カテゴリー「008 The Rolling Stones」の記事

2017/07/11 Tue *引っ掻き傷の・・・ / The Rolling Stones

20170711crackinup


めちゃめちゃだ。
壊れそうだ。
でも。
泣くだけ泣いたら。
笑い飛ばしてやろう。

また。
はみ出して。
また。
叩かれて。
はじき出されて。

もう。
何度目かは。
わからないけど。
今度は。
かなりのものだぜと。

この。
社会を。
世界を。
崩そうとしやがる。
壊そうとしやがる。

その。
強烈で。
理不尽な。
悪意には。
唖然とするけれど。

まったく。
参りそうになるけれど。
諦める前に。
黙り込む前に。
引っ掻き傷の一つや二つ。

『Crackin’ Up』'86年リリース。
BBC音源から編集されたローリング・ストーンズの海賊盤。
手を変え、品を変えリリースされているストーンズのBBC音源なので。
殊更にこのアルバムならではなんて音源、目玉はないと思われますが。
このジャケット。英国以外の。例えばオランダとか当時の西ドイツとか。
その辺りで独自にリリースされた編集盤だと言われれば信じてしまいそうな。
そんなセンス、遊び心がいいかなと。裏ジャケも如何にもで。いいのですよね。
音質や音量にばらつきがあるのは。まぁ、それも海賊盤の醍醐味と言うことで。
全部で19曲が収録されていて。総てがラジオやテレビに出演時の音源ですが。
何でも。当時の英国では出演時に所謂口パクが許されてなかったらしく。
その為に、出演の為に演奏し録音されていたのですよね。故に貴重な音源が残っていて。
オフィシャルでリリースされているナンバーも。異なるフレーズとかの発見があるし。
何と言っても「Crackin' Up」「Hi-Heel Sneakers」「Don't Lie To Me」とか。
オフィシャルではリリースされていないナンバーが聴けるのが楽しみなのですよね。
このアルバムに収められているのは'63年~'65年頃の音源になるのかな。
初期の勢いのある、勢いに任せたストーンズの生々しい様が堪りません。
ビートルズのBBC音源がオフィシャルでリリースされて。以来ブームもあったりして。
数多のBBC音源がオフィシャルになっているのに。ストーンズにはその兆しも無くて。
ここ数年。ライヴ音源のアーカイブ化には熱心なミック社長も触手が動かないのかなと。
不思議なのですけどね。商売になるのは火を見るより明らかなのですけどね。
アレン・クラインとの権利関係はクリアになったと思うのですが。他に障害があるのかな。
何にしろ。それまでのシーンに一石を投じた、傷をつけて、ひび割れを生じさせた。
そんな生々しく、猛々しいストーンズに。アルバムタイトル通りに参らされて、そして奮い立たせられるのです。

むちゃくちゃだ。
崩壊寸前だ。
でも。
溢れる涙は。
笑いに変えてやろう。

また。
出すぎて。
また。
潰されて。
引き摺り下ろされて。

もう。
何度目かも。
覚えてもいないけど。
今度は。
それなりのものだぜと。

この。
社会が。
世界が。
崩れようとしている。
壊れようとしている。

その。
愚鈍で。
無自覚な。
従順さには。
辟易とするけれど。

まったく。
参ったほうが楽なのかと。
投げ出す前に。
座り込む前に。
引っ掻き傷の一つや二つ。

あぁ。
もう。
敵わないよと。
諦めて。
投げ出して。

あぁ。
もう。
勝手にしろよと。
黙り込む。
座り込む。

唖然とする。
強烈で。
理不尽な。
悪意が支配する。
そんなもの。

辟易とする。
愚鈍で。
無自覚な。
従順さが蔓延する。
そんなところ。

ひっくり返って。
壊れるにまかせて。
涙を流して。
笑うしか無くて。
ここまでかと。

そうして。
参ってしまえば。
思う壺。
参らされてしまえば。
楽なのだろう。

そいつは。
どうにも。
こうにも。
面白くない。
腹に落ちない。

だから。
どこまでも。
一石投げて。
ひびが入るまで。
引っ掻き傷の一つや二つ、三つや四つ・・・

参ったしたら、そこで終わりだからな。



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2017/06/03 Sat *そこにライヴが / The Rolling Stones

20170603livetherollingstonesdeluxe


何故、山に登るのか。
そこに、山があるから。
何故、ライヴに行くのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。

ご機嫌な。
空気が。
匂いが。
仲間たちが。
ロックンロールが。

そこに。
あるのさ。
そこで。
呼んでいるのさ。
それだけで十分なのさ。

あの。
メロディ。
あの。
ビート。
そいつを思うだけで堪らない。

そいつに。
痺れたい。
そいつに。
殺られたい。
だから駆けつけるのさ。

何故、山に登るのか。
そこに、山があるから。
何故、ライヴに行くのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。それ以外に何がある。

『Live! The Rolling Stones Deluxe』'73年リリース。
キング・レコードお得意の日本独自のローリング・ストーンズの2枚組編集アルバム。
アルバム・タイトル、ジャケット、そしてリリースされた年から安易に推測できますが。
そうです。あの、幻となった初来日公演の来日記念盤として企画されたもので。
なんと大胆にも『Got Live If You Want It !』と『Get Yer Ya-Ya's Out !』をカップリング。
1枚目が『Got Live If You Want It !』で、2枚目が『Get Yer Ya-Ya's Out !』そのままで。
ジャケットは『Get Yer Ya-Ya's Out !』の裏ジャケの流用となっていて。
裏ジャケが『Got Live If You Want It !』のジャケットの流用となっていると言う。
あの時代、大らかで、何でも許された時代ならではの産物と言えるアルバムなのです。
姑息なのは。ライナーではその2枚のアルバムには一切触れていなくて。
更にはライナーに載っているカタログからも、その2枚のアルバムを除外しているところ。
ストーンズの初来日、そいつに思い切り便乗しようと言う・・・流石はキング・レコード。
今となっては、意味のない。当時ですら意味があったのか疑わしい代物ではあるのですが。
このジャケットが結構好きで。ストーンズのライヴの雰囲気を上手く捉えていると言うか。
ストーンズのライヴを生で観るなんてことが。夢のまた夢だった時代には。
『Get Yer Ya-Ya's Out !』に針を落として、その裏ジャケを見つめて想像を逞しくしていて。
ストーンズは圧倒的にライヴが素晴らしいのだとの評価は既に定着もしていたので。
確かに『Got Live If You Want It !』と『Get Yer Ya-Ya's Out !』は相当に聴いていたので。
ストーンズのライヴを、まとめて疑似体験したい、予習したいって人には便利だったのかも。
その昔、部屋に転がり込んでいたストーンズ・ファンのお姉さんも持っていたしなぁ。
音質とか考えると。好んで針を落とそうとも思わないし。実際、殆ど落とさないのですけど。
一度針を落としてしまうと。なんだかんだで。結局は繰り返し聴いていたりもして。
そこにストーンズのライヴが、ライヴ・アルバムがある。それが如何に魅力的なのかを物語ってはくれるかな。

何故、人を愛するのか。
そこに、人がいるから。
何故、ライヴを愛するのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。

何とも言えない。
空気が。
匂いが。
仲間たちが。
ロックンロールが。

そこに。
あるのさ。
そこで。
手招きしているのさ。
それだけで十分なのさ。

あの。
ギター。
あの。
リズム。
そいつを思うだけで堪らない。

そいつに。
震えたい。
そいつと。
響き合いたい。
だから駆けつけるのさ。

何故、人を愛するのか。
そこに、人がいるから。
何故、ライヴを愛するのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。それ以外に何がある。

あの。
メロディ。
あの。
ビート。
そいつが聴こえてきたなら。

あの。
ギター。
あの。
リズム。
そいつが伝わってきたなら。

大人しくなんか。
じっとしてなんか。
いられない。
駆けつけるだけ。
飛んでいくだけ。

痺れたいのさ。
殺られたいのさ。
震えたいのさ。
響き合いたいのさ。
それだけなのさ。

あの。
空気。
匂い。
仲間たち。
ロックンロール。

呼んでいる。
手招きしている。
そいつを思うだけで堪らない。
それだけで十分なのさ。
それ以外に何がいる。

何故、山に登るのか。
そこに、山があるから。
何故、ライヴに行くのか。
そこに、ライヴがあるから。
それだけさ。それだけでいいのさ。



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2017/05/15 Mon *実感を / Ron wood

20170515gimmesomeneckukorg


なんでもいい。
否。
なんでもよくはないが。
少しばかりの。
幾つかの。

何かが。
そう。
きっかけになる様な。
何かが。
手に入れられれば。

この。
どうにも。
漠然とした。
浮遊している様な。
現実感を喪失した様な。

そんな。
状態から。
逃れられて。
生々しい。
臨場感が得られて。

生き生きと。
嬉々として。
地面を踏みしめて。
地面を蹴って。
毎日を過ごせるのにと。

今日を。
明日を。
一週間を。
生の実感と共に。
駆け抜けていたいのだ。

『Gimme Some Neck』'79年リリース。
ロン・ウッドの3枚目となるソロ・アルバム。
『Some Girls』とほぼ同時進行で録音されていたとの話もあって。
チャーリー・ワッツはほぼ全曲でドラムスを叩いていたりもします。
キース・リチャーズやミック・ジャガーも参加しているのですが。
この時期のロンはストーンズとは言わばアルバイト契約だったと思われるのですが。
それにしては随分と待遇が良かったのだなと。そう感じたりもするのですよね。
何せ、このアルバムと共にニュー・バーバリアンズとしてツアーにまで出ていますからね。
キースもニュー・バーバリアンズの一員として嬉々としてプレイしていたし。
ミックの時とはえらいちがいだなぁと。まぁ、そこがロンの人柄の成せる業なのかな。
イアン・マクレガン、ボビー・キーズにデイヴ・メイソンなど豪華なゲストを迎えて。
ラフで、タフで、ファンキーな。ロンならではのロックンロールをブチかましていて。
「Come To Realise」なんて何とも生き生きとしていて痛快だったりします。
ボブ・ディランがエリック・クラプトンに贈って断られた「Seven Days」を頂いて。
ものの見事に自らのものとして聴かせている、その味わいのある風情もロンならではで。
後にボブがライヴでセルフ・カヴァーする際にはロンのヴァージョンを手本にしたとか。
昔ロッド・スチュワートのアルバムでよく聴かせていたインストの小品もあって。
その「Delia」におけるロンのドブロが絶品で。それがまた堪らなくもあるのです。
ギターもヴォーカルも。技巧派ではないロン。しかしその味わいは格別なものがあって。
それは、その陽性な生命力。生き生きと、嬉々として、クッキリと足跡を残す歩みなのです。
その歩みが。近頃のストーンズの中では今一つ元気がないかなとも思われて。
このアルバムの様な、臨場感に溢れた、生き生きとしたロンの姿をまた聴きたいなとも思うのです。

なんでもいい。
否。
そうともいかないが。
いくばかりかの。
様々な。

何かが。
そう。
火種になる様な。
何かが。
手に入れられれば。

この。
どうにも。
曖昧とした。
離脱している様な。
現実感が消失した様な。

そんな。
状態から。
脱して。
息苦しいまでの。
臨場感に包まれて。

生き生きと。
嬉々として。
路上を踏みしめて。
路上を蹴って。
毎日を過ごせるのにと。

今日を。
明日を。
一週間を。
生を痛感しながら。
駆け抜けていきたいのだ。

この。
地面の上で。
路上の上で。
息をしている。
生きている。

この。
地面から。
路上から。
離れるのではなく。
浮くのではなく。

漠然と。
曖昧に。
現実感を。
喪失した様な。
焼失した様な。

そんな。
影の薄い。
影も残せない。
死んだ様な。
時間は過ごしたくない。

息苦しいまでに。
生々しい。
そんな。
臨場感の中で。
時を刻んでいたいのだ。

だから。
きっかけになる様な。
導火線に火を付ける様な。
何かを。
手に入れるのだ。

今日を。
明日を。
一週間を。
生の実感と共に。
駆け抜けていたいのだ。

今日を。
明日を。
一週間を。
生を痛感しながら。
駆け抜けていきたいのだ。

実感を、感じていたいのだ。



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2017/04/11 Tue *戻るところ、帰るところ / The Rolling Stones

20170411greatesthitsvolone


戻るところ。
帰るところ。
それがある。
それがわかっている。
それが大事なのだろう。

いつまでたっても。
落ち着かずに。
苔生さずに。
転がり続けている。
それはそれでいいのだが。

転がって。
揺れて。
揺さぶられて。
その内に。
ふと気がついてみれば。

ここは。
どこなのだろうと。
どうして。
ここにいるのだろうと。
そんな状況に陥って。

平静を装いながら。
その実。
少し・・・かなり。
焦って。
不安に駆られることもある。

そんな時。
戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩を踏み出したところ。
そいつを見つけさえすれば・・・なんとかなる。

『Greatest Hits Vol.1』'77年リリース。
カナダ独自編集のローリング・ストーンズのベスト・アルバム。
デッカ(ロンドン)時代のナンバーから14曲が収められています。
『Greatest Hits Vol.2』なるアルバムも同時期にリリースされていて。
当時、日本では何故かRCAから2枚組で『偉大なる軌跡』なる邦題でリリースされました。
この如何にも廉価盤的なやっつけ仕事を連想させるジャケットも魅力がなければ。
選曲も特に特徴があるわけでもなく。曲順に拘りもなさそうな、そんなアルバム。
しかし。これが自分にとっては初めて買ったストーンズのベスト・アルバムだったのです。
リアル・タイムで『Love You Live』を買ったのがストーンズとの歴史の始まりで。
その次が『Get Yer Ya-Y''s Out!』で。『Let It Bleed』で『Goats Head Soup』ときて。
そして。次に、渋谷にあった輸入レコード屋さんで手に取ったのがこのアルバムだったと。
何故、このアルバムだったのか。もうハッキリとは覚えていないのですけどね。
恐らくは初期のナンバーを纏めて聴きたくて。そして値段も安かったのだと思います。
「Not Fade Away」に始まって「Paint It, Black」で終わるこのアルバム。
オリジナル・アルバムを揃えようにも。月に一枚も買えれば上の字だったガキには宝物で。
何度も何度も繰り返し針を落として。暫くはこのアルバムでしか聴けなかったナンバーも。
やがて。オリジナル・アルバムもそれなりに揃ってきて。正統な(?)ベスト・アルバムも。
そうして徐々に役目を終えたのですが。思い出深くて手放せなくて残っているのです。
「I'm Free」とか「Play With Fire」なんて地味なナンバーが妙に刷り込まれているのも。
このアルバムで出会って。繰り返し聴いていたからなのですよね。妙な感じですけどね。
今、針を落とすと。音質も褒められたものではないのですが。愛着はあるのかな。
ストーンズは、自分の戻るところ、帰るところ、自分の原点だと勝手に思っていますが。
その初めの一歩を踏み出した、刻んだのがこのアルバムなのですからね。

戻るところ。
帰るところ。
それがあると。
そのことを感じられる。
それが肝要なのだろう。

いつまでたっても。
腰が据わらずに。
留まらずに。
流離い続けている。
それはそれでいいのだが。

流離って。
流れて。
流されて。
いつの間にか。
ふと気がついてみれば。

ここは。
どこなのだろうと。
はたして。
どこまでいくのだろうと。
そんな状況に陥って。

平穏であると演じながら。
その実。
少し・・・かなり。
怯えて。
不安で堪らないこともある。

そんな時。
戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩を踏み出したところ。
そいつを思い出しさえすれば・・・どうにでもなる。

どこだろうと。
どこにいようと。
どこへいこうと。
見つけさえすれば。
思い出しさえすれば。

どこからきたのか。
何者であるのか。
所詮。
それだけのことだと。
それだけの者だと。

それさえ。
わかっていれば。
感じられれば。
なんとかなる。
どうにでもなる。

だから。
いつでも。
落ち着かずに。
苔生さずに。
転がり続けてこられた。

だから。
いつでも。
腰を据えずに。
留まらずに。
流離い続けてこられた。

揺れて。
揺さぶられて。
流れて。
流されて。
そんな時でも。どんな時でも。

戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩。
踏み出したところ、刻んだところ。
そいつが信じられれば。それでいいのだ。



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2017/03/24 Fri *トップであること / The Rolling Stones

20170324lonelyatthetop


トップを。
頂上を。
目指すと言うのは。
どんな。
心持なのだろう。

何故。
トップを。
頂上を。
目指すのか。
そこにあるからなのか。

でも。
誰もが。
目指すわけでも。
目指せるわけでも。
ないのだ。

それでも。
その中で。
あくまでも。
トップをと。
頂上をと。

熱く。
激しく。
そして。
しぶとく。
どこまでも。

挑み続ける。
拘り続ける。
その思い。
その願い。
その強さは何処からくるのか。

『Lonely At The Top』'83年リリース。
ローリング・ストーンズのスタジオ・アウトテイクからなる海賊盤。
ミュンヘンとバハマでの録音から収録されているとのことなので。
『It’s Only Rock ‘N Roll』や『Emotional Rescue』の為のセッションでしょうか。
勿論、あくまでもボツ・テイクなので。完成度云々は言いっこなし。
更には如何にもアナログ盤時代の海賊盤らしいこもった音質だったりするので。
(更に言えば。その実、ピッチも遅いのではないかなとも思われるのですけどね)
諸手を挙げて歓迎できるものではないのですけどね。でもそこは蛇の道は蛇と言うか。
ストーンズ好きとしては。避けて通れない魅力のあるものであったりもするのです。
まぁ、ボツにはボツなりの理由がある筈で。仕上げきれなかったとか。
仕上げはしたものの甘かったとか。いずれにせよ。正式に世に出る前の生々しい。
レアなストーンズの姿。スタジオでの試行錯誤する姿が聴けるのですからね。
ストーンズ好きとしては。聴き逃せない。そんな瞬間が切り取られているのです。
例えば「Sweet Home Chicago」なんかでは。キース、どれだけエフェトかけているのとか。
これを聴いていると。キースの旦那にはエフェクターは似合わないなと思い知らされます。
ドビー・グレイで有名な「Drift Away」はミック・テイラー在籍時の録音なのかな。
もともといい曲ですし。ここで聴けるストーンズ・バージョンもなかなかのものですが。
何故ボツにしたのかなと。ロッド・スチュワートも録音していることを知っていたのかな。
そしてアルバム・タイトルにもなっている「Lonely At The Top」です。
ご存知の様に後にミックがソロ・アルバムで正式に世に出しているナンバーですが。
ここで聴かれるストーンズ・バージョンは何故ボツになったのかなと考えるのですが。
ミックのソロ・ヴァージョンと比較するとやや気怠いと言うか、退廃的と言うか。
それが歌詞の内容と合わなかったのか。逆にテンポを上げるとストーンズらしくもないと。
いい加減な様で。この辺りの取捨選択にはシビアである。それがトップに、頂上にい続ける証左かもですね。

トップに。
頂に。
挑むと言うのは。
どんな。
心持なのだろう。

何故。
トップに。
頂上に。
挑むのか。
そこにいるからなのか。

でも。
誰もが。
挑むわけでも。
挑めるわけでも。
ないのだ。

それでも。
その中で。
あくまでも。
トップにと。
頂上にと。

熱さと。
激さと。
そして。
逞しさで。
どこまでも。

目指し続ける。
闘い続ける。
その思い。
その願い。
その大きさは何処からくるのか。

トップを。
頂上を。
目指す。
それは。
孤独の道程。

トップに。
頂上に。
挑む。
それは。
孤独な闘い。

何故。
どうして。
そこまで。
いつまで。
どこまで。

そこに。
あるトップは。
そこに。
いるトップは。
魅力的なのか。

その思い。
その願い。
その総てを。
賭けるほどに。
賭け続けるほどに。

そうして。
辿り着いた先も。
手に入れたものも。
孤独の中かも。
知れないのに。

それでも。
目指せる。
挑める。
強さ。
大きさ。

それこそが。
トップであること。
頂上であること。
例え孤独だとしても。
そうなのかもしれない。



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2017/02/16 Thu *禁断の果実 / The Rolling Stones

20170216liverthanyoulleverbe


知らなきゃ。
良かった。
そんなものが。
この世には。
存在するらしい。

ところが。
どうにも。
昔から。
そいつが。
悪い癖で。

見なくていい。
聞かなくていい。
知らなくていい。
そう言われれば。
言われるほどに。

気になって。
気になって。
仕方がなくなって。
見てしまう。
聞いてしまう。

知ってしまって。
そうだな。
後悔したことが。
一度もないと言えば。
嘘にはなるが。

知ってよかった。
知る前と後では。
楽しさが大違い。
禁断の果実とやらには。
手を出してみるに限るのだ。

『Live'r Than You'll Ever Be』'80年リリース。
'69年の全米ツアーのオークランド公演を収めたローリング・ストーンズの海賊盤。
タイトルは海賊盤業界初のベスト・セラー(?)となったアルバムと同じですが。
(そのアルバムがあまりにも売れたので、『Get Yer Ya-Ya's Out !』が制作されたとか)
こちらは新たに発掘された音源を元にした完全版だと言われています。
尤も。「Jumpin' Jack Flash」と「Under My Thumb」は別公演の音源とも言われています。
まぁ、所詮は海賊盤なので。深い詮索をしたところで。意味はないかな。
音質は改善されたとのことですが。所謂オーディエンス録音ですから。
オフィシャルではリリースされることは無いであろうこもった音で。でもそれもよしで。
かえって、生々しい、何の加工も施される前のストーンズのライヴ。それが味わえると。
そこに価値を見出せる人間にとっては、実に堪らないものがあるのですよね。
ツアーに復帰して。新たに加わったミック・テイラーも馴染んできてと。
そんな頃のストーンズのライヴ。全体にオリジナルよりテンポを落とした演奏で。
実に何と言うか。いい塩梅に腰の落ちた、重心の低いロックンロールを聴かせてくれます。
メンバー5人に、イアン・スチュワートが加わっただけのシンプルな編成で。
必要最小限の音だけで構成されたライヴであるところも魅力的と言えて。
最近のストーンズ・オーケストラでは決して味わえないストーンズの剥き出しの骨格。
そいつを徹底的に、むしゃぶり尽くすことができる様な。そんな感覚が堪りません。
録音されることを前提としていないライヴであるが故に。覆い隠すことも出来ずに。
チューニングの狂いや、演奏におけるミス・トーンなどもそのままなのですが。
そんなストーンズが聴きたかったと。その臨場感に魅せられてしまうのですよね。
ここが分かれ道で。海賊盤と言う禁断の果実に出会って。手を出して、口に含んで。
それで、後悔するか、否か。引き返せるか、否か。それで人生変わってしまうかもです(笑)。
自分は・・・後者で。今は足を洗いましたが(?)。海賊盤の世界を知って良かったなと思っています。

出会わなきゃ。
良かった。
そんなものが。
この世には。
存在するらしい。

ところが。
どうにも。
生まれつき。
そいつが。
天邪鬼で。

見なくていい。
聞かなくていい。
会わなくていい。
そう言われれば。
言われるほどに。

どうしても。
どうしてでもと。
我慢ができなくなって。
見てしまう。
聞いてしまう。

出会ってしまって。
そうだな。
後悔したことが。
一度もないと言えば。
嘘つきになるが。

出会ってよかった。
会う前と後では。
喜びが段違い。
禁断の果実とやらは。
口に含んでみるに限るのだ。

どちらが。
良いとか。
悪いとか。
そんなことは。
他人の知ったことじゃない。

どちらが。
楽しいとか。
喜ばしいとかも。
そんなことは。
他人の知ったことじゃない。

大違い。
段違い。
その。
感覚を。
感触を。

知りたいのなら。
出会いたいのなら。
それなら。
思い切ってみる。
そいつが必要だ。

する後悔。
しない後悔。
どちらを。
選ぶかは。
自分自身の問題で。

危険も。
何もかも。
自分自身で。
選び取れれば。
それまでのこと。

ならば。
禁断の果実。
手を出さない。
口に含まない。
そんな勿体ないことはできないのさ。



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2016/12/18 Sun *今年も恒例の・・・ / The Rolling Stones

20161218blueandlonesome


旦那。
おう、お前か。
ご無沙汰しまして。
一年振りか。てことは、またあれだな。
へい。お誕生日、おめでとうございます。
おう、ありがとうよ。幾つになってもいいもんだな。

おいくつになれらましたかは?
おう、その七十と三だろう。
おっ、今年も呆けてはいやせんね。
馬鹿野郎、未だなぁ呆けるには早いんだよ。
流石は旦那だ。御見それいたしやした。
おう、その、なんだよ。まだまだこれからよ。

これからね。ひょっとして旦那も?
ひょっとして、なんなんだよ?
いや、お子さんが生まれるとか・・・
馬鹿野郎、ミックとは違って分別ってものがあるんだよ。
そ、そうでやすね。でもロニーの兄貴も・・・
いいんだよ。ロニーはロニーなんだから。

そうでやすか。ところで。あれですよ、旦那。
どれだよ?
十一年振りのアルバムってやつですよ。
おう、どうでぃ。なかなかのもんだろうよ。
いやぁ、ここへきてのブルースとは驚きやしたぜ。
馬鹿野郎、あれだよ。俺はいつもブルースと一緒なんだよ。

流石は旦那。初心忘るべからずってやつですね。
まぁ、ちょいと。童心に戻り過ぎちまったけどな。
いやいや、旦那。聴いてるだけでヤニ下がった顔が浮かびますもんねぇ。
馬鹿野郎、なんだよヤニ下がったってぇのは。
す、すいやせん。でも、そのなんですよ、楽しかったんでやしょ?
そりゃ、そうよ。楽しくない訳がないわな。
どうなんです?ストーンズのアルバムでここまで楽しかったってのは?
そうだなぁ、『Steel Wheels』か、否、あれだよ。『Dirty Work』以来じゃねぇか・・・

『Blue & Lonesome』'16年リリース。
ザ・ローリング・ストーンズの実に11年振りとなるスタジオ・アルバム。
アナログ盤2枚組、4面に渡るブルースのカヴァー、全12曲。
ルーツであるブルースに回帰して、対峙して。情熱のままに録音されたかの様なアルバム。
何でも3日間で録音を終えたとかで。しかも総て一発録りだったとかで。
ここのところのお家芸とも言えた過剰なオーヴァー・ダブも一切ないと言う。
その潔さ、しかもそれを実行してしまえるところにストーンズの底力ありと言った感じです。
実のところ、本当は3日も掛かっていなくて。1日で録音してしまったのではないかと。
流石にそれでは格好がつかないので。3日なんて適当なことを言ってるのではと勘繰りたくなる。
それほどに。情熱、そしてバンドとしての一体感、勢いを感じさせられます。
特に今回はミックが、その禁じ手を解いたと言うか。素直になったと言うか。
元々、キースやブライアンに負けないくらいのブルース・マニアだったと思われて。
ただ、そこはロンドン経済大学出身ですから。若いころから経営感覚は鋭かった筈で。
敢えて。成功を手にする為に、黒く歌うことを制御してきたと思うのですが。
今回は自らに課したリミッターを解除して、正攻法で真っ黒な歌声を聴かせてるなと。
あまりにも技巧と言うか、妙なフェイクに走ってたここ十数年の反省もあったのですかね。
この歌だったらね、ブライアンも納得してるだろうと言うか。
エリック・バードンを英国史上最高のシンガーなんて発言はしなかったかなと。
そして。常日頃からキースも褒めているミックのブルース・ハープ。その素晴らしいことと言ったら。
ブライアン、そしてポール・バターフィールドやマジック・ディックとも互角に張り合えるなと。
今回、リトル・ウォルターのナンバーを4曲もやっている。その選曲もミックのブルース・ハープあってこそです。
勿論、キースもその持ち味を十二分に発揮していて。いつもにないくらいに真面目に弾いてるなと。
そして。ロニーも顔だけで弾いていないですから(笑)。なんだよ、弾けるんじゃないかとね。
いつもと変わらないのはチャーリーだけで。そう考えると、その存在の大きさに改めて気づかされもします。
平均年齢が70歳を超えるバンドがこれをやってしまう・・・70歳を超えたからこそやれるのか。
兎にも角にも。やはりストーンズはただものじゃないと世界に再認識させるに十分なアルバムなのです。

旦那。
おう、なんでぃ。
ここまできたら、ここはひとつ。あれですよ。
ひとつ。あれって、なんなんだよ。
へい。ブルースだけでツアーに出てみちゃどうですかい?
おう、まぁ、それもありっちゃ、ありなんだけどよ。

なんです?奥歯にものが挟まった様な。
おう、そこはよ。そのあれだよ。わかるだろ?
いや、なんのことやら・・・
馬鹿野郎、お前だったら察しはついているんだろうが。
流石は旦那だ。お惚けは通用しませんねぇ。
おう、その、あれだよ。ほら、ファンにも色々といるだろうが。

そうでやすねぇ。
あれとあれはやらねぇと納得しねぇ奴等もいるからな。
そこは、あれですよ。一度くらい無視してみるってのは・・・
馬鹿野郎、お客さんに喜んでもらってなんぼなんだよ、この稼業は。
そうでやすね。しかし旦那、配慮はしても遠慮はしなくてもいいんじゃ。
お、なんだ。お前も偶にはいいこと言うじゃねぇか。

しかし。あれですよ、旦那。
どれだよ?
折角の十一年振りアルバム。しかも傑物ですよ。
おう、そりゃぁよ。当たり前でぇ。愛情が違わぁな、愛情が。
じゃぁ、それを目玉にツアーしねぇって手はないでしょうよ。
馬鹿野郎、だから。あれだよ。俺だって。あれなんだよ。

いいんじゃないですか。偶には「飛跳ねるジャヤック」やらなくても。
おう、そうか。いや、俺もそう思わねぇでもねぇんだが。
そうですぜ。旦那。なんなら「茶色いお砂糖」も外してもらっても。
お前、そいつは流石に大胆過ぎやしねぇかよ・・・
そうでやすかね、でも「無情の世界」はもういいでやしょ。
おう、あの曲は妙なイメージが着いちまったからなぁ。
ここはあれですよ。「お前を失う」とか「安奈?」もスパッと止めましょう。
おう、そうだな。その辺りは俺も飽きてきたところなんだよ。

おっ、本音が出てきましたね。そう、こなくっちゃ。
あれだな「隠れ家をおくれ」もいらねぇよな。
えっ、そいつもですかい。そいつは旦那のお気に入りなんじゃ。
馬鹿野郎、ライヴではミックがいちゃつきたくてやってるだけだろうが。
おっと、失礼しやした。へぇ、そんなもんですかい?
元々は俺の持ち歌だったのをミックがレコーディングの時にだなぁ・・・

じゃぁ、ここはもう思い切って。
おう、何でも言ってみねぇ、ここまできたらあれだからよ。
「幸福」も「銀を手に入れた」も外しちゃいましょう。
馬鹿野郎、俺の歌を楽しみにしてる奴等もいるんだよ。
代わりに日本のブルース、「舟歌」とか「兄弟船」とかどうですかい?
お、おう。そうだな。船は好きだからな。悪くはねぇな。

どうです。旦那?
う~ん、それもいい、いいっちゃいいなぁ。
でやしょ。こいつは決まりですな旦那。
おう。ところでお前は今度のアルバムに余計なものが少しばかりあると思わねぇかい?
嫌ですねぇ、旦那。わかってやすすよ。あれでしょう。ちょいとお耳を・・・
おっ、なんでぇ、そうか、それなら俺と一緒じゃねぇか。よし、飲もう。今夜は飲み明かすぞ。

旦那、お誕生日、おめでとうございます。



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2016/12/14 Wed *剥き出しでこそ / The Rolling Stones

20161214nosecurity


過剰な。
警戒など。
防備など。
そんなものは。
必要ない。

所詮。
どこまで。
いっても。
やっても。
不安はつきまとう。

平穏など。
治安の良さなど。
求めようがない。
そんな時代を。
生きている。

ならば。
臆さず。
隠さず。
さらけ出して。
勝負するのみ。

保険が無ければ。
保証が無ければ。
一歩も進めない。
そんなお上品な。
玉でもあるまいし。

シンプルに。
ストレートに。
正面から。
当たって、砕けて。
後は手応え次第。

『No Security』'98年リリース。
ローリング・ストーンズの2枚組ライヴ・アルバム。
う~ん。このジャケットがねぇ・・・どうにも興を削ぐと言うか。
会場で見かけたファンを起用したのだろうけど。他にいなかったのかなと。
どうも’90年代のストーンズのアルバムのジャケットのセンスはよろしくないかな。
スタジオ・アルバムをリリースして、ツアーに出て、ライヴ・アルバムをリリースしてと。
そんなサイクルが確立されてきたので。ライヴ・アルバムも趣向を凝らす必要があって。
このアルバムには『Bridges To Babylon』からのナンバーと。
今まで、オフィシャルではライヴ・アルバムに収められなかったナンバーが中心の選曲。
結果として。実際のライヴを再現する様な構成にはなっていないので。
ストーンズのライヴ・アルバムに何を求めるかで評価、満足度は異なるかもしれません。
タジ・マハール、ジョシュア・レッドマン、デイヴ・マシューズとゲストも多彩で。
そこも。豪華だな、貴重だなと感じるか。余計だなと感じるかはそれぞれかな。
まぁ、実際にこの頃のツアーは海外でも何回も体験したので。それを踏まえると。
ライヴと、ライヴ・アルバムとは別物だと思うので。選曲や構成には文句なしと。
ただゲストは生で観ている時はスペシャルな感じがして盛り上がるけれども。
アルバムで聴くと・・・正直いらないかなと思ったりもしますかね。
「Memory Motel」はデイヴ、煩いよ。歌わなくていいよとか思ってしまうものなぁ。
「Corinna」のタジ・マハールは渋くていいけど。まぁ、だから好き好きですよね。
面白いのは『Bridges To Babylon』のナンバーのが、懐かしく感じられることかな。
そこはもうハッキリと楽曲としての魅力、生命力の差が明確になってしまっていて。
逆に’60年代や’70年代のナンバーはどれだけ魅力的で逞しいのかの証明でもあります。
キースの旦那が怪我をしたお陰で開催された?このアルバムに伴うツアー。
そこでの剥き出しのストーンズを思い出すには便利なアルバムではありますが。
正直、ストーンズのライヴ・アルバムとしては、平均値以下のブツだとは思います。

過剰な。
警備など。
防御など。
そんなものは。
必要ない。

所詮。
どこまで。
いっても。
やっても。
不信はつきまとう。

危険など。
治安の悪さなど。
普通に転がっている。
そんな時代を。
生きている。

ならば。
逃げず。
背けず。
さらけ出して。
勝負するのみ。

安全で無ければ。
担保が無ければ。
街へも繰り出せない。
そんなお上品な。
玉でもあるまいし。

シンプルに。
ストレートに。
正面から。
当たって、砕けて。
後は出たとこ勝負。

剥き出しの。
馬鹿正直な。
愚直さ。
それだけを。
供にして。

危うい。
脆そうな。
そんな。
場に臨んでみる。
場を遊んでみる。

臆したところで。
隠したところで。
逃げたところで。
背けたところで。
捕らわれない筈もない。

ならば。
いたずらな。
警戒はやめて。
防御もやめて。
挑むだけ。

両腕を下げて。
顔を晒して。
撃てるものなら。
撃ってみなよと。
誰かを気取って。

ノー・ガードで。
臨むだけ。
挑むだけ。
ノー・ガードで。
撃ち合うだけ。

危機管理も。
情報管理も。
この場には。
相応しくない。
ノー・セキュリティ。

剥き出しでこそ。
浮かぶ瀬もあれ。
そんな場も。
そんな時も。
あると言うことさ。



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2016/11/15 Tue *消え去らないもの / The Rolling Stones

20161115englandsnewesthitmakersusor


新しいもの。
それも。
消え去らないもの。
そんなものを。
見つけよう。

直ぐに。
誰かが。
何者かが。
隠そうとする。
騙そうとする。

そうは。
いくかと。
そんなに。
簡単じゃないぞと。
そう声を上げる為に。

新しい。
楽しみを。
新しい。
喜びを。
見つけよう。

消え去らない。
楽しみを。
消え去らない。
喜びを。
創り上げよう。

新鮮で。
だけど。
粘り強く。
うねりながら。
弾む様なものを。

『England's Newest Hit Makers』'64年リリース。
ローリング・ストーンズの記念すべき米国での1stアルバム。
英国でのデビュー・アルバムに準じながらも曲目、曲順を変更し。
ジャケットにバンド名を印刷し、アルバム・タイトルもつけられてと。
ここらは米国仕様で。英国との文化の違いを感じさせるものとなっています。
米国でのデビュー・シングルとなった「Not Fade Away」を収録して。
ボ・ディドリーのカバー、「I Need You Baby」が外されていて。
その「Not Fade Away」をA面の頭に配置していると。これが効いていて。
バディ・ホリーのカバーである同曲をボ・ディドリー・ビートでやっている。
この単なるカバーに終始していない独創性溢れる、粘り弾むビート。
そいつでこのアルバムの幕が上がることが、存外に衝撃的だったかなと。
英国以上に。ブルースやR&Bに対する免疫の無かった米国に、若者達に。
こんなビートが、こんな音楽があったのかと。目を開かせたのではないかと思うのです。
実は温故知新でもあるのですけど。埋もれそうなもの、忘れさられ、消え去りそうなもの。
そんなものに深い愛情を注いで、新たな衝撃として再生してみせたストーンズ。
無意識だったとは思いますが。そのストーンズによってブルースやR&Bは。
新しい生命を吹き込まれて。新たに埋もれない、忘れない、消え去らないものとなって。
それが今もストーンズ、そしてロックンロール全体の中に脈々と受け継がれているのです。
ブルースはロックンロールと言う名前の赤ん坊を手に入れた。そして。
ロックンロールはブルースと言う名目の祖父母の存在を世に改めて知らしめた。
米国ではその初端となる役割の少なからぬ部分を担ったアルバムだと思うのです。
新しく、そして消え去らないもの。その誕生の瞬間が刻まれたアルバムなのです。

新しいもの。
それも。
消え去らないもの。
そんなものを。
探し出そう。

直ぐに。
誰かが。
何者かが。
潰そうとする。
殺そうとする。

そうは。
いくかと。
そんなに。
軟弱じゃないぞと。
そう声を上げる為に。

新しい。
楽しみを。
新しい。
喜びを。
探し出そう。

消え去らない。
楽しみを。
消え去らない。
喜びを。
産み出そう。

新鮮で。
だけど。
しつこいくらいに。
重なる様に。
跳ぶ様なものを。

窮屈なら。
退屈なら。
もう。
旧弊や。
倣いなど。

無視して。
壊して。
蹴り破って。
押し開いて。
進んでみよう。

誰かが。
何者かが。
隠してきた。
騙してきた。
そんなものを掘り出して。

手にして。
手に取って。
新しい生命を。
吹き込んで。
共に進もう。

誰かが。
何者かが。
潰そうとする。
殺そうとする。
それでも失われない。

埋もれない。
忘れられない。
消え去らない。
そんなものを。
見つけて。探し出して。

新しい。
楽しみを。
喜びを。
創り上げよう。
産み出そう。

消え去らない歌。
消え去らない曲。
消え去らないリズム。
消え去らないビート。
消え去らない思い。

消え去らないもの。



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2016/09/29 Thu *好きなものは、信じるものは / The Rolling Stones

20160929europe73


好きなものは。
好き。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
四六時中。
考えているわけでも。
忘れたことがないわけでも。
そんなことはありゃしない。

ただ。
ふとした瞬間。
頭に浮かぶのは。
胸に過るのは。
それしかないと言うことだ。

戻るところ。
帰るところ。
迷いが生じた時に。
柄にもなく悩んだ時に。
それを思ってみる。

言葉はない。
答えもない。
ただ。
思うだけ。感じるだけ。
語りかけるだけ。

その時。
頭に浮かぶ。
胸に過る。
それが総てなのだ。
それでいいのだ。

『Europe '73』'86年リリース。
その筋では名盤の誉れも高いローリング・ストーンズの2枚組海賊盤。
有名な'73年のヨーロッパ・ツアーの放送音源から制作されたもので。
ブリュッセルとロンドンでのライヴの模様が収録されています。
(一部'72年の全米ツアーの音源が流用されているとの説もあったかな)
初めてラジオで放送されていらい。手を変え、品を変え。何度リリースされたのか。
一番有名なのは『Nasty Music』としてリリースされたものになるのか。
アルバムごと、業者ごとに多少の違いはあるのでしょうが・・・まぁ、同じものですね。
これはローヤル・サウンドなるレーベル?によるもので。
何故か「It's Only Rock 'N Roll」のプロモ撮影時と思われるカットをジャケットにして。
それとシンプルなアルバム・タイトルが印象的で。昔から名盤として有名なもので。
まぁ、今はオフィシャルでも聴けるのですけどね。古いファンとしては愛着があって。
ストーンズのライヴの最盛期が、いつなのかと言うのはそれこそ答えが無いのでしょうが。
ミック・テイラーを擁していた時代。そしてテイラーがストーンズに馴染んできた時代。
テイラーがストーンズの一部として完全に血肉となっていた時代、それは外せないなと。
そう考えると。やはり’73年の欧州ツアーと言うのが一つの頂点なのは間違いないかなと。
実際に、このアルバムにおけるストーンズのライヴには問答無用の迫力、魅力があって。
息をもつかせないライヴと言うのは、こう言うものなのだろうなと。
それ程に惹かれる、引き込まれる、胸倉を掴まれて放れられないライヴなのです。
特に「Midnight Rambler」はね。ここで聴ける鳥肌もののヴァージョンが最強であると。
そう断言したくなるのですよね。これを超えるロックなんてこの世に存在しないかなと。
これだけ完成していたものをテイラーの脱退により解体を余儀なくされて。
新たにロン・ウッドを迎え入れて。まったく別の方法論で再び最高のライヴを構築した。
そのストーンズも勿論、大好きなのですが。自分にとっての原点は'73年のストーンズになるのですよね。

信じるものは。
信じる。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
妄信的に。
絶対視しているわけでも。
総てを受け入れているわけでも。
そんなことはありゃしない。

ただ。
ふとした瞬間。
頭に流れるのは。
胸に鳴り響くのは。
それしかないと言うことだ。

振り返るところ。
立ち返るところ。
膝が震える時に。
掌に汗がにじむ時に。
それを思ってみる。

言葉ではない。
答えでもない。
ただ。
思うだけ。感じるだけ。
受け入れるだけ。

その時。
頭に流れる。
胸に鳴り響く。
それが総てなのだ。
それでいいのだ。

好きなものは。
好き。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
四六時中。
憑依されているわけでも。
依存しているわけでも。
そんなことはありゃしない。

別に。
妄信的に。
無批判に。
総てを受け入れるわけではない。
そんなことはありゃしない。

ただ。
何かが揺らぐ時。
何かが崩れそうな時。
何も愛せず。何も信じられず。
暗闇が待ち構えている時。

不安に。
迷いに。
膝が震え。
掌に汗がにじむ。
そんな時。

それでも。
膝を折らずに。
震える拳を握りしめる。
小さな矜持を守ろうとする。
そんな時。

頭に浮かび。
胸を過り。
頭に流れる。
胸に鳴り響く。
そんなものがあると言うことだ。

信じるものは。
信じる。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。



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