カテゴリー「008 The Rolling Stones」の記事

2017/04/11 Tue *戻るところ、帰るところ / The Rolling Stones

20170411greatesthitsvolone


戻るところ。
帰るところ。
それがある。
それがわかっている。
それが大事なのだろう。

いつまでたっても。
落ち着かずに。
苔生さずに。
転がり続けている。
それはそれでいいのだが。

転がって。
揺れて。
揺さぶられて。
その内に。
ふと気がついてみれば。

ここは。
どこなのだろうと。
どうして。
ここにいるのだろうと。
そんな状況に陥って。

平静を装いながら。
その実。
少し・・・かなり。
焦って。
不安に駆られることもある。

そんな時。
戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩を踏み出したところ。
そいつを見つけさえすれば・・・なんとかなる。

『Greatest Hits Vol.1』'77年リリース。
カナダ独自編集のローリング・ストーンズのベスト・アルバム。
デッカ(ロンドン)時代のナンバーから14曲が収められています。
『Greatest Hits Vol.2』なるアルバムも同時期にリリースされていて。
当時、日本では何故かRCAから2枚組で『偉大なる軌跡』なる邦題でリリースされました。
この如何にも廉価盤的なやっつけ仕事を連想させるジャケットも魅力がなければ。
選曲も特に特徴があるわけでもなく。曲順に拘りもなさそうな、そんなアルバム。
しかし。これが自分にとっては初めて買ったストーンズのベスト・アルバムだったのです。
リアル・タイムで『Love You Live』を買ったのがストーンズとの歴史の始まりで。
その次が『Get Yer Ya-Y''s Out!』で。『Let It Bleed』で『Goats Head Soup』ときて。
そして。次に、渋谷にあった輸入レコード屋さんで手に取ったのがこのアルバムだったと。
何故、このアルバムだったのか。もうハッキリとは覚えていないのですけどね。
恐らくは初期のナンバーを纏めて聴きたくて。そして値段も安かったのだと思います。
「Not Fade Away」に始まって「Paint It, Black」で終わるこのアルバム。
オリジナル・アルバムを揃えようにも。月に一枚も買えれば上の字だったガキには宝物で。
何度も何度も繰り返し針を落として。暫くはこのアルバムでしか聴けなかったナンバーも。
やがて。オリジナル・アルバムもそれなりに揃ってきて。正統な(?)ベスト・アルバムも。
そうして徐々に役目を終えたのですが。思い出深くて手放せなくて残っているのです。
「I'm Free」とか「Play With Fire」なんて地味なナンバーが妙に刷り込まれているのも。
このアルバムで出会って。繰り返し聴いていたからなのですよね。妙な感じですけどね。
今、針を落とすと。音質も褒められたものではないのですが。愛着はあるのかな。
ストーンズは、自分の戻るところ、帰るところ、自分の原点だと勝手に思っていますが。
その初めの一歩を踏み出した、刻んだのがこのアルバムなのですからね。

戻るところ。
帰るところ。
それがあると。
そのことを感じられる。
それが肝要なのだろう。

いつまでたっても。
腰が据わらずに。
留まらずに。
流離い続けている。
それはそれでいいのだが。

流離って。
流れて。
流されて。
いつの間にか。
ふと気がついてみれば。

ここは。
どこなのだろうと。
はたして。
どこまでいくのだろうと。
そんな状況に陥って。

平穏であると演じながら。
その実。
少し・・・かなり。
怯えて。
不安で堪らないこともある。

そんな時。
戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩を踏み出したところ。
そいつを思い出しさえすれば・・・どうにでもなる。

どこだろうと。
どこにいようと。
どこへいこうと。
見つけさえすれば。
思い出しさえすれば。

どこからきたのか。
何者であるのか。
所詮。
それだけのことだと。
それだけの者だと。

それさえ。
わかっていれば。
感じられれば。
なんとかなる。
どうにでもなる。

だから。
いつでも。
落ち着かずに。
苔生さずに。
転がり続けてこられた。

だから。
いつでも。
腰を据えずに。
留まらずに。
流離い続けてこられた。

揺れて。
揺さぶられて。
流れて。
流されて。
そんな時でも。どんな時でも。

戻るところ。
帰るところ。
初めの一歩。
踏み出したところ、刻んだところ。
そいつが信じられれば。それでいいのだ。



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2017/03/24 Fri *トップであること / The Rolling Stones

20170324lonelyatthetop


トップを。
頂上を。
目指すと言うのは。
どんな。
心持なのだろう。

何故。
トップを。
頂上を。
目指すのか。
そこにあるからなのか。

でも。
誰もが。
目指すわけでも。
目指せるわけでも。
ないのだ。

それでも。
その中で。
あくまでも。
トップをと。
頂上をと。

熱く。
激しく。
そして。
しぶとく。
どこまでも。

挑み続ける。
拘り続ける。
その思い。
その願い。
その強さは何処からくるのか。

『Lonely At The Top』'83年リリース。
ローリング・ストーンズのスタジオ・アウトテイクからなる海賊盤。
ミュンヘンとバハマでの録音から収録されているとのことなので。
『It’s Only Rock ‘N Roll』や『Emotional Rescue』の為のセッションでしょうか。
勿論、あくまでもボツ・テイクなので。完成度云々は言いっこなし。
更には如何にもアナログ盤時代の海賊盤らしいこもった音質だったりするので。
(更に言えば。その実、ピッチも遅いのではないかなとも思われるのですけどね)
諸手を挙げて歓迎できるものではないのですけどね。でもそこは蛇の道は蛇と言うか。
ストーンズ好きとしては。避けて通れない魅力のあるものであったりもするのです。
まぁ、ボツにはボツなりの理由がある筈で。仕上げきれなかったとか。
仕上げはしたものの甘かったとか。いずれにせよ。正式に世に出る前の生々しい。
レアなストーンズの姿。スタジオでの試行錯誤する姿が聴けるのですからね。
ストーンズ好きとしては。聴き逃せない。そんな瞬間が切り取られているのです。
例えば「Sweet Home Chicago」なんかでは。キース、どれだけエフェトかけているのとか。
これを聴いていると。キースの旦那にはエフェクターは似合わないなと思い知らされます。
ドビー・グレイで有名な「Drift Away」はミック・テイラー在籍時の録音なのかな。
もともといい曲ですし。ここで聴けるストーンズ・バージョンもなかなかのものですが。
何故ボツにしたのかなと。ロッド・スチュワートも録音していることを知っていたのかな。
そしてアルバム・タイトルにもなっている「Lonely At The Top」です。
ご存知の様に後にミックがソロ・アルバムで正式に世に出しているナンバーですが。
ここで聴かれるストーンズ・バージョンは何故ボツになったのかなと考えるのですが。
ミックのソロ・ヴァージョンと比較するとやや気怠いと言うか、退廃的と言うか。
それが歌詞の内容と合わなかったのか。逆にテンポを上げるとストーンズらしくもないと。
いい加減な様で。この辺りの取捨選択にはシビアである。それがトップに、頂上にい続ける証左かもですね。

トップに。
頂に。
挑むと言うのは。
どんな。
心持なのだろう。

何故。
トップに。
頂上に。
挑むのか。
そこにいるからなのか。

でも。
誰もが。
挑むわけでも。
挑めるわけでも。
ないのだ。

それでも。
その中で。
あくまでも。
トップにと。
頂上にと。

熱さと。
激さと。
そして。
逞しさで。
どこまでも。

目指し続ける。
闘い続ける。
その思い。
その願い。
その大きさは何処からくるのか。

トップを。
頂上を。
目指す。
それは。
孤独の道程。

トップに。
頂上に。
挑む。
それは。
孤独な闘い。

何故。
どうして。
そこまで。
いつまで。
どこまで。

そこに。
あるトップは。
そこに。
いるトップは。
魅力的なのか。

その思い。
その願い。
その総てを。
賭けるほどに。
賭け続けるほどに。

そうして。
辿り着いた先も。
手に入れたものも。
孤独の中かも。
知れないのに。

それでも。
目指せる。
挑める。
強さ。
大きさ。

それこそが。
トップであること。
頂上であること。
例え孤独だとしても。
そうなのかもしれない。



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2017/02/16 Thu *禁断の果実 / The Rolling Stones

20170216liverthanyoulleverbe


知らなきゃ。
良かった。
そんなものが。
この世には。
存在するらしい。

ところが。
どうにも。
昔から。
そいつが。
悪い癖で。

見なくていい。
聞かなくていい。
知らなくていい。
そう言われれば。
言われるほどに。

気になって。
気になって。
仕方がなくなって。
見てしまう。
聞いてしまう。

知ってしまって。
そうだな。
後悔したことが。
一度もないと言えば。
嘘にはなるが。

知ってよかった。
知る前と後では。
楽しさが大違い。
禁断の果実とやらには。
手を出してみるに限るのだ。

『Live'r Than You'll Ever Be』'80年リリース。
'69年の全米ツアーのオークランド公演を収めたローリング・ストーンズの海賊盤。
タイトルは海賊盤業界初のベスト・セラー(?)となったアルバムと同じですが。
(そのアルバムがあまりにも売れたので、『Get Yer Ya-Ya's Out !』が制作されたとか)
こちらは新たに発掘された音源を元にした完全版だと言われています。
尤も。「Jumpin' Jack Flash」と「Under My Thumb」は別公演の音源とも言われています。
まぁ、所詮は海賊盤なので。深い詮索をしたところで。意味はないかな。
音質は改善されたとのことですが。所謂オーディエンス録音ですから。
オフィシャルではリリースされることは無いであろうこもった音で。でもそれもよしで。
かえって、生々しい、何の加工も施される前のストーンズのライヴ。それが味わえると。
そこに価値を見出せる人間にとっては、実に堪らないものがあるのですよね。
ツアーに復帰して。新たに加わったミック・テイラーも馴染んできてと。
そんな頃のストーンズのライヴ。全体にオリジナルよりテンポを落とした演奏で。
実に何と言うか。いい塩梅に腰の落ちた、重心の低いロックンロールを聴かせてくれます。
メンバー5人に、イアン・スチュワートが加わっただけのシンプルな編成で。
必要最小限の音だけで構成されたライヴであるところも魅力的と言えて。
最近のストーンズ・オーケストラでは決して味わえないストーンズの剥き出しの骨格。
そいつを徹底的に、むしゃぶり尽くすことができる様な。そんな感覚が堪りません。
録音されることを前提としていないライヴであるが故に。覆い隠すことも出来ずに。
チューニングの狂いや、演奏におけるミス・トーンなどもそのままなのですが。
そんなストーンズが聴きたかったと。その臨場感に魅せられてしまうのですよね。
ここが分かれ道で。海賊盤と言う禁断の果実に出会って。手を出して、口に含んで。
それで、後悔するか、否か。引き返せるか、否か。それで人生変わってしまうかもです(笑)。
自分は・・・後者で。今は足を洗いましたが(?)。海賊盤の世界を知って良かったなと思っています。

出会わなきゃ。
良かった。
そんなものが。
この世には。
存在するらしい。

ところが。
どうにも。
生まれつき。
そいつが。
天邪鬼で。

見なくていい。
聞かなくていい。
会わなくていい。
そう言われれば。
言われるほどに。

どうしても。
どうしてでもと。
我慢ができなくなって。
見てしまう。
聞いてしまう。

出会ってしまって。
そうだな。
後悔したことが。
一度もないと言えば。
嘘つきになるが。

出会ってよかった。
会う前と後では。
喜びが段違い。
禁断の果実とやらは。
口に含んでみるに限るのだ。

どちらが。
良いとか。
悪いとか。
そんなことは。
他人の知ったことじゃない。

どちらが。
楽しいとか。
喜ばしいとかも。
そんなことは。
他人の知ったことじゃない。

大違い。
段違い。
その。
感覚を。
感触を。

知りたいのなら。
出会いたいのなら。
それなら。
思い切ってみる。
そいつが必要だ。

する後悔。
しない後悔。
どちらを。
選ぶかは。
自分自身の問題で。

危険も。
何もかも。
自分自身で。
選び取れれば。
それまでのこと。

ならば。
禁断の果実。
手を出さない。
口に含まない。
そんな勿体ないことはできないのさ。



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2016/12/18 Sun *今年も恒例の・・・ / The Rolling Stones

20161218blueandlonesome


旦那。
おう、お前か。
ご無沙汰しまして。
一年振りか。てことは、またあれだな。
へい。お誕生日、おめでとうございます。
おう、ありがとうよ。幾つになってもいいもんだな。

おいくつになれらましたかは?
おう、その七十と三だろう。
おっ、今年も呆けてはいやせんね。
馬鹿野郎、未だなぁ呆けるには早いんだよ。
流石は旦那だ。御見それいたしやした。
おう、その、なんだよ。まだまだこれからよ。

これからね。ひょっとして旦那も?
ひょっとして、なんなんだよ?
いや、お子さんが生まれるとか・・・
馬鹿野郎、ミックとは違って分別ってものがあるんだよ。
そ、そうでやすね。でもロニーの兄貴も・・・
いいんだよ。ロニーはロニーなんだから。

そうでやすか。ところで。あれですよ、旦那。
どれだよ?
十一年振りのアルバムってやつですよ。
おう、どうでぃ。なかなかのもんだろうよ。
いやぁ、ここへきてのブルースとは驚きやしたぜ。
馬鹿野郎、あれだよ。俺はいつもブルースと一緒なんだよ。

流石は旦那。初心忘るべからずってやつですね。
まぁ、ちょいと。童心に戻り過ぎちまったけどな。
いやいや、旦那。聴いてるだけでヤニ下がった顔が浮かびますもんねぇ。
馬鹿野郎、なんだよヤニ下がったってぇのは。
す、すいやせん。でも、そのなんですよ、楽しかったんでやしょ?
そりゃ、そうよ。楽しくない訳がないわな。
どうなんです?ストーンズのアルバムでここまで楽しかったってのは?
そうだなぁ、『Steel Wheels』か、否、あれだよ。『Dirty Work』以来じゃねぇか・・・

『Blue & Lonesome』'16年リリース。
ザ・ローリング・ストーンズの実に11年振りとなるスタジオ・アルバム。
アナログ盤2枚組、4面に渡るブルースのカヴァー、全12曲。
ルーツであるブルースに回帰して、対峙して。情熱のままに録音されたかの様なアルバム。
何でも3日間で録音を終えたとかで。しかも総て一発録りだったとかで。
ここのところのお家芸とも言えた過剰なオーヴァー・ダブも一切ないと言う。
その潔さ、しかもそれを実行してしまえるところにストーンズの底力ありと言った感じです。
実のところ、本当は3日も掛かっていなくて。1日で録音してしまったのではないかと。
流石にそれでは格好がつかないので。3日なんて適当なことを言ってるのではと勘繰りたくなる。
それほどに。情熱、そしてバンドとしての一体感、勢いを感じさせられます。
特に今回はミックが、その禁じ手を解いたと言うか。素直になったと言うか。
元々、キースやブライアンに負けないくらいのブルース・マニアだったと思われて。
ただ、そこはロンドン経済大学出身ですから。若いころから経営感覚は鋭かった筈で。
敢えて。成功を手にする為に、黒く歌うことを制御してきたと思うのですが。
今回は自らに課したリミッターを解除して、正攻法で真っ黒な歌声を聴かせてるなと。
あまりにも技巧と言うか、妙なフェイクに走ってたここ十数年の反省もあったのですかね。
この歌だったらね、ブライアンも納得してるだろうと言うか。
エリック・バードンを英国史上最高のシンガーなんて発言はしなかったかなと。
そして。常日頃からキースも褒めているミックのブルース・ハープ。その素晴らしいことと言ったら。
ブライアン、そしてポール・バターフィールドやマジック・ディックとも互角に張り合えるなと。
今回、リトル・ウォルターのナンバーを4曲もやっている。その選曲もミックのブルース・ハープあってこそです。
勿論、キースもその持ち味を十二分に発揮していて。いつもにないくらいに真面目に弾いてるなと。
そして。ロニーも顔だけで弾いていないですから(笑)。なんだよ、弾けるんじゃないかとね。
いつもと変わらないのはチャーリーだけで。そう考えると、その存在の大きさに改めて気づかされもします。
平均年齢が70歳を超えるバンドがこれをやってしまう・・・70歳を超えたからこそやれるのか。
兎にも角にも。やはりストーンズはただものじゃないと世界に再認識させるに十分なアルバムなのです。

旦那。
おう、なんでぃ。
ここまできたら、ここはひとつ。あれですよ。
ひとつ。あれって、なんなんだよ。
へい。ブルースだけでツアーに出てみちゃどうですかい?
おう、まぁ、それもありっちゃ、ありなんだけどよ。

なんです?奥歯にものが挟まった様な。
おう、そこはよ。そのあれだよ。わかるだろ?
いや、なんのことやら・・・
馬鹿野郎、お前だったら察しはついているんだろうが。
流石は旦那だ。お惚けは通用しませんねぇ。
おう、その、あれだよ。ほら、ファンにも色々といるだろうが。

そうでやすねぇ。
あれとあれはやらねぇと納得しねぇ奴等もいるからな。
そこは、あれですよ。一度くらい無視してみるってのは・・・
馬鹿野郎、お客さんに喜んでもらってなんぼなんだよ、この稼業は。
そうでやすね。しかし旦那、配慮はしても遠慮はしなくてもいいんじゃ。
お、なんだ。お前も偶にはいいこと言うじゃねぇか。

しかし。あれですよ、旦那。
どれだよ?
折角の十一年振りアルバム。しかも傑物ですよ。
おう、そりゃぁよ。当たり前でぇ。愛情が違わぁな、愛情が。
じゃぁ、それを目玉にツアーしねぇって手はないでしょうよ。
馬鹿野郎、だから。あれだよ。俺だって。あれなんだよ。

いいんじゃないですか。偶には「飛跳ねるジャヤック」やらなくても。
おう、そうか。いや、俺もそう思わねぇでもねぇんだが。
そうですぜ。旦那。なんなら「茶色いお砂糖」も外してもらっても。
お前、そいつは流石に大胆過ぎやしねぇかよ・・・
そうでやすかね、でも「無情の世界」はもういいでやしょ。
おう、あの曲は妙なイメージが着いちまったからなぁ。
ここはあれですよ。「お前を失う」とか「安奈?」もスパッと止めましょう。
おう、そうだな。その辺りは俺も飽きてきたところなんだよ。

おっ、本音が出てきましたね。そう、こなくっちゃ。
あれだな「隠れ家をおくれ」もいらねぇよな。
えっ、そいつもですかい。そいつは旦那のお気に入りなんじゃ。
馬鹿野郎、ライヴではミックがいちゃつきたくてやってるだけだろうが。
おっと、失礼しやした。へぇ、そんなもんですかい?
元々は俺の持ち歌だったのをミックがレコーディングの時にだなぁ・・・

じゃぁ、ここはもう思い切って。
おう、何でも言ってみねぇ、ここまできたらあれだからよ。
「幸福」も「銀を手に入れた」も外しちゃいましょう。
馬鹿野郎、俺の歌を楽しみにしてる奴等もいるんだよ。
代わりに日本のブルース、「舟歌」とか「兄弟船」とかどうですかい?
お、おう。そうだな。船は好きだからな。悪くはねぇな。

どうです。旦那?
う~ん、それもいい、いいっちゃいいなぁ。
でやしょ。こいつは決まりですな旦那。
おう。ところでお前は今度のアルバムに余計なものが少しばかりあると思わねぇかい?
嫌ですねぇ、旦那。わかってやすすよ。あれでしょう。ちょいとお耳を・・・
おっ、なんでぇ、そうか、それなら俺と一緒じゃねぇか。よし、飲もう。今夜は飲み明かすぞ。

旦那、お誕生日、おめでとうございます。



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2016/12/14 Wed *剥き出しでこそ / The Rolling Stones

20161214nosecurity


過剰な。
警戒など。
防備など。
そんなものは。
必要ない。

所詮。
どこまで。
いっても。
やっても。
不安はつきまとう。

平穏など。
治安の良さなど。
求めようがない。
そんな時代を。
生きている。

ならば。
臆さず。
隠さず。
さらけ出して。
勝負するのみ。

保険が無ければ。
保証が無ければ。
一歩も進めない。
そんなお上品な。
玉でもあるまいし。

シンプルに。
ストレートに。
正面から。
当たって、砕けて。
後は手応え次第。

『No Security』'98年リリース。
ローリング・ストーンズの2枚組ライヴ・アルバム。
う~ん。このジャケットがねぇ・・・どうにも興を削ぐと言うか。
会場で見かけたファンを起用したのだろうけど。他にいなかったのかなと。
どうも’90年代のストーンズのアルバムのジャケットのセンスはよろしくないかな。
スタジオ・アルバムをリリースして、ツアーに出て、ライヴ・アルバムをリリースしてと。
そんなサイクルが確立されてきたので。ライヴ・アルバムも趣向を凝らす必要があって。
このアルバムには『Bridges To Babylon』からのナンバーと。
今まで、オフィシャルではライヴ・アルバムに収められなかったナンバーが中心の選曲。
結果として。実際のライヴを再現する様な構成にはなっていないので。
ストーンズのライヴ・アルバムに何を求めるかで評価、満足度は異なるかもしれません。
タジ・マハール、ジョシュア・レッドマン、デイヴ・マシューズとゲストも多彩で。
そこも。豪華だな、貴重だなと感じるか。余計だなと感じるかはそれぞれかな。
まぁ、実際にこの頃のツアーは海外でも何回も体験したので。それを踏まえると。
ライヴと、ライヴ・アルバムとは別物だと思うので。選曲や構成には文句なしと。
ただゲストは生で観ている時はスペシャルな感じがして盛り上がるけれども。
アルバムで聴くと・・・正直いらないかなと思ったりもしますかね。
「Memory Motel」はデイヴ、煩いよ。歌わなくていいよとか思ってしまうものなぁ。
「Corinna」のタジ・マハールは渋くていいけど。まぁ、だから好き好きですよね。
面白いのは『Bridges To Babylon』のナンバーのが、懐かしく感じられることかな。
そこはもうハッキリと楽曲としての魅力、生命力の差が明確になってしまっていて。
逆に’60年代や’70年代のナンバーはどれだけ魅力的で逞しいのかの証明でもあります。
キースの旦那が怪我をしたお陰で開催された?このアルバムに伴うツアー。
そこでの剥き出しのストーンズを思い出すには便利なアルバムではありますが。
正直、ストーンズのライヴ・アルバムとしては、平均値以下のブツだとは思います。

過剰な。
警備など。
防御など。
そんなものは。
必要ない。

所詮。
どこまで。
いっても。
やっても。
不信はつきまとう。

危険など。
治安の悪さなど。
普通に転がっている。
そんな時代を。
生きている。

ならば。
逃げず。
背けず。
さらけ出して。
勝負するのみ。

安全で無ければ。
担保が無ければ。
街へも繰り出せない。
そんなお上品な。
玉でもあるまいし。

シンプルに。
ストレートに。
正面から。
当たって、砕けて。
後は出たとこ勝負。

剥き出しの。
馬鹿正直な。
愚直さ。
それだけを。
供にして。

危うい。
脆そうな。
そんな。
場に臨んでみる。
場を遊んでみる。

臆したところで。
隠したところで。
逃げたところで。
背けたところで。
捕らわれない筈もない。

ならば。
いたずらな。
警戒はやめて。
防御もやめて。
挑むだけ。

両腕を下げて。
顔を晒して。
撃てるものなら。
撃ってみなよと。
誰かを気取って。

ノー・ガードで。
臨むだけ。
挑むだけ。
ノー・ガードで。
撃ち合うだけ。

危機管理も。
情報管理も。
この場には。
相応しくない。
ノー・セキュリティ。

剥き出しでこそ。
浮かぶ瀬もあれ。
そんな場も。
そんな時も。
あると言うことさ。



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2016/11/15 Tue *消え去らないもの / The Rolling Stones

20161115englandsnewesthitmakersusor


新しいもの。
それも。
消え去らないもの。
そんなものを。
見つけよう。

直ぐに。
誰かが。
何者かが。
隠そうとする。
騙そうとする。

そうは。
いくかと。
そんなに。
簡単じゃないぞと。
そう声を上げる為に。

新しい。
楽しみを。
新しい。
喜びを。
見つけよう。

消え去らない。
楽しみを。
消え去らない。
喜びを。
創り上げよう。

新鮮で。
だけど。
粘り強く。
うねりながら。
弾む様なものを。

『England's Newest Hit Makers』'64年リリース。
ローリング・ストーンズの記念すべき米国での1stアルバム。
英国でのデビュー・アルバムに準じながらも曲目、曲順を変更し。
ジャケットにバンド名を印刷し、アルバム・タイトルもつけられてと。
ここらは米国仕様で。英国との文化の違いを感じさせるものとなっています。
米国でのデビュー・シングルとなった「Not Fade Away」を収録して。
ボ・ディドリーのカバー、「I Need You Baby」が外されていて。
その「Not Fade Away」をA面の頭に配置していると。これが効いていて。
バディ・ホリーのカバーである同曲をボ・ディドリー・ビートでやっている。
この単なるカバーに終始していない独創性溢れる、粘り弾むビート。
そいつでこのアルバムの幕が上がることが、存外に衝撃的だったかなと。
英国以上に。ブルースやR&Bに対する免疫の無かった米国に、若者達に。
こんなビートが、こんな音楽があったのかと。目を開かせたのではないかと思うのです。
実は温故知新でもあるのですけど。埋もれそうなもの、忘れさられ、消え去りそうなもの。
そんなものに深い愛情を注いで、新たな衝撃として再生してみせたストーンズ。
無意識だったとは思いますが。そのストーンズによってブルースやR&Bは。
新しい生命を吹き込まれて。新たに埋もれない、忘れない、消え去らないものとなって。
それが今もストーンズ、そしてロックンロール全体の中に脈々と受け継がれているのです。
ブルースはロックンロールと言う名前の赤ん坊を手に入れた。そして。
ロックンロールはブルースと言う名目の祖父母の存在を世に改めて知らしめた。
米国ではその初端となる役割の少なからぬ部分を担ったアルバムだと思うのです。
新しく、そして消え去らないもの。その誕生の瞬間が刻まれたアルバムなのです。

新しいもの。
それも。
消え去らないもの。
そんなものを。
探し出そう。

直ぐに。
誰かが。
何者かが。
潰そうとする。
殺そうとする。

そうは。
いくかと。
そんなに。
軟弱じゃないぞと。
そう声を上げる為に。

新しい。
楽しみを。
新しい。
喜びを。
探し出そう。

消え去らない。
楽しみを。
消え去らない。
喜びを。
産み出そう。

新鮮で。
だけど。
しつこいくらいに。
重なる様に。
跳ぶ様なものを。

窮屈なら。
退屈なら。
もう。
旧弊や。
倣いなど。

無視して。
壊して。
蹴り破って。
押し開いて。
進んでみよう。

誰かが。
何者かが。
隠してきた。
騙してきた。
そんなものを掘り出して。

手にして。
手に取って。
新しい生命を。
吹き込んで。
共に進もう。

誰かが。
何者かが。
潰そうとする。
殺そうとする。
それでも失われない。

埋もれない。
忘れられない。
消え去らない。
そんなものを。
見つけて。探し出して。

新しい。
楽しみを。
喜びを。
創り上げよう。
産み出そう。

消え去らない歌。
消え去らない曲。
消え去らないリズム。
消え去らないビート。
消え去らない思い。

消え去らないもの。



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2016/09/29 Thu *好きなものは、信じるものは / The Rolling Stones

20160929europe73


好きなものは。
好き。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
四六時中。
考えているわけでも。
忘れたことがないわけでも。
そんなことはありゃしない。

ただ。
ふとした瞬間。
頭に浮かぶのは。
胸に過るのは。
それしかないと言うことだ。

戻るところ。
帰るところ。
迷いが生じた時に。
柄にもなく悩んだ時に。
それを思ってみる。

言葉はない。
答えもない。
ただ。
思うだけ。感じるだけ。
語りかけるだけ。

その時。
頭に浮かぶ。
胸に過る。
それが総てなのだ。
それでいいのだ。

『Europe '73』'86年リリース。
その筋では名盤の誉れも高いローリング・ストーンズの2枚組海賊盤。
有名な'73年のヨーロッパ・ツアーの放送音源から制作されたもので。
ブリュッセルとロンドンでのライヴの模様が収録されています。
(一部'72年の全米ツアーの音源が流用されているとの説もあったかな)
初めてラジオで放送されていらい。手を変え、品を変え。何度リリースされたのか。
一番有名なのは『Nasty Music』としてリリースされたものになるのか。
アルバムごと、業者ごとに多少の違いはあるのでしょうが・・・まぁ、同じものですね。
これはローヤル・サウンドなるレーベル?によるもので。
何故か「It's Only Rock 'N Roll」のプロモ撮影時と思われるカットをジャケットにして。
それとシンプルなアルバム・タイトルが印象的で。昔から名盤として有名なもので。
まぁ、今はオフィシャルでも聴けるのですけどね。古いファンとしては愛着があって。
ストーンズのライヴの最盛期が、いつなのかと言うのはそれこそ答えが無いのでしょうが。
ミック・テイラーを擁していた時代。そしてテイラーがストーンズに馴染んできた時代。
テイラーがストーンズの一部として完全に血肉となっていた時代、それは外せないなと。
そう考えると。やはり’73年の欧州ツアーと言うのが一つの頂点なのは間違いないかなと。
実際に、このアルバムにおけるストーンズのライヴには問答無用の迫力、魅力があって。
息をもつかせないライヴと言うのは、こう言うものなのだろうなと。
それ程に惹かれる、引き込まれる、胸倉を掴まれて放れられないライヴなのです。
特に「Midnight Rambler」はね。ここで聴ける鳥肌もののヴァージョンが最強であると。
そう断言したくなるのですよね。これを超えるロックなんてこの世に存在しないかなと。
これだけ完成していたものをテイラーの脱退により解体を余儀なくされて。
新たにロン・ウッドを迎え入れて。まったく別の方法論で再び最高のライヴを構築した。
そのストーンズも勿論、大好きなのですが。自分にとっての原点は'73年のストーンズになるのですよね。

信じるものは。
信じる。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
妄信的に。
絶対視しているわけでも。
総てを受け入れているわけでも。
そんなことはありゃしない。

ただ。
ふとした瞬間。
頭に流れるのは。
胸に鳴り響くのは。
それしかないと言うことだ。

振り返るところ。
立ち返るところ。
膝が震える時に。
掌に汗がにじむ時に。
それを思ってみる。

言葉ではない。
答えでもない。
ただ。
思うだけ。感じるだけ。
受け入れるだけ。

その時。
頭に流れる。
胸に鳴り響く。
それが総てなのだ。
それでいいのだ。

好きなものは。
好き。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。

別に。
四六時中。
憑依されているわけでも。
依存しているわけでも。
そんなことはありゃしない。

別に。
妄信的に。
無批判に。
総てを受け入れるわけではない。
そんなことはありゃしない。

ただ。
何かが揺らぐ時。
何かが崩れそうな時。
何も愛せず。何も信じられず。
暗闇が待ち構えている時。

不安に。
迷いに。
膝が震え。
掌に汗がにじむ。
そんな時。

それでも。
膝を折らずに。
震える拳を握りしめる。
小さな矜持を守ろうとする。
そんな時。

頭に浮かび。
胸を過り。
頭に流れる。
胸に鳴り響く。
そんなものがあると言うことだ。

信じるものは。
信じる。
それだけのこと。
それ以外に。
何があると言うのか。



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2016/07/26 Tue *社長は辛いよ / The Rolling Stones

20160726stickyfingersdeluxeedition


社長は大変なのだ。

その昔は。
兎に角。
権威とかが。
本当に。
大嫌いだったので。

もう。
役員だとか。
社長だとか。
それだけで。
訳もなく嫌悪して。

労働者の。
敵だと。
搾取する側だと。
思い込んで。
敵視してきた。

だけど。
それなりに。
組織の中で。
働いているとね。
見えてくるものもあって。

肩書があれば。
報酬を貰っていれば。
それだけの責任があって。
プレッシャーとも。
闘っているのだと。

社長は大変なのだ。

『Sticky Fingers Deluxe Edition』'14年リリース。
言わずと知れた『Sticky Fingers』の拡張版2枚組アルバム。
オリジナルの『Sticky Fingers』に未発表テイクを集めたテイクを集めたディスク。
それを付加した2枚組。そのディスク2のB面はラウンドハウスのライヴからの抜粋。
正直言って。海賊盤で慣れしたんできた音源ばかりではあるのですけどね。
それでも。正式にリリースされたことに意義があるかなと思います。
そもそも『Sticky Fingers』が傑物なので。その楽曲の素描も。
ストーンズならではの魅力、その原石の輝きが感じられるわけではあります。
前述した様に海賊盤では広く世の中に流通していたので。
ストーンズのメンバー、特にミックがその存在を感知していなっかった筈もなく。
ならば、何故に何十年もその存在を放置していたのか。そこは意地であり戦略で。
まだまだ現役でオリジナル・アルバムをリリースし続けて、ツアーもやって。
そんな状態で過去の、謂わば、残滓などに頼る必要も無いだろうと。
そこにミックの矜持、強い意志が感じられたかなとは思うのです。
それでも。特に'90年代半ば以降になると。以前ほど精力的には活動できなくなってきて。
そうなると。今や世界有数の企業と言っても過言ではないストーンズ、そして関係者。
ぶっちゃけると、その生活がミックの経営手腕、その双肩にかかってくるわけで。
そこはミュージシャンであると同時に経営者でもあるミックには冷静な判断が求められて。
そうなると。お蔵出し、それもマニアにとっては新鮮味に欠けるとの。
そんな指摘、批判的な意見がある程度噴出することは覚悟の上で踏み切ったのだろうなと。
ここ数年、いよいよ総括モードに入ったのか。過去の音源のリリースが相次いでいますが。
そこには。並々ならぬミックの経営者として、社長としての覚悟を感じるのです。
まぁ、間違ってもキースの旦那には背負えない重責でしょうからね。流石はミックなのです。

社長は辛いのだ。

根本的に。
兎に角。
権威とかが。
未だに。
大嫌いなので。

もう。
役員だとか。
社長だとか。
それだけで。
斜に構えて接するし。

労働者の。
気持ちなど。
搾取される側の。
風景など見もしないと。
軽蔑してきた。

だけど。
それなりに。
組織の中で。
闘っているとね。
感じられるものもあって。

肩書にものを言わす。
報酬を与えられている。
そこには責任が伴って。
その立場を。意識した瞬間に。
責任やプレッシャーが圧し掛かっているのだと。

社長は辛いのだ。

突き放せば。
望んで。
その立場を目指して。
その立場を得て。
それなりの恩恵をこうむっているのだろうと。

そうは。
思うので。
好きで選んだのなら。
そのうま味を享受するだけなく。
その代償も甘んじて受けろよと。

そう。
思うので。
距離を置いて。
都合のよい様に。
利用させてもらえれば。

それだけで。
いいし。
それ以上は。
知ったことかと。
そう、思うが。

でもね。
それなりに。
その人なりに。
重責と向き合って。
プレッシャーと闘っている。

それが。
垣間見えるとね。
自分に鞭打って。
本来、苦手なことも。
リーダーとして必死に取り組んでいる。

そいつを。
感じたのなら。
まぁ。
それなりに。
共に歩いてみるかとは思うわけで。

但し。
最後の責任は。
その立場にある。
それだけの報酬を得ている。
方に取ってもらうけどね。

社長は辛いよ。



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2016/06/25 Sat *暑い夜 / The Rolling Stones

20160625hotrocksusorg


暑い。
夜だから。
熱く。
そしてクールに。
決めよう。

熱く。
ロックして。
クールに。
ロールして。
過ごそう。

暑い。
夜だから。
熱い。
ロックで。
ぶっ飛ばそう。

暑い。
夜だから。
クールな。
ロールで。
駆け抜けよう。

暑さ。
なんかに。
負けては。
いられない。
へばっていられない。

暑いなら。
負けずに。
熱くなれ。
熱い。
夜にしてしまえ。

『Hot Rocks 1964-1971』'71年リリース。
米国アブコ編集のローリング・ストーンズの2枚組ベスト・アルバム。
悪名高いアレン・クラインのアブコ。ストーンズと法廷闘争を繰り広げて。
ローリング・ストーンズ・レコードを設立したストーンズから新曲2曲。
「Brown Sugar」「Wild Horses」の権利を奪って。ちゃっかりこのアルバムにも収録。
アブコ・・・デッカ、ロンドン時代のヒット曲、代表曲に当時の新曲が2曲。
それは売れないわけがなくて。全米で4位(だったかな?)まで駆け上がり。
今までに通算で600万枚以上の売り上げを誇るベスト・セラーとなったのですね。
選曲、編集の特色としては1枚目が'60年代半ばまでのナンバー。
そして2枚目が'60年代後半のナンバーで。全米1位のナンバーは総て収録されていて。
『Their Satanic Majesties Request』からのナンバーは1曲も収録されておらず。
「Midnight Rambler」は『Get Yer Ya-Ya's Out !』からのライヴ・テイクで収録と。
アルバム・タイトル通りに、熱い、ホットなロック・バンドとしての側面を強調していて。
この選曲、そして曲順が。なかなかに的を射ていて。侮れないのですよね。
このアルバム以降に様々な国で、夫々にリリースされた2枚組以上のベスト・アルバム。
その選曲の指針になったのではないかなと。だから。いま聴くと。まさに王道なのですよね。
このアルバムだけでストーンズを語れませんが。'60年代の歩みをざっと振り返れるかな。
本当にストーンズは熱い時代を、更に熱く駆け抜けて、ぶっ飛ばしてきたのだなとね。
さて。米国初回プレス(の一部かな)の「Brown Sugar」「Wild Horses」は別テイクで。
別テイクと言うよりはデモ・テープを間違ってストーンズがアブコに渡したって話かな。
これが結構、凄くて。「Wild Horses」は兎も角。「Brown Sugar」がねぇ・・・
どう聴いてもデモでしかないのですよね。ストーンズはわざと送りつけたのかなと。
それをそのままリリースしてしまうクラインは更に一枚上手と言うのは穿った見方かな。

暑い。
夜なんて。
熱く。
そしてクールに。
攻めてしまおう。

熱く。
ロックして。
クールに。
ロールして。
生きてしまおう。

暑い。
夜なんて。
熱い。
ロックで。
ぶっ飛ばしてしまおう。

暑い。
夜だから。
クールな。
ロールで。
駆け抜けていこう。

暑さ。
なんかを。
理由に。
言い訳なんかに。
してはいられない。

暑いなら。
なおさらに。
熱くなれ。
熱く。
生き抜いてしまえ。

暑い。
夜だから。
熱く。
クールに。
いきたい。

暑い。
夜なんて。
熱く。
クールに。
いけばいい。

暑い。
夜を。
熱い。
夜に。
変えてしまえばいい。

熱い。
夜を。
熱く。
クールに。
ぶっ飛ばしてしまえばいい。

熱い。
夜を。
熱く。
クールに。
楽しんでしまえばいい。

暑い。
夜だから。
熱い。
夜にして。
生きてしまおう。

暑い。
夜なんて。
熱く。
クールに。
生き抜いてしまおう。



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2016/06/11 Sat *ジャンプ / The Rolling Stones

20160611getyeryayasoutukorg


ジャンプ。
今すぐ。
その場で。
地面を蹴って。
跳び上がれ。

背負っている。
引き摺っている。
そんなものは。
一先ずは。
置いておいて。

少しでも。
より高く。
より遠く。
重力に逆らって。
地面から離れよう。

取り敢えず。
離れて。
少し浮いたところで。
現の憂さを。
晴らしてしまおう。

満面の笑みを。
浮かべて。
両手を。
空に突き上げて。
跳んでしまおう。

何か。
いいこと。
何か。
楽しいこと。
この地から離れて探してみよう。

『Get Yer Ya-Ya's Out !』'70年リリース。
ローリング・ストーンズの正統な初めてのライヴ・アルバム。
『Got Live If You Want It !』は英国ではリリースされなかったので。
英国デッカでのアルバムを正統とするならば、そういう位置づけになるのですね。
そして初めてモノラル盤が制作されなかったアルバムであり。
在籍中にデッカよりリリースされた最後のアルバムともなっています。
様々な側面、意味でストーンズの歴史の転換点に位置したアルバムだったのです。
前年の久し振りの全米ツアーからMSG公演を中心に収録されていて。
ミック・テイラーが参加しての初めてのライヴ、ツアーでもあって。
また、数年間のブランクの間にPA等の進歩によりライヴの在り方も変わってしまったと。
そんな、言わば逆風だらけの状況でライヴ活動を再開したストーンズです。
ブートレッグ対策でリリースされたとの説が有名で。確かにその側面もあったでしょうが。
何より、生まれ変わった、新生ストーンズの姿を堂々と披露したかったのではと。
そんなことを感じてしまうのですよね。実際にそれだけの手応えはあったと思うし。
未だ未だ完成されていない、粗削りな部分はあるにせよ。キースとテイラーの2人。
その2本のギターのコンビネーションがグイグイとバンドを引っ張っていて。
新しい時代へと突入するその狭間で。改めてロックンロールバンドとしての底力。
特にライヴにおける凄味を示してみせたのがこのアルバムだったのではないかと思います。
数年前に漸く完全版として陽の目を見ましたが。自信の表れからか。
ストーンズ自体は当初からオープニング・アクトも含む複数枚でのリリースを狙っていて。
デッカが強硬に反対したことによって亀裂が決定的になったとの話もありました。
地面を、地平を蹴って。次の時代へとジャンプしてみせたストーンズ。痛快そのものです。
ところで。何でジャケットがジャンプするチャーリーと驢馬だったのでしょうかね・・・

ジャンプ。
今がその時。
この場で。
地面を蹴って。
跳び上がれ。

重すぎる。
荷物ならば。
そんなものは。
一先ずは。
誰かに押し付けて。

少しでも。
より高く。
より遠く。
引力に逆らって。
地平から離れよう。

取り敢えず。
離れて。
少しの間でも浮かびつつ。
現の嘆きを。
忘れてしまおう。

満面の笑みと。
突き上げた両手と共に。
跳んでしまおう。
その勢いで。
浮かんでしまおう。

何か。
いいこと。
何か。
面白いこと。
この地から離れて探してみよう。

この。
社会。
この。
世界。
おかしくて。危なくて。

この。
世の中。
その。
仕組み。
怪しくて。危うくて。

一日も。
一瞬も。
気を抜けない。
気を許せない。
そんな時だから。

暫し。
蹴って。
跳んで。
離れて。
浮いて。

少しでも。
より高く。
より遠く。
いいこと。
楽しいこと。面白いこと。

観て。
聴いて。
感じて。
やって。
再生しよう。

新たな時には。
新たな自分で。
笑顔と共に。
立ち向かおう。
転がり続けよう。

だから。
高く。
遠く。
思い切り。
ジャンプ!



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