』だったとか。
摩訶不思議なアルバム・タイトルは、よく言い間違えられる自らの性を捩ったもの。
不思議な印象を残すジャケットにも拘りがあったらしく。
担当したイラストレーターは何度も書き直しを命じられたのだとか。
さて。ベースのみに限らずに様々な収集癖でも知られていたジョン。
それも、その怪奇趣味と言うか、時には猟奇的とも言える趣味を反映したものだったとか。
このアルバムもそんなジョンの嗜好や趣味が色濃く漂うものとなっているのですが。
様々な蒐集品に囲まれた部屋で、そのコンセプトを練っていたのかもしれません。
ザ・フーのメンバーの中ではいち早く本格的なソロ活動にも手を染めていたジョン。
当然、ザ・フーとしての活動の合間に行っていたものの。片手間などではなくて。
ちゃんとメンバーを集めて。レコーディングして。ツアーにも出たりして。
それだけまた、ジョンの中にも表現欲求と言うものがあったのだろうなと。
このアルバムにはピーター・フランプトンとジミー・マッカロックが参加していて。
特にピーターは、ハンブル・パイを辞めた直後だけに。その思いをぶつける様なギターを。
あの、激しくうねるジョンのベースとの絡みと言うかせめぎ合う様がなかなかです。
トロンボーンに自宅のリフォームに来た大工さんを起用するなど遊び心も忘れていません。
所謂ブラックユーモアに満ちた世界を描いて歌いながらも。存外にポップでもあって。
毒を忍ばせながらも、その若干ひねくれたキャッチーなメロディに魅せられてしまう。
そう、まるで。真夜中。ふと聞こえた風の音、そのメロディ、詩に誘われてしまうかの様に。
それにしても。ピート・タウンゼントの陰にこれだけの才能が存在していたと。
改めて。ザ・フーと言うバンドの特異な個性と類まれな魅力を思わずにはいられません。

風に。
その詩に。
呼ばれて。
此処では無い。
何処かへと。

立ち続けた。
大地から。
切り離されて。
別の。
地平のその上に。

触れるものも。
感じられるものも。
異なる。
少し奇異な。
そんな世界へと。

呼ばれるままに。
そのままに。
足を踏み出して。
その森の中へと。
分け入ってみたくなる。

風景が。
崩れ。
消え去り。
人々も。
姿を消す。

風の。
その詩が。
織り成す。
今ではない。
何処かへと。

この夜。
この闇。
風の中に。
ふと。
聞こえる詩がある。

それは。
妖の。
詩なのか。
何処から。
誘っているのか。

それは。
魔の。
詩なのか。
何処から。
呼んでいるのか。

誘われるままに。
開ける扉の。
その先は。
何処へと。
繋がっているのか。

呼ばれるままに。
分け入る森の。
その奥は。
何処へと。
続くのか。

時間から。
切り離されて。
大地から。
切り離されて。
浮き上がり。

風の。
詩と共に。
此処では無い。
今でもない。
何処かへと。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/22 Fri *夜をブッ飛ばせ / Ian McLagan

20171222bumpinthenight


真夜中。
どこかで。
気配がする。
何やら。
蠢く音がする。

あちら。
こちらに。
ぶつかって。
音を立てて。
闇を揺り動かす。

あぁ。
そうかと。
今夜も。
そうくるのかと。
そうなのだと。

上等だ。
それならば。
こちらも。
その気で。
付き合おうじゃないか。

どうせ。
震えて。
昂って。
眠れない。
夜を過ごしていたのだ。

隠れてないで。
出て来いよ。
一緒に。
賑やかに。
夜をブッ飛ばせ。

『Bump In The Night』'81年リリース。
イアン・“マック”・マクレガンの2枚目となるソロ・アルバム。
ボニー・レイットとも活動を共にしていたバンプ・バンド。
マック自身もメンバーだった、そのバンドを率いてのアルバムです。
ベースは、レイ・オハラ。そうミカ・バンドにもいた小原礼だったりします。
全編、実にご機嫌なロックンロールが鳴り響く、なんとも愉快なアルバムです。
ボビー・キーズが参加している他、ロン・ウッドも一曲だけゲスト参加。
その「Little Girl」なるナンバーはマックとロンの共作で如何にもって感じです。
兎に角。アルバム全編に渡ってギターの響きが実に心地よいアルバムで。
実はギターも弾けちゃうマックです。作曲は殆どギターで行ったのだとかで。
実際の録音でもリズム・ギターを弾いていて。これがいい感じで。
その分、あのマックならではの鍵盤が弾け、転がるプレイが控えめかなと。
何でも。この時期のマックは鍵盤を弾くのに飽きていた、自信喪失していたとか。
あのマックにして、そんなことがあるのかと。ちょっと驚いてしまうのですが。
まぁ、名人、達人には。凡人など及びもしない境地での悩みもあるのかな。
それでも。要所、要所で顔を覗かせるその響きには、流石だなと思わされますが。
それにしても。徹頭徹尾。楽しく、ご機嫌なロックンロールが溢れていて。
マックのメロディメーカーとしての才能に改めて驚かされもします。
この頃って。マックはストーンズのアルバムにもツアーにも参加していたのですよね。
充実していたのだろうし。楽しかったのだろうなと。それこそフェイセスとの日々。
そいつが戻ってきたくらいの感じだったのではないかと。
それこそ真夜中でも。音が、音楽が聴こえてきて。眠れない、眠りたくないみたいな。
そんなマックの姿を想像しながら。真夜中に針を落としたくなるアルバムなのですよね。

真夜中。
どこかで。
息吹がする。
何やら。
兆しがする。

あちら。
こちらと。
転がって。
声を上げて。
闇を目覚ませる。

あぁ。
そうかと。
今夜は。
そう来たかと。
そうなのだなと。

面白い。
それならば。
こちらも。
本気で。
やり合おうじゃないか。

どうせ。
奮えて。
昇って。
眠れない。
夜を過ごしていたのだ。

勿体ぶらないで。
出て来いよ。
一緒に。
派手に。
夜をブッ飛ばせ。

眠れない。
眠りたくない。
そんな夜が。
長いこと。
続いているのだ。

帳が下りて。
闇が広がって。
すると。
どうにも。
止まらなくなるのだ。

震えて。
昂って。
冴えてきて。
蠢く気配に。
反応して。

奮えて。
昇って。
痺れてきて。
息吹の兆しに。
感応して。

闇を。
揺り動かす。
その音に。
合わせて。
動き始める。

闇を。
目覚めさせる。
その声に。
合わせて。
転がり始める。

さぁ。
隠れてないで。
勿体ぶらないで。
弾けて。
飛びだして来いよ。

夜をブッ飛ばせ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/21 Thu *だから今夜も / Queen

20171221queenrocks


もう。
理由も。
理屈も。
そんなものは。
どうでもいい。

そう。
言い訳も。
照れ隠しも。
そんなものは。
止めてしまおう。

あぁ。
素直に。
正直に。
なってしまおう。
認めてしまおう。

これが。
こいつが。
感じたかったのだと。
それだけなのだと。
それしかないのだと。

これを。
こいつを。
求めていたのだと。
それが総てなのだと。
それが唯一なのだと。

だから。
今夜も。
ここで。
こうして立っているのだと。
そう宣言しよう。

『Queen Rocks』'97年リリース。
アルバム・タイトル通りにロックなナンバーを集めたクイーンの2枚組編集アルバム。
ブライアン・メイに言わせると、ドライヴに最適なクイーンのアルバムだとか。
ロックなナンバー・・・と言うことで過半数がブライアンの手によるナンバーになっていて。
この偏りは如何なものかとも思いますが。まぁ、企画が企画ですからね。致し方ないのかな。
結果として。ブライアンのギターを、これでもかと堪能できるアルバムとなっています。
もしフレディ・マーキュリーが存命だったら、異なる性格、異なる結果となっていたかも。
まぁ、フレディが健在だったら。そもそもこの手の企画自体が必要とされなかったかな。
さて。元々、クイーンはブリティッシュ・ハード・ロックの新世代として世に出てきて。
特に3rdアルバム辺りまでは、レッド・ツェッペリンの後継者みたいな感じもあって。
そこまでがクイーンなのだと言う頑なファンも実は結構多かったりもするのですよね。
勿論、その範疇に収まらなかったからこそのクイーンであったとも言えるのですが。
だからこそ、ハードにロックするクイーンの姿を忘れたくないなと言うか。
時に、そんなハードなクイーンを集中して聴きたくなる時もあるのですよね。
そして、また。その実。クイーンの根底、骨格にはそんなロックなナンバーが常にあったと。
そんな姿を再認識する為にも。このアルバムは結構大きな意味があったかなと思うのです。
ブライアンとロジャー・テイラーはハード・ロックが大好きだったわけですしね。
フレディのシャウトも、ハード・ロックの新たな水平線を目指すには相応しかったと。
ガツンとクイーンにロックを、クイーンのロックを注入するには最適なアルバムなのです。
A面頭の「We Will Rock You」「Tie Your Mother Down」「I Want It All」の連発なんて。
もう震えが来るくらいにカッコいいのですよね。直球と言えばあまりに直球ですが。
いやいや。無理もないとは言え。フレディの死後、その姿がやや歪められている感もあって。
だからこそ。こんなクイーンの聴き方もあっていいなとね(一般的な評価は低い様ですが)。

もう。
道理も。
筋合も。
そんなものは。
どうでもいい。

そう。
申し訳も。
自己弁護も。
そんなものは。
止めてしまおう。

あぁ。
率直に。
真直ぐに。
なってしまおう。
認めてしまおう。

これに。
こいつに。
震えたかったのだと。
それだけなのだと。
それしかないのだと。

これは。
こいつは。
逃しはしないと。
それが総てなのだと。
それが唯一なのだと。

だから。
今夜も。
ここで。
こうして踊っているのだと。
そう宣言しよう。

そうさ。
きっと。
どこか。
おかしいのだろう。
それがどうした。

そうさ。
きっと。
どこか。
ずれているのだろう。
それでどうした。

そうさ。
きっと。
どこかが。
間違っているかもしれない。
それがどうした。

そうさ。
きっと。
どこかで。
外れてしまったかもしれない。
それがどうした。

そうさ。
きっと。
だから。
面白くて仕方がないのさ。
それでいい。

そうさ。
きっと。
だから。
楽しくて仕方がないのさ。
それがいい。

そうさ。
ロックが。
そいつが。
好きなんだ。
大好きなんだ。

だから。
今夜も。
ここで。
このままで。
そのままで。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/12/18 Mon *今年もこの日が / The Rolling Stones

20171218onair


どうも、旦那。
なんでぇ、お前か。
ご無沙汰しまして。
一年振りか。てことは、またあの日か。
へい。お誕生日、おめでとうございます。
おう、ありがとうよ。幾つになっても目出てぇわな。

おいくつになれらましたかは?
おう、その七十と四だろう。
おっ、未だ、呆けてはいやせんね。
馬鹿野郎、俺には呆けなんざ無縁なんだよ。
流石は旦那だ。そうこなくちゃね。
おう、その、なんだよ。見くびるんじゃねぇよ。

いやぁ、でも、その、あれですよ。
あれって、なんなんだよ?
いや、ツアーも終わってお疲れかと思ったんですが。
おう、あんなもんよ、てぇしたことでもねぇよ。
そ、そうでやすね。まぁ、何とかの冷や水ってね・・・
ん?なんだ?なんか言ったか?

いやいや。ところで。あれですよ、旦那。
どれだよ?
待望のBBC音源のオフィシャル・リリースでやすよ。
おう、どうでぃ。まぁ、待たせちまったがな。
まったく、待たせすぎですよ。おかげで、どれだけブートとやらに。
馬鹿野郎、あれだよ。俺はな、いつ出しても良かったんだよ。

そうなんでやすか?それにしては随分と・・・
まぁ、あれだよ。例によってミックの野郎がだなぁ。
へ?またミック社長がなにか?。
ものにはタイミングがあるとか、なんとか、細かいことをよぉ。
そうなんでやすか?でも、そこがミック社長のいいところなんじゃ?
そりゃ、そうだけどよ。音質も向上させるんだとか、なんだとか。
でも、どうなんです?旦那もいい音で聴きたかったんじゃねぇですかい?
おっ、ま、まぁな、そりゃ、いいにこしたことはねぇわな・・・

『On Air』'17年リリース。
ザ・ローリング・ストーンズのBBC音源を編集した2枚組アルバム。
アナログ盤2枚、4面に全32曲。待望の公式リリースです。
まぁ、これまで散々、海賊盤、ビートレッグで耳にできた音源ではありますし。
ビートルズの『Live at the BBC』から遅れること約四半世紀でもありますし。
何故、もっと早く世に出せなかったのかとの疑問、不満はあるのですが。
まぁ、こうして公式に決定版がリリースされたことを喜んで受け容れようかなと。
'63年~'65年の間に放送された、あの時代の空気の中に放たれた。
若き日のストーンズの蒼く熱い姿、その雄姿がクッキリと捉えられているのですから。
胸、踊らないわけがないのですよね。海のものとも山のものともわからなかった頃から。
シーンの最前線へと躍り出て、一気にトップへと駆け上っていった。
その時代を、その熱気、その空気を。こうしてオリジナル・アルバムとは異なる音源で。
また追体験できる。その事は、やはり例えようもない幸せなことだと実感できるのです。
ストーンズに限らず。この時代のBBCに多くの独自の録音が遺されているのは。
英国独自の演奏家組合の力が強くて。放送局でレコードを放送する時間に制限があって。
悪法の類だとは思いますが。結果としてそれが多くの貴重な音源を生むことになったと。
当時は誰もその価値にも気づいてもいなかったのでしょうが。結果的に有難かったなと。
ストーンズにしても、公式に録音が遺されていないナンバーが何曲もありますし。
公式に録音されているナンバーでもアレンジが大幅に異なっているものもあったりして。
そこに窺える試行錯誤する様も含めて。ブルース、R&B、そしてロックンロールに。
真摯に向き合うストーンズの生々しい姿。それに何とも痺れてしまうのです。
特に、キースとブライアンの2本のギターの絡みとか、ブライアンのブルース・ハープとか。
スタジオの空気までも共有できそうで。堪らないものがあるのです。

ところで。旦那。
おう、なんでぃ。
どうせなら、ここはひとつ。あれじゃないですかい。
ひとつ。あれって、なんなんだよ?
へい。久し振りに昔のナンバーもツアーでやってみちゃ?
おう、まぁ、それもありなんだろうけどよ、そうなんだけどよ。

なんです?歯切れが悪いですねぇ、らしくもない。
おう、そこはよ。そのなんだよ。わかるだろ?
いや、なんのことやら・・・
馬鹿野郎、お前ねぇ、すっ惚けてんじゃないよ。
流石は旦那だ。お見通しでやすねぇ。
おう、その、あれだよ。ほら、メンバーにも色々とあるだろうが。

そうでやすねぇ。
今更、かび臭いナンバーなんかやれるかって奴もいるからよぉ。
そこは、あれですよ。旦那がガツンと一発かましてやれば・・・
馬鹿野郎、バンドってのはそんな単純なもんじゃないんだよ。
そうでやすね。しかし旦那、配慮はしても・・・
遠慮はするなってんだろ、わかってるんだよ。そんなことは。

しかし。なんですよ、旦那。
なんだよ?
折角、半世紀振りに思い出したナンバーもあるんじゃ。
おう、そりゃぁよ。懐かしくってなぁ。愛情が蘇ったりなぁ。
じゃぁ、それをツアーでやらねぇって手はないでしょうよ。
馬鹿野郎、だから。あれだよ。俺だけだったら。あれなんだよ。

いいんじゃないですか。偶には「街で闘う男」やらなくても。
おう、そうか。いや、俺もそう思わねぇでもねぇんだが。
そうですぜ。旦那。なんなら「春をひさぐ女たち」も外してもらっても。
お前、そいつは流石に大胆過ぎやしねぇかよ・・・
そうでやすかね、でも「ただのロックンロールさ」はもういいでやしょ。
おう、あの曲は妙な賛歌みたいになっちまってるしなぁ。
ここはあれですよ。「お前を失う」とか「安奈?」は本当にスパッと止めましょう。
おう、そうだな。その辺りは俺も飽き飽きしてるんだよ。

おっ、本音が出てきましたね。そう、こなくっちゃ。
あれだな「悪魔への共感」もいらねぇよな。
えっ、そいつもですかい。そいつは流石にまずいんじゃないですかい。
馬鹿野郎、ライヴではミックの見せ場を作る為にやってるんだろうが。
おっと、失礼しやした。しかし、ミックの社長が怒りませんかね?
いいんだよ。大体、ミックばかりが目立ち過ぎなんだよ・・・

じゃぁ、旦那の見せ場を作る為にですよねぇ。
おう、何でも言ってみねぇ、ここまできたら、何でもありだ。
「幸福」も「向こうへ滑る」も外しちゃいましょう。
馬鹿野郎、俺の数少ない持ち歌を削ってどうすんだよ。
代わりに「貝多芬をぶっとばせ」とか「門非斯、典尼西」とかどうですかい?
お、おう、そいつは、いいな。チャックの野郎に聴かせてやりてぇしなぁ。

どうです。旦那?
でもよぉ、ミックがなぁ、五月蝿いしなぁ、チャーリーもよぉ・・・
何を言ってるんですか、旦那、旦那あってこそのストーンズでしょうが。
お、おう、そう、そうだな。まぁ、ロニーは俺の言いなりだしなぁ。
でやしょ。こいつは決まりですな旦那。
おう。ところでお前は今度のアルバム、ちょいとやり過ぎなとこがあると思わねぇかい?
嫌ですねぇ、旦那。わかってやすよ。あれでしょう。ちょいとお耳を・・・
おっ、なんでぇ、そうか、それなら俺と一緒じゃねぇか。よし、飲もう。今夜は飲み明かすぞ。

旦那、お誕生日、おめでとうございます。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧