カテゴリー「001 British Rock」の記事

2017/07/12 Wed *向き合って、面と向かって / The Kinks

20170712facetofacemono


何かを読んでも。
何かを見ても。
誰かから聞いても。
どう手を尽くしても。
そこには限界がある。

本であろうが。
ネットであろうが。
メールであろうが。
あるいは。
電話であろうが。

何かが。
挟まっている。
間にある。
その存在が。
曇らせるものがある。

だから。
面倒でも。
手間はかかっても。
最後は。
向き合うしかない。

向き合って。
面と向かって。
対峙して。
聞かない事には。
見てみない事には。

信じてはいけない。
鵜呑みにしてはいけない。
皮算用してはいけない。
そいつだけは。
変わらないのだ。

『Face To Face』'66年リリース。
そのジャケットも不思議な印象を残すキンクスのアルバム。
この4枚目のアルバムから、いよいよレイ・デイヴィスのあの個性。
奇妙にねじれて、多分にひねくれて。でも愛情に溢れたあの世界が前面にと。
何か直接的なきっかけがあったのか。何から影響を受けたのか。定かではないものの。
ストレートなロックンロール、ブリティッシュ・ビートなナンバーが減って。
フォーク、トラッドを思わせるナンバーや。サイケデリックを思わせるナンバーとか。
ジャケットに描かれている如く。急に多彩になり、幅を広げ始めたなと感じます。
思えば。ここら辺りからレイとデイヴ・デイヴィスの確執も始まっているのかな。
電話のベルや雷の音がSEとして挿入されているナンバーもあるのですが。
実は商業的成功を手にして。初めて録音期間を数か月与えられたアルバムだったとかで。
ここぞとばかりに。レイとしてはアルバム一枚まるまるコンセプト・アルバムにしようと。
その着想、構想に夢中になって。本来は総ての曲間に何らかのSEが入る予定だったとも。
ところが。先行シングル「Sunny Afternoon」がヒットして。レコード会社は方向転換。
「Sunny Afternoon」が売れている間に何としてもアルバムもリリースしようと。
話が違うと抗議するレイの意向を無視して。アルバムの制作を急がせて完成させたと。
レイの志し、試みは半ばで挫折させられて。言わば未完の形で世に出てしまったのですね。
それを恨みに思ってではないでしょうが。結構サウンドは粗くて。デモみたいなものも。
まぁ、その粗さがレイの描く物語にリアリティを与えているのが皮肉な効果かなと。
様々な曲調、でもどのナンバーにも少しひねくれたキャッチーで、ポップなメロディがある。
そんなキンクスの骨格もよくわかるのです。「Sunny Afternoon」なんて最たるものかな。
このアルバムも、またキンクス・ファンにとっては堪らなく愛しい一枚なのですね。
それにしても。レイもねぇ、レコード会社と向き合って、対峙して話してれば・・・結果は同じだったかもですが。

何かを読んだだけでは。
何かを見ただけでは。
誰かから聞いただけでは。
どう頭を働かせても。
そいつは限界というもので。

どんな本でも。
どんなネットでも。
どんなメールでも。
あるいは。
電話でどれだけ話しても。

総てが。
あるわけでも。
正しいわけでもない。
その存在が。
眩ませるものもある。

だから。
面倒だろうが。
手間がかかろうが。
最後は。
向き合ってみる。

向き合って。
面と向かって。
対峙して。
開かせない事には。
語らせない事には。

信じられるものではない。
鵜呑みになどできるものではない。
皮算用などしてはならない。
そいつだけは。
確かなことなのだ。

予習は。
必要。
予備知識も。
必要。
手を尽くして。

頭を働かせて。
考察して。
予測して。
結果に対して。
推論を立てて。
でも。
それは。
あくまでも。
仮定の話。
事実はそこにはない。

本を捨て。
メールも捨て。
ネットから離れ。
電話も切って。
立ち上がり。

相手の下へ。
ノックして。
扉を開けて。
会釈して。
握手して。

向き合って。
面と向かって。
対峙して。
そこで感じられるもの。
そこにあるもの。

それこそが。
事実。
それこそが。
結論。
結果。

だから。
面倒でも。
手間はかかっても。
向き合って。
面と向かって。

茹だる様な夏の午後でもね。



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2017/07/11 Tue *引っ掻き傷の・・・ / The Rolling Stones

20170711crackinup


めちゃめちゃだ。
壊れそうだ。
でも。
泣くだけ泣いたら。
笑い飛ばしてやろう。

また。
はみ出して。
また。
叩かれて。
はじき出されて。

もう。
何度目かは。
わからないけど。
今度は。
かなりのものだぜと。

この。
社会を。
世界を。
崩そうとしやがる。
壊そうとしやがる。

その。
強烈で。
理不尽な。
悪意には。
唖然とするけれど。

まったく。
参りそうになるけれど。
諦める前に。
黙り込む前に。
引っ掻き傷の一つや二つ。

『Crackin’ Up』'86年リリース。
BBC音源から編集されたローリング・ストーンズの海賊盤。
手を変え、品を変えリリースされているストーンズのBBC音源なので。
殊更にこのアルバムならではなんて音源、目玉はないと思われますが。
このジャケット。英国以外の。例えばオランダとか当時の西ドイツとか。
その辺りで独自にリリースされた編集盤だと言われれば信じてしまいそうな。
そんなセンス、遊び心がいいかなと。裏ジャケも如何にもで。いいのですよね。
音質や音量にばらつきがあるのは。まぁ、それも海賊盤の醍醐味と言うことで。
全部で19曲が収録されていて。総てがラジオやテレビに出演時の音源ですが。
何でも。当時の英国では出演時に所謂口パクが許されてなかったらしく。
その為に、出演の為に演奏し録音されていたのですよね。故に貴重な音源が残っていて。
オフィシャルでリリースされているナンバーも。異なるフレーズとかの発見があるし。
何と言っても「Crackin' Up」「Hi-Heel Sneakers」「Don't Lie To Me」とか。
オフィシャルではリリースされていないナンバーが聴けるのが楽しみなのですよね。
このアルバムに収められているのは'63年~'65年頃の音源になるのかな。
初期の勢いのある、勢いに任せたストーンズの生々しい様が堪りません。
ビートルズのBBC音源がオフィシャルでリリースされて。以来ブームもあったりして。
数多のBBC音源がオフィシャルになっているのに。ストーンズにはその兆しも無くて。
ここ数年。ライヴ音源のアーカイブ化には熱心なミック社長も触手が動かないのかなと。
不思議なのですけどね。商売になるのは火を見るより明らかなのですけどね。
アレン・クラインとの権利関係はクリアになったと思うのですが。他に障害があるのかな。
何にしろ。それまでのシーンに一石を投じた、傷をつけて、ひび割れを生じさせた。
そんな生々しく、猛々しいストーンズに。アルバムタイトル通りに参らされて、そして奮い立たせられるのです。

むちゃくちゃだ。
崩壊寸前だ。
でも。
溢れる涙は。
笑いに変えてやろう。

また。
出すぎて。
また。
潰されて。
引き摺り下ろされて。

もう。
何度目かも。
覚えてもいないけど。
今度は。
それなりのものだぜと。

この。
社会が。
世界が。
崩れようとしている。
壊れようとしている。

その。
愚鈍で。
無自覚な。
従順さには。
辟易とするけれど。

まったく。
参ったほうが楽なのかと。
投げ出す前に。
座り込む前に。
引っ掻き傷の一つや二つ。

あぁ。
もう。
敵わないよと。
諦めて。
投げ出して。

あぁ。
もう。
勝手にしろよと。
黙り込む。
座り込む。

唖然とする。
強烈で。
理不尽な。
悪意が支配する。
そんなもの。

辟易とする。
愚鈍で。
無自覚な。
従順さが蔓延する。
そんなところ。

ひっくり返って。
壊れるにまかせて。
涙を流して。
笑うしか無くて。
ここまでかと。

そうして。
参ってしまえば。
思う壺。
参らされてしまえば。
楽なのだろう。

そいつは。
どうにも。
こうにも。
面白くない。
腹に落ちない。

だから。
どこまでも。
一石投げて。
ひびが入るまで。
引っ掻き傷の一つや二つ、三つや四つ・・・

参ったしたら、そこで終わりだからな。



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2017/07/10 Mon *夜が来る / Them

20170710themusorg


さぁ。
夜が来る。
血がざわめく。
その時間が。
やって来る。

陽が落ち。
帳が下り。
空が。
街が。
色を変えていく。

ここからが。
今からが。
己の時間。
漸くと。
目が覚めて。

身震いひとつ。
這い出して。
舌なめずりひとつ。
這い回って。
そろそろと。

今夜は。
何を。
狙おうか。
決めようか。
仕留めてみせようか。

夜の。
闇の。
血の。
匂いが。
五感を刺激する。

『Them』'65年リリース。
副題にある様に「Here Comes The Night」をフューチャーした。
ゼムの米国における1stアルバムです。
「Gloria」も収録されていて。その2曲が目玉だったのでしょうか。
特に「Here Comes The Night」は英国ではオリジナル・アルバム未収録で。
シングル・ナンバーを臆面もなくA面頭にもってくる選曲。
そしてこの趣味のいいのだか、わるいのだかのジャケットが米国らしいなと。
当時の制約通りに全12曲と。英国盤より曲数が少ないのも特徴です。
さて。ヴァン・モリソンを擁したゼムです。ヴァンがいてこそのゼムです。
現にヴァン以外のメンバーは流動的で。スタジオ・ミュージシャンも参加してと。
(あのジミー・ペイジがギターを弾いているナンバーもあるのだとか)
結局は、ヴァンの才能が傑出していたが為に。その歌声を聴かせる為のユニットと。
そうならざるを得なかったのでしょうが。まぁ、致し方なかったかなと。
このアルバムでも。針を落とした瞬間、ヴァンの歌声が聴こえてきた瞬間、その瞬間に。
勝負ありで。胸倉掴まれて、胸を揺すぶられて。そのまま惹き込まれてしまうのです。
未だ若いヴァンの歌声。後の深みや、味わい。有無をも言わせぬ説得力はないものの。
その熱さ、激しさ。そのソウルフルな歌声は。既に聴く者を魅了して止まないものだと。
これだけの歌声、そんなヴォーカリストがいれば。それは主役になるよなと。
決してバンドの体を成していないとは言えなくて。そのサウンドも熱いのですが。
あまりにもヴァンの熱量、それが突出しているのも紛れもない事実なのですよね。
寒いアイルランドから出てきた、飛び切り熱い魂の歌声。その熱さは。
真夏の熱帯夜を思わせて。更にはあまりの熱風でかえって涼しく感じてしまう様な。そんな歌声なのです。

また。
夜が来る。
血が蠢く。
その時間が。
またやって来る。

陽が消え。
闇が支配し。
空が。
街が。
色を失っていく。

これからが。
それからが。
己の時間。
漸くと。
体も覚めて。

身震いしながら
吐く息も荒く。
唸り声ひとつ。
うろつき回って。
ぞろぞろと。

今夜は。
誰を。
狙うのか。
決めるのか。
仕留めてみせるのか。

夜の。
闇の。
血の。
ざわめきが。
六感をも刺激する。

さぁ。
また。
夜が来る。
血がざわめく。
血が蠢く。

その時間が。
やって来る。
その時間が。
また。
やって来る。

陽が落ちる。
帳が下りる。
陽が消え。
闇が支配する。
その時間。

空が。
街が。
色を変え。
色を失う。
その時間。

漸くと。
目覚めて。
這い出し。
這い回り。
うろつき回り。

身震い。
舌なめずり。
吐く息も荒く。
唸り声ひとつ。
蠢動する。

何を。
誰を。
狙うのか。
決めるのか。
仕留めるのか。

夜の。
闇の。
血の。
匂いが。
五感を、六感をも刺激する。

夜が来る。


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2017/07/09 Sun *一人十色 / Originalsoundtrack

20170709quadropheniaostrsd


十人十色。
それならば。
不思議も無いが。
一人十色。
そこまではいかないが。

何色も。
様々な色が。
胸の内で。
浮かび上がり。
流れ出す。

揺れて。
乱れて。
せめぎ合い。
滲んで。
混じって。

その。
具合が。
塩梅が。
波紋となって。
胸の内で広がり始める。

どの。
色が。
どのくらい。
叫んでいるのか。
呼んでいるのか。

そいつが。
今日の顔を。
今日の心を。
今日の色を。
日替わりの様に変えていく。

『Quadrophenia』'79年リリース。
同名映画の2枚組サウンドトラック・アルバム。
邦題は『さらば青春の光』・・・まぁ、それは置いておくとして。
モッズをテーマにしながら、普遍的な若者の葛藤と苦悩を描いている・・・
言葉にすると陳腐になると言うか、表現する術を持ち合わせていないと言うか。
兎に角。モッズが好きなら必見、そうでなくても必見。そう。
どうしようもない怒りとか、わけのわからない焦燥とか、急き立てられる思いとか。
言い様の無い抑圧感とか、どうにもならない息苦しさとか、拭いきれない恐怖とか。
そして。それでも震える両膝に力を込めて立ち上がり、拳を握りしめて立ち向かう姿。
そんなものが、ものの見事に捉えられている、描かれている映画なのです。
映画の基になっているのが、フーの2枚組アルバム『Quadrophenia』邦題『四重人格』で。
そこに描かれていたピート・タウンゼントの内面を映したとも言われる世界であり。
そしてそれをそれぞれに投影された4人のメンバーによるサウンドだったりします。
このアルバムに収められている原典『Quadrophenia』、『四重人格』からのナンバーは。
ジョン・エントウイッスルによりリミックスされ、ベースは再録音されたナンバーもあり。
更には新曲も3曲収録されていて。それらにより新鮮さと迫力が増しているかな。
(残念ながら、3曲の内キース・ムーンは1曲しか参加できなかったみたいですが)
フーの前身であるハイ・ナンバーズとしてのナンバーも1曲収録されていて。
更には4面にはジェイムス・ブラウンやらブッカー・T&MGズやらと。
モッズが聴いたり、踊ったりしていたと思われるナンバーも収録されていて。
映画が描いた時代の空気、匂い。そんなものを音だけで見事に再現するアルバムで。
あのラスト・シーン、そこで示唆されている様に。物語は今も続いていて。
それぞれがそれぞれの物語を生きている。そのサウンドトラックともなっているのです。

十人十色。
それならば。
戸惑いもしないが。
一人十色。
そいつはなかなかに。

何色も。
様々な色が。
胸の奥で。
生まれては。
動き出す。

上がって。
下って。
競い合い。
侵して。
交わって。

その。
度合が。
加減が。
濁流となって。
胸の内で渦を巻き始める。

どの。
色が。
どのくらい。
求めているのか。
欲しているのか。

そいつが。
今日の顔に。
今日の心に。
今日の色に。
日替わりの様に表れてくる。

怒り。
焦り。
そいつが。
色を成して。
迫りくる。

恐れ。
諦め。
そいつが。
色を失い。
消えようとする。

せめぎ合い。
競い合い。
波紋となり。
濁流となり。
混沌と。

それでも。
立ち向かおうと。
絶ち続けようと。
そんな色が。
蒼白く染め上げる。

様々な色が。
胸の奥で。
生まれては。
胸の内で。
浮かび上がり。

どの色が。
そう、どの人格が。
どのくらい。
叫んでいるのか。呼んでいるのか。
求めているのか。欲しているのか。

十人十色。
ならぬ。
一人十色。
そんなもので。
日々、生々流転と定まらない。



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2017/07/05 Wed *粒揃い / Small Faces

20170705greatesthitstheimmediateyea


粒は。
悪くない。
大きさも。
輝きも。
揃っている。

研き様も。
あれば。
磨き甲斐も。
ある。
なんだけど。

どうにも。
いま一つ。
活かしきれていない。
輝かせられていない。
そんなもどかしさ。

活かす機会を。
輝ける場を。
何とかして。
与えて。
広げていきたい。

その。
思いを。
抱いてはいても。
形にならない。
そんなもどかしさ。

粒を。
素材を。
その魅力を。
最大限に引き出す。
それが使命だからこそ。

『Greatest Hits The Immediate Years 1967-1969』'14年リリース。
CDボックスの一部としては以前からリリースされていたらしい音源の中から。
タイトル通りにイミディエイト時代のシングル盤としてリリースされた17曲を選んで。
総てシングル盤用のモノラル・マスターで収録したスモール・フェイセスの編集アルバム。
スモール・フェイセスの編集アルバムも星の数ほどあって。粗製乱造気味なのですが。
このアルバムは、そのマスターへの拘り具合と素晴らしい音質もあって。
ここ数年のスモール・フェイセスの編集アルバムの中では最も優れた一枚かなと思います。
ザ・フーと共にモッズを代表するバンドだったスモール・フェイセスです。
デビュー当初はデッカと契約して。順調にヒットを連発するも契約関係で揉めてしまい。
アルバム2枚(実質的には1枚半?)でデッカを飛びだして移籍先を探すこととなり。
縁あって。あのアンドリュー・ルーグ・オールダムのイミディエイトと契約して。
従来のモッズ・バンドらしい、ビート感とソウルフルな味わいは残しつつ。
急速に音楽性の幅を広げて。サイケデリックな側面も見せたりしつつその勢いは持続して。
「Here Comes The Nice」「Itchycoo Park」「Tin Soldier」「Lazy Sunday」とヒット曲を連発。
なりは小柄ながらも、顔役を意味するフェイスを名乗るだけのことはあるのだと。
スティーヴ・マリオット、ロニー・レーン、イアン・マクレガン、ケニー・ジョーンズと。
山椒は小粒でじゃありませんが。その粒揃いの才能を輝かせてみせたのでした。
ただ惜しむらくは。イミディエイトが所謂インディー・レーベルだったこともあってか。
米国ではまったくと言っていいほどに評価されなかったと。そこが勿体なかったかなと。
まぁ、あまりにも英国的な香りが濃厚だったってことも影響しているとは思いますが。
恐らくはその不満もあって、マリオットが脱退して、解散、フェイセスとして再編されてと。
その辺りに。どうにも、もどかしさと言うか。もっと輝けたのではとの思いが残るかな。
結局それは、フェイセスに関しても感じてしまうことではあるのですけれどね。

大きさも。
輝きも。
期待を抱かせる。
粒が。
揃っている。

研き様に。
よっては。
大化けしそうで。
磨き甲斐も。
あるのだけれど。

活かしどころが。
輝かせどころが。
いま一つ。
出てきそうで出てこない。
そんなもどかしさ。

活かす機会を。
輝ける場を。
何としてでも。
設けて。
高めていきたい。

その。
思いは。
皆、感じているのに。
旨くはいかない。
そんなもどかしさ。

粒を。
素材を。
その能力を。
最高の成果に結びつける。
それが使命だからこそ。

今のまま。
そのまま。
それでも。
悪くはない。
そうなのだが。

今のまま。
そのまま。
それでは。
勿体ないと。
思われて。

今のまま。
そのまま。
そこで充足するのは。
違うのではないかと。
惜しまれて。

今のまま。
そのまま。
そのことに。
慣れてしまうのが。
恐ろしくて。

研きたい。
そう。
思わせられたなら。
そう。
思うなら。

何とかして。
今よりも。
活かしたい。
輝かせたい。
それは譲れない。

粒は。
悪くない。
大きさも。
輝きも。
揃っているからこそ。



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2017/06/21 Wed 相応しく / Thin Lizzy

20170621badreputationukorg


渾名。
異名。
二つ名。
そんなものが。
ついて回る。

どうやら。
そいつは。
どうにも。
消えないらしい。
拭えないらしい。

紛れて。
馴染んで。
隠れている。
そのつもりでも。
隠し切れないらしい。

まるで。
暗闇の中で。
一人だけ。
月明りに照らされて。
踊っているかの如く。

浮いている。
異なっている。
故に。
目につく。
気に掛かる。

それならそれで。
その距離感を。
その立ち位置を。
利用するだけ。
生かしてみせるだけ。

『Bad Reputation』'77年リリース。
シン・リジィの通算で8枚目なるアルバム。
ブライアン・ロバートソンが一時的に脱退して。
それ故にジャケットもロバートソンも除いた3人となっています。
ロバートソンは3曲のみ参加していて。シン・リジィの武器であるツイン・リード・ギター。
その3曲を除いては、スコット・ゴーハムがダビングして一人二役をこなしています。
これがなかなか奮闘していて。ロバートソンやゲイリー・ムーアの陰に隠れがちな。
ゴーハムのギタリストとしての実力の程を知らしめるアルバムとなっています。
尤も。バンドとしての不安定な状況を反映してか。全体に地味な印象は拭えないのですが。
その抑えた、溜めている感じが。ある種の内に秘めた凄味を生んでいるかとも思えます。
哀愁や郷愁を漂わせるメロディ、それをハードに流麗に奏でるシン・リジィ。
その世界を想像し、創造へと描き上げる、フィル・リノット。この頃のフィルは絶好調で。
リリシズムにも過ぎない、ただハードなだけにも過ぎない。そこが絶妙な塩梅で。
そんなナンバーを、淡々とも感じさせる雰囲気で表現している。そこに迫力が生まれている。
そう。だから地味ながらも、シン・リジィが最も充実していた時期の傑作なのですよね。
「Dancing In The Moonlight (It's Caught Me in Its Spotlight)」なんてナンバーは。
まさにシン・リジィならではで。ここでのフィルの歌声、ベースは絶品で。
その証左の様なナンバーかなと。実に何ともシン・リジィはシン・リジィなのだよなと。
アルバム・リリース後のツアーにはロバートソンも復帰して。
その模様も収められた『Live & Dangerous』をリリースするもそれを最後に完全に脱退。
ゲイリーを迎えた『Black Rose (A Rock Legend)』もまた素晴らしいアルバムでしたが。
直ぐにゲイリーも脱退して。そこからはただのヘヴィ・メタル・バンドに成り下がって・・・
アイルランドの英雄と異名に相応しかったのは『Black Rose (A Rock Legend)』まで。
そしてその二つ名が最も輝いていたのはロバートソン在籍時代だったのかなと思ったりもするのです。

渾名。
異名。
二つ名。
そんなものを。
背負っている。

どうやら。
そいつは。
どこまでも。
ついて回るらしい。
下ろせないらしい。

潜んで。
装って。
隠している。
そのつもりでも。
見え隠れするらしい。

そう。
暗闇の中で。
一人だけ。
月明りに囚われて。
踊っているかの如く。

浮き上がってしまう。
放ってしまう。
故に。
見過ごせない。
注意を引かざるを得ない。

それならそれで。
その距離から。
その立ち位置から。
仕掛けるだけ。
活かしてみせるだけ。

渾名。
異名。
二つ名。
要は。
悪名。

そんなものが。
どこまでも。
ついて回る。
消せず。
拭えず。

そんなものが。
どこまでも。
ついて回る。
背負って。
下ろせず。

紛れようにも。
馴染もうにも。
潜もうにも。
装おうにも。
どうにもならない。

隠せない。
隠し切れない。
否。
隠すつもりなど。
ありはしない。

渾名。
異名。
二つ名。
要は。
悪名。

相応しく。
そいつを友にして。
月明りも友にして。
一人で。
踊りながら微笑んで。

相応しく。
その距離感を。
その立ち位置を。
利用するだけ。
生かしてみせるだけ。



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2017/06/20 Tue *取り敢えずダンス / Marc Bolan

20170620danceinthemidnightjp


眠れない。
眠りたくない。
そんな夜。
そんな真夜中。
取り敢えずダンス。

やるせない。
やり場がない。
そんな気持ちを。
胸に抱えて。
取り敢えずダンス。

どうしても。
どうにも。
こうにも。
ならないと知りながら。
取り敢えずダンス。

雨の予感。
風の予感。
嵐の予感。
包まれたまま。
取り敢えずダンス。

思わぬ展開。
思い通りにならない。
思いが届かない。
ため息一つ。
取り敢えずダンス。

諦めきれずに。
それでも。
無理矢理に。
断ち切らなくてはと。
取り敢えずダンス。

『Dance In The Midnight』'83年リリース。
マーク・ボランの未発表音源を集めた編集アルバム。
この日本盤のジャケットは英国盤とは異なる独自のものです。
当時、ボランの音源の権利はファン・クラブを運営していた夫妻の下にあって。
(そう言えば。今は、どうなっているのでしょうね?・・・)
次々と未発表音源やら、未発表ライヴやらがアルバムとしてリリースされて。
没後、数年にして時ならぬT.レックス、ボラン・ブームが起きたりしていて。
日本でも。オリジナル・アルバムの再発に続いて。それらのアルバムがリリースされて。
更には、次々とCMに起用されたりもして。ちょっとしたブームになっていました。
このアルバムには完全未発表だった音源が10曲収録されているのですが。
録音された時期は不明で。T.レックス名義ではなくてボラン名義なのがヒントなのかな。
想像するに。T.レックス用にマークが個人で録音していたデモ音源が元ネタで。
それに新たに、エレキとかストリングスを被せたり、重ねたりしたのだろうなと。
そう。一時期のジミヘンにも多くあった、まぁ、言わば完全に墓場荒らし的な商法・・・
なのです、が。これが不思議とボランだとそれほど腹が立たないと言うか、許せてしまう。
自分自身を、キャッチーでキッチュな玩具に仕立てて。世界を魅了して、駆け抜けた。
そんなボランだから。素材として遊ばれるのも楽しんでいるのではないか・・・
そう思えるから、聴く側としても。一緒に楽しめてしまうからなのかな。
ある意味では、凄くボランらしいアルバムとして捉えることもできるかもしれません。
あの「Stand By Me」のカバー以外は、総てボランのオリジナル・ナンバーなのですが。
「Solid Gold Easy Action」の別バージョンも含めて如何にもボランらしくて。
そのいい意味でのチープなところ。やっぱり、好きだなぁと、そう思わされて。
また「Stand By Me」が。これまたチープで、見事なまでにヘロヘロで。
もうね。大好きだなぁと。笑いながら、取り敢えず踊ってみたくなるのです。いいなぁ、マーク・ボラン。

眠れない。
眠れそうもない。
そんな夜。
そんな丑三つ時。
取り敢えずダンス。

やっていられない。
やりようもない。
そんな気持ちが。
胸に一杯で。
取り敢えずダンス。

どうしたって。
にっちも。
さっちも。
いかないと知りながら。
取り敢えずダンス。

雨の予感。
風の予感。
嵐の予感。
確信に変わる中。
取り敢えずダンス。

思わぬ素振り。
思い通りにいかない。
思いがすれ違い。
天を仰いで。
取り敢えずダンス。

諦めはしない。
それでも。
今夜のところは。
切り替えなくてはと。
取り敢えずダンス。

実のところ。
存外に。
重い。
心を抱えながら。
取り敢えずダンス。

実のところ。
想定外に。
深い。
傷口を眺めながら。
取り敢えずダンス。

実のところ。
想像以上に。
覚束ない。
足下に戸惑いながら。
取り敢えずダンス。

それでも。
それだけの。
思いが。
あったのだと。
取り敢えずダンス。

それでも。
そこまでの。
覚悟が。
あったのだと。
取り敢えずダンス。

それでも。
それまでの。
衝撃を。
受けるのだと。
取り敢えずダンス。

夜の闇の中。
微かな星の明かり。
道程は見えなくても。
君の存在を思えれば、感じられればと。
取り敢えずダンス。



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2017/06/19 Mon *渦中こそが / The Sensational Alex Harvey Band

20170619sahbstoriesukorg


物語には。
始まりがあれば。
終わりもある。
まぁ。
そんなところで。

終わりがあるから。
いいのか。
そうでないのか。
そこは意見が分かれるところ。
そうかもしれないが。

いま。
一つの物語が。
終わろうとしている。
それは確かなことで。
それを否定しようとも思わない。

寧ろ。
新しい物語を。
語り始めようとする。
書き始めようとする。
その背中を押したい気分ではあるけれど。

いま。
この時は。
暫し。
あの頃に戻って。
あの頃の物語を振り返ってみよう。

物語には。
始まりがあれば。
終わりもある。
そして。
その間、渦中こそが面白い。

『SAHB Stories』'76年リリース。
センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド(SAHB)の7枚目のアルバム。
オリジナル・アルバムとしては6枚目となるのかな。
確か、この年には2枚のオリジナル・アルバムをリリースしていて。その2枚目。
このアルバムのリリース後にアレックスが体調を崩して一時離脱。鬼の居ぬ間にと?
残りのメンバーで『Without Alex』なる洒落のきついアルバムをリリースしているので。
結果として第一期SAHBとしての集大成的な位置に置かれることにもなったかなと。
そう考えると意味深なアルバム・タイトルですが。どこまで意図していたかは不明かな。
ティア・ガスなる、ブリティッシュ・ハード・ロック・バンドに。
稀代のトリック・スター、アレックス・ハーヴェィが合流して生まれたSAHBですが。
兎に角。アレックスはキャリアも長い上に。その嗜好性も実に幅広くて。
スキッフルやブルース。更には俳優としてのキャリアもあって。その何でもありの劇場性。
それがSAHBの個性で。それを裏打ちしていたのが元ティア・ガスの面々の高い技量で。
特にギタリストの、ザル・クレミンソンの硬質な音質によるリフがカッコいいのですが。
そんなザルに対抗意識を燃やしたのか。このアルバムではキーボードを重用していて。
しかもシンセサイザーではない、エレピなサウンドが今までとは異なる印象を与えるかな。
曲調もミドル・テンポなナンバーが多くて。朗々と歌い上げるアレックスにはお似合いかと。
その一方で。ザルによるナンバーはいつにも増して硬質なロックであったりするとろ。
その異なる個性の対比が、SAHBの物語をドラマティックに盛り上げてきたのですが。
その対比もあまりにも明確になり過ぎると。物語の方向性も、結末も変わってしまう。
そう考えると。次作でのアレックスの欠席が惜しかった、痛かったなと。
ここまでの物語を振り返る時間があった上で、次のアルバムを制作出来ていれば。
このアルバムの世界、物語を新たに展開させた形での、第二期SAHBもあったかなと。
まぁ、そうそう。予想通りの展開には収まらないから、物語と言うのは面白いとも言えるのですけどね。

始まった。
物語には。
終わりがやってくる。
まぁ。
そんなものだから。

終わってくれるから。
いいのか。
そうでないのか。
そこは趣味が分かれるところ。
そうかもしれないが。

いまも。
一つの物語が。
終わりを迎えようとしている。
それは確かなことで。
それに抵抗しようとも思わない。

寧ろ。
新しい物語を。
語り始めることを決めた。
書き始めることに決めた。
その背中に拍手を送りたい気分ではあるけれど。

そう。
この時は。
暫し。
あの頃を振り返って。
あの頃の物語を語り合ってみよう。

始まった。
物語には。
終わりがやってくる。
そして。
そこに至る、渦中こそが面白い。

物語の。
始まりの。
その。
きっかけは。
何であったのか。

その。
きっかけも。
実のところ。
それぞれに。
それぞれで。

粗筋も。
章立ても。
起承転結の。
書き方も。
収め方も。

異なっていながら。
時に重なり。
時に寄り添い。
時に距離を置き。
紡ぎ合っていく。

展開にも。
得手不得手。
文体にも。
得手不得手。
補いあいながら。

始まった。
物語を。
転がして。
渦の中へと。
飛び込み、引き寄せ。

方向性を。
模索しながら。
結末を。
想像しながら。
もがき、苦しみ、それを楽しみ。

そうだね。
第一章は終わったかも知れないが。
続きはありそうで。渦中にはいるようで。
やっぱり渦中こそが。
それこそが面白い。



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2017/06/18 Sun *今がその時 / Status Quo

20170618nevertoolateukorg


遅かれ。
早かれ。
その時は。
確実に。
やってくる。

そいつだけは。
そいつばかりは。
見事なばかりに。
公正で。公平で。
嫌にもなるが。

ならば。
もう遅いとか。
もう手遅れとか。
そんなご託を。
並べている間も惜しい。

今から。
やれること。
今だから。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

その時まで。
歩むだけ。
駆けるだけ。
とことん。
楽しむだけ。それだけ。

遅すぎるなどと。
逸機だと。
認めるのは。
容易いこと。
ならば。認めなければいい。

『Never Too Late』'81年リリース。
ステイタス・クォーの14枚目のオリジナル・アルバム。
ハード・ブギーに心を決めてからは毎年の様にコンスタントにアルバムをリリース。
それも総てを全英アルバム・チャートのTOP10内に送り込んでいて。
このアルバムも見事に全英2位の座に輝いています。その絶大なる人気は想像以上で。
あのライヴ・エイドでも英国側のトップ・バッターとしてステージに上がり。
ロック版マダム・タッソーの館?では入り口で観客を出迎えていました。
大袈裟ではなく。ビートルズやクイーンと比肩しうる英国の国民的バンドなのですよね。
時の流れ、時代の潮流など気にも留めない、ものともしないステイタス・クォーですが。
このアルバムの前は若干ですが、ポップに傾いたと言うか、日和っていた感じもあったかな。
(あくまでも、ステイタス・クォーにしては、ですけどね・・・)
このアルバムでは針を落とした瞬間にゴツゴツとしたハードなギターが聴こえてきて。
そこにキャッチーなメロディが乗ってと。そうそう。これがステイタス・クォーだぜと。
思わず。ガッツ・ポーズをしたくなる納得の、品質保証の金太郎飴サウンドが楽しめます。
確か、このアルバムを最後にオリジナル・ドラマーが脱退しているはずで。
それも含めて。今からでも遅くないとばかりに、原点を思い出すとの意味もあったのか。
なんと「Carol」をやっていたりもします。これをやったらネタがバレバレだろうと。
そんな危惧も何のその。実に堂々と、そして楽しく、ハードなブギーを決めています。
迷いを断ち切った、迷いの無くなったステイタス・クォーには恐いものなど無いだろうなと。
時代遅れだとか、時代錯誤だとか。その時代なんてものは誰が決めるものなのかと。
引き際だとか、潮時だとか。その時なんてものを誰かに決めさせてたまるものかと。
何かね。そんな覚悟と言うか。決意表明にも聴こえてくるアルバムなのですよね。
それにしても。このジャケットのセンスはなぁ。その無頓着さもまたステイタス・クォーらしくはありますが。

遅かれ。
早かれ。
その時は。
間違いなく。
訪れる。

そいつだけは。
そいつばかりは。
公正で。公平で。
でも。いつなのか。
不安にもなるが。

ならば。
もう遅いからとか。
もう手遅れかもとか。
そんな言い訳を。
考えている間も惜しい。

今でも。
やれること。
今こそ。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

その時まで。
転がるだけ。
賭けるだけ。
とことん。
面白がるだけ。それだけ。

遅すぎたなどと。
逸機だと。
認めるたなら。
そこでお仕舞い。
ならば。認めなければいい。

時の流れなど。
気にしている。
その間が勿体ない。
そんな時など。
必要ない。

時代の潮流など。
気に留めている。
その間も勿体ない。
どんな時代でも。
関係ない。

遅かれ。
早かれ。
やってくる。
訪れる。
その時までは。

遅いも。
早いも。
いつが。
その時かは。
己が決めるだけ。

遅れているのか。
並んでいるのか。
時代を。
どう扱うかも。
己が決めるだけ。

今だから。
やれること。
今こそ。
やれること。
そいつをやるだけのこと。

歩む。
駆ける。
転がる。
賭ける。
それだけのこと。

遅かれ。
早かれ。
ならば。
楽しむだけ。それだけ。
面白がるだけ。それだけ。

今がその時。認めるだけ。決めるだけ。



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2017/06/17 Sat *過剰防衛 / Motörhead

20170617overkill


嗅覚が。
触覚が。
感じている。
告げている。
危ないと。危ういと。

今は。
未だ。
小さな波紋。
でも。
見過ごしたら。

やがて。
そう遠くない先に。
大きな脅威。
そんなものに。
化ける可能性が高いと。

だから。
今のうちに。
消してしまおう。
摘み取ってしまおう。
先手必勝。

攻撃は。
最大の防御。
いつでも。
どこでも。
そうとは限らないが。

この感じは。
この匂いは。
危なすぎる。
危うすぎる。
叩きのめしてしまうに限る。

『Overkill』'79年リリース。
モーターヘッドの2ndアルバム。
アルバム・タイトルの通りに過剰なまでに。
過激な攻撃、突撃、爆撃を繰り広げるモーターヘッド。
このトリオとは思えない傍若無人な暴れ振りと駆け抜けていく感覚。
これこそがモーターヘッドの真骨頂と言えるかなと。
針を落とした瞬間に先制攻撃を喰らわされ。もうそのまま撃たれ続けるみたいな。
手数の多い連打もあれば、フットワークも軽い思わぬ角度からの一撃もあれば。
一撃入魂、一撃必殺の様な重量級の止めを刺しにくる一撃もありと。
その畳み掛ける様な攻撃の前では、ガードもディフェンスも役に立たなくて。
それこそガードを固めていても。その上から、それごとブッ飛ばされる感じです。
これで単調なら、面白くも何とも無いのですが。凡百のデスメタルとは異なり。
リフや、フックに味が、変化があって。ヘヴィにしてキャッチーでもあると。
そこに実は長いキャリアを誇るレミーならではの強みを感じたりもします。
決して無謀な突撃を仕掛けている訳では無く。確かな戦略、戦術があるのですよね。
それが成せるのも、圧倒的な技量と、そして体力があるからで。
結局は電車道を突っ走られて、一気に土俵下に飛ばされることに変わりはないのですが。
そのことが、心地良い、快感ですらある。そこには味と言うか、何と言うか。
そのサウンドに血が通い、筋が通っている。だからこそ生々しいまでのリアルさがあり。
それが。ただうるさいだけの。独りよがりの勘違いしたものにはなっていないのですね。
それでも。爆音、轟音であることには間違いは無く。その無双のド迫力。
そいつがモーターヘッドの最大の魅力であることは間違いが無くて。それが痛快、爽快なのです。

嗅覚が。
触覚が。
震えている。
粟だっている。
危ないと。危ういと。

今は。
未だ。
小さな綻び。
でも。
見過ごしたら。

やがて。
そう遠くない先に。
大きな亀裂。
そんなものに。
成長する可能性が高いと。

だから。
今のうちに。
塞いでしまおう。
消し去ってしまおう。
先手必勝。

制する者は。
先んじる。
いつでも。
どこでも。
そうとは限らないが。

この感じは。
この空気は。
危なすぎる。
危うすぎる。
叩き潰してしまうに限る。

結界に。
入られる前に。
否。
近づかれる前に。
その前に。

先手必勝。
先制攻撃。
有無をも言わせず。
叩きのめす。
叩き潰す。

小さな波紋だから。
小さな綻びだから。
見過ごさず。
摘み取ってしまう。
消し去ってしまう。

化ける前に。
成長する前に。
驚異が。
亀裂が。
生まれる前に。

嗅覚の。
触覚の。
発する。
警報に。
その響きに従って。

撃ちまくり。
ブッ放し。
ブッ飛ばし。
圧倒的に、一方的に。
攻めまくり、壊滅させてしまおう。

過剰防衛。
そいつが。
必要な時がある。
それでしか守れないものがある。
ならば。躊躇いなくやるだけさ。



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