カテゴリー「004 Soul,Funk,Jazz」の記事

2018/05/28 Mon *その横顔 / Ann Peebles

20180528annpeeblesgreatesthits


その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
それを思い。
思いに囚われる。

近い様で。
遠い様で。
目を閉じれば。
瞼の裏に。
鮮明に。

その横顔に。
浮かぶ。
表情。
その思い。
そいつに触れたくて。

胸の内で。
その横顔に。
話しかけてみる。
振り向く。
その表情。

目が輝き。
口元が綻び。
なに?と動く。
その様も。
鮮明に。

その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
それを思っている。
いつも。いまも。

『Ann Peeble's Greatest Hits』'88年リリース。
メンフィス・ソウル・クイーン、ハイの歌姫。
そんな呼称を、望むままにしていたアン・ピーブルズ。
一時期、第一線から身を引いていたアンが約十年振りに復帰して。
新たなアルバムもリリース。それに合わせて編集、リリースされたベスト・アルバムで。
'69年~'77年にシングルとしてリリースされたナンバーから10曲が選ばれています。
カムバック前のアンのシングルは20曲以上あったので。聴けるのは半分以下なのですが。
そこは初めて聴く人、久し振りに聴く人。それぞれへ軽く自己紹介と言ったところかなと。
「I Can't Stand The Rain」「If This Is Heaven」「99 Pounds」と言ったヒット曲、代表曲。
押さえるべきところは、押さえられていて。手っ取り早くその魅力を知るにはいいかな。
尤も。復帰したのはハイでではないので。そう便乗商法の類ではありますが。
さて。アンです。ハイのアンです。その何と言うか抑制の効いたブルージィーな歌声。
そいつが。何とも魅力的です。男の袖を掴んで引く様な?歌い方が胸に迫ります。
引き算の美学とでも形容したらいいのか。何とも絶妙なフックも効いているのです。
アンもやはりそのルーツはゴスペルにあるので。その歌声の張りの強さは見事なのですが。
どうも。それを目一杯に張る、その寸前で抑えている、引いている様な感じがあって。
それがまた、ハイの独特の粘りのある重いリズムとの相性が何ともいいのですよね。
ハイのリズム、ハイ・サウンドをここまで上手く乗りこなせたのはアンが一番かなと。
「I'm Gonna Tear Your Playhouse Down」なんかはかなり張ってもいて。
それはそれで。その迫力に震えがくるのですが。それでも、どこか引きを感じさせる。
そうだな。熱くなっている男を相手に。掌で転がしてみせる、そんな姉御肌な感じかな。
このジャケットにも描かれている端正で美しい横顔が印象的だったアン。
その横顔を思い出し、魅せらずにはおられない。そんなアンの歌声なのです。

その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
それを思い。
思いに魅せられる。

傍らに。
いる様で、いない様で。
目を閉じれば。
瞼の裏に。
瞭然に。

その横顔を。
過る。
表情。
その思い。
そいつを知りたくて。

胸の内で。
その横顔に。
指先を伸ばしてみる。
振り向く。
その表情。

首を傾げて。
瞳が動き。
なに?と囁く。
その様も。
瞭然に。

その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
それに魅せられている。
いつも。いまも。

いつかも。
昨夜も。
ただ。
横にいて。
時折、見つめる。

いつも。
そう。
ただ。
それだけのこと。
それだけで。

胸が。
一杯で。
思いが。
溢れて。
それだけで。

言葉は。
出口を失い。
指先は。
動きを止めて。
立ち尽くす。

出口を。
行き先を。
失った。
思いは。
胸の内そのままで。

持ち帰り。
抱きしめて。
囚われたまま。
魅せられたまま。
いつも。いまも。

その横顔。
昨夜の横顔。
いつかの横顔。
囚われ、魅せられ。
いつも。いまも。いつまでも。



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2018/05/27 Sun *ぼっちとぼっち / Gladys Knight & The Pips

20180527neitheroneofus


ぼっちと。
ぼっち。
どっちもどっち。
たぶん。
そんなところ。

だけど。
そいつに。
気づけなくて。
意地になって。
突っ張って。

もう。
一事が万事。
総てを。
切り捨てようと。
そうしないと。

身動きが取れずに。
繋がれたまま。
朽ち果てていく。
そんな恐ろしさに。
支配されて。

ただ。
此処ではないところ。
ただ。
今ではない時間。
それを求めて。

ぼっちと。
ぼっち。
どっちもどっち。
そう。
そんなものだったのか。

『Neither One Of Us』'73年リリース。
グラディス・ナイト&ザ・ピップスのモータウンでの最後のアルバム。
大歓迎で迎えられた筈のモータウン。しかし居心地はよくなかったいで。
どうにも外様扱いで。ライターや制作陣も一定せずと。ヒット曲は出すものの。
それが続かなくてと。多分にモータウンにグラディス達の魅力を理解できる様な。
そんな人材が不足していたのかなと。このアルバムも前作から一年半程開いていて。
当時のモータウンとしては、言わば冷や飯を食べさせる様な扱いだったのかもと。
業を煮やしたグラディスは、この頃にはもう移籍を考えていたと思われて。
それもあってか。モータウンの干渉?もそれ程強くなくて。ようやく思う様にやれたと。
その結果が、サザン・ソウル・テイストが濃厚で。これこそがグラディスには合っていて。
そう、ジョージア出身で10代の頃からその深い歌声で聴く者を魅了してきたグラディス。
「Neither One Of Us(Wants To Be The First To Say Goodbye)」から始まって。
「It's Gotta Be That Way」「For Once In My Life」と続くA面頭からの三連発。
ミディアム~スローの、この流れにおけるグラディスの歌声の深さと、その艶やかさ。
その迫力、そして情感溢れる表現力。思わず、ため息が零れてしまう素晴らしさなのです。
特に「Neither One Of Us(Wants To Be The First To Say Goodbye)」が絶品で。
ぼっちと、ぼっち。どっちもどっちの男と女の、別れの切り出しを巡る思いの絢。
邦題「さよならは悲しい言葉」、その微妙で、複雑で、繊細で、そして切ない思い。
そんなものを歌わせたら、グラディスのその歌声の表情、表現に敵う人もそうはいないと。
そして。このナンバーを書いた、そのジム・ウェザリーが。実はキー・パーソンで。
このグラディスの魅力を引き出したジム、ブッダ移籍後のグラディス達の躍進を支えて。
あの「Midnight Train To Georgia」もジムの手によるナンバーだったのですよね。
そんな出会いを経て。いよいよグラディス達はモータウンを後にするのです。

ぼっちと。
ぼっち。
どっちもどっち。
おそらく。
その程度、そんなもの。

だけど。
そいつを。
感じながらも。
意固地になって。
受け容れずに。

もう。
坊主と袈裟で。
総てを。
捨て去ってしまおうと。
そうしないと。

一歩も踏み出せぬままに。
囚われたまま。
澱みに沈んでいく。
そんな焦る気持ちに。
突き動かされて。

ただ。
此処とは切り離された。
ただ。
今とは続かない時間。
それを求めて。

ぼっちと。
ぼっち。
どっちもどっち。
そう。
そんなものではあったのに。

それでも。
あの時は。
その思いが。
支えていたのだと。
そこに迷いはなく。

そう。
あの時は。
その行いが。
不可欠だったのだと。
そこに悔いはなく。

ただ。
時の流れ。
それだけでは。
ないにしろ。
ふと立ち止まって。

そう。
心の動き。
それだけでも。
なににしろ。
ふと振り返って。

選んだものは。
間違ってはいなかったと。
でも。総てを。
切り捨てる。
必要はなかった、できもしなかった。

歩んだ道は。
間違ってはいなかったと。
でも。総てを。
捨て去る。
必要もなかった、できもしなかった。

ぼっちと。
ぼっち。
どっちもどっち。
たぶん。
それ故の行き違い、すれ違い。

ぼっちと。
ぼっち。
どっちもどっち。
それを。
共に受け容れられればいいのだろう。



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2018/05/23 Wed *効いているのか / Martha Reeves & The Vandellas

20180523sugarnspice


効いているのか。
それとも。
未だ。
不足しているのか。
どうなのだろう。

それなりに。
刺激は。
あると言うか。
求めているから。
寄っては来るけど。

でも。
それも。
限度があると言うか。
繰り返していると。
馴れてしまって。

物足りなくなって。
他にはないかと。
新しい。
より強い。
刺激を求めてしまって。

おいおい。
これは。
危ない。
スパイラルに。
陥っているのかと。

それでも。
求めたくなると言うことは。
効いてない。
足りない。
そう言うことかとも・・・

『Sugar N' Spice』'69年リリース。
マーサ&ヴァンデラスの(恐らく)6枚目となるアルバム。
リリース前に一旦、解散状態になって。マーサ以外のメンバーを一新。
グループ名もマーサ・リーヴス&ヴァンデラスに改名しています。
マーヴェレッツ、シュープリームスと共にモータウンを代表するガール・グループで。
「Heat Wave」とか「Dancing in the Street」等のヒット曲も放っていましたが。
段々と失速していって。まぁ、モータウン首脳陣によるシュープリームス・・・
ダイアナ・ロスの大プッシュの弊害の被害者である気もしないのではないのですが。
どうやらマーサ、薬物中毒になってしまって。活動に支障をきたす様にもなっていたとか。
従って。収録されているナンバーはお蔵入りになったものを発掘したものとか。
他のアーティスト様に書かれたものの、リリースに至らなかったものもあったりする様で。
どうにも、粗製乱造と言うか。やっつけ仕事的な側面は拭えないのですが。
それでも、マーサの張りのある歌声は(贔屓目もありますが)十分に刺激的なのですけどね。
でも。やっぱり。全盛期に比較すると大人しくはあるのかな。環境を思えば致し方ないけど。
その一方で。一部の制作陣にとっては刺激的な挑戦できる環境であった様で。
(モータウンにしては)インストのパートの比重が高いナンバーがあったりもして。
これは明らかに。例のテンプテーションズのサイケデリックなナンバーの影響で。
それをマーサ達で。言葉は悪いけど実験台にして発展できるか試みたのかなと。
そんなある意味では。そうスリリングと言うか、刺激的なアルバムではあるのです。
そう。くどいけど。マーサの歌声だって。決して悪くはないのですからね。
ただ、そうだな。華やかさ、艶・・・甘さには決定的に欠けてしまっているのかも。
やっぱりモータウンですからね。そこは欠かせない要素であったのだなと。それは感じてしまうかな。

効いているのか。
それとも。
未だ。
不十分なのだろうか。
どうなのだろう。

それなりに。
刺激は。
あると言うか。
欲しているから。
飛び込んではいるけど。

でも。
それも。
限度があると言うか。
繰り返している内に。
飽きてしまって。

物足りなくなって。
他にもあるだろうと。
新しい。
より昂る。
刺激を欲してしまって。

おいおい。
これは。
ヤバい。
スパイラルに。
囚われているのかと。

それでも。
欲してしまうと言うことは。
効いてない。
不十分。
そう言うことかとも・・・

まぁ。
何事も。
万事。
匙加減が。
重要だと。

そう。
何事も。
万事。
塩梅が。
大切だと。

そいつは。
重々。
百も承知。
それは。
そうなのだけれど。

どうにも。
刺激が。
欲しくなる。
求めたくなる。
そいつ無しでは。

ピリッと。
ズキッと。
ドキッと。
効いてくれないと。
生きている気がしない。

それだけじゃ。
そればかりじゃ。
身にも、心にも。
よくはない。
そうだとしても。

より。
激しく、熱くないと。
より。
面白く、楽しくないと。
生の実感などありはしない。

あぁ。
そうだ。
甘いものも。
甘美な刺激も。
無くては困るのだけれど。

効いているのか。
どうにも。
こうにも。
悩ましい。
どうしたものかと・・・スパイラル(笑)。



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2018/05/22 Tue *囀り / Linda Lewis

20180522lark


目には。
見えない。
その空の。
彼方から。
届けられる。

その。
囀り。
そいつに。
耳を。
澄まして。

込められた。
ものを。
その。
思いを。
感じてみる。

刹那。
震えるもの。
響くもの。
その。
存在に。

胸が。
踊り。
温かな。
何ものかが。
歌い始める。

その。
囀り。
それは。
新たな物語の。
序章を告げる。

『Lark』'72年リリース。
UKソウルの歌姫、リンダ・ルイスの2枚目のアルバム。
プロデュースはリンダ自信とジム・クリューガン。
そう、後年あのロッド・スチュワートのバンドに参加したあのギタリスト。
ジムは、リンダの最初の旦那にもなるのですね。この時は未だ恋人同士かな。
その二人のプロデュース、サウンドは基本アコースティックで、そしてシンプルで。
ところどころに、リンダが大好きだったと言うジョニ・ミッチェルへの意識も。
収められているのは総てリンダ自身の手によるオリジナルなのかな。
思い描く世界を、自由に、自在に歌い表現する、その何とも可愛らしい歌声が堪りません。
まさに空を飛びながら、囀るかの様な歌声。歌声が羽ばたいている様が見えるかの如きです。
この頃、未だリンダは二十歳そこそこだったと思うのですが。
その歌の上手さ、その音楽的才能には驚かされます。しかし、それを越えたものがあるかと。
そして。その越えたものこそが、リンダの究極的な魅力なのかもと。
5オクターブの声域とも言われますが、それを有していることが素晴らしいのではなくて。
それを駆使して。何ものにも囚われずに、思い描く世界を表現し、届けることができた。
それが聴く者の胸に、共感を呼び起こし、共有したいとの思いを抱かせたこと。
それこそが素晴らしいのではないかと。そう思わされるのです。
それ程に、この囀り、この歌声は。自由であり、自在であり。その羽ばたきは輝いていると。
その出自故か。時にカリブの風に乗り、時にゴスペルの熱気、その上昇気流に乗り。
そして時にロンドンに立ち込める霧の、その中を切なさと共に飛び去って行く・・・
そんな時間も、空間も。そして人種とか、国境など軽々と越えていくその自由な意思。
まるで。アルバム・タイトル通りに。ひばりの如き。そんなリンダの歌声、存在なのです。

目には。
見えない。
この空の。
向こうから。
届けられる。

その。
囀り。
そいつに。
耳を。
傾けながら。

込められた。
ものを。
その。
思いを。
追い続けている。

暫時。
振るえるもの。
鳴き続けるもの。
その。
存在に。

胸が。
涌き。
温かな。
何ものかが。
歌い続ける。

その。
囀り。
それは。
新たな舞台の。
開演を告げる。

空を。
越えて。
隔たりを。
越えて。
届けられる。

遠く。
遥か。
ものともせずに。
越えて。
届いてくる。

その。
囀り。
そいつに。
耳を。
奪われて。

その。
囀り。
そいつに。
心も。
奪われて。

込められた。
その。
思いに。
震え。
響き。

込められた。
その。
思いに。
振るえ。
鳴き。

胸が。
踊り。涌き。
温かな。
何ものかが。
歌い始める。歌い続ける。

その。
囀りが。
もたらしてくれる。
新たな物語の序章。
新たな舞台の開演。

そいつを待ち侘びている・・・



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2018/05/21 Mon *新たな世界、内なる世界 / Curtis Mayfield

20180521curtismayfield


新たな世界。
それは。
恐らく。
内なる世界。
そこへと。

心を。
静め。
安らかに。
そして。
飛翔させようと。

剥き出しの。
情熱や。
愛情。
外に向かって。
そんな季節は。

もう。
過ぎ去り。
終わりの。
その時を。
迎えようとしている。

少し。
戸惑いながら。
その移ろいを。
受け止め。
吸収し。

新たな世界。
内なる世界。
そんな季節へと。
そんな時へと。
飛翔を試みる。

『Curtis Mayfield』'74年リリース。
日本独自編集によるカーティス・メイフィールドのベスト・アルバム。
当時の日本コロンビアが何組かの所属アーティストのベスト・アルバムを企画。
ユーライア・ヒープとか、シャ・ナ・ナ等と同時リリースのシリーズだった模様です。
カーティスは、ソロとなって以降この段階で6枚のアルバムをリリースしていて。
その6枚から万遍なく選ばれたナンバー、9曲によって構成されています。
2枚のライヴ・アルバムからも選ばれている辺りが意外な感じもしますが。
恐らくこれはインプレッションズ時代のナンバーも収録する為の苦肉の策だったかなと。
この頃の日本でのカーティスの知名度は、それ程でも無かったと思われますし。
まぁ、ではインプレッションズは知られていたのかと言うと。それもまた・・・ですが。
さて。インプレッションズを脱退して。ソロになって。自らのレーベルも興してと。
所謂、ニュー・ソウルの旗手の一人として時代の寵児ともなっていたカーティス。
当然、その流れ、過程においてカーティスの心情や思想の変化があって。
それはサウンドの変化へも繋がっていく、反映されていくことになったのですが。
インプレッションズ時代、公民権運動とも共鳴して熱く、激しく、外へと向かい。
剥き出しの思いをぶつけていた。それが時代、季節の移ろいと共に。
熱さはそのままに、否、更に熱く。ただ、単純に剥き出しのままで、外へ向かうのではなく。
内へと、己が内面へと向いて。その熱さを抑制されたサウンドと共に伝えようとしている。
高らかに叫び、歌い上げるのではなく。穏やかに呼びかけ、共感を呼び起こそうとしている。
その姿勢、佇まいが生み出した、低音の内省的な、クールなファンク。
そのカッコ良さは、まさに「Superfly」と声を掛けたくなるほどカッコいいのです。
そうだな。このクールさ、内へと向いているところ。それがニュー・ソウルの通奏低音かもしれませんね・・・

新たな世界。
それは。
間違いなく。
内なる世界。
そこへと。

思いを。
鎮め。
密やかに。
そして。
飛翔させようと。

剥き出しの。
激情や。
愛憎。
外に向かって。
そんな季節は。

もう。
消え去り。
終わりの。
その時が。
訪れようとしている。

少し。
身震いしながら。
その移ろいを。
飲み込み。
咀嚼し。

新たな世界。
内なる世界。
そんな季節へと。
そんな時へと。
飛翔を決める。

外から。
内へと。
動から。
静へと。
変わっていく。

激しさから。
穏やかさへと。
昂揚から。
鎮静へと。
移りゆく。

戸惑いながら。
身震いしながら。
受け止めるのだと。
飲み込むのだと。
それしかないのだと。

迷っても。
苛まれても。
吸収するのだと。
咀嚼するのだと。
それ以外はないのだと。

心を。
静め。
安らかに。
その時を。
迎えようと。

思いを。
鎮め。
密やかに。
その時を。
受け容れようと。

新たな世界。
それは。
内なる世界。
そんな季節へと、そんな時へと。
飛翔を誓う。



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2018/05/05 Sat *夢だと、夢に過ぎないと / Patti La Belle & The Bluebelles

20180505dreamer


それは。
そんなことは。
夢だと。
夢に過ぎないと。
そう言われても。

それを。
思わなければ。
夢、見なければ。
何も。
何、ひとつも。

始まりはしない。
それは。
それだけは。
確かだと。
今なら言える。

この人生を。
やり直したいかと。
問われたら。
頷きはしないけれど。
だけれども。

あの日。
あの時の。
自分に。
夢だけは。
見続けるのだと。

その。
一言だけは。
告げてやりたいかなと。
そんなことを。
思わないでもない。

『Dreamer』'67年リリース。
パティ・ラ・ベルとブルーベルズのアトランティックでの2枚目のアルバム。
そして四人組としては最後となったアルバムでもあります。
A面がスタジオ録音、B面がフィラデルフィアでのライヴと言う変則的な構成で。
ラベルの魅力を、その両面から味わってもらいたいとの意向があったのかな。
アトランティックとしても、売り込みに力が入っていたものと思われます。
実のところ、アトランティック時代はその実力に見合った成功は手に出来ずに。
ブレイクしたのはラベルと改名後にファンク、ディスコに接近した’70年代以降ですが。
ゴスペルに根差したコーラス・グループとしての魅力は。このアトランティック時代。
特にこのアルバムでこそ、発揮されているかなと感じるのですけどね。
パティ、ノナ・ヘンドリックス、サラ・ダッシュ、シンディ・バードソングのコーラス。
特にA面、スタジオ録音は楽曲が粒揃いなこともあって。その実力の程が遺憾なく発揮され。
パティのソウルフルな歌声、そしてノナ達のコーラスの美しさも絶品なのです。
特に、夢を見ること、夢を見続けることの大切さを歌った「Dream」は白眉かなと。
このナンバーは、あのダン・ペンとスプーナー・オールダムの手によるもので。
確か(このナンバーだけ)バックはマッスル・ショールズの面々が務めていて。
そのツボを心得たサウンドを背景に、水を得た様に実に生き生きとしているのですよね。
サザン・ソウルとしては大人向け、端正に過ぎたのかも知れないのですが。
パティ、そしてブルーベルズの実力、魅力、可能性に胸が躍る思いにさせられるのです。
比較してB面、ライヴも素晴らしいものの。方向性に迷いが感じられて・・・
スウィート・インスピレーションズほど深くなく、シュープリームスを意識しているかと。
実際に、この後にシンディはシュープリームスに引き抜かれているのですが。
そうだなぁ、アトランティックと言う会社の中では限界にあったのかとも思います。
それでも夢見ることを諦めなかったから、パティ、そしてラベルは雌伏の時を経て成功を手に出来たのでしょう・・・

それは。
そんなことは。
夢だと。
夢を見過ぎだと。
そう言われても。

それを。
追わなければ。
夢、見なければ。
何も。
何、ひとつとして。

成し得はしない。
それは。
それだけは。
間違いないと。
今なら言える。

昔に、過去に。
戻りたいかと。
問われたら。
肯定はしないけれど。
だけれども。

あの日。
あの時の。
自分に。
夢だけは。
忘れてはならないと。

その。
一言だけは。
囁いてやりたいかなと。
そんなことは。
過らないでもない。

荒唐無稽。
絵空事。
それが。
どうした。
それで構わない。

理想が過ぎる。
希望的に過ぎる。
それが。
どうした。
それでこそ。

思いが。
見たい絵が。
描きたい絵が。
無ければ。
始まりはしない。

望みが。
求めるものが。
手にしたいものが。
無ければ。
成し得もしない。

夢見がちだと。
夢想家だと。
笑いたければ。
笑っていればいい。
その間にも夢は膨らむ。

夢など無いと。
夢など叶いはしないと。
諦めたければ。
好きにすればいい。
その間にも夢は進化する。

それは。
そんなことは。
夢だと。
夢に過ぎないと。
そう言われても。

子供達よ。
その夢が。
やがて。
君達の掌に、胸に。
光を灯すのだ・・・



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2018/05/04 Fri *触れないでと / James Brown And The Famous Flames

20180504icantstandmyselfwhenyoutouc


触れないでと。
そう。
僅かでも。
触れられでもしたのなら。
その瞬間。

抑えている。
そんなものが。
溢れてしまう。
そんな気がして。
ならないのだ。

こうして。
触れずに。
過ごしているから。
だから。
抑えられているのだと。

だから。
それが。
その戒めが。
解かれてしまったら。
その時には。

止まらない。
止められない。
そうしたら。
何もかもを。
放り出してでも。

その思いの。
命ずる。
そのまま。
それだけで。
突っ走ってしまうから。

『I Can't Stand Myself When You Touch Me』'68年リリース。
ジェームス・ブラウンの(恐らく)23枚目となるオリジナル・アルバム。
この年だけでも5枚アルバムをリリースする、その最初のアルバムでもあります。
まさに世界のショー・ビジネス界で最も働く男の面目躍如ではありますが。
それにしても。このパワー、このタフさ。恐るべき、ジェームス・ブラウンです。
ちょうどこの時期。そのファンクが一つの完成形に向かっていたとも思われて。
それもあっての。驚異のハイ・ペースでの怒涛のリリースだったのか。
それとも売れている内に、売れるものは何でも売ってしまおうだったのかは不明ですが。
このアルバムだけでも3曲のヒット曲が含まれていて。その勢いに圧倒されます。
基本的に同じコードで延々と刻み続けるバック、それこそループしているかのサウンド。
そいつを従えてシャウトするジェームス・ブラウン。そのホットで、実にクールなこと。
何とも痺れてしまうのです。その完成形、その頂点はこの数年後の。
ブーツィー・コリンズ等が参加した時代だとは思うのですが。その原型はまさにこの時代で。
未だ試行錯誤の跡を残しながらも、振り切ろうとするその姿が、実にカッコいいのですよね。
特にA面頭と、B面頭に分割されて収録されている、ミディアム・ファンクなナンバー。
「I Can't Stand Myself (When You Touch Me)」のカッコ良さは白眉かなと。
俺に触れるな、火傷をするぜ・・・みたいな。そんな極め台詞をクールにシャウトする。
そんなジェームス・ブラウンの背後で延々と刻まれる、特にドラムスが堪らなくて。
惜しむらくはPART1とPART2に分割されずに繋がっていたらもっと良かったかと。
意図的に分割したのか、当時の技術的に何らかの制約があったのかは分かりませんが。
何にしろ。マイケル・ジャクソンとかプリンスへの影響の多大さも改めて感じられるかな。
ところで。このジャケットはカッコいいのか、ダサいのか。意見は分かれると思いますが。
裏ジャケットは何と、あのVOXの楽器の広告になっていて・・・広告塔になって宣伝費でも貰っていたのかな?

触れないでと。
そう。
少しでも。
触れられでもしたのなら。
その刹那。

隠している。
そんなものが。
顕わになってしまう。
そんな気がして。
ならないのだ。

こうして。
触れずに。
間をおいているから。
だから。
隠していられるのだと。

だから。
それが。
その禁めが。
破られてしまったら。
その時には。

戻らない。
戻れる筈もない。
そうしたら。
何もかもを。
うち捨てでも。

この思いの。
命ずる。
そのまま。
それだけに。
殉じてしまうから。

いまも。
いまでも。
理性を。
保つのは。
難しい。

いまも。
いまでも。
正気を。
失わないのは。
奇跡に近い。

限界の。
その。
瀬戸際。
その。
頂点。

そんなところで。
なんとか。
かんとか。
持ちこたえている。
そんなもの。

だから。
僅かでも。
少しでも。
触れられたら。
触れられでもしたのなら。

決壊する。
露呈する。
そして。
崩壊と言う名の。
結実へと向かってしまう。

だから。
そう。
あの時の。
あの指先の。
その余熱だけでいい。

いまは。
それだけを。
抱きしめて。
触れないでと。
心にも無い言葉を呟こう・・・



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2018/05/03 Thu *忘れないでと / Percy Sladge

20180503illyoureverything


忘れないでと。
そう。
この頃。
少しばかり。
距離がある様で。

勿論。
そう。
感じるのは。
自分勝手で。
仕方なくもあって。

色々と。
忙しくて。
頑張っていてと。
それは。
承知してはいるけれど。

どうしても。
そいつが。
淋しさを。
募らせる。
そんな夜もあって。

そして。
そう。
無理しているのではと。
大丈夫なのかと。
心配にもなって。

だから。
忘れないでと。
いつも。
いまも。
ここにいるからねと。

『I'll Be Your Everything』'74年リリース。
パーシー・スレッジのカプリコーン移籍第一弾アルバム。
パーシーと言えば何と言っても「When A Man Loves A Woman」の大ヒット。
一世一代の名唱によってその名前を記録に、記憶に遺していますが。
その後もそれなりにヒット曲もあって順調に活動を続けていたのですね。
しかしながら’60年代後半には徐々に失速して。終にはアトランティックとの契約も切れ。
その後、数年間はレコーディングの機会にも恵まれない不遇の時代を過ごしていたと。
そんなパーシーに救いの手を差し伸べたのがカプリコーンだったのですね。
カプリコーンと言えばオールマン・ブラザーズと条件反射的に応えてしまう程に。
サザン・ロックのイメージが強いレコード会社なのですが。その設立者は、そう。
あのオーティス・レディングのエージェントだったフィル・ウォルデンで。
更に、共同出資者はアトランティックの副社長だったジェリー・ウェクスラーで。
その山羊座(カプリコーン)の2人が旧知であったであろうパーシーにチャンスを与えたと。
そして。録音はマッスル・ショールズでスワンパーズをバックに行われたと。
そう。フェイム・スタジオで「When A Man Loves A Woman」の録音にも参加していた。
ドラムスのロジャー・ホーキンスも含むサザン・ソウルを知り尽くした面子が揃ったと。
この配慮、この期待に対して。パーシーもその持ち味である温かく柔らかい歌声で応えて。
全編がミディアムからスローなのですが。スワンパーズの軽快で引き締まったサウンドと。
パーシーの人柄が滲み出た様な歌声との相性も良くて。なかなかに聴き応えがあるのです。
特に「I'll Be Your Everything」は素晴らしい名曲、名バラードとなっています。
「You've Got A Friend」にも通じる様な歌詞を歌い上げるパーシー、これも名唱なのです。
実際にR&Bチャートでは10位台に入るヒットとなって。その存在を知らしめたと。
「When A Man Loves A Woman」から十年弱。忘れないでと。そんなパーシーの意地も感じられるのです。

忘れないでと。
そう。
この頃。
少しばかり。
懸隔がある様で。

勿論。
そう。
感じるのが。
単なる錯覚。
思い込みであればと。

色々と。
慌しくて。
闘っていてと。
それは。
諾了してはいるけれど。

どうしても。
そいつが。
侘しさを。
溢れさす。
そんな夜もあって。

そして。
そう。
無茶しているのではと。
心丈夫なのかと。
不安にもなって。

だから。
忘れないでと。
いつでも。
いつまでも。
ここにいるからねと。

あの日。
あの時。
あの瞬間。
そこから。
何も変わっていないと。

変わる筈も。
変われる筈も。
ありはしないのだと。
この思い。
この願い。

何か。
あれば。
いつでも。
どこからでも。
駆けつける。

何か。
無ければ。
何でも。
届けよう。
贈ろう。

そう。
この身も。
この心も。
総ては。
その為に。

そう。
この思いも。
この願いも。
総ては。
その為に。

いつも。
いまも。
いつでも。
いつまでも。
ここにいるからねと。

忘れないでと・・・



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2018/05/02 Wed *お帰りなさいと / Bo Dollis & The Wild Magnolias

20180502imbackatcarnivaltime


なんだ。
帰ってきている。
ここにいる。
そうなのだ。
そうなのだな。

この場の。
片隅に。
現れて。
佇んで。
笑っている。

相変わらず。
皆、馬鹿だなと。
ニコニコしている。
皆、気づいていないと。
油断している。

いやいや。
目には見えなくても。
皆、感じているから。
だから。
こんなことになっているのだから。

今日は。
この国の。
いたるところに。
現れて。
さぞや忙しかろうと。

だから。
お帰りなさいと。
大騒ぎして。
はしゃいで。
お出迎えするのが筋ってものだ。

『I'm Back…At Carnival Time !』'88年リリース。
ボ・ドリス&ザ・ワイルド・マグノリアスの3枚目となるアルバム。
ニュー・オーリンズのマルディグラ・インディアン。
そのサウンドを初めてレコードとして記録したのが、ワイルド・マグノリアスで。
そのチーフであるボ・ドリスとゴールデン・イーグルスのチーフであるモンク・ブードロー。
この二人を中心とした、弾ける、陽気な歌声とパーカッション、ブラス・セクション。
そこにスヌークス・イーグリンら達人を集めたバンドも加わってお祭りが繰り広げられる。
その様が、何とも圧巻で、また何とも楽しくて、一緒に騒ぎたくなってしまうと言う。
このアルバム・タイトルは、実に十数年ぶりの録音、リリースだったこともあって。
帰ってきたぜとの、堂々の帰還宣言とも受け止めたらいいのかな。
尤も。毎年の様に。マルディグラのパレード、行進は行われていたのだろうし。
時には、そうあのジャズ&ヘリテッジ・フェスティヴァルにも参加していた筈なので。
まぁ、あくまでも。レコードとしてはご無沙汰でした、とのことではあるのでしょうが。
本来は、現地で、生で聴いてこそ、感じてこそ、そして踊ってこそだと思いますが。
このアルバムに捉えられた。そのリズム、そのビート。それだけでも十分に昂揚させられて。
「Iko, Iko」とか「Tipitina」なんてお馴染みのナンバーもあるので。
ついつい。一緒にリズムをとってしまう、踊りだしてしまう。何ともご機嫌なのです。
こんな陽気なパレード、行進に加わらないなんて、それは何とも勿体ないなと思うのです。
ここ最近はまた録音、リリースからは遠ざかっている様でもありますが。
変わらずに。活動を続けていると思われて。一度は生で退官したいかなと。
そうだ。モンクは脱退したらしいけど。今はあの山岸潤史もバンドに加わっているかと。
その日が来るまでは。このアルバムに針を落として、歌い、踊り、騒ぐこととしますかね。

そうさ。
帰ってきている。
ここにいる。
そうなのだ。
そうに、違いないのだ。

この場を。
片隅から。
見つめながら。
はにかんで。
笑っている。

相変わらず。
皆、最高だなと。
ニコニコしている。
皆、愛しあっているなと。
嬉しそうにしている。

そうさ。
耳には聴こえなくても。
皆に、届いているから。
だから。
こんなことになっているのだから。

今日は。
この国の。
いたるところで。
呼ばれて。
さぞや忙しかろうと。

だから。
お帰りなさいと。
歌って、踊って。
涙、溢れて。
お帰ししないのが筋ってものだ。

本当に。
必要なもの。
それって。
何だろう。
ふと。そう思う。

本当に。
大切なもの。
それって。
何だろう。
ふと。そう思う。

きっと。
そいつは。
目には見えなくて。
耳にも聴こえなくて。
そうなのだけど。

ふと。
感じるもの。
届くもの。
そう。
降ってくるもの。

そう。
そいつを。
素直に。
真摯に。
受け止めること。

そうすると。
ほら。
魔法の様な。
奇跡の様な。
時がやってくるのだと。

だから。
それを教えてくれた。
それを感じさせてくれた。
あの人に。
お帰りなさいと。

さぁ、もう一丁、祭りを続けよう・・・



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2018/05/01 Tue *コトコトと、グツグツと / Dr. John

20180501drjohnsgumbo


コトコトと。
音を立てて。
何かが。
ゆっくりと。
じっくりと。

刻まれ。
仕込まれた。
何かが。
目覚める。
その時を。

待ちながら。
ゆっくりと。
じっくりと。
揃っていく。
整えられていく。

目覚める。
その。
何かは。
どんな味わいで。
どんな変化を。

もたらすのか。
与えるのか。
そいつは。
どうやら。
未だわからない。

ただ。
コトコトと。
その。
音だけが。
耳に残る。

『Dr. John's Gumbo』'72年リリース。
ドクター・ジョンの5枚目のアルバムにして代表作。
ドクター・ジョンと言うのは19世紀に実在したブゥードゥー教の司祭らしく。
勿論のことながら芸名で、本名?はマック・レベナックで。
元来はギタリストだったものが、喧嘩に巻き込まれて指を負傷してピアニストに転向。
尤も。ネヴィル・ブラザーズのライヴで代役としてギターを弾いていたりもするので。
きっかけにはなったものの。そもそも、ピアニストを目指していたのかなとか。
更に。元々ドクター・ジョンのギミックは友人でもあるロニー・バロンが演じる筈が。
譲られたのだか、奪ったのだかで。最終的にマックが演じることで落ち着いたのだとか。
件の喧嘩での負傷はそのロニーを庇ってのものだとの説もあり。どうにも何と言うか。
プロレスにも近い様な、妖しい匂いがしないでもないところが、実に何とも堪らないなと。
当初はその妖しさを前面に怪奇派?で売っていたものの。徐々にルーツへと回帰し始めて。
ついにこのアルバムでは故郷ニュー・オーリンズの音楽を世に広く知らしめようと。
多彩なニュー・オーリンズ産のブルースやらR&Bやらジャズやらをカヴァーしてみせて。
しかも。その調理の仕方が、味付けから、煮込み具合から。何とも絶品で。
深く濃厚な味わいながらも、何とも舌触りも喉越しも軽やかで。一度、食したら。
もう虜になって。何度もおかわりして。更に深い味の世界を知りたくなってしまうと言う。
恐らく、このアルバムでニュー・オーリンズの音楽への扉を開かれた人間は世界中にいて。
このアルバムが存在しなかったら。ニュー・オーリンズの音楽がこれほどまでに。
世界中に広まり、その影響を受けた数多の素晴らしい音楽も生まれてこなかったと。
それほどに。何とも、それこそ世界遺産級の素晴らしいアルバムであると思われます。
そして。それを飄々と奏で、歌う。ドクター・ジョンの佇まいが、それがいいのですね。
そう。豊潤で美味で、懐かしくて、温かくて、ちょっと如何わしい。そんなドクター・ジョンのガンボは絶品なのです。

グツグツと。
音を立てて。
何かが。
そろそろと。
ざわざわと。

煮込まれ。
染み込んだ。
何かが。
溢れだす。
その時を。

待ちながら。
そろそろと。
ざわざわと。
立ち上がっていく。
蠢いていく。

溢れでる。
その。
何かは。
どんな味わいで。
どんな刺激を。

もたらすのか。
くれるのか。
そいつは。
どうにも。
未だ見えてこない。

ただ。
グツグツと。
その。
音だけが。
胸を騒がせる。

季節が。
巡る。
色が。
匂いが。
変わりゆく。

光が。
風が。
色彩が。
空気が。
変わりゆく。

その中で。
ゆっくりと。
じっくりと。
刻まれ。
仕込まれた。
何かが。

その中で。
そろそろと。
ざわざわと。
煮込まれ。
染み込んだ。
何かが。

目覚める。
その時を。
待っている。
待ち侘びている。
そんな音がする。

溢れだす。
その時を。
待っている。
待ち構えている。
そんな音がする。

コトコトと。
グツグツと。
耳に残り。
胸を騒がせ。
仕上がるその時が迫っている・・・



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