カテゴリー「008 The Rolling Stones」の記事

2018/05/29 Tue *視野狭窄 / The Rolling Stones

20180529bighitshightideandgreengras


視野狭窄。
そいつは。
どうにも。
具合が悪い。
そうらしい。

そうかな。
それが。
どうした。
視野が狭くて。
何が悪い。

少なくとも。
俺にとっては。
何の問題にも。
なりはしない。
不自由もありはしない。

所詮。
何処までいっても。
他人は他人。
俺は俺。
そいつが事実。

俺は。
俺の目で見る。
他人の目で見ることはできない。
ならば。
俺の目を信じる。

曲がっていようが。
歪んでいようが。
俺に見える。
俺が信じる。
世界を生きていくだけだ。

『Big Hits (High Tide And Green Grass)』'66年リリース。
英国におけるローリング・ストーンズの初めてのベスト・アルバム。
当時の英国ではシングルでリリースされたナンバーはオリジナル・アルバムには未収録。
そんな不文律が存在していたので。ファンにとっては待望のアルバムだったのではと。
この時点で英国でのシングルは11曲あったと思われて。そこから10曲を収録。
米国のみでシングルとなった4曲を加えた全14曲と。何とも豪華な編集だったのです。
デッカとしても力が入っていたとみえて。内ジャケは6頁もの見開きブックレットにと。
特徴的な魚眼レンズによる歪んだメンバーのショットを利用したジャケットも含めて。
意匠的にも、あの時代の英国、ロンドンの香りが漂ってくる様な素晴らしいアルバム。
そして内容も、ストーンズのシングル、ヒット曲が満載となれば。もはや言うことなしかな。
オリジナル・アルバムではもっぱらブルースやR&Bに拘りをみせていたストーンズ。
勿論、シングルでもその矜持は保ちつつも。より幅広い表情を見せてもいて。
ロックンロールもあれば、美しいバラード、スウィンギング・ロンドンなナンバーまでもと。
その意外とも思える多彩なところ。そこにはビートルズへの意識も十二分に感じられます。
とは言え、底流に流れるブルース、R&Bへの思いが心地よい重心の低さに繋がっていて。
華やかなヒット曲集なのに、渋味を感じさせる。そこにストーンズの何たるかがあるかなと。
そう。自分達の見ている世界、それに対する絶対的な自信の揺るぎなさを感じるのです。
それを象徴するのがB面の最後、アルバムの最後に置かれた「Little Red Rooster」の存在。
ハウリン・ウルフ自身がスライドを弾いたなどと言うデマまで生んだ必殺のカヴァー。
オリジナルと比較すれば、多少は薄味とは言え。どブルースですからね。
これがチャートの首位に立ったと言う。そこに当時のストーンズ、そして英国のファンの。
そこに。自主独立とでも言うべき、先進的な自由な進取の気質を感じるのですよね。
そう。なにも汎世界的なものだけが、世の中に罷り通るものではない時代が確かに存在していたのです・・・

視野狭窄。
そいつは。
どうにも。
都合が悪い。
そうらしい。

そうかな。
それが。
なんなのだ。
視野を窄めて。
何が悪い。

少なくとも。
俺にとっては。
何の障害にも。
なりはしない。
不都合もありはしない。

所詮。
シナプスのレベルでは。
他人は他人。
俺は俺。
そいつが真実。

俺は。
俺の目しか見えない。
誰かの目で見ることはできない。
ならば。
俺の見ているものを信じる。

曲がっていようが。
歪んでいようが。
俺に見えている。
俺が信じられる。
世界を生きていくだけだ。

折り合いを。
つけて。
波風を。
立てずに。
おもねて。

当たらず。
障らず。
尖らず。
ぶつからず。
曖昧に。

安全第一。
平穏無事。
迎合して。
雷同して。
保つだけ。

誰かと。
皆と。
同じ様にと。
従って。
見もしない、考えもしない。

そんなのは。
真っ平だ。
御免こうむる。
俺には。
見えるものがある、考えるものもある。

そんなのは。
我慢がならない。
従いはしない。
俺には。
俺の目がある、俺の心がある。

視野狭窄。
だとしても。
どうしても。
譲れないもがある、守るべきものもある。
そう言うことだ。



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2018/04/27 Fri *お楽しみは・・・ / The Rolling Stones

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宴。
饗宴。
そいつは。
いつかは。
終わる。

凡そ。
この世の中に。
終わらないものなど。
ありはしない。
そうなのだろう。

だとしても。
何も。
好んで。
自ら。
終わらせることもない。

焦り。
急ぎ。
時の流れに身を任せ。
流されるまま。
そうだとしても。

抗って。
逆らって。
少しでも。
永く。
この時をと。

宴。
饗宴。
そいつを。
とことん。
楽しんでみるのも悪くはない。

『Beggars Banquet』'68年リリース。
ローリング・ストーンズの傑物の最たる一枚とも言えるアルバム。
この乞食たちの饗宴への招待状とも言えるジャケットは本来のストーンズの意思ではなく。
ストーンズが提示したデザインに難色を示したデッカとの妥協の産物であると。
その過程でリリースが延期され「Jumpin' Jack Flash」は収録されなかったりもして。
今ではその本来の意思、デザインを反映したジャケットで流通しているものの。
旧い付き合いの身としては。このシンプルなジャケットに愛着があったりもするかな。
まぁ、現行のジャケットには。当時のストーンズの志向が見え隠れもしたりするので。
そちらがより相応しくはあるとは思うのですが。懐古趣味と言われても馴染みは馴染みと。
さて。迷いの中にいたストーンズが原点回帰を果たしたアルバムとよく言われていますが。
実はそんな単純な話でもなくて。勿論、自分達のルーツを見つめ直して、足下を固めてと。
ブルースへの最接近は意識していたと思われますが。ただ昔へ戻ると言うものでなく。
混沌、混迷の時代。その苦闘の中で新たに得たもの、新たに感じたものを明確にして。
その上で、新たなストーンズのブルースを奏でることを明確に目指していたのだろうなと。
それをより確かなものにする為に、冷静な助言者としてのジミー・ミラーが必要だったと。
ここらの計算された貪欲さと、その人選の確かさ。それこそがストーンズの強みなのかな。
アコースティック・ギターの多用と、オープン・チューニングの導入が特徴的ですが。
その見据えている先には、カントリーやゴスペルをも取り込んだ米国南部音楽。
その姿がハッキリと存在していて。更にはそこに騒乱と不安に支配されつつあった時代の。
その空気をも取り込もうと。呪術的な色彩までをも加えることを企み、それに成功したと。
「Sympathy For The Devil」「Street Fighting Man」「Salt Of The Earth」と。
騒乱と不安を助長するかの様に、そしてその只中に放り込まれた人々に寄り添う様に。
ストーンズが奏で、催した饗宴は。今も世界の何処かで鳴り響き、繰り広げられていると。
そして。独り取り残された感のあるブライアンのスライドが咽び泣く「No Expectations」もまた・・・

宴。
饗宴。
そいつも。
いつかは。
幕が下りる。

凡そ。
この世の中に。
演じ続けられるものなど。
ありもしない。
そうなのだろう。

だからこそ。
何も。
好んで。
自ら。
下りることはない。

嘆き。
諦め。
時は流れたと言い聞かせ。
唯々諾々と。
そうだとしても。

足掻いて。
わきまえず。
少しでも。
永く。
この場をと。

宴。
饗宴。
そいつに。
とことん。
しがみついてみるのも悪くはない。

あの頃も。
いまも。
いつだって。
いつまでも。
同じじゃないか。

訳もなく。
訳も分からず。
焦らされ。
急かされ。
走らされ。

故もなく。
故もないまま。
嘆かされ。
諦めさせられ。
踊らされ。

時の流れ。
そいつを。
理由に。
ただ。
従ってきた。

時の流れ。
そいつを。
言い訳に。
そう。
逃げてきた。

宴。
饗宴。
そんなものは。
続かないと。
終わるのだと。

その。
事実を。
徒に。
刷り込まれ。
恐れさせられ。

だとしても。
だからこそ。
抗って。逆らって。
足掻いて。わきまえず。
続けてしまえばいい。

少しでも。
永く。
この時を。
この場を。
望むのなら。

宴。
饗宴。
とことん。
楽しんでみるのも悪くはない。
しがみついてみるのも悪くはない。

お楽しみは・・・これからだ。



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2018/02/16 Fri *迷い道だと / The Rolling Stones

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迷い道だと。
思っていても。
そうだとしても。
無意味でなどなくて。
ちゃんと帰結している。

迷っている。
その最中には。
気づけなくて。
焦って。
狼狽えて。

でも。
ある日。
ある時。
パッと開けて。
そうだったのだと。

この場所に。
辿り着く為に。
この人達に。
出会う為に。
この時を迎える為に。

あの日。
あの時。
あそこで。
迷ったのだ。
それも必要だったのだと。

そう。
突然に。
思いがけず。
救ってくれたものが。
遠い昔の迷い道だとね。

『Through The Past, Darkly (Big Hits Vol.2)』'69年リリース。
変形ジャケットが印象的なローリング・ストーンズの英国での2枚目となる編集アルバム。
ブライアンの死後、2ヶ月後にリリースされて。内ジャケにはブライアンへの追悼文も。
ほぼ同時期にリリースされた同名の米国盤とは選曲が異なっていて。
どちらが好きかは、まぁ、各人の嗜好にもよるのだとは思いますが。
正直に、ハッキリ言えば。こいつはこの英国盤で聴いてこそ意味が、価値があるかなと。
現行のCDは米国盤に準拠しているのかな。それは本当に不幸だと思える程なのです。
大体が米国のレコード会社は大雑把で。取り敢えずヒット曲を詰め込んでおけばいいと。
それはそれで。聴き流すにはいいかもだけど。あまりに味気ないかなと感じるのです。
比較して、このアルバムの選曲、曲順は実に何とも繊細にきちんと考えていたのだなと。
だからこそ、アルバム・タイトル通りに迷い道をさ迷い、抜けてきたストーンズの。
その道程、その過程。その姿がこのアルバムに見事に凝縮されているなと感じられるのです。
A面の頭に「Jumpin' Jack Flash」B面の頭に「Street Fighting Man」と。
迷い道から抜け出したストーンズを象徴する問答無用のナンバーを配置して。
間に「2000 Light Years From Home」「Let's Spend The Night Together」「She's A Rainbow」...
更には「Ruby Tuesday」と迷い道のその最中でも輝きを放ったナンバーを挿入して。
そんな迷い道の中で主導権を失いつつも様々な色彩を与えていたブライアンの。
その意思が反映された最初期のカバー・ナンバーである「You Better Move On」を忍ばせ。
ストーンズの原点、成功の後の混迷期、そしてそこから新たに転がり始める姿を描いていて。
必然的に、それはストーンズを去らなければならなかったブライアンの物語でもあり。
同時にブライアンを切ると言う過酷な選択を自らに課しても前進することを選んだ。
そのストーンズの決意表明ともなっていると言う、実に見事なコンセプトが存在していて。
それがB面ラストをミック・テイラーが初参加した「Honky Tonk Women」しめることで。
迷い道だと思われた時期も。決して無意味では無かったと。鮮やかに描き出しているのです。

迷い道だと。
感じていても。
そうだとしても。
無意義でなどなくて。
ちゃんと結実している。

迷っている。
その最中には。
気づけなくて。
逸って。
混乱して。

でも。
ある日。
ある時。
スッと見えて。
そうだったのかと。

この場所に。
行き着く為に。
この人達に。
巡り会う為に。
この時を手にする為に。

あの日。
あの時。
あそこで。
迷ったのだ。
それが不可欠だったのだと。

そう。
不意に。
思いがけず。
放ってくれたものが。
遠い昔の迷い道だとね。

そう。
いつかも。
いつも。
もしかしたら。
いまも。

迷って。
悩んで。
脱け出そうと。
焦って。
狼狽えて。

惑って。
苦しんで。
逃げ出そうと。
逸って。
混乱して。

でも。
ある日。
ある時。
あの場所で。
あいつ等に。

そう。
ある日。
あの時。
この場所で。
こいつ等に。

辿り着いて。
行き着いて。
出会って。
巡り会って。
気づかされる。

そう。
突然に。
思いがけず。
開いてくれたものが。
そんな迷い道にあったと。

そう。
不意に。
思いがけず。
放ってくれたものも。
そんな迷い道にあったと。

迷い道だと。
そう思っても。
そう感じても。
そうだとしても。
歩んで、転がって、それでいい。



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2018/01/11 Thu *道標、一里塚 / The Rolling Stones

20180111milestonesukorg


いま。
いったい。
何処まで。
来ているのか。
そいつを知りたくて。

転がりながらも。
ふと。
振り返り。
己の位置を確認する。
どのくらいと。

もう。
随分と前に。
転がり始めた様な。
否。
ついこの間か。

兎に角。
此処は何処で。
この道程の。
どのあたりまで。
来られたのかと。

道標。
一里塚。
そいつを。
幾つ。
通り過ぎてきたのかと。

そいつを。
確かめて。
刻んで。
そうして。
また一歩先へと。

『Milestones』'71年リリース。
英国デッカ編集によるローリング・ストーンズの編集アルバム。
ローリング・ストーンズ・レコードが設立された後も。
音源の権利を所有していたデッカ。何かと便乗した編集アルバムを乱発。
このアルバムも、そんなアルバムの中の一枚で。音源的な価値は殆ど無いかな。
当然、メンバーの意思は一切反映されていないので。何とも微妙ではありますが。
見捨てられた(?)デッカとしては。意趣返しと言うか、何と言うか。
手を変え、品を変えて。何とか売れるうちに売ってしまおうと言う。商魂の逞しさ。
新たなスタートを切ったストーンズの。そこに至る道程、その道標を手っ取り早くと。
そんなストーンズ初心者を狙ったかのアルバム・タイトル、そして選曲でもあります。
1stに収録されていた「I Just Want To Make Love To You」もあれば。
『Beggars Banquet』に収録されていた「Stray Cat Blues」もあって。
「(I Can't Get No) Satisfaction」「Get Off Of My Cloud」とヒット曲も収録していると。
ジャケットはごらんの様にミックが独り占めしていますが。
裏ジャケはキース、ブライアン、チャーリー、ビルの四人が載っていて。
まぁ、ミック・テイラー加入前のストーンズの歩みを大まかに凝縮したってことなのかなと。
「Not Fade Away」とか「She Said “Yeah”」と言った初期の渋いナンバーもあれば。
「She's A Rainbow」とか「Yesterday's Paper」と言った道草を食っていたナンバーもと。
デッカへの在籍期間は約8年。その間に結構色々とやっていたのだなとは感じられるかな。
進化し、また深化もし続けていたストーンズ。その間には変化も当然あったのだなと。
言ってしまえば。所詮は寄せ集めにしか過ぎないアルバムではありますが。
そんなアルバムでも。それなりの楽しみ方はあるのだなと教えられもするのです。

いま。
いったい。
何処まで。
来たのかと。
そいつを知りたくて。

転がりながらも。
ふと。
先を眺めて。
己の位置を確認する。
どのくらいと。

もう。
随分と長いこと。
転がり続けている様な。
否。
それ程でもか。

兎に角。
此処は何処で。
この道程は。
あとどの程度。
残っているのかと。

道標。
一里塚。
そいつを。
あと幾つ。
通り過ぎるのかと。

そいつを。
確かめて。
掴んで。
そうして。
また一歩前へと。

何処まで。
行っても。
何処まで。
来ても。
果てしが無いような。

いつまで。
転がっても。
いつまで。
転がり続けても。
終わりは無い様な。

それなら。
それで。
何処までも。
いつまでも。
それだけのことではあるけれど。

見失いそうで。
迷いそうで。
ふと。
己の位置を。
確認してみたくもなるもので。

いま。
いったい。
何処まで。
来ているのか。
どのくらいと。

いま。
いったい。
何処まで。
来たのかと。
どのくらいと。

道標。
一里塚。
そいつに。
限りがあるのかも。
計り知れないが。

それでも。
道標。
一里塚。
そんなものを。
知りたくなりもする。



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2017/12/18 Mon *今年もこの日が / The Rolling Stones

20171218onair


どうも、旦那。
なんでぇ、お前か。
ご無沙汰しまして。
一年振りか。てことは、またあの日か。
へい。お誕生日、おめでとうございます。
おう、ありがとうよ。幾つになっても目出てぇわな。

おいくつになれらましたかは?
おう、その七十と四だろう。
おっ、未だ、呆けてはいやせんね。
馬鹿野郎、俺には呆けなんざ無縁なんだよ。
流石は旦那だ。そうこなくちゃね。
おう、その、なんだよ。見くびるんじゃねぇよ。

いやぁ、でも、その、あれですよ。
あれって、なんなんだよ?
いや、ツアーも終わってお疲れかと思ったんですが。
おう、あんなもんよ、てぇしたことでもねぇよ。
そ、そうでやすね。まぁ、何とかの冷や水ってね・・・
ん?なんだ?なんか言ったか?

いやいや。ところで。あれですよ、旦那。
どれだよ?
待望のBBC音源のオフィシャル・リリースでやすよ。
おう、どうでぃ。まぁ、待たせちまったがな。
まったく、待たせすぎですよ。おかげで、どれだけブートとやらに。
馬鹿野郎、あれだよ。俺はな、いつ出しても良かったんだよ。

そうなんでやすか?それにしては随分と・・・
まぁ、あれだよ。例によってミックの野郎がだなぁ。
へ?またミック社長がなにか?。
ものにはタイミングがあるとか、なんとか、細かいことをよぉ。
そうなんでやすか?でも、そこがミック社長のいいところなんじゃ?
そりゃ、そうだけどよ。音質も向上させるんだとか、なんだとか。
でも、どうなんです?旦那もいい音で聴きたかったんじゃねぇですかい?
おっ、ま、まぁな、そりゃ、いいにこしたことはねぇわな・・・

『On Air』'17年リリース。
ザ・ローリング・ストーンズのBBC音源を編集した2枚組アルバム。
アナログ盤2枚、4面に全32曲。待望の公式リリースです。
まぁ、これまで散々、海賊盤、ビートレッグで耳にできた音源ではありますし。
ビートルズの『Live at the BBC』から遅れること約四半世紀でもありますし。
何故、もっと早く世に出せなかったのかとの疑問、不満はあるのですが。
まぁ、こうして公式に決定版がリリースされたことを喜んで受け容れようかなと。
'63年~'65年の間に放送された、あの時代の空気の中に放たれた。
若き日のストーンズの蒼く熱い姿、その雄姿がクッキリと捉えられているのですから。
胸、踊らないわけがないのですよね。海のものとも山のものともわからなかった頃から。
シーンの最前線へと躍り出て、一気にトップへと駆け上っていった。
その時代を、その熱気、その空気を。こうしてオリジナル・アルバムとは異なる音源で。
また追体験できる。その事は、やはり例えようもない幸せなことだと実感できるのです。
ストーンズに限らず。この時代のBBCに多くの独自の録音が遺されているのは。
英国独自の演奏家組合の力が強くて。放送局でレコードを放送する時間に制限があって。
悪法の類だとは思いますが。結果としてそれが多くの貴重な音源を生むことになったと。
当時は誰もその価値にも気づいてもいなかったのでしょうが。結果的に有難かったなと。
ストーンズにしても、公式に録音が遺されていないナンバーが何曲もありますし。
公式に録音されているナンバーでもアレンジが大幅に異なっているものもあったりして。
そこに窺える試行錯誤する様も含めて。ブルース、R&B、そしてロックンロールに。
真摯に向き合うストーンズの生々しい姿。それに何とも痺れてしまうのです。
特に、キースとブライアンの2本のギターの絡みとか、ブライアンのブルース・ハープとか。
スタジオの空気までも共有できそうで。堪らないものがあるのです。

ところで。旦那。
おう、なんでぃ。
どうせなら、ここはひとつ。あれじゃないですかい。
ひとつ。あれって、なんなんだよ?
へい。久し振りに昔のナンバーもツアーでやってみちゃ?
おう、まぁ、それもありなんだろうけどよ、そうなんだけどよ。

なんです?歯切れが悪いですねぇ、らしくもない。
おう、そこはよ。そのなんだよ。わかるだろ?
いや、なんのことやら・・・
馬鹿野郎、お前ねぇ、すっ惚けてんじゃないよ。
流石は旦那だ。お見通しでやすねぇ。
おう、その、あれだよ。ほら、メンバーにも色々とあるだろうが。

そうでやすねぇ。
今更、かび臭いナンバーなんかやれるかって奴もいるからよぉ。
そこは、あれですよ。旦那がガツンと一発かましてやれば・・・
馬鹿野郎、バンドってのはそんな単純なもんじゃないんだよ。
そうでやすね。しかし旦那、配慮はしても・・・
遠慮はするなってんだろ、わかってるんだよ。そんなことは。

しかし。なんですよ、旦那。
なんだよ?
折角、半世紀振りに思い出したナンバーもあるんじゃ。
おう、そりゃぁよ。懐かしくってなぁ。愛情が蘇ったりなぁ。
じゃぁ、それをツアーでやらねぇって手はないでしょうよ。
馬鹿野郎、だから。あれだよ。俺だけだったら。あれなんだよ。

いいんじゃないですか。偶には「街で闘う男」やらなくても。
おう、そうか。いや、俺もそう思わねぇでもねぇんだが。
そうですぜ。旦那。なんなら「春をひさぐ女たち」も外してもらっても。
お前、そいつは流石に大胆過ぎやしねぇかよ・・・
そうでやすかね、でも「ただのロックンロールさ」はもういいでやしょ。
おう、あの曲は妙な賛歌みたいになっちまってるしなぁ。
ここはあれですよ。「お前を失う」とか「安奈?」は本当にスパッと止めましょう。
おう、そうだな。その辺りは俺も飽き飽きしてるんだよ。

おっ、本音が出てきましたね。そう、こなくっちゃ。
あれだな「悪魔への共感」もいらねぇよな。
えっ、そいつもですかい。そいつは流石にまずいんじゃないですかい。
馬鹿野郎、ライヴではミックの見せ場を作る為にやってるんだろうが。
おっと、失礼しやした。しかし、ミックの社長が怒りませんかね?
いいんだよ。大体、ミックばかりが目立ち過ぎなんだよ・・・

じゃぁ、旦那の見せ場を作る為にですよねぇ。
おう、何でも言ってみねぇ、ここまできたら、何でもありだ。
「幸福」も「向こうへ滑る」も外しちゃいましょう。
馬鹿野郎、俺の数少ない持ち歌を削ってどうすんだよ。
代わりに「貝多芬をぶっとばせ」とか「門非斯、典尼西」とかどうですかい?
お、おう、そいつは、いいな。チャックの野郎に聴かせてやりてぇしなぁ。

どうです。旦那?
でもよぉ、ミックがなぁ、五月蝿いしなぁ、チャーリーもよぉ・・・
何を言ってるんですか、旦那、旦那あってこそのストーンズでしょうが。
お、おう、そう、そうだな。まぁ、ロニーは俺の言いなりだしなぁ。
でやしょ。こいつは決まりですな旦那。
おう。ところでお前は今度のアルバム、ちょいとやり過ぎなとこがあると思わねぇかい?
嫌ですねぇ、旦那。わかってやすよ。あれでしょう。ちょいとお耳を・・・
おっ、なんでぇ、そうか、それなら俺と一緒じゃねぇか。よし、飲もう。今夜は飲み明かすぞ。

旦那、お誕生日、おめでとうございます。



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2017/12/09 Sat *やってしまおう / The Rolling Stones

20171209outofourheadsusmono


そうさ。
仕組みなど。
枠組みなど。
そんなに。
大したものじゃない。

やりたいと。
思える。
やりたいと。
感じる。
その気持ち。

そいつさえ。
あるのなら。
やってしまえばいい。
やらない手はない。
やってしまおう。

心から。
体から。
頭から。
湧き出でる。
そのままに。

小さなことは。
細かいことは。
おいておけばいい。
放っておけばいい。
やりたいのなら。

そうさ。
このままじゃ。
いまのままじゃ。
納得できないのだから。
満足などできないのだから。

『Out Of Our Heads』'65年リリース。
ローリング・ストーンズの米国での4枚目となるアルバム。
英国での3枚目のアルバムと同一タイトルですが。
ジャケットだけではなく。内容も大きく異なっていて。
基本的にシングルとしてリリースされたナンバーを収録しない英国での方針と異なって。
「The Last Time」そして「(I Can't Get No) Satisfaction」と。2曲のヒット曲を収録。
ここらは、シングル盤のヒットの勢いを逃さずアルバムのセールスにも繋げようと言う。
米国ならではの方針が貫かれているなと。それはそれで狙いとしては悪くないかなと。
(まぁ、ストーンズの意思が強く反映されているのは英国盤だとは思いますが)
結果として編集、選曲が寄せ集め的になってしまって。統一感に欠けるのは致し方ないかな。
米国ではリリースされなかった英国EP盤『Got Live If You Want It !』からも収録されて。
その「I'm Alright」がA面の最後に唐突に飛びだしてくるのにはかなりの違和感が・・・
当時の米国のファンにとっては嬉しいプレゼント、目玉だったかもではありますが。
そんなこと、大したものじゃない、些細なことだと感じさせてくれるのが。
やはり、「(I Can't Get No) Satisfaction」の抜群の存在感なのですよね。凄いのですよね。
今更ですけど。この初めて全米1位を獲得したナンバーのカッコ良さに痺れます。
その昔。一部でオーティス・レディングが作ったナンバーだとのデマが信じられていた。
そんなR&B、ソウルのビートやリズムを拝借して、換骨奪胎してみせて。
ホーン・セクヨンが担う部分を、あのファズ・ギターに担わせた新鮮で大胆な発想と言い。
師匠である、チャック・ベリーの十八番でもある二重否定を用いて訴えかける歌詞と言い。
これはやっぱり。本当に奇跡的なナンバーだなと。こいつがもたらしたものは大きかったと。
よくぞ、ステイプル・シンガーズのパクリに近い「The Last Time」から短期間で飛躍したなと。
そして。デッカ、ロンドン時代のストーンズならではの。やってしまえ感、破天荒さはやっぱりご機嫌だなとね。

そうさ。
ルールなど。
空気など。
そんなもの。
些細なものなのさ。

やりたいと。
思える。
やりたいと。
感じる。
その思い。

そいつさえ。
あるのなら。
やってしまえばいい。
やるしかない。
やってやるしかない。

心から。
体から。
頭から。
溢れだす。
そのままに。

小さなことなど。
細かいことなど。
忘れてしまっていい。
投げ出してしまっていい。
やりたいんだから。

そうさ。
このままじゃ。
いまのままじゃ。
納得なんかできないのだから。
満足などできるわけもないのだから。

やろう。
やるんだ。
やるしかない。
やってしまえ。
やってしまおう。

慣例など。
前例など。
忘れていい。
無くていい。
捨ててしまえばいい。

小さいと。
思えるのなら。
細かいと。
思えるのなら。
出来るはず。

答えなど。
心が。
体が。
頭が。
その反応が教えてくれる。

納得できないまま。
満足できないまま。
そのままで。
悶々として。
過ごすなんて真平御免。

やりたいと。
思える。感じる。
やりたい。
その気持ち。その思い。
そいつだけを武器に。

やろう。
やるんだ。
やるしかない。
やってしまえ。
やってしまおう。

ほら、開けてきたぜ!



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2017/11/14 Tue *たかが、されど / The Rolling Stones

20171114itsonlyrocknroll


まったく。
いつまで。
どこまで。
懲りもせずと。
思わないでもないが。

他に。
見当たらない。
他に。
思いつかない。
他にない。

それだけのこと。
そうなのだ。
それだけなのだが。
そいつが。
どうにも好きらしい。

選ばれたとは。
思わないが。
捕まって。
搦めとられて。
そのままずぶずぶと。

もう。
今更。
他のものを。
選びなおすつもりもないし。
その気になんかなれやしない。

大したことだとは。
思わないが。
それなりのものだと。
感じはするし。
もう、いけるところまで、いくだけ。それだけ。

『It’s Only Rock’n Roll』'74年リリース。
タイトル・ナンバー、「It's Only Rock'n Roll(But I Like It)」が、そのイメージが。
アティチュードとして独り歩きし過ぎた感もあるローリング・ストーンズのアルバム。
そのナンバー自体が、未だメンバーになる前のロン・ウッドのアルバム・・・
『I've Got My Own Album To Do』の録音時に生まれたものであることからして。
当初は、アルバムのハイライトとも、ましてやタイトルとしても考えていなかったのではと。
それが。アルバムの録音中にミック・テイラーの離脱が決定的になったこともあって。
敢えて。原点回帰、次なる歩みを意識して、象徴的な役割を与えたのかなとも。
インナーにさりげなくロンのインスピレーションを基に作られましたなんて記載する辺り。
ミック・ジャガーの抜け目なさを感じたりもするのですよね。そう、先は見えていたと。
そう考えると。アルバム・タイトル程にはロックンロール色が前面に出ていないのも当然で。
ここでのストーンズは、フィリー・ソウルやファンク、更にはレゲエへの接近が顕著で。
もし、テイラーが脱退しなかったら。特に都会的なソウルを突き詰める様な。
もっと言えば、そいつを換骨奪胎したストーンズならではのソウルが生まれていたかもと。
そいつは『Black And Blue』とはまた異なる魅力的なものになったかなとも思うのですが。
しかし。それにしても。ストーンズの。特にブラック・ミュージックに対する感度の良さ。
その旺盛な食欲と、見事なまでの消化力。そんなストーンズの凄味が実に魅力的で。
「Ain't Too Proud To Beg」「Luxury」「If You Really Want To Be My Friend」ときて。
「Fingerprint File」に至るまで。ここまで、取り込んで己のものにしてしまいますかと。
そう考えると。「Time Waits For No One」でのテイラーのギターはあまりにも美し過ぎて。
テイラーは、ストーンズでい続けるには線が細かったのだろうなと妙に納得したりもして。
ならばと。やっぱり、ソウルもファンクもレゲエも呑み込んで。ロックンロールだぜと。
それがどうした文句があるかと。開き直ってみせたミックのセンスは只者ではなくて。
そのミックの姿勢こそが、ストーンズのアティチュードなのかもと思ったりもするのです。
しかし、この頃キースは・・・本当に半ばあっちの世界にいっていたのだろうなぁ・・・

まったく。
いつまで。
どこまで。
省みもせずと。
思わないでもないが。

他は。
見つからない。
他は。
考えられない。
他にない。

それだけのこと。
それだけ。
本当にそうなのだが。
そいつが。
堪らなく好きらしい。

選ばれしとは。
思わないが。
捉えられて。
引きずり込まれて。
そのまま骨の髄までと。

もう。
今更。
他の道を。
歩きなおすつもりもないし。
その気になんかなれやしない。

大したことだとも。
思わないが。
それなりのものだと。
感じもするし。
もう、いけるところまで、転がるだけ。それだけ。

あの日。
あの時。
出逢ってしまった。
それで。
決まった。

あの日。
あの時。
心奪われてしまった。
それが。
総て。

あの日。
あの時。
電気が走った。
それで。
決まった。

あの日。
あの時。
骨まで食らった。
それが。
総て。

それだけのこと。
そうなのだ。
それだけなのだが。
そいつが。
総てを決めてしまった。

大したことでは。
ないのだろうが。
それなりのものでは。
あるのだろう。
それだけが、どうにも、堪らなく、好きらしい。

たかが。
ロックンロール。
されど。
ロックンロール。
それだけが、どうにも、堪らなく、好きらしい。



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2017/10/20 Fri *もう一度、歩き始めるのだ / The Rolling Stones

20171020somegirlsjporgwposter


誰かに。
奴等に。
走らされる前に。
踊らされる前に。
その前に。

立ち止まって。
自分で。
見て。
聞いて。
総てはそれからだと。

焦らず。
慌てず。
この足で。
自分の足で。
歩いていくのだと。

鞭打たれる前に。
嘘を見抜いて。
ボロボロになる前に。
あの娘たちの中から。
飛び切り輝く瞳を見つけるのだと。

そう。
思って。
夢想して。
ここまで。
やってきたのだが。

余計な荷物を。
背負いこまされたのか。
どうにも。
身体が重たくて。
あの娘のことも見失いそうなのだ。

『Some Girls』'78年リリース。
パンクとディスコの時代に一発回答したローリング・ストーンズのアルバム。
当時、このアルバムから米国を除いた配給元が変更になったとかで。
日本盤は東芝EMIからの発売となって。帯には内田裕也のよるコピーが載っていて。
あぁ、ストーンズ移籍したのか。ジョン・レノンと同じレコード会社じゃないと。
それが、なぜか不思議に思えてならなかったのを今でも覚えていたりします。
移籍第一弾とあって東芝EMIも力が入っていたのか初版はポスターが封入されていて。
更にはレコード屋さんで、もう一種類別のポスターももらえて。今でも実家の壁に・・・
スタジオ・アルバムとしてはこのアルバムが初めてのリアル・タイムのストーンズで。
発売日を指折り数えて待って。発売日に買って。家へ帰ってドキドキしながら針を落として。
「Miss You」には、おいおいストーンズもディスコかよと戸惑ったものの。
「When The Whip Comes Down」「Lies」「Respectable」「Shattered」ときたところで。
なんか今度のストーンズやたら元気じゃないかと。ブッ飛ばされて。
なんだ。結局はパンクもストーンズも。同じカッコいいロックンロールじゃないかと。
ここらのはりきり具合は。ミックなどはかなり意識して、そういう方向にもってきたかなと。
まぁ、キースの旦那は。端からパンクなんて目じゃないぜとか思っていたのでしょうが。
当時は例のトロントでの事件もあって。キース、ストーンズの先行きは不安視されていて。
だからキースの歌う「Before They Make Me Run」がもう、凄く胸に迫ったのですよね。
未だ、ブルースとかソウルとかカントリーとか。知りもしなかった頃だったので。
「Some Girls」とか「Just My Imagination (Running Away With Me)」とか。
そして「Far Away Eyes」とか。正直わからなかったと言うか、かったるいなとか。
それが徐々に効いてきて。この3曲がこのアルバムに絶妙なアクセントを与えていると。
そんなことを感じらえる様になったのはそんなに昔の話ではなかったりもしますが。
ロニー加入後のストーンズのスタジオ・アルバムとしては、実は一番針を落とす機会は多く。
なんだろう。今のストーンズの立ち位置を再確認したい時には必ず聴いているかもしれません。

誰かに。
奴等に。
走らされる前に。
唆される前に。
その前に。

立ち止まって。
自分で。
感じて。
考えて。
総てはそれからだと。

急かず。
騒がず。
この足で。
自分の足で。
歩いていくのだと。

鞭打たれても。
嘘に騙されても。
ボロボロになりながらでも。
あの娘たちの中から。
敬える様な娘を見つけるのだと。

そう。
思って。
夢想を。
現実にと。
やってきたのだが。

誰かの重荷まで。
背負いこまされたのか。
どうにも。
精神も重たくて。
あの娘のことも見失いそうなのだ。

誰かが。
奴等が。
走らせようとするから。
躍らせようとするから。
その前にと。

誰かが。
奴等が。
走らせようとするから。
唆そうとするから。
その前にと。

知らず知らずのうちに。
焦って。
慌てて。
急いて。
騒いで。

いつの間にか。
足どりが。
歩調が。
早くなって。
走りだしていて。

どうやら。
そのまま。
走り続けてしまって。
そのつけが。
溜まってきているらしい。

立ち止まって。
自分で。
見て。聞いて。
感じて。考えて。
もう一度そこからだと。

そう。
深呼吸して。
もう一度。
自分の足で。
歩き始めるのだ。

だって。
やっと。
そうさ。
飛び切り輝く瞳の娘を。
見つけたのだから。

俺の勝手な夢想だとしてもね・・・



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2017/09/09 Sat *この道を / The Rolling Stones

20170909rockinrollingstonesukorg


この道を。
行けば。
どうなるか。
そんなことは。
わからない。

この道を。
行った先が。
どこかなんて。
そんなことも。
わからない。

ただ。
わからないことを。
そのことを。
恐れて。
踏み出さずにいても。

何も。
始まらない。
転がらない。
それだけは。
わかるのだ。

ならば。
迷わずに。
路面を蹴って。
路上へと。
この道へと。

この道を。
行くこと。
そいつは。
たぶん。
楽しめる気がするのだな。

『Rock 'N' Rolling Stones』'72年リリース。
B級なジャケットが妙にカッコいいローリング・ストーンズの編集アルバム。
ストーンズに去られたデッカは意趣返しとばかりに編集アルバムを乱発しましたが。
このアルバムもその一枚で。何枚目にあたるのだったか。商魂逞しいなと。
アルバム・タイトルと選曲から推測するに。ロックンロールなストーンズの。
その名演に焦点をあてて編集してみました。そんなところなのかな。
特に珍しいナンバーやテイクがあるわけではなく。それほど価値があるとは思えませんが。
この手の、狙いが当たっているのか、外れているのか。わからない選曲と曲順。
それで聴くストーンズと言うのも、意外と悪くないと言うか、実は好きだったりするのです。
このアルバムだと全12曲。「Route 66」から始まって「Carol」で終わると。
その総てがアップ・テンポなナンバーで、確かにロックンロールなストーンズだよなと。
しかもカヴァーが10曲で、チャック・ベリーの直接的なカヴァーが5曲。
チャックのヴァージョンを元にしたと思しき間接的なカヴァーが2曲。合計すると7曲。
殆ど、ストーンズによるチャック・ナンバーの名演集って趣に仕上がっていたりして。
(後に、日本のロンドン・レコードがそのままの企画の編集アルバムをリリースしましたが)
ストーンズで、チャックで、ロックンロールですから。悪いわけがないのですよね。
「Little Queenie」と「Carol」が『Get Yer Ya-Ya's Out !』からなのは姑息な感じですが。
「Route 66」と「Down The Road Apiece」を前述の関節的カヴァーの意図で選んだのなら。
このアルバムの選曲担当者はなかなかやるなと言うか、なかなかの曲者と言うか。
わかっているじゃないのと。肩の一つでも叩いてあげたくはなるかも知れないのですよね。
「19th Nervous Breakdown」なんてヒット曲をこっそりと入れていなければ。
尚のこと良かったのですけどね。売上を考えたのか。でも、あまり効果は無いような気も。
それにしても。英国での1stアルバムと同じで「Route 66」はA面一曲目が似合うな。
ストーンズの迷いなきロックンロール街道、その道行きの始まりにこれほど相応しいナンバーもないかな。

この道を。
行けば。
どうなるか。
考えたところで。
わからない。

この道を。
行った先が。
どこかなんて。
悩んだところで。
わからない。

ただ。
わからないことで。
そのことで。
躊躇って。
踏み出さずに終わったら。

何も。
始められなかったと。
変えられなかったと。
後悔することだけは。
わかるのだ。

ならば。
迷わずに。
路面を蹴って。
路上を駆けだして。
この道へと。

この道を。
行けば。
きっと。
何か。
面白くなる気がするのだな。

馬鹿な頭で。
考えたところで。
悩んだところで。
何かが。
わかるわけもない。

馬鹿な考え。
休みに何とかで。
いつまで経っても。
何かが。
わかるわけもない。

だから。
始めてしまおう。
転がってしまおう。
そうすれば。
なるようになる。

恐れも。
躊躇いも。
後悔よりは。
怖くもない。
重くもない。

始めれば。
転がれば。
そこに道ができる。
それが道となる。
なるようになる。

楽しめそう。
面白そう。
路面を蹴るには。
路上を駆けだすには。
それで十分だ。

必要以上に。
危ぶむなかれ。
この道を。
いけば。
わかるさ。馬鹿野郎ってな(笑)。



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2017/08/21 Mon *街の灯りの下で / The Rolling Stones

20170821brightlightbigcity


どこで。
生きるか。
どう。
生きるか。
何の下で生きるか。

そいつが。
異なると。
合わないと。
そうなると。
どうにも難しい。

頭から。
否定するつもりも。
排除するつもりも。
さらさら無いが。
さりとても。

どこで。
どう。
そいつは。
そう易くはない。
何の下で生きるか。

例えば。
街の灯り。
その煌めきと。
その影と。
そんなものを愛せるか。

猥雑で。
妖しく。
切なく。
逞しい。
そんな灯りの下で生きていけるのか。

『Bright Lights Big City』'89年リリース。
ローリング・ストーンズのブートレッグ・アルバム。
古くは'70年代半ばから出回っていた音源で。
今でも手を変え、品を変えて。繰り返しリリースされていると思われます。
A面が'63年のIBCスタジオでのデモが、B面が'65年の英国ツアーでのライヴで。
今となっては音源的な価値は殆ど無いと言っても過言では無いかな。
B面に至ってはリリース時でも価値があったかどうか怪しいものですが(苦笑)。
この如何にも初々しいジャケットだけで許せてしまうのは悲しい性質ですかね。
IBCでのデモは総てブルース、R&Bのカヴァーで。
その完コピながらも勢いで突っ走ってしまう様、そこにストーンズの原点を感じます。
「Roadrunner」とか「Bright Lights, Big City」とか。好きだったのだろうなぁと。
好きすぎて意気込みが空回りしている感もあり、拙さが顕わな個所も随所にありと。
でも。その未完成で荒々しい、真摯な情熱が今に繋がるストーンズの原点なのですよね。
ライヴも。若さに溢れるラフで、タフで。パンクなストーンズの魅力が炸裂・・・
実はこれ英国盤EP『Got Live If You Want It !』と同一のテイクなのですよね。
一応、曲順とかは変えていますし。「I’m Alright」のフェード・アウトが遅い気もしますが。
まぁ、かのEPは英国以外では入手困難でしたので・・・流石は無法の世界です。
(日本では悪名高きロンドン・レコードが避妊具?付の12インチ盤で再発していました)
内容は今更語るまでも無いですが。当時のストーンズの熱さ命のライヴが堪りません。
特に「I’m Moving On」「I’m Alright」の生々しい様は特筆されるかな。
そして。デモにもライヴにも。未熟ながらも、蒼いながらも。都会の匂いがあると。
そう、実のところ。その作られたパブリック・イメージでは覆い隠せない。
煌めく街の灯りの下で生きる者だけが発する、洒落た匂い、雰囲気がある。
それもストーンズの原点であり。ストーンズの何たるかを表しているのですよね。

どこで。
生きていくのか。
どう。
生きていくのか。
何の下で生きていくのか。

そいつが。
違うと。
わからないと。
そうなると。
どうにも戸惑ってしまう。

総てを。
拒否するつもりも。
拒絶するつもりも。
毛頭無いが。
さりとても。

どこで。
どう。
そいつは。
そう軽くもない。
何の下で生きていくのか。

例えば。
街の灯り。
その華やかさと。
その闇と。
そんなものを愛せるか。

猥雑で。
怪しくて
危うくて。
優しい。
そんな灯りの下で生き続けていけるのか。

どこで。
生きるか。
どう。
生きるか。
何の下で生きるか。

それを。
美しいと。
誇らしいと。
愛しいと。
感じられるか。
そこが。
それが。
異なると。
違うと。
そいつは難しい。

何の下で。
生きるか。
生きていくのか。
何を見て。
何を信じるのか。

信じるもの。
見えるもの。
それが。
あるから。
その下で生きている。

信じるもの。
見えるもの。
それが。
信じられない、見えない。
そんな世界もあるのだろう。

誰にも信じられなくても。
誰かには見えなくても。
そんな世界があったとしても。
それでも。
その下で生きている。

輝く。
街の灯り。
どうにも愛しい。
その煌めきと影。
その華やかさと闇。

そこで。
生きていく。
そう。
生きていく。
街の灯り。その下で生きていく。



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