カテゴリー「001 British Rock」の記事

2017/06/21 Wed 相応しく / Thin Lizzy

20170621badreputationukorg


渾名。
異名。
二つ名。
そんなものが。
ついて回る。

どうやら。
そいつは。
どうにも。
消えないらしい。
拭えないらしい。

紛れて。
馴染んで。
隠れている。
そのつもりでも。
隠し切れないらしい。

まるで。
暗闇の中で。
一人だけ。
月明りに照らされて。
踊っているかの如く。

浮いている。
異なっている。
故に。
目につく。
気に掛かる。

それならそれで。
その距離感を。
その立ち位置を。
利用するだけ。
生かしてみせるだけ。

『Bad Reputation』'77年リリース。
シン・リジィの通算で8枚目なるアルバム。
ブライアン・ロバートソンが一時的に脱退して。
それ故にジャケットもロバートソンも除いた3人となっています。
ロバートソンは3曲のみ参加していて。シン・リジィの武器であるツイン・リード・ギター。
その3曲を除いては、スコット・ゴーハムがダビングして一人二役をこなしています。
これがなかなか奮闘していて。ロバートソンやゲイリー・ムーアの陰に隠れがちな。
ゴーハムのギタリストとしての実力の程を知らしめるアルバムとなっています。
尤も。バンドとしての不安定な状況を反映してか。全体に地味な印象は拭えないのですが。
その抑えた、溜めている感じが。ある種の内に秘めた凄味を生んでいるかとも思えます。
哀愁や郷愁を漂わせるメロディ、それをハードに流麗に奏でるシン・リジィ。
その世界を想像し、創造へと描き上げる、フィル・リノット。この頃のフィルは絶好調で。
リリシズムにも過ぎない、ただハードなだけにも過ぎない。そこが絶妙な塩梅で。
そんなナンバーを、淡々とも感じさせる雰囲気で表現している。そこに迫力が生まれている。
そう。だから地味ながらも、シン・リジィが最も充実していた時期の傑作なのですよね。
「Dancing In The Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)」なんてナンバーは。
まさにシン・リジィならではで。ここでのフィルの歌声、ベースは絶品で。
その証左の様なナンバーかなと。実に何ともシン・リジィはシン・リジィなのだよなと。
アルバム・リリース後のツアーにはロバートソンも復帰して。
その模様も収められた『Live & Dangerous』をリリースするもそれを最後に完全に脱退。
ゲイリーを迎えた『Black Rose (A Rock Legend)』もまた素晴らしいアルバムでしたが。
直ぐにゲイリーも脱退して。そこからはただのヘヴィ・メタル・バンドに成り下がって・・・
アイルランドの英雄と異名に相応しかったのは『Black Rose (A Rock Legend)』まで。
そしてその二つ名が最も輝いていたのはロバートソン在籍時代だったのかなと思ったりもするのです。

渾名。
異名。
二つ名。
そんなものを。
背負っている。

どうやら。
そいつは。
どこまでも。
ついて回るらしい。
下ろせないらしい。

潜んで。
装って。
隠している。
そのつもりでも。
見え隠れするらしい。

そう。
暗闇の中で。
一人だけ。
月明りに囚われて。
踊っているかの如く。

浮き上がってしまう。
放ってしまう。
故に。
見過ごせない。
注意を引かざるを得ない。

それならそれで。
その距離から。
その立ち位置から。
仕掛けるだけ。
活かしてみせるだけ。

渾名。
異名。
二つ名。
要は。
悪名。

そんなものが。
どこまでも。
ついて回る。
消せず。
拭えず。

そんなものが。
どこまでも。
ついて回る。
背負って。
下ろせず。

紛れようにも。
馴染もうにも。
潜もうにも。
装おうにも。
どうにもならない。

隠せない。
隠し切れない。
否。
隠すつもりなど。
ありはしない。

渾名。
異名。
二つ名。
要は。
悪名。

相応しく。
そいつを友にして。
月明りも友にして。
一人で。
踊りながら微笑んで。

相応しく。
その距離感を。
その立ち位置を。
利用するだけ。
生かしてみせるだけ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/20 Tue *取り敢えずダンス / Marc Bolan

20170620danceinthemidnightjp


眠れない。
眠りたくない。
そんな夜。
そんな真夜中。
取り敢えずダンス。

やるせない。
やり場がない。
そんな気持ちを。
胸に抱えて。
取り敢えずダンス。

どうしても。
どうにも。
こうにも。
ならないと知りながら。
取り敢えずダンス。

雨の予感。
風の予感。
嵐の予感。
包まれたまま。
取り敢えずダンス。

思わぬ展開。
思い通りにならない。
思いが届かない。
ため息一つ。
取り敢えずダンス。

諦めきれずに。
それでも。
無理矢理に。
断ち切らなくてはと。
取り敢えずダンス。

『Dance In The Midnight』'83年リリース。
マーク・ボランの未発表音源を集めた編集アルバム。
この日本盤のジャケットは英国盤とは異なる独自のものです。
当時、ボランの音源の権利はファン・クラブを運営していた夫妻の下にあって。
(そう言えば。今は、どうなっているのでしょうね?・・・)
次々と未発表音源やら、未発表ライヴやらがアルバムとしてリリースされて。
没後、数年にして時ならぬT.レックス、ボラン・ブームが起きたりしていて。
日本でも。オリジナル・アルバムの再発に続いて。それらのアルバムがリリースされて。
更には、次々とCMに起用されたりもして。ちょっとしたブームになっていました。
このアルバムには完全未発表だった音源が10曲収録されているのですが。
録音された時期は不明で。T.レックス名義ではなくてボラン名義なのがヒントなのかな。
想像するに。T.レックス用にマークが個人で録音していたデモ音源が元ネタで。
それに新たに、エレキとかストリングスを被せたり、重ねたりしたのだろうなと。
そう。一時期のジミヘンにも多くあった、まぁ、言わば完全に墓場荒らし的な商法・・・
なのです、が。これが不思議とボランだとそれほど腹が立たないと言うか、許せてしまう。
自分自身を、キャッチーでキッチュな玩具に仕立てて。世界を魅了して、駆け抜けた。
そんなボランだから。素材として遊ばれるのも楽しんでいるのではないか・・・
そう思えるから、聴く側としても。一緒に楽しめてしまうからなのかな。
ある意味では、凄くボランらしいアルバムとして捉えることもできるかもしれません。
あの「Stand By Me」のカバー以外は、総てボランのオリジナル・ナンバーなのですが。
「Solid Gold Easy Action」の別バージョンも含めて如何にもボランらしくて。
そのいい意味でのチープなところ。やっぱり、好きだなぁと、そう思わされて。
また「Stand By Me」が。これまたチープで、見事なまでにヘロヘロで。
もうね。大好きだなぁと。笑いながら、取り敢えず踊ってみたくなるのです。いいなぁ、マーク・ボラン。

眠れない。
眠れそうもない。
そんな夜。
そんな丑三つ時。
取り敢えずダンス。

やっていられない。
やりようもない。
そんな気持ちが。
胸に一杯で。
取り敢えずダンス。

どうしたって。
にっちも。
さっちも。
いかないと知りながら。
取り敢えずダンス。

雨の予感。
風の予感。
嵐の予感。
確信に変わる中。
取り敢えずダンス。

思わぬ素振り。
思い通りにいかない。
思いがすれ違い。
天を仰いで。
取り敢えずダンス。

諦めはしない。
それでも。
今夜のところは。
切り替えなくてはと。
取り敢えずダンス。

実のところ。
存外に。
重い。
心を抱えながら。
取り敢えずダンス。

実のところ。
想定外に。
深い。
傷口を眺めながら。
取り敢えずダンス。

実のところ。
想像以上に。
覚束ない。
足下に戸惑いながら。
取り敢えずダンス。

それでも。
それだけの。
思いが。
あったのだと。
取り敢えずダンス。

それでも。
そこまでの。
覚悟が。
あったのだと。
取り敢えずダンス。

それでも。
それまでの。
衝撃を。
受けるのだと。
取り敢えずダンス。

夜の闇の中。
微かな星の明かり。
道程は見えなくても。
君の存在を思えれば、感じられればと。
取り敢えずダンス。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/19 Mon *渦中こそが / The Sensational Alex Harvey Band

20170619sahbstoriesukorg


物語には。
始まりがあれば。
終わりもある。
まぁ。
そんなところで。

終わりがあるから。
いいのか。
そうでないのか。
そこは意見が分かれるところ。
そうかもしれないが。

いま。
一つの物語が。
終わろうとしている。
それは確かなことで。
それを否定しようとも思わない。

寧ろ。
新しい物語を。
語り始めようとする。
書き始めようとする。
その背中を押したい気分ではあるけれど。

いま。
この時は。
暫し。
あの頃に戻って。
あの頃の物語を振り返ってみよう。

物語には。
始まりがあれば。
終わりもある。
そして。
その間、渦中こそが面白い。

『SAHB Stories』'76年リリース。
センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド(SAHB)の7枚目のアルバム。
オリジナル・アルバムとしては6枚目となるのかな。
確か、この年には2枚のオリジナル・アルバムをリリースしていて。その2枚目。
このアルバムのリリース後にアレックスが体調を崩して一時離脱。鬼の居ぬ間にと?
残りのメンバーで『Without Alex』なる洒落のきついアルバムをリリースしているので。
結果として第一期SAHBとしての集大成的な位置に置かれることにもなったかなと。
そう考えると意味深なアルバム・タイトルですが。どこまで意図していたかは不明かな。
ティア・ガスなる、ブリティッシュ・ハード・ロック・バンドに。
稀代のトリック・スター、アレックス・ハーヴェィが合流して生まれたSAHBですが。
兎に角。アレックスはキャリアも長い上に。その嗜好性も実に幅広くて。
スキッフルやブルース。更には俳優としてのキャリアもあって。その何でもありの劇場性。
それがSAHBの個性で。それを裏打ちしていたのが元ティア・ガスの面々の高い技量で。
特にギタリストの、ザル・クレミンソンの硬質な音質によるリフがカッコいいのですが。
そんなザルに対抗意識を燃やしたのか。このアルバムではキーボードを重用していて。
しかもシンセサイザーではない、エレピなサウンドが今までとは異なる印象を与えるかな。
曲調もミドル・テンポなナンバーが多くて。朗々と歌い上げるアレックスにはお似合いかと。
その一方で。ザルによるナンバーはいつにも増して硬質なロックであったりするとろ。
その異なる個性の対比が、SAHBの物語をドラマティックに盛り上げてきたのですが。
その対比もあまりにも明確になり過ぎると。物語の方向性も、結末も変わってしまう。
そう考えると。次作でのアレックスの欠席が惜しかった、痛かったなと。
ここまでの物語を振り返る時間があった上で、次のアルバムを制作出来ていれば。
このアルバムの世界、物語を新たに展開させた形での、第二期SAHBもあったかなと。
まぁ、そうそう。予想通りの展開には収まらないから、物語と言うのは面白いとも言えるのですけどね。

始まった。
物語には。
終わりがやってくる。
まぁ。
そんなものだから。

終わってくれるから。
いいのか。
そうでないのか。
そこは趣味が分かれるところ。
そうかもしれないが。

いまも。
一つの物語が。
終わりを迎えようとしている。
それは確かなことで。
それに抵抗しようとも思わない。

寧ろ。
新しい物語を。
語り始めることを決めた。
書き始めることに決めた。
その背中に拍手を送りたい気分ではあるけれど。

そう。
この時は。
暫し。
あの頃を振り返って。
あの頃の物語を語り合ってみよう。

始まった。
物語には。
終わりがやってくる。
そして。
そこに至る、渦中こそが面白い。

物語の。
始まりの。
その。
きっかけは。
何であったのか。

その。
きっかけも。
実のところ。
それぞれに。
それぞれで。

粗筋も。
章立ても。
起承転結の。
書き方も。
収め方も。

異なっていながら。
時に重なり。
時に寄り添い。
時に距離を置き。
紡ぎ合っていく。

展開にも。
得手不得手。
文体にも。
得手不得手。
補いあいながら。

始まった。
物語を。
転がして。
渦の中へと。
飛び込み、引き寄せ。

方向性を。
模索しながら。
結末を。
想像しながら。
もがき、苦しみ、それを楽しみ。

そうだね。
第一章は終わったかも知れないが。
続きはありそうで。渦中にはいるようで。
やっぱり渦中こそが。
それこそが面白い。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/18 Sun *今がその時 / Status Quo

20170618nevertoolateukorg


遅かれ。
早かれ。
その時は。
確実に。
やってくる。

そいつだけは。
そいつばかりは。
見事なばかりに。
公正で。公平で。
嫌にもなるが。

ならば。
もう遅いとか。
もう手遅れとか。
そんなご託を。
並べている間も惜しい。

今から。
やれること。
今だから。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

その時まで。
歩むだけ。
駆けるだけ。
とことん。
楽しむだけ。それだけ。

遅すぎるなどと。
逸機だと。
認めるのは。
容易いこと。
ならば。認めなければいい。

『Never Too Late』'81年リリース。
ステイタス・クォーの14枚目のオリジナル・アルバム。
ハード・ブギーに心を決めてからは毎年の様にコンスタントにアルバムをリリース。
それも総てを全英アルバム・チャートのTOP10内に送り込んでいて。
このアルバムも見事に全英2位の座に輝いています。その絶大なる人気は想像以上で。
あのライヴ・エイドでも英国側のトップ・バッターとしてステージに上がり。
ロック版マダム・タッソーの館?では入り口で観客を出迎えていました。
大袈裟ではなく。ビートルズやクイーンと比肩しうる英国の国民的バンドなのですよね。
時の流れ、時代の潮流など気にも留めない、ものともしないステイタス・クォーですが。
このアルバムの前は若干ですが、ポップに傾いたと言うか、日和っていた感じもあったかな。
(あくまでも、ステイタス・クォーにしては、ですけどね・・・)
このアルバムでは針を落とした瞬間にゴツゴツとしたハードなギターが聴こえてきて。
そこにキャッチーなメロディが乗ってと。そうそう。これがステイタス・クォーだぜと。
思わず。ガッツ・ポーズをしたくなる納得の、品質保証の金太郎飴サウンドが楽しめます。
確か、このアルバムを最後にオリジナル・ドラマーが脱退しているはずで。
それも含めて。今からでも遅くないとばかりに、原点を思い出すとの意味もあったのか。
なんと「Carol」をやっていたりもします。これをやったらネタがバレバレだろうと。
そんな危惧も何のその。実に堂々と、そして楽しく、ハードなブギーを決めています。
迷いを断ち切った、迷いの無くなったステイタス・クォーには恐いものなど無いだろうなと。
時代遅れだとか、時代錯誤だとか。その時代なんてものは誰が決めるものなのかと。
引き際だとか、潮時だとか。その時なんてものを誰かに決めさせてたまるものかと。
何かね。そんな覚悟と言うか。決意表明にも聴こえてくるアルバムなのですよね。
それにしても。このジャケットのセンスはなぁ。その無頓着さもまたステイタス・クォーらしくはありますが。

遅かれ。
早かれ。
その時は。
間違いなく。
訪れる。

そいつだけは。
そいつばかりは。
公正で。公平で。
でも。いつなのか。
不安にもなるが。

ならば。
もう遅いからとか。
もう手遅れかもとか。
そんな言い訳を。
考えている間も惜しい。

今でも。
やれること。
今こそ。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

その時まで。
転がるだけ。
賭けるだけ。
とことん。
面白がるだけ。それだけ。

遅すぎたなどと。
逸機だと。
認めるたなら。
そこでお仕舞い。
ならば。認めなければいい。

時の流れなど。
気にしている。
その間が勿体ない。
そんな時など。
必要ない。

時代の潮流など。
気に留めている。
その間も勿体ない。
どんな時代でも。
関係ない。

遅かれ。
早かれ。
やってくる。
訪れる。
その時までは。

遅いも。
早いも。
いつが。
その時かは。
己が決めるだけ。

遅れているのか。
並んでいるのか。
時代を。
どう扱うかも。
己が決めるだけ。

今だから。
やれること。
今こそ。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

歩む。
駆ける。
転がる。
賭ける。
それだけのこと。

遅かれ。
早かれ。
ならば。
楽しむだけ。それだけ。
面白がるだけ。それだけ。

今がその時。認めるだけ。決めるだけ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/17 Sat *過剰防衛 / Motörhead

20170617overkill


嗅覚が。
触覚が。
感じている。
告げている。
危ないと。危ういと。

今は。
未だ。
小さな波紋。
でも。
見過ごしたら。

やがて。
そう遠くない先に。
大きな脅威。
そんなものに。
化ける可能性が高いと。

だから。
今のうちに。
消してしまおう。
摘み取ってしまおう。
先手必勝。

攻撃は。
最大の防御。
いつでも。
どこでも。
そうとは限らないが。

この感じは。
この匂いは。
危なすぎる。
危うすぎる。
叩きのめしてしまうに限る。

『Overkill』'79年リリース。
モーターヘッドの2ndアルバム。
アルバム・タイトルの通りに過剰なまでに。
過激な攻撃、突撃、爆撃を繰り広げるモーターヘッド。
このトリオとは思えない傍若無人な暴れ振りと駆け抜けていく感覚。
これこそがモーターヘッドの真骨頂と言えるかなと。
針を落とした瞬間に先制攻撃を喰らわされ。もうそのまま撃たれ続けるみたいな。
手数の多い連打もあれば、フットワークも軽い思わぬ角度からの一撃もあれば。
一撃入魂、一撃必殺の様な重量級の止めを刺しにくる一撃もありと。
その畳み掛ける様な攻撃の前では、ガードもディフェンスも役に立たなくて。
それこそガードを固めていても。その上から、それごとブッ飛ばされる感じです。
これで単調なら、面白くも何とも無いのですが。凡百のデスメタルとは異なり。
リフや、フックに味が、変化があって。ヘヴィにしてキャッチーでもあると。
そこに実は長いキャリアを誇るレミーならではの強みを感じたりもします。
決して無謀な突撃を仕掛けている訳では無く。確かな戦略、戦術があるのですよね。
それが成せるのも、圧倒的な技量と、そして体力があるからで。
結局は電車道を突っ走られて、一気に土俵下に飛ばされることに変わりはないのですが。
そのことが、心地良い、快感ですらある。そこには味と言うか、何と言うか。
そのサウンドに血が通い、筋が通っている。だからこそ生々しいまでのリアルさがあり。
それが。ただうるさいだけの。独りよがりの勘違いしたものにはなっていないのですね。
それでも。爆音、轟音であることには間違いは無く。その無双のド迫力。
そいつがモーターヘッドの最大の魅力であることは間違いが無くて。それが痛快、爽快なのです。

嗅覚が。
触覚が。
震えている。
粟だっている。
危ないと。危ういと。

今は。
未だ。
小さな綻び。
でも。
見過ごしたら。

やがて。
そう遠くない先に。
大きな亀裂。
そんなものに。
成長する可能性が高いと。

だから。
今のうちに。
塞いでしまおう。
消し去ってしまおう。
先手必勝。

制する者は。
先んじる。
いつでも。
どこでも。
そうとは限らないが。

この感じは。
この空気は。
危なすぎる。
危うすぎる。
叩き潰してしまうに限る。

結界に。
入られる前に。
否。
近づかれる前に。
その前に。

先手必勝。
先制攻撃。
有無をも言わせず。
叩きのめす。
叩き潰す。

小さな波紋だから。
小さな綻びだから。
見過ごさず。
摘み取ってしまう。
消し去ってしまう。

化ける前に。
成長する前に。
驚異が。
亀裂が。
生まれる前に。

嗅覚の。
触覚の。
発する。
警報に。
その響きに従って。

撃ちまくり。
ブッ放し。
ブッ飛ばし。
圧倒的に、一方的に。
攻めまくり、壊滅させてしまおう。

過剰防衛。
そいつが。
必要な時がある。
それでしか守れないものがある。
ならば。躊躇いなくやるだけさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/06 Tue *夢みる頃を / Traffic

20170606shootoutatfantasyfactoryuko


夢を。
見るのは。
いいけれど。
いつまでも。
見てもいられない。

夢の中。
流されて。
溺れてしまうのは。
それは。
魅惑的ではあるけれど。

現に。
現にも。
籍がある以上。
意を決し。
目覚めねばならぬ時もある。

どんなに。
後ろ髪を引かれても。
それだけが。
そこだけが。
総てではないと知っているのだから。

それでも。
目覚めるのは。
離れるのは。
それなりに。
一仕事でもあって。

夢みる頃を。
とうに過ぎても。
夢に。
幻想に。
一撃を放つのは大変なのだ。

『Shoot Out At Fantasy Factory』'73年リリース。
六角形の変形ジャケットが印象的なトラフィックのアルバム。
トラフィックのオリジナル・アルバムとしては5枚目になるのかな。
トラフィックと言うのも。難儀と言うか。メンバーの変遷の激しいバンドで。
一旦は2枚のアルバムを残して解散。メンバーそれぞれが活動を始めて。
スティーヴ・ウインウッドはブラインド・フェイスを結成するも敢え無く空中分解。
仕方なくソロ・アルバムの制作を始めるも。旧知のメンバーが集まって来て。
恐らくはレコード会社の意向もあってトラフィックとしてそのアルバムをリリース。
そこから、後期トラフィックとして考えると、その3枚目に当たるアルバムでもあると。
ここでもメンバー・チェンジがあって。リック・グレッチとジム・ゴードンが脱退して。
ウインウッド、ジム・キャパルディ、クリス・ウッド、リーボップの4人に。
デヴィッド・フッドに、ロジャー・ホーキンス。マッスル・ショールズのリズム隊が参加と。
あのサウンドに憧れてマッスル・ショールズで録音をした連中は数知れずですが。
正式にメンバーに加えてしまうなんて荒業を使ったのはトラフィックぐらいのものかなと。
それでいて録音は僅か数週間の滞在で、ジャマイカで敢行していると言う。
この何とも。一見、無軌道とも思える探求心と言うか冒険心と言うか。恐れをしらない所業。
その声高ではない、もの静かな危うさみたいなもの。それこそが後期トラフィックの。
そしてこの時代のウインウッドの最大の魅力なのかもしれません。
常にレベルの高いアルバムをリリースしながら。決して同じ地平と止まろうとしない。
一度見た夢は、もう終わったものとして。次の夢を求めて撃ち殺してしまう様な感じかな。
リーボップのパーカッション、そしてデヴィッドとロジャーのリズム隊。そのうねり。
それを時に味方につけ、時に対峙するウインウッドのヴォーカル。その素晴らしさ。
そして。如何に米国南部に接近しようとも、あるいは取り込もうとしても。
どうしようもなく英国的なところが、その絶妙なせめぎ合い具合が何とも堪らないのです。

夢を。
見るのは。
いいけれど。
いつまでも。
見ていられるものでもない。

夢の中。
囚われて。
沈んでしまうのは。
それは。
甘美的ではあるけれど。

現に。
現にも。
縁がある以上。
思い切り。
目覚めねばならぬ時もくる。

どんなに。
残り香に誘われても。
それだけで。
そこだけで。
終われないと知っているのだから。

それでも。
目覚めるのは。
断ち切るのは。
それなりに。
一大事でもあって。

夢みる頃を。
どれだけ過ぎても。
夢に。
幻想に。
一撃を放つのは大変なのだ。

夢を。
見ずには。
いられない。
それが。
例え、ひと時だとしても。

夢だけを。
見ては。
いられない。
所詮。
それは、ひと時だけのもの。

夢の中。
流されて。
溺れてしまいたい。
囚われて。
沈んでしまいたい。

それは。
あまりにも。
魅惑的で。
あまりにも。
甘美に過ぎて。

現に。
現にも。
籍が。
縁が。
あったとしても。

後ろ髪を。
引かれてしまいたい。
残り香に。
誘われてしまいたい。
このまま目覚めずにいたい。

それだけが。
そこだけが。
総てでないなどと。
終われもしないのだと。
知らなければよかったか。

夢みる頃を。
どこまで過ぎても。
夢に。幻想に。
それを産み出し続ける己に。
一撃を放つのは耐え難いのだ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/05 Mon *もどかしい / Faces

20170605longplayerdef


どうにも。
こうにも。
その。
この。
あぁ、何と言うか。

悪くはない。
ぶれてもいない。
通じてはいる。
そいつは。
確かだと思うのだけど。

なにか。
噛み合わない。
どこか。
ずれている。
それが引っ掛かる。

もっと。
いけるはず。
できるはず。
そいつも。
確かだと思えるだけに。

あと少し。
もう少し。
踏み出せれば。
共振できれば。
もっと転がせる筈だと。

あぁ。
この感じ。
なんとも。
歯痒くて。
そう、もどかしいのだ。

『Long Player』'71年リリース。
なんとも愛すべき、フェイセスの2枚目となるアルバム。
レーベル面が見える特殊ジャケットでリリースされたのですが。
こんな、メンバーの後ろ姿を用いたジャケットも存在したのですね。
恐らくは。オリジナルのジャケットではどこのバンドかわからない・・・とか。
そんなことをレコード会社が考えたのかな。単なる再発盤の可能性もありますが。
さて。ラフで、ルーズで、そしてリリカルでもあって。そんな雑多さも魅力なフェイセス。
このアルバムにはライヴを含めて4種類の音源が収録されていて。
ストーンズ所有のモービル・ユニットを利用した録音もあり。塑像するに。
綿密な計画を立てての制作と言うよりは、いつでも思いついた時に録音して。
ある程度の量になったらアルバムでもリリースするかと。そんな緩い感じだったのではと。
そんな取り組み方、歩き方が。千鳥足のロックンロール・バンド、フェイセスらしいかなと。
真摯に歌うことを楽しんでいるロッド・スチュワートのヴォーカル。
決してテクニシャンではなく、ヘタウマとも言えるギターを陽気に聴かせるロン・ウッド。
そんな2人に、ロニー・レーン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズが絶妙に絡むと。
結構、スカスカなサウンドなのですが。その穴だらけ、間の多いところがご機嫌で。
フリーとはまた別なのですが。弾くばかり、埋めるばかりが能じゃないのだよと。
そんなロックンロールの事実、真実を教えてくれる、感じさせてくれるフェイセスなのです。
特にライヴの2曲「Maybe I'm Amazed」と「I Feel So Good」がその真骨頂かなと。
ライヴならではのグルーヴを遺憾なく発揮した、フェイセス流のロックンロール。
「恋することのもどかしさ」なる邦題でも知られる「Maybe I'm Amazed」なんて絶品で。
常に。ある意味では。いま一つ、あと一歩が足りない、もどかしいとも思えるフェイセス。
でも。その、もどかしさが残るところ。その塩梅が愛すべきものだったのだなと。そう感じるのです。

どうにも。
こうにも。
そこが。
ここが。
う~ん、何と言うか。

まずくはない。
間違ってもいない。
開きかけている。
そいつは。
確かだと思うのだけど。

なにか。
しっくりこない。
どうも。
腹落ちしない。
それが気に掛かる。

もっと。
いかなくては。
やらなくては。
そいつも。
確かだと思えるだけに。

あと少し。
もう少し。
飛び込めれば。
共感できれば。
きっと転がり始める筈だと。

あぁ。
この感じ。
痒いところに。
手が届かない。
そう、もどかしいのだ。

悪くはない。
まずくもない。
通じてはいる。
開きかけてもいる。
そいつは。確かなのだけど。

もっと。
あと少し。
もう少し。
いけるはず。できるはず。
そいつも。確かなので。

どうにも。
こうにも。
あぁ、何と言うか。
う~ん、何と言うか。
もどかしい。

なんとも。
歯痒くて。
痒いところに。
手が届かない。
もどかしい。

噛み合わない。
ずれている。
しっくりこない。
腹落ちしない。
もどかしい。

踏み出して。
共振を。
飛び込んで。
共感を。
転がせる様、始められる様。

焦らずに。
少し時間をかけて。
絶妙な塩梅の。
距離感をみつけて。
それからだと思いつつも。

もどかしい。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/03 Sat *そこにライヴが / The Rolling Stones

20170603livetherollingstonesdeluxe


何故、山に登るのか。
そこに、山があるから。
何故、ライヴに行くのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。

ご機嫌な。
空気が。
匂いが。
仲間たちが。
ロックンロールが。

そこに。
あるのさ。
そこで。
呼んでいるのさ。
それだけで十分なのさ。

あの。
メロディ。
あの。
ビート。
そいつを思うだけで堪らない。

そいつに。
痺れたい。
そいつに。
殺られたい。
だから駆けつけるのさ。

何故、山に登るのか。
そこに、山があるから。
何故、ライヴに行くのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。それ以外に何がある。

『Live! The Rolling Stones Deluxe』'73年リリース。
キング・レコードお得意の日本独自のローリング・ストーンズの2枚組編集アルバム。
アルバム・タイトル、ジャケット、そしてリリースされた年から安易に推測できますが。
そうです。あの、幻となった初来日公演の来日記念盤として企画されたもので。
なんと大胆にも『Got Live If You Want It !』と『Get Yer Ya-Ya's Out !』をカップリング。
1枚目が『Got Live If You Want It !』で、2枚目が『Get Yer Ya-Ya's Out !』そのままで。
ジャケットは『Get Yer Ya-Ya's Out !』の裏ジャケの流用となっていて。
裏ジャケが『Got Live If You Want It !』のジャケットの流用となっていると言う。
あの時代、大らかで、何でも許された時代ならではの産物と言えるアルバムなのです。
姑息なのは。ライナーではその2枚のアルバムには一切触れていなくて。
更にはライナーに載っているカタログからも、その2枚のアルバムを除外しているところ。
ストーンズの初来日、そいつに思い切り便乗しようと言う・・・流石はキング・レコード。
今となっては、意味のない。当時ですら意味があったのか疑わしい代物ではあるのですが。
このジャケットが結構好きで。ストーンズのライヴの雰囲気を上手く捉えていると言うか。
ストーンズのライヴを生で観るなんてことが。夢のまた夢だった時代には。
『Get Yer Ya-Ya's Out !』に針を落として、その裏ジャケを見つめて想像を逞しくしていて。
ストーンズは圧倒的にライヴが素晴らしいのだとの評価は既に定着もしていたので。
確かに『Got Live If You Want It !』と『Get Yer Ya-Ya's Out !』は相当に聴いていたので。
ストーンズのライヴを、まとめて疑似体験したい、予習したいって人には便利だったのかも。
その昔、部屋に転がり込んでいたストーンズ・ファンのお姉さんも持っていたしなぁ。
音質とか考えると。好んで針を落とそうとも思わないし。実際、殆ど落とさないのですけど。
一度針を落としてしまうと。なんだかんだで。結局は繰り返し聴いていたりもして。
そこにストーンズのライヴが、ライヴ・アルバムがある。それが如何に魅力的なのかを物語ってはくれるかな。

何故、人を愛するのか。
そこに、人がいるから。
何故、ライヴを愛するのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。

何とも言えない。
空気が。
匂いが。
仲間たちが。
ロックンロールが。

そこに。
あるのさ。
そこで。
手招きしているのさ。
それだけで十分なのさ。

あの。
ギター。
あの。
リズム。
そいつを思うだけで堪らない。

そいつに。
震えたい。
そいつと。
響き合いたい。
だから駆けつけるのさ。

何故、人を愛するのか。
そこに、人がいるから。
何故、ライヴを愛するのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。それ以外に何がある。

あの。
メロディ。
あの。
ビート。
そいつが聴こえてきたなら。

あの。
ギター。
あの。
リズム。
そいつが伝わってきたなら。

大人しくなんか。
じっとしてなんか。
いられない。
駆けつけるだけ。
飛んでいくだけ。

痺れたいのさ。
殺られたいのさ。
震えたいのさ。
響き合いたいのさ。
それだけなのさ。

あの。
空気。
匂い。
仲間たち。
ロックンロール。

呼んでいる。
手招きしている。
そいつを思うだけで堪らない。
それだけで十分なのさ。
それ以外に何がいる。

何故、山に登るのか。
そこに、山があるから。
何故、ライヴに行くのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。それだけでいいのさ。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/02 Fri *道程の入り口 / Van Morrison

20170602hardnosethehighway


楽あれば苦あり。
苦あれば楽あり。
どちらなのか。
どちらでもいいが。
苦なんてなければないで。

それに。
こしたことはない。
わざわざ買ってでる様な。
そんな。
価値などありはしない。

楽できるなら。
楽だけで。
済ませられるのなら。
それでいい。
それだけのことなのだ。

どうしても。
避けられない。
そんな時は。
苦を楽に変えてしまえばいい。
そんな闘いを楽しめばいい。

言うほど。
簡単ではないかもしれないが。
そんな心持ち。
それひとつで。
案外と変わるものもある。

ならばと。
楽を求める。
闘いの旅路の。
その道程の入り口について。
アクセルを踏み込んでみる。

『Hard Nose The Highway』'73年リリース。
何やら奇妙なジャケットも印象的なヴァン・モリソンのアルバム。
当時の邦題は『苦闘のハイウェイ』だったとか。う~ん。何ともね。
愛妻と離婚して。精神的には辛い時期を過ごしながら。
自宅には念願のスタジオを完成させ。信頼の置けるミュージシャン達を招集。
かのカレドニア・ソウル・オーケストラを結成し、レコーディングにライヴにと。
精力的な活動をみせた時期のアルバム。その精力の裏側には葛藤、苦闘があったと。
今から振り返ると、このアルバムと次作となる『It’s Too Late To Stop Now』での。
スタジオとライヴでの、ある意味で頂点を極めた成果に至る闘いも感じられて。
故に、その後のヴァンの振幅の大きくなる一連のアルバムも感じ方が変わるかなと。
さて。精神的な苦痛をも力に変えて、力になると信じて自らを奮い立たせて。
望んだ録音環境と、制作に対する自由を得て。その総てを注いだヴァンの熱き思い。
A面頭の「Snow In San Anselmo」でいきなりアクセルが思い切り踏み込まれていて。
『Astral Weeks』で挑んだことを、更に高度に推し進めようとしているかの様で。
ソウルに、ジャズに、クラッシクに。それらを緩急自在に操り融合させてしまったかと。
そんな真にプログレッシブと言えるサウンドを操りながら歌うヴァンは圧巻の一言です。
その圧倒的で、確かに届くヴァンの歌声の存在感。その素晴らしさは、もう。
それ以外のナンバーでもヴァンの歌声の素晴らしさは変わらないのですが。
サウンドは実に心地よいソウルなもので。腕達者なメンバーによる隙の無い演奏と共に。
歌い上げるヴァンも、実に気持ちが良さそうで。それ故に「Snow In San Anselmo」とは。
落差があるのも確かなのですが。何でも当初は2枚組にする予定もあったとのことで。
苦闘の証とも言える、プログッレシッヴな世界をアルバム1枚分出すことは控えたのかな。
そんな妥協もあったのかもしれませんが。それを差し引いても尚、素晴らしいのです。

楽あれば苦あり。
苦あれば楽あり。
そんなものだと。
誰が言ったかはしらないが。
苦なんてなければないで。

それに。
こしたことはない。
年齢になど関係なく買う様な。
それほどの。
価値などありはしない。

楽できるなら。
楽だけをして。
済むのであれば。
それがいい。
それだけのことなのだ。

どうしても。
やむを得ない。
そんな時は。
苦も楽の内に取り込んでしまう。
そんな闘いを楽しめばいい。

言うほど。
簡単ではないかもしれないが。
そんな心構え。
それひとつで。
存外に変わるものもある。

ならばと。
苦を取り込む。
闘いの旅路の。
その道程の入り口を通りながら。
アクセルを更に踏み込んでみる。

あれも。
これも。
それも。
些か。
手に余る。

あれは。
これは。
それは。
些か。
頭が追いつかない。

余るほど。
扱える。
握れる。
こいつを。
活かさない手はない。
楽しまない手はない。

追いつかないほど。
考えられる。
動かせる。
こいつを。
活かす頭はある。
楽しむ頭はある。

些かの。
試行錯誤。
紆余曲折。
それも。
また楽しいと。

そう。
思える。
感じられる。
度量があれば。
そう装えれば。

ならばと。
楽なものさ、と。
闘いの旅路の。
その道程の入り口を後にして
アクセルを思い切り踏み込んでみる。



web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2017/06/01 Thu *燃え上がれるか、火がつけられるか / Bad Company

20170601burninskyukorg


燃えるか。
燃えられるか。
どこまで。
本気で。
燃え上がれるか。

変化の時。
何かが始まる時。
そんな時。
燃えなかったら。
いつ燃えるのかと。

一応は。
そのつもりで。
身構えて。
臨んで。
挑んではいるのだが。

どうも。
何と言うか。
反応が。
手応えが。
物足りないのだと。

否。
悪くはない。
それどころか。
なかなかいいのだけど。
そうなのだけど。

火は。
つかない。
炎は。
上がらない。
燃えてはこない・・・かな。

『Burnin' Sky』'77年リリース。
バッド・カンパニーの4枚目のアルバム。
この頃、ポール・ロジャースは日本人女性と結婚していたので。
それがジャケットの鉢巻と法被姿に繋がったのだと思われるのですが。
この似合っているのか、似合っていないのか。その微妙な感じ。
そいつが内容を表してしまっている様にも思われるところが微妙なアルバム・・・かな。
以前のアルバム。特に最初の2枚と比較すると曲調にも変化が表れていて。
ポールの望みだったのかはわかりませんが、ソウルに接近した様なナンバーが多くて。
それはそれで。ポールですから。そのソウルフルな歌声は素晴らしいのですが。
聴く者が、ファンがバドフィンガーに求めていたものとは若干の齟齬がある様な。
フリーが米国で商業的な成功を収められなかった、その反省からか。
米国制覇を目指して、如何にも大陸的な大らかさを持ち込んだバッド・カンパニーですが。
それでも。消すに消されぬ英国の香りがあって。その絶妙な塩梅が愛されていたのですが。
それが、ソウルに接近することで。その英国の残り香を消してしまったかなと。
そこが何とも惜しまれるかな。いいナンバーもあるのですが歯痒さが残るのですよね。
後、恐らくはこの頃からバンド内での主導権争いと言うか、人間関係にも変化があって。
メンバー4人の共作となっているナンバーもあって。しかもポールが歌っていなくて。
民主的な運営を試みたのでしょうが。残念ながら裏目に出てしまっているかなと。
それでもB面は、これぞバッド・カンパニーと思わせてくれる瞬間も多々あるのですけどね。
アルバム・タイトル、そして内ジャケ、レーベルの燃える様な真紅の色合いとは異なって。
どうにも、燃え切らない、燃え上がらない。燻っている感じは残ってしまうかな。
まぁ、バドカンは1stと2ndに尽きるってことなの・・・かな、結局は。

燃えるか。
燃えられるか。
どこまで。
本気に。
火がつけられるか。

変革の時。
何かを始められる時。
そんな時。
火がつかなかったら。
いつつくのかと。

一応は。
そのつもりで。
心して。
向き合って。
挑んではみるのだが。

どうも。
何と言うか。
触発されるもの。
挑発してくるもの。
感じられないのだと。

否。
易くはない。
それどころか。
なかなか難しくはある。
そうなのだけど。

燃えては。
こない。
炎は。
上がらない。
火はつけられない・・・かな。

変化の時。
変革の時。
この時。
そいつを。
待っていたのだけれど。

確かに。
不安もあり。
けれども。
それを超える。
期待があり。

何かが。
始まる。
何かを。
始められる。
その時だと。

けれども。
今一つ。
否。
今二つ、三つ。
火がつかない。

火種は。
用意した。
火薬庫に。
投げ込んだ。
それなのに。

燻ったまま。
そのまま。
燃えてこない。
燃え上がらない。
爆発しない。

何かが。
足りない。
形は変わった。
姿は変わった。
でも肝心な何かは・・・

燃えるか。
燃えられるか。
炎は。
上がらない。
燃えてはこない・・・かな。


web拍手 by FC2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧