カテゴリー「004 Soul,Funk,Jazz」の記事

2017/06/16 Fri *越境者たらん / Eric Burdon & War

20170616ericburdondeclareswar_2


越境者たらん。

肌の色とか。
目の色とか。
生まれたところとか。
そんなものなど。
ものともしない。

性別とか。
年齢とか。
肩書とか。
そんなものも。
ものともしない。

そんな。
柔軟で。
屈強な。
心を宿して。
越えていきたい。

構えることなく。
怯むことなく。
力むこともなく。
軽やかに。
越えていきたい。

寄らず。
巻かれず。
おもねることもなく。
迷わずに。
越えていきたい。

越境者たらん。

『Eric Burdon Declares War』'70年リリース。
エリック・バードン&ウォーの記念すべき1stアルバム。
そう。西海岸を代表するファンク・バンドとして知られているウォー。
そのウォーを世に出したのは、かのアニマルズのエリックだったのですね。
英国はニュー・キャッスル出身のエリック。アニマルズとして世に出て。
成功を手にするものの。メンバー間の不協和音もありあっけなく解散してしまい。
大西洋を渡って米国に渡り、新たなメンバーを集めてアニマルズを再編して。
フラワー・ムーブメントやサイケデリック・サウンドに影響を受けた活動を展開。
やがて。その活動にも限界を感じて。原点であるブラック・ミュージックに最接近。
知人に紹介されたアフリカ系米国人のバンドのライヴを観て感銘を受けて。
ハーモニカ奏者のリー・オスカーと共に加入を申し出て。バンド名を改名させて。
ここにウォーが誕生して。世に出ることになったのですね。
どうもエリックと言う人は影響されやすい上に、思いったら即行動に移す人の様で。
モントレー・ポップ・フェスティバルを観に行って感化されて。
「Monterey」なるナンバーをリリースして。アニマルズの方向性も変化させてと。
そんな前歴がある。言わば、恐れをしらない越境者なのですよね。
ファンクの波を浴びたら、もう兎にも角にも自分でもやらずにはおれなかったのかなと。
そんなエリックにとっては、肌の色の違いとか、国籍の違いなんて問題にはならないと。
何の躊躇いも、違和感もなく飛び込んで、溶け込んで。牽引する勢いで熱く歌っています。
まだ完全には融合出来ていない部分もあって。探り合っている様も感じられるのですが。
それがまたスリリングだったりもして。それこそが魅力だったりもします。
アルバム2枚だけで離脱するエリックですが。その越境精神が残した成果は決して小さくはなかったかなと。

越境者たらん。

感じ方とか。
考え方とか。
育ったところとか。
そんなものなど。
ものともしない。

思想とか。
信条とか。
経歴とか。
そんなものも。
ものともしない。

そんな。
柔らかくも。
揺るがない。
魂を友として。
越えてしまいたい。

頑なにならず。
脅えることなく。
強いることもなく。
さり気なく。
越えてしまいたい。

群れず。
数を頼まず。
驕ることもなく。
考えずに。
越えてしまいたい。

越境者たらん。

溝も。
柵も。
壁も。
誰かが作るのではない。
己が作ってしまうのだ。

楔も。
間も。
境も。
誰かが作ったのではない。
己が作ってしまったのだ。

肌の色。
目の色。
生まれたところ。
それが。
何だと言うのだ。

性別。
年齢。
肩書。
それに。
どれ程の意味があると言うのだ。

思想。
信条。
経歴。
それに。
どれ程の意味があると言うのだ。

感じ方。
考え方。
育ったところ。
それが。
何だと言うのだ。

寄って。
巻かれて。
おもねて。
拒絶する。
排除する。

群れて。
数を頼んで。
驕るにまかせて。
差別する。
排撃する。

裸の王様。
裸の女王様。
裸の神様。
そんなものになど。
なりたくはない。

越境者たらん。

人の振り見て我が振り直せ。



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2017/06/15 Thu *往生際悪く / Smokey Robinson & The Miracles

20170615makeithappen


何かが。
起きるかも。
しれない。
だから。
まだまだ。

諦めずに。
そう。
始まったばかりかも。
だから。
往生際悪くいこう。

勿論。
そんなに。
簡単ではない。
楽なんかではありゃしない。
茨の道かも。

でも。
だからこそ。
顔で笑って。
心で泣いて。
涙は見せないで。

大丈夫さ。
どうってことはないと。
何の根拠も無いけれど。
陽気に振る舞って。
笑いながら。笑われながら。

何かが。
起きるかもしれない。
その日まで。
素顔は秘して。
笑いのめしてやろうかと。

『Make It Happen』'67年リリース。
モータウンの契約第一号アーティストであったスモーキー・ロビンソン。
ミラクルズを率いてヒットを飛ばすと共に、ソングライターとしても貢献。
副社長としてモータウンの経営陣に加わるなど大活躍をみせます。
そんなスモーキーとミラクルズのライヴや企画盤も含めると通算11枚目のアルバム。
どうしてもグループとしてはテンプテーションズやフォー・トップス。
更にはシュープリームスやマーサ&ヴァンデラスと比較すると地味と言うか。
何だか、一歩下がっていた様な感じも受けるのですが。恐らくその辺りは。
経営者としてのスモーキーの、経営戦略みたいな判断が働いていたのかも、とか。
後、どうしようもなくモータウンなサウンド、プロダクションで聴かせながらも。
その実、その二つ名の由来となったスモーキーな歌声が独特の個性、魅力となっていて。
王道だと思われている他のグループとは少し差異がある、その辺りも楽しんでいたかなと。
まぁ、それはうがち過ぎかもしれませんが。このアルバムにしても実に魅力的ながら。
所謂、ポップに弾けまくるものではないので。リリース直後はあまり話題にならなかったと。
それが、あの名曲「The Tears Of A Clown」が'70年に英国で大ヒットとなって。
何と全英チャートの1位に輝いて。逆輸入の形で米国でも全米チャートを制覇して。
モータウンは急遽アルバム・タイトルを『Tears Of A Clown』に変えて再リリースして。
アルバムそのものもヒットしたと。まぁ、如何にモータウンらしい話もあるのですが。
スモーキーは忸怩たる思いだったのか、それとも当然のことと悠然と構えていたのか。
どうも。後者の様な気がするのですよね。己が才能や信念には揺るぎない自信があって。
時間はかかったけれど。起こるべくして起こることが起きただけだと。微笑んでいた。
どうにも。そんな気がしてならないのですよね。本当に自信に満ち溢れているので。

何かが。
起こせるかも。
しれない。
だから。
簡単には。

ぶれずに。
そう。
始まったばかりなのだ。
だから。
往生際悪くいこう。

勿論。
そんなに。
単純ではない。
長い、長い闘いになるのだろう。
断崖絶壁かも。

でも。
そんな時こそ。
顔で笑って。
心で泣いて。
涙の跡は見せないで。

大丈夫さ。
何とかなるだろうと。
理論も何もないけれど。
馬鹿笑いでもして。
遊びながら。遊ばれながら。

何かが。
起こせるかもしれない。
その日まで。
本心は秘して。
遊び尽くしてやろうかと。

何かの。
終わりは。
何かの。
始まり。
そう思えばいい。

終わったのなら。
終わらせようとするのなら。
始めればいい。
始めてしまえばいい。
そう決めればいい。

茨の道。
長い、長い闘い。
笑って。
笑いのめして。
楽しんでやろう。

涙は。
その轍は。
心の。
奥底に。
しまい込んで。

滑稽に。
おどけて。
笑って。
笑われて。
悠然と。

ぶれない。
ぶらないでいられる。
その自信が。
あるのなら。
あると思えるのなら。

諦めず。
しぶとく。
終わりも。
始まりに変えて。
往生際悪くいこう。



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2017/06/14 Wed *恋をしましょう、恋をして / Wilson Pickett

20170614iminlovejp


恋をしましょう。
恋をして。
歌だ。
酒だと。
過ごしましょう。

今夜。
この時。
このひと時。
浮いた、浮いたで。
過ごしましょう。

浮世の。
あれやこれや。
あれもこれも。
そこから。
開放されて。

歌に酔いしれ。
酒に酔いしれ。
笑って。
はしゃいで。
楽しんで。

その空気。
その匂い。
その総てを。
受け止めて。
受け容れて。

恋をしましょう。
恋をして。
歌だ。
酒だと。
過ごしましょう。

『I'm In Love』'68年リリース。
ウィルソン・ピケットのアトランティックでの4枚目のアルバム。
今回載せているのは日本での初発売時のもので、日本独自ジャケットとなっています。
オリジナルの3ピースのジャケットに身を包んで微笑むピケットもいいのですが。
こちらの革のベストにサテン?のシャツのピケットも色気があっていいかなと。
さて。このアルバム。ボビー・ウォマックが曲作りとギターで全面的に参加していて。
言わば、ラスト・ソウル・マンと称された2人ががっぷり四つで組んだアルバムなのです。
ピケットとボビー。手が合うと言うか、息が合うと言うか。その両方かな。
特にボビーならではのミディアム、スローなナンバーにおけるピケットの歌が素晴らしく。
鋼の喉を持つと言われた、そのシャウター振りは控えめに、抑えつつ。
シンガーとして成熟期を迎えていた。その貫禄のほどがひしひしと感じられるのです。
特に「I'm In Love」「I've Come A Long Way」と言ったスロー・バラードにおいては。
聴く者の胸の奥を鷲掴みにして、強く、そして深く揺さぶるが如くの歌声で。
思わず、そしてじんわりとこみ上げてくるものを抑えることが出来なくなってしまうと。
そこには作者であるボビーの思いも込められていると思われて。
サム・クックの未亡人と結婚したことで複雑な立場に追いやられていてボビー。
それでも変わらぬ夫人への思いを託したと思われる、そんなナンバー。
それを、その思いをも受け止め、受け容れたピケットによる魂の歌声なのですからね。
ラスト・ソウル・マン同士の魂の連携によるアルバム。堪らないなぁと。
勿論、ジャンプ・ナンバーでの超ド迫力の乗りは変わらずに素晴らしいピケットです。
ミディアム、スロー、ジャンプ。どれも素晴らしい、魂のこもったアルバム。
こいつを楽しまない、こいつに恋をしない。そんな野暮な理由は、ありはしないのです。

恋をしましょう。
恋をして。
歌だ。
酒だと。
騒ぎましょう。

今夜。
この時。
このひと時。
浮いた、浮いたと。
騒ぎましょう。

浮世の。
あんなこと、こんなこと。
どれもこれも。
まとめて。
ブッ飛ばして。

歌に呑まれて。
酒を呑み乾して。
笑って。
泣いて。
楽しんで。

その空気。
その匂い。
その総てに。
愛しさを感じて。
恋心を抱いて。

恋をしましょう。
恋をして。
歌だ。
酒だと。
騒ぎましょう。

浮世の。
渡世の。
様々な。
義理だとか。
柵だとか。

そんなもの。
ひとまず。
おいておきましょう。
離れてしまいましょう。
忘れてしまいましょう。

今夜。
この時。
このひと時。
歌に酔いしれ。
酒に酔いしれ。

今夜。
この時。
このひと時。
受け止めて。
受け容れて。

浮世の。
あれやこれや。
あれもこれも。
まとめて。
ブッ飛ばして。

歌に呑まれて。
酒を呑み乾して。
この世の総てに。
愛しさを感じて。
恋心を抱いて。

恋をしましょう。
恋をして。
歌だ。
酒だと。
過ごしましょう。

今夜。
この時。
このひと時。
俺は。
恋に落ちている。



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2017/06/13 Tue *あぁ、もう / Carla Thomas

20170613thebestofcarlathomas


あぁ。
もう。
なんで。
こんなに。
こんなにも。

幼いと言うか。
拙いと言うか。
子供じゃあるまいし。
もう少し。
何とかならないかと。

素直と言えば。
素直。
単純だと言えば。
単純。
それが過ぎはしないかと。

大人だろうと。
総てを。
知れとか。
総てを。
理解しろとも。

そんなことは。
言いはしない。
求めもしない。
けれども。
少しはそこのところは。

まぁ。
一から。
噛んで含める。
そのこと自体は。
嫌いだとは言わないけれど。

『The Best Of Carla Thomas』'69年リリース。
スタックスのアイドル、歌姫、カーラ・トーマスの編集アルバム。
ヒットした「Gee Whiz」「B-A-B-Y」にオーティス・レディングとのデュエットまで。
スタックスに残されたカーラの代表曲が14曲選ばれて収められています。
ご存知の様に、あのルーファス・トーマスの娘であるカーラ。
そのキュートなルックスはルーファスとは・・・まぁ、それは置いておくとして。
その歌声も実にキュートで可愛らしくて。デビューした頃は学生だったのかな。
初心な恋のときめきを歌った「Gee Whiz」とか、呼びかける様も愛しい「B-A-B-Y」とか。
この辺りのナンバーにその魅力が一番よく表れているかなとも思われます。
「Gee Whiz」ってのは、あぁ、とか。もう、とか。そんな意味合いの感嘆詞だそうで。
恋の喜び、胸のときめき。そんなものを素直に歌にしたのだろうなと。
このナンバーはカーラの手によるオリジナルで。その才気も感じることができます。
キャリアを重ねるにつれて。ムーディーなスロー・バラードなども歌っているのですが。
流石だなとは思わせる反面、どこか成熟し切れていない感じが残っていたりもして。
やはり、ソウル・クイーンと言うよりは。アイドル、歌姫のイメージが強いかな。
確か、'70年代半ばには学業の道に戻って。その後に法律関係に進んだとかなので。
その。ある意味で素人っぽさが残っているところ。それがカーラの個性、魅力かなとも。
まぁ、最初はルーファスとのデュエットでデビューしているカーラですからね。
恐らくは、親娘デュオを売りにしたかったルーファスによる強引な勧誘だったのかも。
だから。どこかお父さんにお付き合いしている、仕方ないなぁみたいなところもあったかと。
でもね。「Gee Whiz」って言うのは初期のスタックスを支えた大ヒット曲ですからね。
わからないと言うか。カーラにはそれだけの魅力と才能があったと言うことなのですよね。

あぁ。
もう。
なんで。
こんなこと。
こんなことも。

幼稚と言うか。
稚拙と言うか。
大人なのだから。
もう少し。
何とかしましょうよと。

わかりやすいと言えば。
わかりやすい。
見え見えと言えば。
見え見え。
それが過ぎはしないかと。

大人なのだから。
総てを。
耐えろとか。
総てを。
譲れとも。

そんなことは。
飲まなくていい。
強いるつもりもない。
けれども。
少しはそこのところは。

まぁ。
殆ど。
仮名にカナ振る。
そのこと自体は。
嫌いだとは言わないけれど。

しかし。
どうして。
こうも。
幼いと言うか。
拙いと言うか。

物事は。
そうは。
簡単でも。
単純でも。
無くて。

総てが。
思いのままに。
ならない。
進まない。
そんなもので。

だから。
押してみるとか。
引いてみるとか。
飲んでみるとか。
譲ってみるとか。

そんな。
駆け引き。
根回し。
配慮。
調整が必要なのだと。

素直で。
わかりやすくて。
それは。
それでいいけれど。
限度、塩梅、落としどころがあるだろうと。

あぁ。
もう。
なんで。
こんなに。
こんなにも。

子供で。
子供だらけで。
だから。
亀の甲より年の劫。
そいつが生きるのではあるけれど。

あぁ。もう(笑)。



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2017/06/12 Mon *その間、そのすき間 / The Isley Brothers

20170612betweenthesheets


その間に。
そのすき間に。
埋もれて。
隠れて。
溺れて。

そのままで。
そのままに。
過ごせたら。
どんなに。
幸せだろうかと。

そんな思いに。
囚われたら。
捕えられたら。
動けない。
動きたくない。

もう。
何も考えず。
もう。
何もかも忘れて。
そうしてしまいたい。

被って。
包まって。
握りしめて。
しがみついて。
遮断して。

朝の訪れを。
月曜日とやらが。
起こしに来るのを。
拒んで。
その間に。そのすき間に。

『Between The Sheets』'83年リリース。
『シルクの似合う夜』なんて邦題が冠されていたアイズレー・ブラザーズのアルバム。
Tネック・レーベルでの、そして所謂3+3体制での最後となったアルバム。
この、何ともすいたらしいと言うか、エロティックなジャケットが象徴する様に。
熱い、熱いファンキーなナンバーを売りにしてきたアイズレー・ブラザーズですが。
このアルバムの前、何枚かは商業的には苦戦をしいられていたとのことで。
大胆にも、何とも、思いっきりメロウなブラコン路線へと舵を切ってみせたと。
その熱さはそのままの、蕩ける様に甘く、そしてエロティックなサウンドと歌声が受けて。
タイトル・ナンバー「Between The Sheets」共々アルバムも大ヒットを記録したのでした。
その「Between The Sheets」はメロウなイズレー・ブラザーズを代表するナンバーで。
身も心も預けて、癒されながらそのまま、蕩けてしまいたくなる、そんな甘さが堪りません。
'90年代以降、やたらとサンプリングされているので。誰でも一度は耳にしているかと。
それによって。どうにも安っぽいイメージが付いてしまったのは否めないところですが。
(だから、サンプリングとかはね。安易と言うか、ろくでもないと言うか・・・)
アイズレー・ブラザーズによるオリジナルの素晴らしさは、だからこそ再認識されるべきで。
ただ甘いだけでなく。ここまでの心地よさを生み出せるその根本にあるもの。
長いキャリアに裏打ちされた足腰の強さ。どんなグルーヴも生み出せる精神の柔軟さ。
だからこそ。筋金入りのエロスを感じさせることが出来るのだと、そこが肝なのですよね。
この時代ならではの、薄っぺらなシンセ・サウンドが興を削ぐ瞬間もあったりするのですが。
熱く、そして芯の通った強いギターが聴こえてくると。それをも忘れさせるものもあって。
そこを見誤ると、聴き逃すと。ただ甘いだけ、流行りに乗っただけとの勘違いを生むかも。
まぁ、確かに。その甘さの中で、間で。蕩けたまま眠っていたい誘惑に駆られはしますが。

その間に。
そのすき間に。
埋もれて。
隠れて。
溺れて。

そのままで。
そのままに。
過ごせたら。
どんなに。
幸せだろうかと。

そんな思いに。
囚われたら。
捕えられたら。
動けない。
動きたくない。

もう。
何も考えず。
もう。
何もかも忘れて。
そうしてしまいたい。

被って。
包まって。
握りしめて。
しがみついて。
遮断して。

朝の訪れを。
月曜日とやらが。
起こしに来るのを。
拒んで。
その間に。そのすき間に。

その。
甘美で。
淫靡な。
世界から。
離れたくなどない。

その。
優雅で。
隠微な。
時間から。
離れたくなどない。

そのままで。
そのままに。
埋もれて。
隠れて。
溺れて。

そのままで。
そのままに。
囚われて。
捕らえられて。
虜になって。

何も考えず。
何もかも忘れて。
被って。
包まって。
握りしめて。

何も考えず。
何もかも忘れて。
遮断して。
拒んで。
閉じこもって。

朝など。
月曜日の朝など。
無視して。
その間に。そのすき間に。
立てこもっていたいのだ。

月曜日の朝など来なければいいのにさ(笑)。



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2017/05/12 Fri *そのままに / Luther Ingram

20170512letsstealawaytothehideaway


さぁ。
もう。
用は無い。
長居は無用。
逃げ出そう。

この胸に。
この手に。
確かな。
感触を。
抱いたのなら。

さっさと。
その手を取って。
連れ出して。
そのままに。
立ち去ろう。

誰も。
気づかぬうちに。
誰も。
目に留めぬうちに。
今のうちに。

抜け駆けだろうと。
何だろうと。
己がものにして。
己だけのものにして。
そうして。

人目を避けて。
人目につかぬ様に。
そのままに。
してしまおう。
そのまま過ごしてしまおう。

『Let's Steal Away To The Hideaway』'76年リリース。
テネシー出身のソウル・シンガー、ルーサー・イングラム。
甘い歌声、そして甘いルックスが魅力のルーサーの3枚目となるアルバム。
マッスル・ショールズのミュージシャンを起用してのニュー・ヨーク録音です。
(マッスル・ショールズでの録音だとの説もあるようですが)
そのキャリアにおいて。5枚のアルバムを残しているルーサーですが。
ラストとなった5枚目を除いてはスタックス傘下のココからのリリースだったとか。
それもあってか。サザン・ソウルのシンガーとして語られることが多いのですが。
その中でも一際、甘い歌声で。甘い匂いを放っているのが特徴的で。
言ってみれば。アル・グリーンを更に甘くしたかの様な個性が魅力的です。
ソウルと言うのは、すべからく不倫の歌だとの名言(?)がありますが。
その中でも、甘く不倫を歌わせたら右に出るものが無いと言われるルーサーです。
最も有名なのが前作の『If Loving You Is Wrong (I Don't Want To Be Right)』の。
そのタイトル・ナンバーですが。このアルバムのタイトル・ナンバーも負けず劣らずで。
何とも。情感たっぷりに、これでもかと道ならぬ恋を歌い上げています。
また、その歌の上手いこと。思わず聴き惚れて、引き込まれてしまうのですよね。
ファンキーなナンバーの乗りこなしの上手さもかなりのもので。それもまたね。
ここまで堂々と、しかも見事に不倫を歌い上げることができるルーサー。
ある意味では、非常に正統派の本格的なソウル・シンガーと言う事になるのでしょうかね。
それは兎も角。夜の四十万の中で。それも、その夜の端っこで。
密かに手に入れたもの、誰の目からも隠したもの。そんなものと共に聴きたいアルバムかな。
まぁ、ソウルと言うのは総じて夜が似合うのですが。その中でも夜の匂いが似合うかなと。

さぁ。
もう。
用は済んだ。
長居など無意味。
逃げ出そう。

この胸が。
この手が。
間違いのない。
反応を。
感じたのなら。

さっさと。
その背を押して。
連れ出して。
そのままに。
消え去ろう。

誰にも。
気づかれぬうちに。
誰の。
目にも留まらぬうちに。
今のうちに。

掟破りだろうと。
何だろうと。
二人のものにして。
二人だけのものにして。
そうして。

人目を避けて。
人目につかぬ様に。
そのままに。
しておこう。
そのまま過ごしていよう。

この胸に。
この手に。
確かな。
感触が。
あるのなら。

この胸に。
この手に。
間違いのない。
反応が。
あるのなら。

抜け駆けだろうと。
何だろうと。
己がものにして。
己だけのものにして。
そのままに。

掟破りだろうと。
何だろうと。
二人のものにして。
二人だけのものにして。
そのままに。

誰も。
気づかぬうちに。
誰も。
目に留めぬうちに。
そのままに。

誰にも。
気づかれぬうちに。
誰の。
目にも留まらぬうちに。
そのままに。

手に手を取って。
互いの背中に腕を回して。
連れだって。
そのままに。
立ち去ろう。消え去ろう。



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2017/05/11 Thu *表現は / Sam Cooke

20170511mrsoul


表現は。
表に。
出るものは。
表れるものは。
様々でも。

出そうとしているもの。
表そうとしているもの。
そいつは。
変わらずに。
同じであること。

そう。
根底に。
あるものは。
変わらずに。
真っ直ぐであること。

そいつが。
そのことが。
産み出すものがある。
創り上げるものがある。
そんなものが大切。

柔軟に。
臨機応変に。
時には。
忖度もしながら。
巧みに泳がせ、泳ぎながらも。

芯には。
肝心要なところには。
一本筋が通っている。
それであれば。
表現は多様で構わない。

『Mr. Soul』'63年リリース。
何とも自信に満ち溢れたタイトルが冠されたサム・クックのアルバム。
RCA移籍後としては6枚目となるアルバムなのかな。
この前作が『Twistin' The Night Away』なので。漸くサム自信が主導権を持って。
ソウルフルなアルバムを制作できる環境も整ってきていたのですが。
このアルバムでは再びスタンダードなナンバーを多く歌っていて。
サウンド的にもストリングスの多用が目立つなど。甘めの仕上がりとなっています。
ここらには。当時の市場、そこにおけるサムのいた位置と言うものが影響しているかなと。
優れたシンガーであるサム。スタンダードを歌うポピュラー・シンガーとしても。
需要があった、多大な人気を誇っていたということの表れでもあるのですよね。
そう。サムはソウル云々の前に。シンガーとしてとても魅力的であったのです。
故に「I Wish You Love」「For Sentimental Reason」の様なナンバーも絶品で。
それこそフランク・シナトラやナット・キング・コールと遜色のないものとなっていると。
それらのナンバーがスタイルとしてソウルと呼べるかと言われると異なると思われますが。
そこで歌われている、表れているもの。それは紛れもなくサムのソウルであって。
その証に「Send Me Some Lovin'」「Nothing Can Change This Love」と言った。
そんなソウルフル、ブルージーなナンバーと並んでいても些かも違和感がないのです。
スタンダードを歌っているサムは、本来のサムではないとの声も根強い様ですが。
その心の奥底に秘めていたものに何ら変わりがなかったのであれば。サムはサムだと。
公民権運動にも深い関心を寄せていたサムです。より広い世界に打ってでる為に。
より幅広い聴衆に自らの歌声を、思いを届ける為に。その高い表現力を用いただけのこと。
だからこそ。サムは大きく世界の扉を開き、後進にも道を示すことができたと。
多様な、多彩な表現、スタイル。しかしその根底には変わらぬ黒く熱いものがある。
アルバム・タイトルにも納得のいく、サムのソウル、魂を感じられるアルバムなのです。

表現は。
表に。
出すものは。
表すものは。
色々でも。

出したいと思うのも。
表そうと願っているもの。
そいつは。
揺るがずに。
同じであること。

そう。
根源に。
あるものは。
揺るがずに。
真っ直ぐであること。

そいつが。
そのことが。
醸し出すものがある。
積み重なっていくものがある。
そんなものが大切。

鷹揚に。
泰然自若で。
時には。
融通もきかせながら。
巧みに操り、操られながらも。

芯には。
肝心要なところには。
太い筋が通っている。
それであれば。
表現は多彩で構わない。

出したい。
表したい。
出そうと。
表そうと。
思うもの。願うもの。

そんなものが。
確かに。
変わらずに。
揺るがずに。
あるのであれば。

如何に。
出していくか。
表していくか。
伝えていくか。
届けていくか。

それだけ。
それだけを。
考えて。
臨むだけ。
挑むだけ。

真っ直ぐな。
太い。
筋が一本通っていれば。
どう出してもいい。
どう表してもいい。

根底が。
根源が。
同じであるならば。
表現は。
多様で。多彩で。それでいい。

伝われば。
届けば。
開ければ。
示せれば。
表現は。何でもいい。



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2017/05/10 Wed *こんなもの / Marvin Gaye

20170510thatsthewayloveis


その。
姿を。
思うだけで。
心が震える。
こんなもの。

その。
声を。
思うだけで。
胸が苦しい。
こんなもの。

その。
名前を。
呟くだけで。
幸せになれる。
こんなもの。

その。
名前を。
目にするだけで。
微笑んでしまう。
こんなもの。

その。
何もかもが。
愛しく思えて。
ならなくなる。
こんなもの。

どうしたものかと。
思うのだけれど。
どうにもならない。
どうしようとも思わない。
こんなもの。

『That's The Way Love Is』'69年リリース。
その邦題を『恋とはこんなもの』と言ったらしいマーヴィン・ゲイのアルバム。
アルバム・タイトルにもなった「That's The Way Love Is」のヒットを受けて制作されたと。
その経緯はマーヴィンに限らずモータウンではよくある話ですが。
実はこの次のアルバムがあの『What's Going On』になるのですね。
つまり。そんなモータウン主導で制作された最後のマーヴィンのアルバムとなるのですね。
言わば。ニュー・ソウルの旗手の一人となる前のマーヴィンの最後の姿がここにあると。
プロデューサーのノーマン・ホイットフィールドの指揮下で。
モータウン所属の他のアーティストのナンバーも含めて多くのカバー・ナンバーを収録。
「That's The Way Love Is」もアイズレー・ブラザーズのナンバーだったりします。
他にも「I Wish It Would Rain」や「Cloud Nine」等、ノーマンのナンバーを歌っています。
こう言った制作体制に不満を募らせたマーヴィン。闘って制作の自由を得るのですが。
自由を得る前の、最後のアルバムでも素晴らしい歌声を聴かせてくれています。
時に、色々と考え過ぎるのか。その歌声に迷いを感じる瞬間もあるマーヴィンなのですが。
このアルバムでのマーヴィンは。歌うことに集中していて、思いがこもっているなと。
その真摯で、艶と深みのある歌声に。思わず酔いしれてしまう程なのです。
特に。あの「Yesterday」のカバー。正直、ビートルズのナンバーの中でも凡庸だと。
そう思われるあのナンバーを素晴らしいソウル・バラードへと生まれ変わらせています。
この一曲だけでもマーヴィンのソウル・シンガーとしての類まれなる才能が窺えます。
この時期、デュエット・パートナーであったタミー・テレルが闘病中で。
やがてその死にマーヴィンは打ちのめされ、心に深い傷を負うことになるのですが。
その病状をどこまで知っていたのか。タミーへの思いがマーヴィンの歌声に何ものかを宿らせたのかと。
あくまでも。ビジネス上のカップルだったとは言え。二人の間の愛情、絆を感じてしまうのです。

その。
姿に。
心が震えても。
見つめているだけ。
こんなもの。

その。
声に。
胸が苦しくなっても。
聴いているだけ。
こんなもの。

その。
名前に。
幸せを感じても。
呟くだけ。
こんなもの。

その。
名前に。
微笑んでしまっても。
目にしているだけ。
こんなもの。

その。
何もかもが。
愛しく思えても。
胸に抱いているだけ。
こんなもの。

どうしたものかと。
思うのだけれど。
どうにもならない。
それでいいと言い聞かせる。
こんなもの。

恋は。
異なもの。
味なもの。
そうは言っても。
こんなもの。

その。
姿が。
声が。
名前が。
何もかもが。

心、震わすほど。
胸、苦しませるほど。
幸せになるほど。
微笑んでしまうほど。
愛しくても。

それだけ。
そこまで。
どうにもならない。
どうしようもない。
どうしようとも思わない。

それでいい。
それでもいい。
それがいい。
そのままがいい。
そう言い聞かせる。

恋は。
異なもの。
味なもの。
そうは言っても。
こんなもの。

たかが。
こんなもの。
されど。
こんなもの。
そんな恋もある。



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2017/05/09 Tue *拾い集めて / Average White Band

20170509averagewhitebandukorg


欠片を。
降り注ぐ。
零れ落ちる。
そんなものを。
拾い集めて。

掌に。
広げて。
眺めてみる。
集めた。
一つ一つ。

形も。
重みも。
異なる。
一つ一つが。
動き始める。

回り。
浮き上がり。
流れて。
位置を変え。
居場所を探すかの様に。

一つ一つは。
小さな。
欠片たち。
それぞれの。
居場所に収まって。

一つになって。
一つの形を作って。
新たな。
意味を。意思を。
示し始める。

『Average White Band』'74年リリース。
スコットランド出身の、アヴェレージ・ホワイト・バンド(AWB)。
そのAWBが一躍ブレイクしたアトランティック移籍後初となるアルバム。
自ら平均的な白人バンドと名乗る通りに、全員白人のAWBですが。
そのサウンドは実に何ともファンキーで。そしてソウルフルなのです。
特にそのソウルフル、メロウとも言える感覚はAWBならではの独特のものがあって。
それを引き出したのがプロデューサーのアリフ・マーディンだったと思われます。
アレサ・フランクリンからノラ・ジョーンズまで素晴らしい仕事をしているアリフ。
その中でも。荒々しいだけのファンク・バンドだったらしいAWBを手掛けて。
その新たな魅力を引き出して大きな成功をもたらしたこのアルバムは特筆されるかなと。
アラン・ゴーリーとヘイミッシュ・スチュワート。2人の歌えるメンバーを活かして。
「Person To Person」「Work To Do」と甘い歌声を聴かせるナンバーを産み出しています。
そんな蕩けそうな新しい側面が表れてきたことによって、元来のファンキーさも際立って。
それがあの「Pick Up The Pieces」の大ヒットにも繋がったのではないかと思われます。
まぁ、ハッキリ言うとJBズの影響が濃厚・・・と言うかパクリなのですけれどね。
JBズと比較すると軽快で、ある種の鋭角さを感じさせるところがAWB流のファンクで。
それが、より引き立つことになったのも甘く、メロウなナンバーが増えたから。
その両面を活かして緩急をつけたことにより、このアルバムは快作となったのだろうなと。
言わば、AWBが元来持っていた輝きうる欠片を拾い集めて。再構成して。
そうして大きな輝きを放たせたと。指揮をしたアリフ、それに応えてみせたAWB。
その双方のセンス、力量が高度なレベルで結合、融合された幸せなアルバムと言えるかな。
ロビー・マッキントッシュのファンキーで、グルーヴィーなドラムスが心地よいのですが。
ロビーは薬物が原因で夭折。このアルバムが遺作になってしまったのですよね。

断片を。
溢れ出す。
流れ落ちる。
そんなものを。
拾い集めて。

掌に。
広げて。
見つめてみる。
集められた。
一つ一つ。

色も。
匂いも。
異なる。
一つ一つが。
描き始める。

集い。
浮かび上がり。
色づき。
存在を主張し。
居場所を求めるかの様に。

一つ一つは。
小さな。
断片たち。
それぞれの。
居場所を見つけて。

一つになって。
一つの画を描いて。
新たな。
意味を。意思を。
表し始める。

破片を。
断片を。
一つ一つ。
見落とさぬ様に。
拾い集めて。

降り注ぐもの。
零れ落ちるもの。
溢れ出すもの。
流れ落ちるもの。
拾い集めて。

掌を。
開いて。
広げて。
眺めて。
見つめて。

一つ一つは。
小さな。
破片の。
断片の。
息遣いに耳を澄ませて。

その。
様々な。
個性豊かな。
形や重み。
色や匂い。

それらが。
一つになり。
形を作るのを
画を描くのを。
少しだけ後押ししてみる。

新たな。
意味が。
意思が。
生まれて来る様に。
拾い集めて。



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2017/05/08 Mon *月明り / The Neville Brothers

20170508yellowmoon


月明り。

照らされる。
その微かな輝き。
それさえも。
避けてしまいたい。
そんな気分の夜は。

敢えて。
その微かな輝き。
そいつを。
探して。
追いかけてみる。

夜の散歩。
陽射しを。
熱気を。
逃れて。
街角から街角へ。

歩きながら。
冷ましながら。
覚ましながら。
胸の内の思いにも。
微かな輝きを灯してみる。

昨夜。
今夜。
そして。明日の夜。
どんな思いが。どの様に。
輝くのだろう。

月明り。

『Yellow Moon』'89年リリース。
ネヴィル・ブラザーズの4枚目となるスタジオ・アルバム。
結成されて10年以上経過して。漸く4枚目。ライヴ・アルバムも含めて6枚目。
コンスタントな活動と、高い評価とは裏腹になかなか商業的な成功を得られなくて。
レコード契約も安定せずに。このアルバムはA&Mとの二度目の契約で生まれました。
言わずと知れた。セカンドライン、ニュー・オーリンズ・ファンク。
勿論、このアルバムでも。その個性、その魅力は発揮されていて。根底にあるのですが。
それだけに止まらない。そこだけに収まらない。そんな音楽性を展開している。
そこに。新しいネヴィル・ブラザーズの可能性を感じられるアルバムです。
恐らく。それはプロデューサーのダニエル・ラノアによるところも大きかったと思われて。
良くも悪くも音楽馬鹿と言うか、優秀なプレイヤーの集まりであるところに。
参謀役が加わったことで。その魅力がより多彩に表現できるようになったのだろうなと。
ゴスペルやレゲエ、果てはラップまでと。ファンクを基調としながら柔軟に展開。
ネヴィル・ブラザーズの高い技量に裏打ちされたその魅力が見事に表現されているかなと。
しかも。それを声高に叫ぶのでもなく、ゴリ押しで打ち出すのでもなく。
まるで。月明りの下で奏でられているかの様に、独特な静かな浮遊感と共に鳴っていて。
その静かな力強さが。確かなメッセージとなっているのが感じられるのです。
「A Change Is Gonna Come」も「Sister Rosa」も。故にストレートに伝わってきます。
ネヴィル・ブラザーズ。その底知れない懐の深さがこのアルバムにはあるのです。
特に。アーロン・ネヴィルの。あの歌声が。月明りに輝き、そして浮かび上がる様で。
その素晴らしさ、その響きは。時に神々しいとの表現を用いたくなる程のもので。
その祈りにも似た歌声は。聴く者の胸の中に微かな、しかし確かな輝きを灯すのです。

月明り。

照らされる。
その微かな輝き。
そいつでは。
満たされそうもない。
そんな気分の夜は。

どこまでも。
その微かな輝き。
そいつを。
追い求めて。
彷徨い続けてみる。

夜の散歩。
陽射しも。
熱気も。
必要とせず。
街角から街角へ。

立ち止まり。
冷めていく。
覚めていく。
胸の内の思いにも。
微かな輝きを探してみる。

昨夜。
今夜。
そして。明日の夜。
どんな思いが。どの様に。
灯るのだろう。

月明り。

月よりの使者。
その。
微かな輝き。
微かな呟き。
揺らめき、囁き。

時に。
避けて。
時に。
追い求めて。
その繰り返し。

昨夜。
今夜。
そして。
明日の夜は。
どうしているのだろう。

陽射しから。
熱気から。
逃れた。
必要ともしない。
夜の街角で。

歩きながら。
彷徨いながら。
冷ましながら。
覚ましながら。
胸の内の思いに。

微かな。
しかし。
確かな。
輝きが。
灯るのを感じながら。

月よりの使者。
その。
微かな輝きを。
微かな呟きを。
感じ。受け止める。

月明り。



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