2009/08/22 Sat *祭りだ、祭りだ / Bad Company

20090822happi


祭りだ。
祭りだ。
お祭りだ。

人がいっぱいで。
暑くて。うるさくて。
混んでて。歩きづらくて。
そうなんだ。そうなんだよ。
それでも。

やっぱり。
行きたいよね。
行かなきゃね。
年に一度の夏祭りだ。
久し振りに。
浴衣を着て。
雪駄を履いて。
日本の夏だね。

焼きそば食べたいね。
串焼きもね。
パエリアとか。
フィッシュ・アンド・チップスとか。
やっぱりギネスだな。

祭りだ。
祭りだ。
お祭りだ。

『Burnin' Sky』'77年リリース。
浴衣ならぬ法被姿のポール・ロジャースがいなせな(?)バッド・カンパニーの4thアルバム。
ご存知の様にこの頃ロジャースは日本人女性と結婚していて。かなり日本贔屓だったんですよね。
それが高じて日本の刑事ドラマのテーマ曲まで歌ってましたからね。夜明けの刑事~♪ってね。
そう思ってみるからか。ロジャースって顔立ちまで何だか日本人っぽい様な・・・それはないか。
でもその歌声はソウルフルなのと同時に演歌を歌っても実に似合いそうなのは万人の認めるところで。
その辺りが日本で人気が高い理由だなんてまことしやかに言ってる人もいたっけなと。
まぁ、そんなんで。そのロジャースの歌声と、サイモン・カークが叩き出すズシッとくるリズムがあれば。
それだけで。もうバッド・カンパニー、バドカンな訳で。それだけで良かったりはするんですけど。
このアルバム辺りになると。ちょっとこう魅力的なと言うか、引っ掛るナンバーが少ないのも事実で。
そこが残念と言うか。あまり針を落とす機会が無い理由かも。ロジャースの歌声はいつでも好きなんだけど。
法被と、鉢巻が妙に似合ってしまうジャケットのロジャースほどのインパクトには中身は欠けるかなと。
それにしても。ロジャースってこのままで夏祭りの櫓の上で歌っててもなんの違和感も無さそうですよね。

祭りだ。
祭りだ。
お祭りだ。

年々人出が増えてるよね。
やっぱり暑かったしね。
屋台にも行列できちゃうし。
そうなんだ。そうなんだよ。
それでも。

やっぱり。
行って良かったよね。
行かなきゃ終わらないよね。
我等が街の夏祭りだもの。
久し振りに。
浴衣で。
雪駄で。
日本人で良かったね。

焼きそば食べ損ねたな。
並んでたもんね。明日だね。
さざえの串焼き懐かしい味だったね。
冷たい胡瓜も美味しかったね。
パエリアも相変らず。
フィッシュ・アンド・チップスは売切れだったね。
お祭りで飲むシャンパンもいいよね。

祭りだ。
祭りだ。
お祭りだ。

なんだか。
食べ物と飲み物の話ばかりだけど。
久し振りの顔も揃って。出会えて。
みんな笑顔で。声も弾んでて。
楽しげな熱気を身に纏っていて。
浴衣で記念に一枚撮ろう。

祭りの後は切なくて。
それでもやっぱり。
夏祭りの夜は楽しく更けていくのです。

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2009/04/30 Thu *すたこらさっさ / Bad Company

20090430runwiththepack


貧乏性。
心配性。
じゃないけれど。
本質的に。
本能的に。
ここでいいやとか。
ここが落着くとか。
このままずっととか。
そういうのが苦手で。
そうなると何だかむず痒くて。
動き出したくなる。
走り出したくなる。
逃げ出したくなる。

必要なものだけもって。
すたこらさっさ。
振り返りもしないだろう。

『Run With The Pack』'76年リリース。
シルヴァー・メタリックのジャケットが鮮烈な印象を残すバッド・カンパニーの3rdアルバム。
(相方に言わせると狼の親子が最近流れてる某カメラのCMを思わせるとのこと)
前作『Straight Shooter』があまりにも米国風になり過ぎたとの批判もあった様で。
(個人的にはその2ndアルバムも好きなんですけどね・・・
http://jumpintacflash.cocolog-nifty.com/decembers_childrenand_eve/2008/03/20080301_sat_72b6.html
じゃぁ、原点回帰して。ブリティッシュ・ロックの香りを濃厚に・・・したかと言うとそればかりでは無くて。
そのメロディーの端々に、フリー、ストーンズ、ビートルズから連なる系譜を感じさせつつ。
ポール・ロジャースの力強い歌声と、サイモン・カークの叩き出す重くて小気味の良いリズムが。
更にスケールの大きいサウンドを聴かせています。このスコーンとした突き抜け方がバッド・カンパニーかなと。
そこが魅力でもあり、時に大味に感じる要因でもありますが。まぁ、聴いててスカッとさせてくれるのは確かです。
グッと力技で盛り上げるタイトル・ナンバー、一方でノヴェルティな「Young Blood」のカヴァーの力の抜け方。
そんなバラエティに富んだサウンドを聴かせる余裕が漂っているのも、らしくていいんじゃないかと思うのです。

貧乏性。
心配性。
じゃないけれど。
本質的に。
本能的に。
こんなわけないだろう。
ここでいいはずないだろう。
このままですむとは思わないだろう。
そういうのが染み付いてる。
そうなると何だか堪らなくて。
動き出したくなる。
走り出したくなる。
逃げ出したくなる。

必要なものだけもって。
すたこらさっさ。
振り返りもしないだろう。

変化がなきゃ。
流れてなくっちゃ。
動いてなくちゃ。
危なくなくちゃ。
楽しめなくちゃ。
そんな何かを求めて。
走り出す。
すたこらさっさ。
持っていかなきゃならないものは。
必要なものは。
解ってるから。

すたこらさっさ。

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2009/02/26 Thu *面子 / Kossoff Kirk Tetsu Rabbit

20090226kktr


面子。
この面子。
最強ではないかもしれない。
最善の組合せではないかもそれない。
それでも。
知恵を出しあえば。
頭を絞って。論を戦わせて。
人心を動かせれば。
それなりの。悪くは無い。
なかなか魅力的な話だって出来なくは・・・ない。

『Kossoff Kirk Tetsu Rabbit』'72年リリース。
ポール・ロジャースとアンディ・フレイザーに生じた亀裂(だけが原因では無いでしょうが)によりフリーが解散。
とばっちりを受けた(?)ポール・コゾフとサイモン・カークが山内テツとラビットに声をかけて結成されたユニット。
メンバー4人の間に漂う緊張感が魅力だったフリーと違い、間に流れるのは大らかな心地良さとも。
クラプトン、デイヴ・メイソン、そしてストーンズ。その例に漏れず彼等も目指すところは土の匂い漂う米国南部で。
その点では米国人であるラビットの奏でる味のあるキーボードがアルバム全体の鍵を握っている様で。
来日時にテツを見初めたらしいカークと、そのテツのリズム隊もアーシーでスワンピーなうねりを生み出していて。
確かに強力なヴォーカリストと、魅力的なソングライターを欠いているのは痛いには痛いのですが。
コゾフのブルージーなギターも相変らず咽び泣いていて。これはこれで。なかなかに捨てがたいアルバムです。
それにしても。コゾフはこの時点で未だ21歳。このギター。そしてその後の運命・・・儚いなぁ、あまりにも。

面子。
この面子。
最強ではないこの面子で。
最善の組合にはならないこの状況で。
それでも。
知恵を尽くして。
思考のかぎり。言葉のかぎりでもって。
人心を動かせれば。
それなりの。悪くは無い。
なかなか魅力的な話だって続かなくは・・・ない。

その為に。
できるかぎり。
力のかぎり。
思いのかぎり。
ナレッジも。
スキルも。
コネクションも。
動かしてみるかな。とりあえず。

この面子も。
嫌いでは無いから・・・ね(笑)。

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2008/10/28 Tue *便りが届く / Free

20081028airmail


あれ?
エア・メール?誰からだろう?
ん?
な~んだ。
そうか。そうか。
ねぇ。
なに?
エア・メールが届いたよ。
誰から?
誰からだと思う?解らない?
誰、誰?
元気ですか?私は昨日・・・
あっ!ちょっと、待って。
届いたね。
届いたでしょ。
良かったね。
良かったでしょ。

広い世界の何処かから。
でも同じ空の下。
ちょっとだけ時を経て。
便りが届く。

『Free Live!』'71年リリース。
同年2月の英国ツアーで収録された(異説もあり)フリーの活動中にリリースされた唯一のライブ・アルバム。
ジャケット全体が洋封筒を模していて。メンバーの顔写真は切手として貼付されています。
活動中にリリースと書きましたが実際には伝説の初来日後に最初の解散を表明した時期でもありました。
去っていくフリー、その4人から突然届けられた最後の便りと言った趣もありました。
(結局、このアルバムの高評価にも後押しされたか。同年の12月には早々と再結成されています・・・)
フリーの魅力は4人編成でシンプルながらも、重心の低い、それでいて開放感に溢れたサウンドにあるのですが。
ライブならではの。その熱い演奏がより一層の粘りを感じさせ。そして4人の、その間にある“間”が絶妙で。
その“間”から立ち上る一音、一音に込められた思いや匂いが空に向っていくのが見えるようですらあります。
A面1曲目の「All Right Now」の、その最初の一音。それだけで。フリーを好きで良かったと思えるのです。
惜しむらくは最後の1曲だけがスタジオ録音だったことで。出来ればライブだけで纏めてほしかったかなと。

あれ?
ブログにコメント?誰からだろう?
ん?
な~んだ。
そうか。そうか。
へぇ。
そうなんだ。
コメントが届いたよ。
でも?
1年も前のブログに?どうして今?
でも、でも。
元気そうだな。空が青かったか・・・
あっ!ちょっと、待って。
届いたんだな。
届いたんだよ。
何だか。
嬉しいよな。

広い世界の何処かから。
でも同じ空の下。
ちょっとだけ時を経て。
便りが届く。

なんでもない様な。
なんにもおきなっかた日に。
同じ空の下から。
便りが届く。
想いが。匂いが。
空に立ち上っていく。
胸の奥の何処かが微笑んでる。

ありがとう。

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2008/03/01 Sat *賽の目 / Bad Company

20080301straightshooter


どっちへ転ぶか。
どこへ行くのか。
それは。
そう。
賽の目しだい。
そんなもの。

いま、この時。
ここにいるのも。
今夜、こうして。
このカウンターで。
気の置けない時を過ごして。
心安らいでいられるのも。
振ってきた。出てきた。
賽の目の結果。
そんなもの。

『Straight Shooter』'75年リリース。
ヒプノシスによるジャケットが印象的なバッド・カンパニーの2ndアルバム。
何故か昔からこのジャケットが好きで。そのせいもあってか1stアルバムに次いで針を落とす機会は多いかも。
フリーやモット・ザ・フープルの影も色濃かったその1stアルバムと比較すると吹っ切れた感もあって。
それがスケールの大きさと言うか大らかさを感じさせたりもします。尤もそれがやや大味で薄味になりかけたりも。
それをピリッと引き締めているのが勿論、ポール・ロジャースの歌声です。ソウルフルでブルージィーで。
そして。その歌声には何とも表現しがたいのですが。ブリティッシュ・ロックの矜持の様なものが宿っているなと。
フリーがアメリカでは商業的には成功しなかっただけに。期するところもあったであろうロジャース。
その為にはアメリカン・ロックにも通じる前述した様なスケールの大きさや大らかさが必要だったと思うのですが。
それは危険な賭けでもあったはずで。その賭けを成功に導いたのが。譲れない一線を守り抜いたのが。
ロジャースの歌声だったのではないかと。骨太い筋を一本ビシッと通しているその歌声に痺れるのです。

どっちへ転ぶか。
どこへ行くのか。
それは。
そう。
賽の目しだい。
そんなもの。

いま、この時。
ここでこうしていても。
明日も、明後日も。
このカウンターで。
気の置けない時を過ごせるか。
心安らいでいられるかも。
振られる。出てくる。
賽の目の結果。
そんなもの。

そんなもの。
それでいい。
譲れないものは。
守りたいものは。
はっきりしてるから。
それでいい。

尤も。
譲れない。
守りたい。
そんな貴女の。
掌の上で。
転がっている賽の目は。
とっても気になるけれど(笑)。

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2007/07/27 Fri *見る夢は / Bad Company

20070727desolationangels


例えば。
虚しさに包まれて。
無力感を振り切れなくて。
片隅で膝を抱えて。
溜息をついてしまう様な。
そんな時でも。
いつでも。
そう。
例えば。
廃墟に一人とり残されたとしても。
それさえあればと。
探しているものがある。
求めているものがある。

『Desolation Angel』'79年リリース。
いかにもヒプノシスなジャケットも印象に残るバッド・カンパニー(バドカン)の5thアルバム。
バドカンはやっぱり初期だよな、1stに限るよなとの声も根強かったりして。
個人的にも針を落とすのは初期の2枚、やっぱり1stが圧倒的に多かったりするのですが。
やれパンクだ、やれ産業ロックだと。逆風の強い時期にリリースされたこのアルバム、
実はバドカンのブリティッシュ・バンドとしての意地と底力をみせたアルバムだったりします。
勿論、セールスを意識してアメリカナイズされた部分もあるのですが。
ブルースやゴスペルやスワンプまでも感じさせながら。あくまでも音の質感に独特の湿り気があって。
更にはリズムにも。あの、バドカンならではの重心の低い間があるのです。それが心地良くて。
らしくないシンセ・ドラムを使用した「Rock 'N' Roll Fantasy」もやはり、その間に惹かれてしまうのです。
要は、ポール・ロジャースのソウルフルなヴォーカルとサイモン・カークのヘヴィーなドラムス。
フリー以来の、2人の絡みが生み出す何か。それさえあればと。それが好きなのだと。それだけなのですが。

例えば。
切なさに包まれて。
寂寞感を振り切れなくて。
片隅で立ち尽くして。
空を見上げてしまう様な。
そんな時でも。
いつでも。
そう。
例えば。
廃墟を一人でさ迷っていたとしても。
それさえあればと。
探しているものがある。
求めているものがある。

夢があれば。
夢が見れれば。
廃墟の片隅に。
舞い降りた天使と。
ひと時だとしても。
一瞬だとしても。
白日夢だとしても。
それさえあればと。

そして。
見る夢は。
悪夢だとしても。
天使の悲鳴だとしても。
それさえあればと。
探していたものだから。
求めていたものだから。

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2007/06/28 Thu *だいじょうぶ / Free

20070628fireandwater_1


仕事を終えて。
夜の路上に立つ。
夜空を見上げて。
深呼吸一つ。
夜の匂いがした。
闇の香りがした。
よしっ。
だいじょうぶ。

小さなことも。
大きなことも。
いろいろあったけれど。
今日もまぁまぁうまくいった。
今日もまぁまぁ楽しかった。
だいじょうぶ。

『Fire And Water』'70年リリース。
やはりフリーと言ったら、このアルバムだろうと。畢生の傑作にして代表作たる3rdアルバム。
静から動へ。動から静へ。その抑揚の、緩急の鮮やかさ。抑制と爆発の見事な対比。
正にタイトル通りに。天をも焦がす炎と。それを静かに映しだす水面の如く。実に見事な陰影に富んでいます。
初めて自らの手で制作も手がけて。自分達の魅力を余すところ無く表現してみせたフリー。
大半の作品はポール・ロジャースとアンディ・フレーザーによるもので。その充実振りには目を見張りますが。
ポール・コゾフもまたそのギターで。思いの丈を吐き出すか如く。青白い炎を燃え立たせています。
タイトル曲も「Mr.Big」も。そしてやはり・・・「All Right Now」が。このキャッチーで明快なナンバーで決まりかなと。
何はなくても。この曲さえあれば大丈夫と。そう思わせるだけの闇雲な説得力がそこにあるのです。
それにしても。このアルバムリリース時点で。ロジャースとサイモン・カークが20歳。コゾフが19歳。
フレイザーに至っては17歳(!)だったのですから。何とも言葉を失ってしまうのですが。
ここで頂点を極めたが故のその後の失速と迷走振りはさもありなんだったのかもしれません・・・

信号を渡って。
待ち合わせた場所へ。
貴女の笑顔を見つめて。
深呼吸一つ。
髪の匂いがした。
甘い香りがした。
よしっ。
だいじょうぶ。

小さなことも。
大きなことも。
いろいろあるけれど。
今夜も楽しいに決まってる。
今夜も幸せに決まってる。
だいじょうぶ。

何はなくても。
この夜があれば。
貴女がいれば。
だいじょうぶ。

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2007/06/24 Sun *潜行中 / Sharks

20070624sharks


その時を待って。
深く静かに。
息を潜めて。
潜行中。

その時が来るまで。
静寂の世界に。
身を潜めて。
潜行中。

その時・・・

『First Water』'73年リリース。
フリー解散後にアンディ・フレイザーがクリス・スペディングと共に結成したシャークスの1stアルバム。
フレイザーが大半のナンバーを手掛けているだけに。あのフレイザーならではのメロディーも楽しめますし。
何よりもあのフレイザーの粘っこくうねるベースがサウンドの骨格を支えているのが心地良くて。
スペディングのギターとの相性も良くて。なかなかに正統的なブリティッシュ・ロックの小品として楽しめます。
そして。スニップスなるヴォーカリストの歌声が。これが節回しも含めてポール・ロジャースに似ていて。
なんとなく。どことなく。フリーに似通った印象がアルバム全体を通じて漂っていたりもするのです。
それをどう感じるかが。このアルバムを好きになるか嫌いになるか。評価するか否定するかの分かれ目ですが。
フレイザー自身は。元々は自分自身がマイクの前に立って歌うことを想定していた様で。
このアルバム1枚で脱退してしまいます。後に自らの名前を冠したバンドを結成して。
そこで初めて念願のヴォーカリストともなったフレイザー。このアルバムは正に潜行中の1枚とも言えるのです。

その時を待って。
深く静かに。
息を潜めて。
潜行中。

その時が来るまで。
静寂の世界に。
身を潜めて。
潜行中。

その時・・・

世界の果から。
深海の底から。
突然現れて。
突如浮上して。
襲いかかる。
挑みかかる。
その時を夢想しながら。
潜行中。

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2007/04/20 Fri *まだまだ / Back Street Crawler

20070420bandplayson


まだまだ。
そう。
まだまだ。
その。
瞳が輝く限り。
その。
胸が高鳴る限り。
まだまだ。
止めるわけにはいかない。

『Band Plays On』'75年リリース。
フリー解散後、ソロ・アルバムを発表するもドラッグによる健康の悪化で休養していたポール・コゾフ。
回復を待って。そのソロ・アルバムのタイトルを冠したバンド、バック・ストリート・クロウラーで復活しました。
この1stアルバムではまさにそう、あのフリーでのプレイを髣髴とさせるギターを聴かせてくれています。
どんなに激しくても、必ず哀感を感じさせてしまう。あのコゾフのギターがここでも“泣いて”います。
尤も泣けば泣くほど。あまりにも繊細なその心の襞の震えまで伝わってきそうで、時に辛くもありますが。
それでもこのアルバムには、ここには。まだまだ止められない、まだまだ続けようとするコゾフがいます。
あまりにもフリーの影が濃すぎる気もしますが。それでもどうにも。愛さずにはいられないアルバムなのです。
だってね、コゾフが、あのコゾフが。ここではまだまだ前を向こうと、進もうとしていたのですから。

まだまだ。
そう。
まだまだ。
その。
瞳が輝く限り。
その。
胸が高鳴る限り。
まだまだ。
続けられるはずだ。

だから。
まだまだ。
慣れてしまわないで。
まだまだ。
諦めてしまわないで。

まだまだ。
笑えるのだから。
まだまだ。
前へ進めるはずだから。
それが。
一歩だとしても。二歩だとしても。
まだまだ。
歩む余地は残されているのだから。

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2007/04/09 Mon *あいたい / Bad Company

20070409badcompany


あいたい。
あいたいなぁ。
あいたいよぉ。

解ってるさ。
今でも。いつまでも。
友達だもんな。仲間だもんな。
今でも。いつまでも。
そこにいるんだよな。そこで見てるんだよな。

でも。
声が聞きたい。
話がしたい。
飲みあかしたい。

あいたい。

『Bad Company』'74年リリース。
元フリーのポール・ロジャースとサイモン・カークに。
元モット・ザ・フープルのミック・ラルフルと元キング・クリムゾンのボズ・バレルが合流して。
そんな一癖も二癖もある、つわもの達が“仲間”になったバッド・カンパニーの1stアルバム。
ブルース、ソウルを根っ子に持ったロジャースの黒く熱い魂の歌声に。
骨太なR&Rを根っ子にしながら外連味もあるラルフスのギターがいい塩梅で絡み合っていて。
実に、なんとも。華も実もある御機嫌なブリティッシュ・ハード・ロックを聴かせてくれています。
アルバム冒頭の「Can't Get Enough」の、そのカウントを耳にするだけで背筋がゾクゾクするほど痺れます。

あいたい。
あいたいなぁ。
あいたいよぉ。

解ってるさ。
今でも。いつまでも。
友達だもんな。仲間だもんな。
今でも。いつまでも。
そこにいるんだよな。そこで見てるんだよな。

でも。
声が聞きたい。
話がしたい。
飲みあかしたい。

あいたい。

カウンターで。
ジャックを飲りながら。
とりとめもない会話を交わして。
言葉にもならない想いを廻らせて。
同じ時間に身を委ねて。
同じ空気に身を沈めて。

あの曲の。あのカウントが。
やっぱりいいねぇ。
バドカンはいいよねぇ。
ロックはブリティッシュだよねぇ。
もう一杯いきますか?
せっかくだからねぇ~。

あれから1年。
もう1年。まだ1年。

師匠、あいたいなぁ。あいたいよぉ。

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2007/02/18 Sun *渡っていこう / Free

20070218free


雨も上がった。
日も暮れた。
誰かも帰ってきた。
さぁ、向こう側へと。
さぁ、あちら側へと。
今日から明日へと。
新しい日々へと。
渡っていこう。

『Free』'69年リリース。
前作から半年余りのインターバルでリリースされたフリーの2ndアルバム。
デヴュー前から精力的にライブを行って知名度を高めていたフリー。1stアルバムの評判も上々で。
このアルバムに関する期待も高まって。制作にはかなりのプレッシャーもあった模様です。
所属するアイランド・レコードの社長、クリス・ブラックウェルが自ら制作に当たるほどの意気込みもあって。
それに応えるかの如く、収録されているのが総てオリジナル・ナンバーになっていたりします。
1曲を除いてはポール・ロジャースとアンディ・フレイザーの共作となっていて幅広く、多彩なものとなっています。
勿論、根底にはブルースがあって。特にポール・コゾフのギターにはその感が強いのですが。
バンド全体はよりタイトに、ハードに。そしてキャッチャーにと。いよいよフリー・サウンドが萌芽しています。
最早この時点でブルース・ロックの範疇を飛び越えて。新たな世界へと踏み出した、渡ったフリーなのです。

星も見えた。
夜も更けた。
誰かとも笑った。
さぁ、向こう側へと。
さぁ、あちら側へと。
今日から明日へと。
新しい世界へと。
渡っていこう。

さぁ、明日。
陽が昇って。
朝が来たら。
目を覚まして。
青空を見上げたら。
軽い足どりで。
大きなストライドで。
渡っていこう。

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2006/11/14 Tue *誰でも彼でも / Free

20061114roughandready


とどのつまり。
誰でも彼でも。
大人になれるわけではなくて。
親になれるわけでもなくて。
そこのところが。
解ってないから。
どんどんおかしなことになってんじゃないかと。
大人には。親には。
責任ってものがあるからな。
それをとれないなって思ったら。
なっちゃいけないものがある。
やっちゃいけないこともある。

粗製濫造したら駄目なんだよ。

『Free&Easy,Rough&Ready』'76年リリース。
「The Hunter」のリバイバル・ヒットに乗じて企画されたフリーの編集盤。
'74年に二枚組の編集盤、『Free Story』が既にリリースされていた為に。
ヒット曲、代表曲よりも。隠れた名演集といった趣が強かったりします。
まぁ、フリーは数少ないオリジナル・アルバムをじっくり楽しむのがいいと思いますが。
言いえて妙なタイトルが示す通りの。フリーのサウンドに漂う大らかで骨太な魅力は充分に伝わります。
自由で簡単(Free&Easy)に演ってそうで、粗製濫造(Rough&Ready)で創りだせそうですが。
どうしてどうして。この単純で隙間の多いサウンドで、あの色気を出すのは並大抵のことではないのです。
だからこそ。今でもフリーの短い航跡は光り輝いているのです。

とどのつまり。
誰でも彼でも。
捨てなきゃならないものがあって。
引き受けなきゃならないものもあって。
そこのところが。
解ってないから。
どんどんおかしなことになってんじゃないかと。
大人にも。親にも。
なればいいってもんじゃないから。
なったから偉いってもんでもないから。
ならなくてもいいんだよ。
やらなくてもいいんだよ。

粗製濫造したら駄目なんだよ。

違うかな?

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2006/11/09 Thu *遠きにありて / 山内テツ

20061109tetsu


いい天気だなぁ。
空を見上げて立ち止まる。
青いなぁ、高いなぁ。
この同じ空の下にある。
あの街やこの街を思う。
あの街角の風景を。
この街角でのひと時を。
思い出して微笑んでしまう。
そしてふと。その街の情景が。
目の前に浮かぶ。頭の中を過ぎる。

『ききょう』'76年リリース。
フリー、フェイセズでの活躍を経て日本へ帰郷した山内テツのソロ・アルバム。
後にゴダイゴを結成する面子を中心としたミュージシャンを従えて。
太くて、よく響く。そんな御機嫌なベースでリズムを刻みながら、訥々と歌うテツ。
心なしか穏やかに緩やかに流れる時や、その時の中に佇む街角の情景が感じられる気がして。
そこにはやはり、故郷へ帰ってきたテツの心境が反映されているのかなとも思ったり。
あの時代に単身海を渡り。ロック界の、それも最前線で活躍していたテツ。
言わば野茂やイチローの様なパイオニアであったわけですが。遠きにありて思うこともあったのかなと。
最近は噂も耳にしないのですが。今もどこかであの御機嫌なベースを弾いててほしいなと思います。

いい天気だなぁ。
空を見上げて思いをはせる。
青いなぁ、高いなぁ。
これと同じ様な空を。
その街でも何度も見た様な空の下で。
その街角の風景を。
その街角での一時を。
思い出して苦笑いを浮かべる。
愉しくないことの方が多かったのに。
退屈でたまらない時を過ごしてたのに。
何故かふと。その街の情景が。
目の前に浮かぶ。頭の中を過ぎる。

遠きにありて思うもの。
故郷があるってのは。
悪いことでもないのかもしれないな。

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2006/10/21 Sat *単純に、簡単に / Andy Fraser Band

20061021andyfraserband


単純に。
そう単純に。
ただ心の赴くままに。
そうすれば。
選ぶべきして選んで。
残るべきして残って。
それだけの。
単純な世界で。
いいんだよな。

『Andy Fraser Band』'75年リリース。
フリー解散後、シャークスを経て自らのバンドを結成したアンディ・フレイザー。
ギター・レスのトリオと言う特異な編成で自らの目指すサウンドを追求しています。
フリー時代から自由に弾むベースを奏でて、独特の色香を醸し出していたフレイザー。
またフリーの幾多の名曲を作ってきたフレイザーでもあるので。
リズムを重視しながらも実に鮮やかでキャッチーなメロディーが耳を奪います。
肝心な事さえ忘れなければ、外さなければ。大袈裟にしなくても、難しくしなくても。
充分に描ける世界があるのだと。そんなことを教えてくれるいいアルバムです。

簡単に。
そう簡単に。
ただ体の求めるままに。
そうすれば。
動くべきして動いて。
向うべきして向って。
それだけの。
簡単な世界で。
いいんだよな。

そこにこそ。
思い描く。
あるがままの。
姿があるのかもしれない。

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2006/10/01 Sun *じたばた / Free

20061001heartbreaker


じたばた。
終わるまで。
散るまで。
カッコ悪くても。
無様でも。
みっともなくても。
どんな形でも。
未だそこに意志が。
何とかしようと。
踏み出そうと。
今よりも先へと。
そんな思いがあるのなら。

『Heartbreaker』'73年リリース。
じたばたと。紆余曲折の結果、再々結成(?)したフリーのラスト・アルバム。
アンディ・フレイザーの姿は既に無く。ポール・コゾフも何曲かで片鱗を見せるも。
既にドラッグに蝕まれていたコゾフはとてもバンド活動には耐えられず。
結果としてメンバーとしてでは無く、ゲスト扱いのクレジットとなっています。
当然ながら僅か数年前の、全盛時代の輝きは失われています。
それでもテツ山内とラビットを加えた新生フリー、以前とは異なるある種の軽やかさ、
そして伸びやかさが煌めく瞬間も確かにあって。
「Wishing Well」の如き傑作には新たな可能性が感じられたりもします。
故に最後の最後まで諦め切れなかったポール・ロジャースとサイモン・カーク。
二人の往生際の悪さにも、何かそれはそれで。共感を感じてしまったりします。

じたばた。
未だ終われない。
最後の一葉まで。
あがいて。
もがいて。
しがみついて。
どんな形でも。
未だ胸に意志が。
諦めない。
止められない。
微かな光を。
僅かな可能性を。
まだやれるとの思いがあるなら。

じたばたと。
往生際なんて悪くてもいいんじゃないかな。

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